彼がすぐ近くの病院に入院しています。(週末に退院予定)
お花でも。。。と思ってふと畑に向かっている自分に気がつきました。
なんだか、病室にわざわざとってつけた様に花を買う、という行為が私達の価値観には合わないような気がして、「買う」というんじゃないんだよな、という風に思っている自分を知りました。
病院というのは、入るなり独特のにおいがあって、しめっぱなしの部屋にこもるにおいは、彼をさらに病人らしい沈んだ感じに陥らせるようで、ハーブのいい香りで少しでもリラックスしてくれたらいいなと思い、摘んで束にしてもっていきました。
ここの病院はお花を持っていってもいい病院だったので助かりました。
お掃除にくる方や、看護婦さんにこのブーケに関していろいろ聞かれていたようで、話があまり得意じゃない彼にとっても何かの話のきっかけになったようで、嬉しく思いました。
ほのかにいい香り、っていいです。
畑にめいっぱい咲いているカモミール。
一昨年は一個一個花をちぎって乾燥させてお花だけのカモミールティーを作って満足していましたが、昨年はそんな余裕もありませんでした。
今年は、毎年恒例の有田の陶器市にもいかずに、ずっと畑を整備して過ごしていたお陰で、カモミールもたくさん収穫してきてお花のカモミールティーにすることができました。
都会の人は(!)カモミールティーに、お花がこんなにたくさん入っているのなんてきっとみたこともあまり無いはずだから、野菜を販売するときなどにプレゼントにしたらきっと喜ばれるんじゃないかしら?と思いながらもくもくと花を摘んでいます。
何気にめんどくさい作業だということは、市販品を簡単に購入する人やまったく興味の無い人にはわからないことだろうな~とひとりごと。
リプトンとかで安価に売ってるカモミールティーは人件費の安いところで、作らせている(!!)ものなんだろうな~。私の人件費はわりと高いんだぞい。というのもひとりごと(笑)。
しかし、摘んでいる間中、リンゴのようなフレイバーが漂ってきてとても幸せな気分を満喫できます。カモミールにリラックス効果があるらしいというのはわかるような気がしますね。花を見ているだけでも癒し効果抜群です。
小さいころ、クレヨンや絵の具の中に必ずあった「やまぶきいろ」。
「きいろ」よりもちょっと濃いけれど、「だいだいいろ」よりも黄色い。このやまぶきの色は春の色に違いない!と思っていましたが、大きくなってからやっぱり山吹は春に咲く花だということがわかりました。
バラ科だけあってサクラにも似ています。
そんなこの時期だけの花が家にある幸せ。
市場では5枝まとめて100円くらいで売っています。春らしく伸びやかで柔らかい枝ぶりと黄緑色の葉とやまぶきいろの花の具合が美しくてうっとりします。
春は花にも勢いがありますね。
外の桜の花が開花するまでの間は、桜フレイバーや、切花の桜で、春気分を満喫するのが3月の楽しみのひとつです。
本物の桜が、近所の公園や小学校で咲き始めたら、それはもう、断然自然に咲いている桜の木を見に行くに勝ることはありません。
それまでの間は、せいぜい家に山桜などの桜の枝を持ち込んで春の穏やかで優しい気分を味わいたいと思うのです。
桜の木の枝は、市場で大体250円から300円。
飾らない手はありません。
市場には、枝ぶりのいい桃や桜の花がたくさん出ています。
桃の花は桃の節句にちょうどぴったり。
濃い桃色は私が大好きな色で、じつは桜の薄い色よりも濃いピンクのほうがぐっときてしまいます。
壁にかかっているのはPAPAカオリさんの作品です。素敵な額に入っていて色使いも爽やかでとても気に入っています。
濃いブルーの額装と濃いピンクの桃の花はなんだか合うな~と
写真を見て思いました。