残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

4月の読書

2011年05月07日 10時29分19秒 | Weblog
●転生回遊女  小池 昌代/著

女優の母が死に、ひとりとなった17歳の桂子に、ふたり芝居への出演要請があった。
桂子は、稽古が始まるまでの間、「タビ」に出ることを決意する。
『きらら』連載を加筆改稿し書籍化。
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いい本です。

性描写もありますが、
何より
人間って、生きるって、
主人公を通してじんわりとしみ込んでくるような
そんな文体です。

時間をおいて、もういっぺん読んでみたい本です。



●きみはポラリス  三浦 しをん/〔著〕

初恋、禁忌、純愛、結婚、信仰、偏愛、同性愛…。
世間の注目も、原稿の注文も「恋愛」のことばかり。
なら、とことん書いてやろうじゃないの! ということで生まれた、
恋愛小説の名手が紡ぐ、11の「恋愛」の形。
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この手のものを書かせたらやっぱ、秀逸ですね。



●四畳半神話大系 森見 登美彦/〔著〕

大学3回生の春までの2年間を思い返して、
実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。
打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえか?
トンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る!
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好きな作家の一人なんですが
あまりにどうでも良すぎて・・・。
半分読んで終わりにしちゃいました。



●夢で逢いましょう 藤田 宜永/著

数十年ぶりに再会した幼馴染3人組。
定年退職した昌二、現役の探偵・三郎、そして陰のある誠一郎が還暦を迎えて探し求めたものとは?
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まだ、半分程度で読了に至っていませんが
60歳界隈の方が読むと
ピッタリとはまるでしょうね。
今のところおもしろいです!!