アークトゥルス・６６

馬鹿なことはやめよ
おまえのそのかっこうはなんだ
すべて嘘ではないか

人の顔を盗み
人の足を盗み
人の人生を盗んで
全く違うものに化けている

神が創ってくださった
本当の自分を馬鹿にして
一体何になれたつもりで
世間をうれし気に歩いているのか
馬鹿者よ

嘘とごまかしで作った
偽物の自分を喜び
うわついた幻の幸福の中で
嬉しそうに踊っているおまえを
神が冷めた目で見ている

嘘の自分に酔いしれ
これこそが本当の自分だと
自分らしい自分だと
得意になっているおまえに
世界が困惑している

本当の自分は
そんなものではない
神が創ってくださった
正直な自分は
そんながらくたを寄せ集めて作ったような
拙いものではない

それは自分の心を表す
もっとも美しいかたちなのだ
人間の魂を導くための
もっともよいかたちなのだ
神の愛がこもっている

それを嫌がり
勝手に自分を作り変えることは
人間を創ってくださった
神の愛を馬鹿にすることだ

馬鹿なことはもうやめよ
嘘で作った偽物の皮を脱ぎ捨て
本当の自分に戻りなさい