月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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残月

2014-09-25 06:40:15 | 詩集・瑠璃の籠

幸せになりたかったのではないのですよ
わたしは幸せだったのです
苦しいことも つらいことも 厳しいことも
ありましたが わたしの中にはいつも
小さなスイッチに触れるだけで簡単に灯がつく
自分というものがいたのです

助けてくれる人は 目に見える人の中にはなく
わたしはほぼ ひとりぼっちでした
かなえたい夢の種類が 他の人と違っていたからです
わたしは世間的な幸せには興味はなかった
ただやらねばならないことをやるために
どんなことでもして自分を生かそうとしている
自分の力と行動に 感動していました
それだけでもわたしは十分に幸せだったのです

失敗は それはたくさん やりました
でもわたしは 風の流れに触れるだけで
自分が間違っている時は 間違っていると
わかりましたので
すぐに反省し やりなおすことができたのです
失敗もまた 良い経験でした
わたしはいろいろなことを深く学びました
それで使命を果たすための経験値を
大きく上げることができました

悲しいことはありました
でもわたしは それくらいで壊れるほど
小さな心ではないと自分に言いきかせました
越えられぬ壁を越えるためにはどうすればいいかと
いつも考え 努力していました
そして 自分では耐えきれぬことでも耐えられている時は
神が助けて下さっているのだとわかっていました

わたしは 幸せでした
多分 世界中で一番の幸せ者でした
夢をかなえることができたからです
少なくともそのために最も重要なことができたからです
生きるためにやり続けてきたこと 耐え続けてきたこと
それらがすべて 無駄ではなかったからです

本当は あきれるほど苦しかった
息も絶え絶えだった
けれど
確かにわたしは幸せだったのです



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