紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

今回はブログ開設以来初めてベスト盤を紹介します。第1回は「カルロス・サンタナ」です。

2007-04-22 22:35:18 | ラテン・インストゥルメンタル
音楽のアルバムを紹介する時、「ベスト盤」は挙げないのが、一つの不文律なのですが、昨今素晴らしいベスト盤がたくさん出ているので、その規律をあえて破ります。
そして、栄えある第1回目の紹介アルバムは、ラテンロックの神様「カルロス・サンタナ」がデビュー30周年に出した「ザ・ベスト・オブ・サンタナ」です。

演奏(曲)…1.ジンゴー、2.イヴィル・ウェイズ、3.ブラック・マジック・ウーマン/ジプシー・クイーン、4.僕のリズムを聞いとくれ、5.君に捧げるサンバ、6.シーズ・ノット・ゼアー、7.孤独のリズム、8.オープン・インヴィテーション、9.ホールド・オン、10.ベラ、11.ウィニング、12.オール・アイ・エヴァー・ウォンテッド、13.ダンス・シスター・ダンス、14.哀愁のヨーロッパ、15.新しい世界、16.ソウル・サクリファイス

正直、サンタナの30年分の名曲・名演をわずか16曲でまとめてしまおうと言う方が無理ってもんですが、この際許してくださいな。

その中で最も良いのは当たり前ですが、3曲目「ブラック・マジック・ウーマン」と14曲目「哀愁のヨーロッパ」が双璧でしょう。
もしもどちらか一つ選べと言われれば、私個人で言えば、ヴォーカルが入っている「ブラック~」よりもインストゥルメンタルだけの「哀愁のヨーロッパ」の方が、好きです。

他では、泣きのギターに泣かされる5曲目の「君に捧げるサンバ」なんかとても良いですし、非常に幻想的な編曲がされている10曲目の「ベラ」も素敵です。
ラテン臭さぶんぶんの2曲目「イヴル~」、4曲目「僕のリズム~」、13曲目「ダンス~」等は、ラテン音楽マニアの方はたまらない演奏です。
後は9曲目「ホールド・オン」は80年代の日本のJ-POPの様な曲調がとても魅力的なヴォーカル入りの曲です。
16曲目「ソウル~」は非常にパワフルな演奏で、ハードロックとラテンが高次元で融合されていて、アルバムのラストを飾るに相応しい名曲です。

全16曲是非是非聴いて欲しいベストな名盤です。





アントニオ・カルロス・ジョビン~潮流+4

2007-03-13 23:55:27 | ラテン・インストゥルメンタル
ボサノヴァ最大の作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの代表作の一つで、ジャズ色が濃いと言われている名盤です。

アルバムタイトリ名…Tide(潮流)

パーソネル…アントニオ・カルロス・ジョビン(g,p,key)
      ジョー・ファレル(fl,sax)
      アービー・グリーン(tb)
      エルメート・パスコアール(fl)
      ジェリー・ドジオン(as)  
      ロン・カーター(b)
      ジョアン・パルマ(ds)
      アイアート・モレイラ(per)
      エウミール・デオダード(p,arr,cond)

録音1970年3月~5月、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオ

曲名…1.イパネマの娘、2.やさしき調べ、3.テーマ・ジャズ、4.スー・アン、5.リメンバー、6.潮流、7.タカタンガ、8.カリベ、9.ロッカナリア、10.テーマ・ジャズ(別テイク)11.潮流(別テイク)、12.テーマ・ジャズ(別テイク)、13.テーマ・ジャズ(フル・マスター・テイク)

演奏者(曲)について…サウンド的にはこの頃流行の、いかにも70年代初期フュージョンといった感じだが、演奏は悪くない。
その理由として、ボサノヴァの神様、ジョビンは言うに及ばず、取り巻きのミュージシャン達が素晴らしい。
まず名アレンジャーのデオダードの、センスある編曲(ストリングス、ホーンアンサンブル…等)と、セルジオ・メンデス・ブラジル66のメンバーだったパルマ。
マイルス・グループやウェザー・リポートにグループ入りしたパーカッショニストのモレイラ。
ブラジルのフルートの鬼才、パスコアール。
そして、ベースの大巨人、ロン・カーターの参加である。

お薦め曲だが、このCD版では4曲のテイクが入っている「テーマ・ジャズ」は良い。☆その中ではやはり「本採用テイク」が一番か?
タイトル曲の「潮流」は心地よいメロディーが買いか。
しかし、私の一押しは、9曲目の「ロッカナリア」がモレイラのパーカッションを前面に打ち出していて、ジョビンのピアノもハイセンスで最も良い感じがする。
名曲、イパネマ~や、フルートのパスコアールを立てたやさしき調べも良いです。


クラシカルなアルバムで行きましょう。

2007-01-30 23:15:29 | ラテン・インストゥルメンタル
今日紹介のアルバムは副題「ソウル・オブ・タンゴ」
邦題名「ヨーヨー・マ・プレイズ・ピアソラ」
このアルバムはクラシック界でも世界有数のチェリスト、「ヨーヨー・マ」をリスペクトして、この邦題名がついたと考えられます。
マ以外でも、現代最高のバンドネオン奏者「ネストル・マルコーニ」やブラジルの生んだ兄弟ギタリストの「セルジオ&オダイル・アサド兄弟」それ以外でも、生前のピアソラと共演していた、バイオリニストのA・アグリなど、渋めでも名だたる実力者が、ピアソラ作品を演奏している好アルバムです。
アルバム白眉の1曲はやはり、かの有名な「リベル・タンゴ」で決まり物。
それ以外の曲も、20世紀のクラシック音楽を十二分に堪能できる佳曲が並んでいます。
クラシックの室内楽好きの方、小編成ジャズ好きな方、ラテン好きな方、皆にお薦めしたいアルバムです。

やっほー初ブログですよ。どぞ宜しく!

2007-01-27 01:35:51 | ラテン・インストゥルメンタル
初めまして。念願のブログ、愛妻の協力により、ついについに立ち上げることが出来ました。(超感動~)これから(出来れば)毎日、書きまくるのでヨロシクお願いしまーす。
私、ペンネーム「えりっく$Φ(ドルフィー)」といいます。
その名の通り、エリック・ドルフィー大好きなんだけど、(ちなみにコルトレーンは神ね!)この人たちのアルバム(曲)って重いし、固いし、疲れるし、挙句に正座して?聴かなくちゃならないから、ジャズをあまり知らない皆さんに紹介するのは、気がめげます。
ですので、今日はラテンジャズの名アルバムを一枚紹介しますです。
アルバムタイトル「蜜の味」
演奏者若かりし頃の「ハーブ・アルバート」1965年録音
お薦め曲は、アルバムタイトルのグラミー賞獲得曲「蜜の味」も良いけど、何と言っても「ビター・スイート・サンバ」が最高です。
どんな曲って?かなりの人が一度は聴いた事がありますよ。
AMラジオの名物番組「オールナイトニッポン」のオープニングテーマに使われているのがズバリこの曲です。