残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

3月の読書

2011年03月31日 16時41分20秒 | Weblog
●重力ピエロ 伊坂 幸太郎/著

連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。
無意味な言葉の羅列に見える落書きは一体何を意味するのか?
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最近映画になってますね。
弟の出生のヒミツ、そして家族のありよう。家族を繋げる遺伝子。

こころを繋ぐ別の遺伝子があるんだよ、と教えてくれる推理小説。


●ストーリー・セラー 有川 浩/著

小説家の妻とその夫を襲った過酷な運命。彼女は物語を書き続けた。自分を支えてくれた彼のために…。
アンソロジー「Story Seller」に発表したSide:Aに、書き下ろしSide:Bを加えた完全版。
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大腸検査の間、待ち時間中読んでました。

物語は女性にとってこうあって欲しいというような理想の男性が夫という
絵に描いたような夫婦の物語2編。

どちらも作家という職の奥さんを基軸に
奥さんが亡くなる話、もう一つは夫が亡くなる話。

読んでいる最中は物語のなかに浸っていられますが
読後は、小説の中の話だよなぁとちょっとため息。


●ルームメイト 今邑 彩/著

育ちの良さそうな女性、麗子と部屋をシェアし始めた春海。
しかし麗子は別人のように変わっていき、遂に失踪。
彼女の足跡をたどる春海の前に、次々と明らかにされる麗子の別の顔。そして死体となった麗子が…。
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この本は面白かったですよ。
ルームメイトとのシェア・・・、ここにポイントです!
後は書けません。



●おれのおばさん 佐川 光晴/著

東京の名門校に通うエリート中学生・陽介は、父の逮捕によって生活が一変。
元女優で変わり者の叔母さんが営む札幌の養護施設で暮らすことに…。エネルギッシュな青春小説。
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いろんな事情の子供達が集まって・・・。
主人公の周りの事象により
だんだんと大人になっていく。
タンタンと進む物語ですが、物足りなさを感じるのは自分だけだろうか?



●木暮荘物語     三浦 しをん/著

空き室あります! 駅から徒歩5分、築ウン十年。安普請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです-。
一見平穏な木暮荘の日常を描く、心温まる物語。『Feel Love』掲載作品を書籍化。
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駅から5分のいまにも倒れそうなポロアパート木暮荘。
そこに関わる人たちの小さなあったかいドラマが数編。

ほんわかと、そして本音も混ざった三浦しおんの新作、オススメっす。