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I was born to meet JOY

勝手気侭な随想録

 おかしな出来事・食べること・人のこと・時々ART

Heather Brown;ヘザーブラウンオフィシャルギャラリー代官山

2013-02-10 09:29:03 | ART

 

 

 

ココ数年のヘザー人気急上昇っぷりは飛ぶ鳥を落とす勢い

(使い方あってるか。。。)

ハワイではJALパックツアー専用バスに、ごらんの通りのヘザーアートが

 

今回は、代官山にあるヘザーブラウンオフィシャルギャラリーにて

ヘザーファンの友人へのお誕生日プレゼントを買いました。

蝶や鳥がとんでいる明るくにぎやかなものにしようと思ったのですが

見飽きた絵が多く。。。

友人の娘さんが受験なので、ここは一発合格祈願も兼ねて

桜の絵を選びました

ヘザーが来日した時に見た桜に感銘を受けて描いた作品だそうです。

 

 

前から一度行きたいと思っていた代官山のオフィシャルギャラリーは

可愛らしい二階建ての建物

スタッフも可愛らしい女性で、快く対応して下さいました。 

もちろん原画も販売していて、白い壁にかけられた数々の絵は

ヘザーの明るさとハワイの太陽の光を感じさせてくれる

feeling nice!なものばかりでした。

Tシャツやトートバッグ、iphoneケースとかもあったけど、

どうかグッズはそこ止まりにしてほしい。。。

ティッシュケースとか、足ふきマットとかでたらやだなあ~

 

全然関係ないけど、代官山ピーコックに

あの行列ができるお寿司屋さん「美登利寿司」が入っていてびっくり

しかもお昼時だというのに、お客さんは二名!

お腹空いてたら食べたかったな~

 まさかの出店戦略ミスかっ

 

 


靉嘔(あいおう);東京都現代美術館

2012-04-16 21:09:05 | ART

 

 

 

 

 

 

 

靉嘔(あいおう)って、本名じゃなくて、あいうえおの中で一番使われる母音を選んで

つけたアーティスト名なんだそうだ。しかも靉嘔の嘔は、嘔吐の嘔をとったそうだ。

 

展覧会を見ていたら、アーティストトークがあるというので行ってみる。

あきらかに運動不足の生活をおくっているバーバパパのような靉嘔がそこにいた

 

 とても気さくでチャーミングなおじさんで、いろいろな話を話してくれた。

 

靉嘔がNYに渡ったのは、ジャクソン・ポロックに憧れてのことだそうだ。

NY中の画廊に絵を売り歩くも、当時はポロックのようなアクションペインティングが

ブームで、靉嘔の絵は全く売れず、崖っぷちでポロックさながら

アクションペインティングもどきを始めたら、だんだんと作品が売れるようになったらしい。

当時のアクションペインティング、展覧会にも展示してあったが

かなりいただけないものだった。

 

彼が到達した虹のペインティング

とにかく、なんでもかんでも虹、虹、虹、

「点や線は過去の遺物、色だけが残った」という判ったような判らないような理屈から

人間の目で見える色=スペクトルの作品を描くようになったという。

 

ルソーの作品や

 浮世絵なんかも虹で置き換える

 

なんとなく、村上隆の商売っけあふれるビジネスアートを思い出す。

でも、靉嘔は村上と違って、アートに対する純粋な気持ちで、虹に行き着いた気がする。

 

生まれもっての才能が根底にあってのことだが、

60年代だったから、誰もやらないことをやったから、

そういった環境に自ら飛び込んだから、それをやり抜く精神があったから

今の彼があるのでは

 

彼の作品は、感動できる何かを超越したものすごさは感じられないけど、

自然が産み出すスペクトル効果で、なぜか安心して見ていられる、安定感がある。

これぞ、虹マジック!

人間、考え抜いて、ぶつかって、やり抜いた先には、答えってあるものなのですね 

 

触感アートはどうもいただけない

 

靉嘔さん、これからもお元気で長生きしてください!

 

■靉嘔 ふたたび 虹のかなたに 東京都現代美術館(~5/6)

 

 

 


200億 独り占め;Jackson Pollock

2012-04-09 21:27:21 | ART

 

 

 

 

世はすっかりお花見盛り

これはもしやチャンスと、朝一、近美のポロック展に行ってみた

 

案の定、美術館はがらっがら

 

見ました、見ました、200億のインディアンレッド

しかも、インディアンレッドが飾られた部屋には、私一人

気持ちよかったー

60年近く経った今でも、作品からポロックの狂気が伝わってくる

 

シャイニングの時のジャックニコルソンにちょっと似ていてかっこいいけど、こわい

 

「インディアンレッドの地の壁画」は、マルセル・ブロイヤー設計の

バートラム・ゲラー邸の壁画としてオーダーされたものらしーのだが、

こんな偉人たちのコラボ邸宅に住むバートラムさんって一体誰?

 

 


海と作品

2010-01-27 13:33:50 | ART
かねよ食堂のアートイベントで、2号のおかげで手に入れることができた

HEATHER BROWNの絵


やっと額にいれて飾ることができた



ほんとは、シンプルなシルバーの細い額にしようかとも思ったけど、

やっぱり木の目を活かした手作りのWOOD額にして良かったかな



この絵が飾られている場所は、練馬の占いのおばさんに今すぐ捨てろと言われた

アンティークの大きな丸い鏡がかかっていた場所だ。

捨てたことは捨てたけど、それで何か良くなったかって言われたら

よくわかんないなあ~



とか言いながら、こうしてブログを更新するのにまた一ヶ月も経ってしまい、

「やる気あんのか』とか友人から怒られたりして

仕事でもないのに、こっちの勝手だっつの


なんだかんだ言って続けて来たブログも一周年がすぎ、二年目に突入

飽きやすい私にしては、よく続いてる方だが、飽き出してるっつの。


一日に二度も三度もブログアップしてるときは、

小さい頃の思い出、笑える話、びっくりしたこと、感動したこと

今ブログアップしてるときに、次はこのネタでいこうなんて思いながら書いてた。

自分も楽しいし、人にも喜んでもらえる。なんだか楽しいみたいな。



今、それが、先のことに思いを巡らせる時間、あるいは頭を空にしてる時間が好きだ。

空にしてるというのは、脳みそも空に近いが、なにっ そうではなくて、

考えや思いを空にすると言う意味だ。


そんなとき、このヘザーの絵をふと見ると、

ちょっと引かれてしまうかもしれないが、

この絵がなんとなく、「未来への入り口」のような気がしてしまうのだ。


写真じゃなくて、物じゃなくて、人が書いた作品が家の中にあるっていうことは

特別な意味があるような気がする。

これは原画じゃないからあれだけど、

アーティストの色々な思いや念がこもった作品って、その作品の向こう側につながってる感じがするんだよなあ



このブログを初めてアップしたとき、

海の近くでギャラリーみたいなことをやりたくて、作品を募集したりするために、

ブログを始めて見ようと思ったのがきっかけだったっけ。


「海」「作品」


Key Wordsは、一年経って元に戻った感じかな


かねよ食堂には、Heatherの原画が飾られてたな。
やっぱり、WOODに良く似合う。





THIS IS IT

2009-11-19 22:49:51 | ART






川崎の109シネマズ IMAXバージョンで、とうとう THIS IS ITを見てしまった



マイケル・ジャクソンは、死んでしまったのか。。。

ほんとうに死んでしまったのか。。。


自己の思いと表現を力余すことなく死んで行った究極のアーティスト。


侮っていた。。。


もっともっと早く、彼の希少性に気付き思う存分、満喫すべきだった。。。



映画の冒頭から泣きっぱなし。。。途中で嗚咽泣きのピークを迎えたが

ビールを飲んでしまったため、数分間、一人トイレ休憩で何とか持ち直す


帰る頃には、まぶたがピンポン球のように腫れてしまい、うつむきながら帰る。。。



11/27までやってます。

この映画について、多くを語る気になりません。

とにかく、とにかく、劇場で、できれば、IMAXで是非ともご鑑賞、いや、ご感動いただきたい



人として、アーティストとして、クレイジーなまでの孤独、忍耐、追求、優しさ、繊細さ、恐怖、鍛錬、そして愛。
人知を超えた才能を感動を極限まで表現し続ける姿は、後に続く若者たちをを勇気づけるだけじゃなく、
そのたった一人のパワーで地球を救うことができるような気がしてしまった。


HEAL THE EARTH 円陣を組みながら、「4年間で地球を救おう」と言っていたマイケル。


とにかく、一人でも多くの人に、THIS IS IT 見てほしい。










かねよ食堂 ART ON THE BEACH

2009-11-08 11:49:55 | ART
ほぼ食べログ化しているhimeのブログに、一粒のアートネタ

カムバーーーーーーーーック

一時のアートかぶれは一体どこに行ってしまったのか

いや、私が悪いのではない。

私が興味の持てるARTが存在しないことが悪いのだ



今回は、2号の誘いで、横須賀 走水海岸は、「かねよ食堂」のアートイベントへ。

いま、日本でも着々と人気を獲得しつつあるハワイアンアーティスト

Heather Brownの来日を記念して行われるアートミーティング。



馬堀海岸駅からバスで10分くらい行った海沿い小さな漁港
バス停から海に降りていった道を右にどんどん進むと、かねよ食堂の看板あらわる





13:00からスタートのイベントに、12:30につく気の早い年寄りっぷり
親戚の結婚式に三時間前についちゃう、おじとおばみたいな。。。

会場は、まっったく完成の色を見せていないが、アーティストたちは、のんきにビール片手に
作品を飾っている。
これ、都内の厳しいギャラリーあたりだったら、青い顔して徹夜でしあげました的な進行だったり
するんだろーが、

このへんのアバウトさも、いい。
天気もいいーし、ま、いっかー的な

Heatherちゃんも、彼氏と一緒に原画の飾り付け
恐ろしく計画性のないアバウトな取り付けっぷりに愛しさを感じた


当日までバーベキュー担当になるのを知らされていなかったとぼやきながら
目の前の海でとれた魚を焼いてくれた



無料会費の上に、welcome drinkと、つまみまでだしてくれるすばらしいサービス精神
海辺のベンチでビールと魚をつまむ





とにかく歩く太陽のようなオーラを持つ彼女のもとには、
ひっきりなしにファンがサインと写真を求めてやってくる



彼女同様、彼女の作品は、パワフルで明るくエネルギーに満ちあふれている。
まさにこの日の太陽のライティングが最適の演出効果となった。

この絵、薄暗い四畳半の光の入らない部屋とかに飾ったらかなり残念なことになるだろ。



原画を直射日光に照らし、ばんばん潮風にあたらせ、素人に写真をばしばし撮られ、なかには
絵を指でなぞるド素人も受け入れる仏のHeather


今回の来日にあわせて描かれたというSAKURA



もともと版画を勉強していた彼女の作品は、自由で明るく健全なパワーを発揮しながらも、
どこか、懐かしさや哀愁を秘め、伝統的な版画という技法の特徴をうまく残している。
自分らしさを追い求めていった結果、確固としたHeather Worldが生まれたんだろう。


これは、手に装着して遊ぶフィンだそうだ。売約済み




Heatherファンの2号、早速プリントを購入
サインもしてもらった。額によってさらに魅力がアップする



夕方になると人も集まりだし、ライブペインティング、ライブ演奏が始まる。










ほろ酔い気分に波音、アコースティックギターの響きや
原始的な太鼓の音が、たいへん心地よかった



ファイヤーダンスは、ちょっと宗教の儀式みたいで神秘的



大好きな海と、ビールと、アート
フェイバリット三拍子な一日は太鼓の音とともに。。。



ハッピーな一日をありがとーございました
スタッフ一同さま、お疲れさまでした


◆Heather Brown Official ギャラリー
http://www.heatherbrown.jp/shop/


◆かねよ食堂
http://art-onthebeach.com/top-menu.html

フリーダ・カーロ

2009-07-22 07:05:06 | ART
世田谷美術館でフリーダ・カーロの自画像を見て来た。

思った通り、イメージ通りの闘魂画だ。苦しみの闘魂画。


フリーダ・カーロという女性の存在を知ったのは、一昨年のことだ。
こんなにも、情熱的に壮絶に不器用に真剣に命を全うした女性の生き様は
明らかに神様から与えられた人類のミッションのように感じる。

また、フリーダ本人も自ら逆境を好み、苦しみをパワーに変えて前進し続けたんじゃないだろうか。

何もない平凡な日々に身をおくことこそ彼女にとっての苦痛であり、
痛みや、憎しみ、嫉妬、情念、正義、欲望など激しい感情の中で
魂を揺さぶられながら生きることが自分自身の存在意義を確かめ昇華するための
唯一の手段だったのだ。

◆映画「フリーダ」の解説 about Frida
http://www.frida.jp/about_frida.html


彼女の人生を語る上でまず衝撃的な出来事は、
18歳のときに乗っていたバスが大事故を起こし、背骨、肋骨、骨盤、鎖骨は砕け、右足はつぶれた。
もともと小児 麻痺で数年前から不自由だった右脚は、10ヶ所以上が骨折した。
鉄棒は左臀部から膣を貫通し て腹部に深い傷を残したという九死に一生を得る悲惨な経験だ。

何ヶ月もの間、彼女は一人ベッドで孤独と不安と痛みと怒りと悲しみと戦い続け、
この誰にもぶつけることのできない想像を絶する思いを彼女はキャンバスに
ぶつけたのだ。

そして、家財を売り払いフリーダの手術費用を工面する両親のために、
彼女は画家になる決意をする。

なんて強い女性なのか。。。


彼女が人生における2度目の事故とよぶディエゴとの出会い。
当時壁画家だったディエゴのもとにフリーダは自分の作品を持って会いに行く。
つまり、自分から事故にあいに行ったのだ。
この後、二人は呪縛的な愛情劇を繰り広げることになるのだ。

歩くグロテスク、ディエゴ









ディエゴの尋常ではない浮気癖も去ることながら、
フリーダの自由奔放な恋愛癖も負けちゃいない。

革命家トロツキーとの熱愛、彫刻家のイサム・ノグチとも密会を重ね、
時には男装するフリーダは、同性との恋愛にも積極的。
かのジョージア・オキーフとも浮き名を流すなど、
自由なセクシュアリティーの持ち主だったのだ。



ロシア革命の指導者トロツキー




アメリカを代表する女性画家 ジョージア・オキーフ



イサム・ノグチまでもが。。。



こうなるともう浮気とかいう問題ではない。

「山田さんのだんな、まーた浮気したらしーわよー」的な単純な浮気とはわけが違う。

こりゃ、「世界的な芸術活動の交流」ともよべる聖域のようにも感じられる。言い過ぎか。

圧倒的な才能をもつ人間同士が互いに惹かれあう気持ち、わからないではない。



今回、世田谷美術館ではディエゴの絵も数点展示されているが、
フリーダの素人的闘魂画と違い、知的で巧み、洗練された質の高さを感じさせる絵だった。

二人の相反する芸術性が二人をどうしようもなく惹き付け合わせる大きな要因となったことは
確かであろう。

美術館ではメキシコに今もあるディエゴの壁画をビデオで紹介しているが
予想を遥かに超える素晴らしいものであった。
あのグロテスクな好色男だからこそ、見る人を圧倒する芸術作品を生み出すことだできるのだろう。

ディエゴの壁画



二人の話をするとつきないが、最後にフリーダもびっくりなメキシコのふさけたイベントを紹介


フリーダ・カーロそっくりさん大会



なめとんのかっ










◆世田谷美術館 「メキシコ20世紀絵画展」
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

巨大スペクタクルアート劇団「 ラ・マシン」

2009-05-18 18:15:53 | ART
いよ!久々のARTネタ!

横浜開港150周年を記念して開催中の巨大スペクタクルアート劇団「ENEOS ラ・マシン」の

写真展が神楽坂、東京日仏学院で行われている。


この巨大キカイダー蜘蛛マシーン、見たいなーと思ってたのよ。

TVの特集で、準備&プランニングの切羽詰まったさを中継してたんだけど、

この巨大蜘蛛が横浜の町中を闊歩するらしい!

そして操縦するメンツは全員日本人俳優で、かなりの訓練をつまされたらしい。

機会操縦にも演技力が必要ってこってすな。

高さは最高で13メートルに達してしまうため、

警察の許可が必要となり、まるで仮免試験のように

実際に町中を巨大キカイダー蜘蛛マシーンを歩かせる厳しい試験をクリアしたらしい。


私がこの巨大蜘蛛に惹かれた一番の理由は、なんと言っても劇団のメンツがむちゃくちゃ

かっこいーのだ。まず、日本人にはいないタイプばかり。

なんつーか、本気なのだ、本気で夢中なのだ。




そして気取ってなんかいないのだ。まわりなんか気にしちゃあいない。



女の人もいかしてる!髪の毛とまつげと爪とH&Mにしか興味のない外見日本女子とは大違いなのだ。



本物。。。



おじさんもかっこいい!熱いのだ!



日仏学院レストラン ラ・ブラスリー内の展示。
日曜日にこの写真の中でウェディングパーティーを開いていたが、ちょっと気の毒だった。



学院入り口のドア一面に貼られた巨大蜘蛛設計図



イラストもいかしてる



おーーーーーーきな垂れ幕のような写真が建物一面に吊るされている。
展示方法もきっと劇団のアイディアだろう!



自分よりも優れた、いかした、かっこいい、憧れる、

一生懸命で無我夢中な人間達と

もう一度仕事がしてみたいと心から感じたひとときだった。


◆横浜開港150公式サイト
http://event.yokohama150.org/event/bayside/detail1.html


◆日仏学院イベントページ
http://www.institut.jp/agenda/evenement.php?evt_id=1435

金氏徹平

2009-03-16 21:42:04 | ART





久々に心惹かれるアーティストを発見。

その名も金氏徹平。


ここのところ、生きるのが精一杯で、とんとアートなんてものについて

探求する余裕がなかった。。。



が、今日電車の中吊りを見てピンときた。

おそらく私はこのアーティストが好きだ。

試しに彼の展覧会が開催される横浜美術館のHPを見ると

彼のインタビュー風景が動画で掲載されていた。

「うん、考えていることが明解だ」

それに加えて、私の中のkey words "白” ”コラージュ”

に関連するアート作品が多いらしい。



数ある現代アートの中で

アーティスト本人が手探りで作ってる作品は、

コンセプトが不明解なことから、

出来上がりも不安定で

見る人にマスターベーションの部分しか伝わらず、

不快感だけが残る作品が多い。


金氏の話には、気負いがないが妙な説得力がある。

おそらくもともと頭が良く、何が自分のやりたいことかを

集中して絞り込んで来た結果が今の作品に見事に表現されているんだろう。

これは楽しみだ。


久々に価値ある脳みその中身を理解できるか対決!



どーせだったら、金氏と直接話せるトークイベントに参加できる日に行っていじってやろう。

まあ、質問して大体いじられて帰ってくるパターンが多いのだが



久々のアート鑑賞!



その日まで、日々生活のために働こう



□金氏徹平HP
http://teppeikaneuji.com/kaneuji_bio.html

なかなかハンサムな金氏ちゃん

レオナール・フジタ展

2008-12-10 17:50:40 | ART
今日は絶好の美術館日和ということで

待望のフジタ、行って参りました。


感想は。。。



「ピカソもすごいが、フジタもすごい!」


1913年にパリに渡ったフジタは、
ピカソのアトリエで
大きな衝撃を受けたそうだ。

日本のアカデミックな教育が
何の役にも立たないことに驚愕し、

全てを捨てて
新しく創造の源泉を探索する覚悟を決め、

3年間、ルーブル美術館に通い詰め、

ルネサンス巨匠の作品を
ただひたすらに模写し続けた

西洋絵画の様式を吸収すると、

西洋+東洋+日本画を思わせる流れるような線
と共に、フジタのスタイルが確立した。

才能+血のにじむような努力=大成功!

フジタの場合には、これに”タレント性”が加わる。

フジタは、才能と努力とともに、

自分をどう見せるか
自分にどのような特色をつけるか
自分をどう売り込むか

というプロデューサーとしてのセンス
も持ち合わせていたと思う。

今回、初公開のフジタの自画像は、
どこにでもいそうな
かなりさえない顔をしている。
でも、この顔が、結構、ほんとの
フジタのような気がする。

この自画像の裏には、
出生地やお父さんの名前などの
メモ書きが残されており、

渡仏から10年経って
日本への未練やこれからの不安がつのる
ピークのときだったんじゃないかと思う。

でも彼は、天性のセンスとプロデュース力で
自分や自分をとりまく環境を独特の世界観で
創りだし、圧倒的にパリ中を魅了していったのだ。


そして、私が今回、

ふえ~っ ふえ~っ はあ~
ふえ~っ

目が離せなくなってしまった作品は、
絵画ではない。

フジタの「アトリエの模型」と「教会の模型」だ。
これらはもはや模型の域を超え、
ピカソや、ジョセフ・コーネルのコラージュ作品を
遥かにしのぐ感動を覚えた。うう~っ



そう思った人はどうも私だけではないらしく、
あまりにも精密で、真心込めて作られた模型に
見入るあまり、次々とガラスケースに
おでこをゴンゴンぶつけている人が
あとを断たなかった。笑


それと、白い布の手作りの「ついたて!!」
フジタの自宅で、寝室とリビングのディバイダー
として使用されていたもの。
私の物欲のストライクゾーンに衝撃的に
飛び込んできた。
創作意欲まで刺激されてしまい、
興奮しながら、ついたてをスケッチしてしまったほどだ。

ああ、まだまだ、書き留めておきたいことが
沢山ある。

でも今日はここまでにしといてやろう。

2年前に、近美で行われた展覧会では、
乳白色の美しさに感動し、
戦争画の悲しさに落胆したが、

今回の展覧会では、

同じ日本人として、フジタの心に触れることができた
ような気がして、


ますますフジタが好きになった。







クリスマス:BEAMING ARTS

2008-12-05 09:49:02 | ART


BEAMSが、名和晃平の作品を
クリスマスのメインVISUALとして
使用している。店頭のポスター他、
ショッピングバッグや、
クリスマスカタログの表紙にも、
使用している。

2005年に、エルメスが、
名和晃平にウィンドーの
アートディレクションをお願いしている。

エルメスの場合は、商品を軸において、
その商品を名和の才能でどう見せれば
よりその商品を演出できるかに主体を
おいて仕事を依頼していた。

ビームスの場合は、単純に流行のアートを
最も安易な方法で取り入れることにより、
時代の最先端を行ってるブランド風に
演出できるかということに焦点をおいている。

「BEAMING ARTS]

日常に近い”ファッション”と、
非日常的に行われがちな”アート”
という体験を様々な形で結びつけ、
表現するプロジェクト

ビームスからのアートのプレゼントらしい。

名和は、自分の最も代表的なPIXCELL- DEERを
あんな安っぽい手法で使用されて
いやじゃないのかなあ。

でも、若い人たちは、このことがきっかけで
現代アートに興味を持つようになって、
BEAMSさん、ありがとう!
って思うわけがない。

アーティストもごはん食べる為にお金は必要なんだろうけど、
自分の作品をファンシーショップで売ってるようなマグカップや
Tシャツにプリントしたり、今回のように流行ネタで使用されたり
することには、抵抗を感じてほしいなあ。

どう思いますか?ジーニョ君!?
PLEASE ADVICE!

レオナール・フジタ

2008-12-04 18:31:21 | ART


もしも、この人を主題とした舞台を誰かが企画したとしたら、
ピーターに藤田の役をお願いしたい。

この人、最初見たとき、間違いなくゲイだと思ったが、
奥さんがいたりして、ゲイじゃないらしい。

さっき、ニュースで「へえ~!納得!」ということを
知った。





彼の表現のうち、最も得意とする乳白色の表現の秘密がついにあばかれた。


なんと彼は、女性のファンデーションを絵画の材料として

使用していたのだ。

あの、妖しく美しい乳白色は、

女の素肌を覆うファンデーションで表現されていたのだ。

やるな~ 藤田。


今回の上野の森では、フランスに今も残されている

アトリエを再現してくれるらしい。

再現なので、大きな期待はしないことが身のためだが、

おしゃれ最前線のフジタが使用していた

様々なグッズを直に拝見できることは

嬉しい。


こんな人がデザインする服やかばんや、アクセサリーを
見てみたいなあ。

嘆かわしき現代のでざいなーたちよ。



■上野の森美術館 レオナール・フジタ展
http://www.fujita-ueno.jp/#highlight

街ART:BAR

2008-11-19 17:56:34 | ART
渋谷を歩いていたら、こんな看板のバーを見つけた。

これはまさしく、アッサンブラージュ。

出来は上出来とまでは言えないが、街のバーの看板としては

なかなか味があっていいではないか。

変な現代アートのギャラリーまわるより価値がある。

アッサンブラージュの父と言えば、

joseph cornellというアメリカのアーティストがいる。

この人のアッサンブラージュは、10点、10点、10点!

アッサンブラージュのお手本だ。

私は紙面上のレイアウトが好きなので

一度このいろいろなものを立体画面におさめる

小さなアートに挑戦してみたい。

小さい頃大切にしていたおもちゃとか、

ハワイで買った木彫りのイルカとか、

友達からもらったガラスの花とか、

そんなものを中心にイメージを広げていけたら楽しいだろうな。

いよいよアーティストデビューか!



■joseph cornell webmuseum
http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/cornell/




■joseph cornell


■BAR BOYLSTON(さすが、店内もこだわりの一貫主義!)
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000913554/P913022/


会ってきました。サントリー美術館 ピカソ展

2008-11-17 20:41:09 | ART
青の時代の自画像に会ってきました。

一緒にパリに来た友人の自殺に打ちひしがれていた時代の青の絵。

青の色がとてもきれいだった。

この絵に限らず、ピカソの絵や彫刻は、

その対象となった人物や動物が、
   本当にそこにいるような存在感を感じる。

だからこの青の時代の自画像も、

ピカソが、ふっと家に帰り、扉を開け、
   鏡に映った瞬間の自分の表情を脳裏に強烈に焼き付け、

その記憶を吹き出すようにキャンバスにぶつけたんじゃないかと。

その時のピカソの思いが、私に伝わってきた気がした。

その一瞬の強い思いが、100年もの間、キャンバスに染み込んで

離れないんじゃないかと感じた。

ピカソだけじゃなくて、何百年も残るような絵や作品を残す芸術家って

実はシャーマンのように、霊能力や予知能力のような特別な力を持っていて、

普通じゃない力で芸術を生み出すから、いつまでも人々の心に焼き付き、

一度でいいから現物を拝んでみたいと思うんじゃないかな。

仏像みたいに。




なぜアートなのか

2008-11-17 10:50:43 | ART
art=芸術を広辞苑でひくと

一定の材料、技術、様式を駆使して、
美的価値を創造、表現しようとする人間の活動およびその所産。

造形芸術(彫刻、絵画、建築等)

表情芸術(舞踊、演劇等)

音響芸術(音楽)

言語芸術(詩、小説、戯曲等)

時間芸術

空間芸術

など、視点に応じて種々に分類される。



私は長い間、インテリア、服飾業界という、商品を売る、

言わば、消費を促す仕事に携わってきた。


中学生くらいの頃から、お小遣いをため、

原宿に通っては、全財産を使って、欲しいものを買い集めてきた。


今まで買い物した金額を合計すれば、疾うに家の一軒も建っていたことだろう。


今思うと、私が何かを買う瞬間、私はその商品の持つ価値が

明らかに自分の持つ商品への価値基準を超え、負けた!と思わせてくれた

商品を購入してきたように思う。

まさに、買い物をして失敗をしないと物の良さがわからないというものだ。

だから、ちょっと興味のある店に入り、負けた!と思えずに店を出るとき、

「ほっ」とするのだ。



それが、ある年齢を超えると、買った、負けたの思いの前に、

「この日本、こんなんでいいのだろうか。。。」

なんてことを思うようになってきた。


昔は、政治は政治家の仕事、法律はお国の決め事、子供育てるのは親の仕事、

なんて思っていて、身の回りで起きている事件や出来事は

しょせん他人事と思っていた。

最近、自分の生まれた大好きな日本が大変なことになっていることを

ひどく残念に思う。

こんな国になってしまった原因は、

無論、能無し役人、能無し政治家の責任でもあるが、

私たち国民の責任でもあるのだ。

今回の大統領選を見ても、アメリカの国民は、本気で政治に参加している。

一人一人が正しくとも、間違っていようとも、my opinionを持って生きている。

出る釘は打たれる教育、日本帝国から完璧に足を洗い、

日本人一人一人が、my opinionを議論できるくらいに成長しなければ

本当にこの国はだめになる。

あほな政治家や役人ををバッシングすることは誰にでもできる。

でも今この国に必要なことは、国民一人一人が、この国をどんな国にしたいと願い、

あほな役人や政治家と対等に議論できるようになるか、

身の回りからなんでもできることをはじめることだ。


こんなことを真剣に考えるようになると、もはや、自分を着飾る衣服や雑貨に

大枚を払う気持ちも薄れ、何かもっと自分の内面を磨くものを探していたんだと思う。

それがアートだったのだ。

続く

次回タイトル:「それがアートだっったのだ」