☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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向山貴彦さん『童話物語』を読んだ・・!

2006-08-23 | ■は・ま・や行の作家
そのとき、セカイは。

向山貴彦さん(宮山香里さん)『童話物語』とは
極めて性格の悪い女の子、「ペチカ」の前に現れたのは
初めて出逢った人間を観察し、世界を滅ぼすかどうか判断しに来た「フィツ」。
世界は滅びるべきなのか?人間は本当に滅びるべき存在なのか?

ーーしかし、世界の最後を告げる「妖精の日」は訪れ始めていた・・。

よくわからない説明ですみません。
世界が壮大すぎて説明不可能・・・。

結論から言うと、
言葉に表せないほどよかったです。
ぬおー。
っとわけのわからない雄叫びを上げるくらいの衝撃を受け取りました。
久しぶりに、続きが気になって一日中どうにもならないという感覚を味わいました


混沌。砂ぼこり。
空になった壜。でこぼこの鍋。
冷たい風。怒り。憎しみ。

はじめてみる光。
優しさ。慈しみ。
やっと得られたと思ったぬくもりーーー
ーーー
燃え上がる炎。
紫。
壊れていくもの。

対するもの。
優しさと憎しみ。光と闇。
虹の色。同時に存在するもの。
青、赤、黄色、緑、紫ーー

「永遠じゃないから変われるんだよ」(本書P490l7より)


などと書いたわけですが、虹の色の概念は世界各国違うわけでして・・。
というつっこみは、不要です・・。

壮大なファンタジーです。
というよりまさに童話?
恋愛要素も含まれていますが、それよりも
友情とか、主人公ら子どもたちの成長物語の方が強いです。
あとは、人間の闇の部分が書かれています。

素敵ファンタジーのふりして
主人公のねじれまっくた性格。
貧しく、辛い人生を送ってきた女の子。
だけど、そんなことがあっても私、心キレイな優しい子なの!頑張る!
じゃないんです。
性格もめちゃくちゃ悪い。
普通は途中でお約束的に何かきっかけがあって、
温かい心を取り戻した!とか優しくなった!
とか嘘くさい展開があるわけですが、それがない。
そこがとても好きでした。
人間は変われるけれど、そう簡単には変われない世界がある。
それが真実であり、でもペチカこそが本当の優しい子どもなんだと。

ファンタジーなのに、現実とリンクしてることを匂わせるものが好きです。
実在しないのに、セカイのどこかでは実はこの町や村や人がいる・・。
みたいな。
初めからそういう演出がなされていたのですが、
最後の最後の付記にまで、それをやるのです。にくいね!


何が言いたいのか、興奮しすぎで意味不明ですが、
とにかくとてつもなく楽しかったです。
あまりに楽しかったので、下に完全ネタバレ記事も書かせていただきます・・。
ながい・・


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