make my style

日常の視点

カブの収穫

2006年12月12日 | my畑
去年作ったカブがびっくりするくらいおいしくて
すっかりハマってしまい、今年はもう、5種類くらいのカブを植えてみて楽しんでいる今日この頃です。

私はコカブが好きなので、
おいしい塩をかけたり、オリーブオイルをたらしたりの生食か
浅漬けが一番すきなのですが、

きのう夜珍しくテレビを見ていたら
(ニュース番組かサッカー番組かNHKの茂木健一郎さんの番組か村上龍さんの番組くらいしか見る時間がありません)

【極上の月夜】という番組で、ちょうどおいしそうな料理と心優しそうな料理人が目にとまったのでそのチャンネルをつけたままにして見入ってしまいました。

そのシェフの顔と野菜を見るときの態度が非常に私にとって幸せな気分になるようなあたたかい愛にあふれるものに感じたので、じーっと見ていると

そのシェフはフランスのミシュランの3ツ星レストラン「アルページュ」の
オーナーシェフのアラン・パッサール氏とのこと。

最近のパッサール氏の菜園での一番のお気に入りは
カブだということで、畑でとれたばかりのカブをナイフで切っては
太陽に透かしてうっとり見入ったり、これをどうやって活かそうか(おめかしをさせてあげようか)?と空想したりして感じている(クオリアを認識している)様子はまるで詩人。

出てくる言葉はソムリエのように的確でとにかくパッサール氏の魅力にひきつけられてしまいました。

番組のために来日してくれたというパッサール氏がスタジオで選んだ食材はツヤツヤとした赤カブ。

その調理法は、赤カブをゲランドの粗塩で固めてオーブンで2時間焼いた塩釜焼き。

ゲランドの塩はブルターニュ地方の塩で
うちの実家でも下準備ではゲランドの粗塩を。天ぷらなどの塩の味をつけて楽しむ料理にはゲランドのパウダー状の塩を使っていたのでなじみの深い塩。

もちろん、うちでも使っているゲランドの塩と赤カブを
3ツ星レストランの奇想天外なシェフが使っている、というのがなんだか衝撃的で嬉しくて、

私がいいと思っている質素で贅沢な日常の食、の感覚は世界共通のもので、それをわざわざみんなが高い金額を払って求めているんだなーーー

という、現在では倒錯している食の原点のような、幸せの風景のイメージがふっと確信に変わって、

もっと私も自分ができる範囲でいろんなものを愛しみながら楽しんで大事に感じていきたいな、と思ったのでした。

早速うちでもパッサール氏の作った赤カブの塩釜焼きを作ってみようと思います♪


パッサール氏の番組 くわしくはこちらです
月夜