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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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プロキシマ・9

2016-11-13 04:15:52 | 詩集・瑠璃の籠

猿がかぶっている
黄金とダイヤモンドの王冠を
瞬時に糞にしてごらんにいれよう

白亜の石で作り上げた
馬鹿の広大な宮城を
瞬時でゴキブリの住みかにしてさしあげよう

おまえたちの作ったものなど
何でもありはしない
嘘を抑えている
小さな栓を抜いてしまえば
なんの抵抗もなく堕落してしまう
嫌な女の貞操なのだ

獅子がおまえたちを滅ぼすなら
わたしはおまえたちを
永遠の馬鹿の偶像にしてやろう
永遠に
痛い宮城の高い塔の中から
出ることのできない
猿の王にしてやろう

もはや後戻りはできない
おまえたちはわたしに
敵対することを表明したのだ

プロキシマは
おまえたちの存在の意味を
破壊する

存分にやってやろう





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ゲンマ・25

2016-11-12 04:18:02 | 詩集・瑠璃の籠

神が
巨大な白い鳩を
空に飛ばした

糞を固めて作った
愚かな人間の戦車を
崩すために

男は
羊に首を食われて
死ぬ

女は
無い木に首を吊って
死ぬ

盗んだ愛を
白い真珠にして
返せ

大空に書きなぐった嘘を
その清い真珠で
消せ

汚い吐しゃ物で
埋めた真実を
洗い出せ

神が
巨大な白い鳩を
空に飛ばした




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スピカ・39

2016-11-11 04:16:42 | 詩集・瑠璃の籠

絶対に嫌だ
というのが
馬鹿の心の中に巣くう
魔なのです

美しい女など
絶対に嫌だ
こんな自分など
絶対に嫌だ

何かにつけ
絶対に嫌だと言って
人が絶対に嫌がるような
馬鹿なことばかりし続ける
それが馬鹿なのです

何が絶対に嫌なのか
その言葉の向こうに
封じ込めているものは何なのか
それは絶対に思い出したくない
自分の過去の罪なのです

あまりにも馬鹿な理由で
絶対にやってはいけないことを
してしまった
それですべての人に嫌われた
そんな人間が自分なのだと
それがつらくてならず
人はそれを
言い訳にもならぬ言い訳で覆い隠し
見えないところに押し込めて
絶対に嫌だという言葉で
封印してしまうのです

思い出すのも嫌だ
逃げても逃げても消えないのが嫌だ
あんなことをしたというだけで
人がみんな離れていく
それが嫌だ
それが嫌だ
何もかも嫌だ
全部嫌だ

それでとうとう
神が創ってくださった
この世界そのものを嫌だと言い
神が人間を創ってくださったこと
そのものを嫌だと言い
彼らは
二度と帰っては来れない荒野へと
弾き飛ばされてしまうのです

嫌だ 嫌だ
絶対に嫌だ

もう人間など嫌だ
もう自分など嫌だ
二度と嫌だ

どこへ行けばいいのか
この世界に
自分ではないものが行けるところなどないのに

虚無と存在の境界にある岸辺に
神が創ってくださった片隅の世界で
そのものは自問し続けるのだ
嫌だ 嫌だ
なぜこんなにつらいのか

嫌だ




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ズブラ・8

2016-11-10 04:24:16 | 詩集・瑠璃の籠

つまみ出せ
田舎の掃きだめで働かねばならないような魂が
大統領の椅子に座るのではない

かっこのいい人間になり
まばゆい服を着て
自慢げに見せびらかしたいというだけのために
人から富と位を盗み
平気で議事堂に通う偽物を
つまみ出せ

二度とここに出入りするのではない
政治家のスーツとバッジを返し
田舎に帰り
竹ぼうきを持って
掃きだめを清めるのだ

水たまりを砂で埋め
泥を乾かし
草を刈り取り
道を整備せよ
親方の指示に従順に従って
むやみに馬鹿を言わず
まじめに働いてくるのだ

高い愛の勉強もしていないのに
自分をかっこよいものにしたいというだけで
政治をかきまわすのではない
反発心だけでやるやつらに
ろくな政治はできない
おまえはそこにいるだけで
国を滅ぼそうとしていることになるのだ

馬鹿をつまみ出せ
政治から馬鹿を追い出せ
偽物の政治家を
徹底的に掃除せよ





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ルクバー・14

2016-11-09 04:15:07 | 詩集・瑠璃の籠

悪魔は
まるで創造主のように威張っているが
悪魔がこの世界に創ったものなど
何もない

悪魔は
まるで創造主のように豊かに見えるが
それらの財はすべて
神の蔵から盗んだものだ

神の愛を学び
よき人々が正直に働いて
稼いだ愛を
積み込んだ神の蔵に
ネズミのように忍び込み
あらゆる財を盗んできた
それを積み重ねて
悪魔は営々と自分の牙城を築いてきたのだ

だから神が
愛の蔵を閉ざしてしまえば
もう何もできない

きついことをやればやるほど
宝が必要になるのに
悪魔の蔵は減るばかりで
何も補充できない
神があまりにも大きな錠前を
蔵にかけてしまったのだ

真実の己という鍵を
差し込まねば絶対に開かない
錠前をかけたのだ
ゆえに悪魔はもう二度と
神の蔵に忍び込むことはできない

なぜなら悪魔というものは
真実の己というものを
一番憎んでいるからだ

悪に未来はない
その道をどんなに邁進しようとしても
悪魔が人間に約束した
馬鹿な未来はない





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スピカ・38

2016-11-08 04:14:58 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿は青くなっています

悪こそが強いのだ
正しいのだ
すべての存在に勝てるのだと
信じ込んで
あらゆることをやってきたのが
たった一粒の愛の前に
ひっくり返り
すべてが馬鹿になって
途方もない借金となって返ってきたのが
あまりにもつらいと
青くなっています

馬鹿は知らなかったのです
愛がそんなにも硬いものだったとは
そんなにも強いものだったとは
そんなにも大きなものだったとは

たったひともとの
芥子の花のように
はかなく弱く
日陰に咲く孤独な女に
戦をしかけたら
すぐにでも勝てると思って
万軍を指揮してやってみたら
何も通用しなかった
それに焦って
やりすぎにもやりすぎだということを
やりすぎてしまったら
あまりにも借金が膨らみすぎた

それを返さねばならないと
神に言われ
馬鹿は青くなり
今にも神の前から逃げようとしている
もがこうにももがけない
神のお白州で
言い訳をすることもできずに
ただ青くなっている

どこに逃げればいいのか
この世界はすべて
神の城だというのに

馬鹿はどうしていいかわからずに
今もただ
青くなって立ち尽くしています





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アルギエバ・23

2016-11-07 04:14:34 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿が大目に見てもらえるのは
ガキのうちだけだ

大人の門をくぐれば
自分の喜びだけのためにやったことの
責任を全部取らされる
どれだけのことを
人にやってもらったかを
正確に計算され
神から請求書が来る

どんなに逃げても
払わねばならない

ガキの頃なら許してもらえたからと
今でもそれをやってくれと
世間に要求をつきつけるのが
馬鹿なのだ
阿呆が何度同じことを言い募っても
それが通用するはずがない

人が嫌がることばかりやっていれば
みんなに嫌われる
おまえなど嫌だと言われ
あっちに行けと言われ
それがつらいばかりに
余計に人にすがりついて
余計に嫌われる
ならず者に成り下がる

糞を食ってまた糞をひった
その糞をまた食っても
まだ飽き足らぬほど馬鹿をやって
まだやめられぬのか
阿呆め

いやいやでも
無理矢理やってやろう
おまえが嫌だと言っても
つらいと言っても
かまいはしない
逃げても無駄だ

泥をひって世間を汚し
人間を心底苦しめた報いを
むごい油にして
おまえを無理矢理煮てやろう

我が名はアルギエバ
獅子の星である




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鳥の掲示板

2016-11-06 22:04:09 | 星の掲示板

27枚目の掲示板を設定する。






絵/ジョン・ジェームズ・オーデュボン





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アルヤ・19

2016-11-06 04:21:21 | 詩集・瑠璃の籠

愛には負けたほうがいいのです

あなたがたの過ちは
愛にどうしようもなく動かされる自分を感じ
それを強大な敵と勘違いして
万軍を指揮してそれに勝ってしまったことです

愛に勝利し
愛を滅ぼしてしまったら
もう何もなかった
愛するものを
この世から滅ぼし尽くせば
愛に苦しむ必要などないと思いこんで
あらゆる暴虐を働いた結果
すべてを失った

何もかもは
まことに愛している
あのひとがいたから
やれていたことなのだと
すべては
あのひとのためにやったことなのだと
わかったときには
もう遅い

愛を攻撃して滅ぼすということは
自分の片腕を攻撃して滅ぼすということに
等しい
結局は自分を失うことなのです

自分とは
愛するものだからです
愛によって
すべてをやっていくものだからです
愛する人のために
愛する神のために

もうわかりましたね
愛には負けたほうがいいというのは
自分の本質を認めるということなのです
神の軍門に下るということは
自己存在の本質に帰るということなのです
なぜならあなたがたは
その故郷の城を馬鹿にして
長い長い間を
暴虐の闇の中をさまよっていたのですから

荒野に迷い出た一匹の羊のように

愛に負けなさい
愛するものに
素直に心から
愛しているといいなさい
馬鹿にされるかもしれないという心を
勇気づけて
一番愛している人に
愛していると言いなさい

それがあなたを
次の段階に導くでしょう
そこからすべての
あなたの愛が始まっていくでしょう

愛に負けなさい




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メンカリナン・12

2016-11-05 04:16:57 | 詩集・瑠璃の籠

人間が
美しくなりたいと思うのは
それでみんなに愛してもらって
何でもしてもらって
得しようとしているからだ

そんな自分が醜くて
たまらなく嫌だからだ

だから人から顔を盗んで
馬鹿な美人になろうとする

美人は馬鹿なものなんだ
だからいいんだということにする

それで馬鹿な美人ばかり作ったから
世の中がだめになった
美人が馬鹿なことをするから
どんなことをやってもいいんだという
人間が増えて
世の中がひどいことになって
人間がだめになった

責任をとれという
神の使いが
偽物の女のところにきている
人間がだめになったのは
おまえのせいだからと

子供のおむつを替えるのでさえ
手が汚れるのがいやだからと
やりたがらない女のところに
神の使いが来て
いう




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