積本消化期間開始
恩田陸さんの『まひるの月を追いかけて』とは
「渡部研吾が姿を消した。
研吾の異母兄弟である静は、彼の恋人優佳利と共に奈良で消息を絶った研吾を探すたびに出た。
旅の途中で明らかになっていく、研吾周辺の女たちと彼の関係。研吾の行方、そして彼の秘密の決意。研吾の行く先とは?」
一言でも余計なことを書くと、ネタバレ・・?になるので、ここは説明少しで。
おもしろかったけれど、私の中の恩田陸素敵本ランキングでは、それほど上位ではありません。ほかの恩田作品と比べ、印象が薄い気がします。
「まひるの月」
すべて読み終わってから、題名についてぼんやりと考える。
最後まで読む前は、すごく素敵でキレイな題だなあ、と。
まひるのつき。
ぼんやりと見えるとき。全く見えないとき。
見えそうで見えない。とらえられそうでとらえられない。
でも見えないわけではなく、そこに確かにある。
うーん。
まひるの月、は恩田作品では、蒔生みたいな人かなあなんて思います。
【自分の考えていること、自分が感じていることは、
大部分が自分の中で形にはなっていない】 (【】内本書p379l5より引用)
恩田さんの本はミステリーとかSFとか書かれていることがあるけれど、
これはミステリーではなくて、結局なんだったのか、と聞かれれば、。
うーん。一人の男とピー(伏字)人の女の奇妙な関係の話・・
ぎすぎすした男の取り合いではなく、さらっとした(?)男に惹かれた、そして男が惹かれた女の話。
と、
奈良を旅するという中で、話が進むので、その寺やら街の描写があり旅行書・・・としてみても楽しいと思います。
ネタバレ注意
最後、このまま終わってしまうのかと思いました。
出家、そして妙子の死、衝撃的だけど、これで終わりだと話の締めくくりとしては弱い・・
と思ったら、そういえば、彼の好きな人、がまだ謎のまま・・
うー
物語関係なく、冷静に?考えて。
妙子の手紙に書いてあった「優佳利と妙子であの人の話をするときに、静の名前を出していた」というあたり。はっきりきっぱり怖いと思いました。
一番怖かったかもしれない。背筋がぐわーっとなりました。
会ったこともない一度くらいしか会ったことがない、兄の彼女と友人。
兄に好意を寄せる、誰よりも彼のそばに居る女二人、永遠に彼の心は得られない。
その彼が思いを寄せる女。思い違いならまだいいけれど、それが別の人間、彼女の母であると知りながら、彼女静の名を出し、それを語る。
こわいー
ネクスト積本→綾辻さんの時計館
恩田陸さんの『まひるの月を追いかけて』とは
「渡部研吾が姿を消した。
研吾の異母兄弟である静は、彼の恋人優佳利と共に奈良で消息を絶った研吾を探すたびに出た。
旅の途中で明らかになっていく、研吾周辺の女たちと彼の関係。研吾の行方、そして彼の秘密の決意。研吾の行く先とは?」
一言でも余計なことを書くと、ネタバレ・・?になるので、ここは説明少しで。
おもしろかったけれど、私の中の恩田陸素敵本ランキングでは、それほど上位ではありません。ほかの恩田作品と比べ、印象が薄い気がします。
「まひるの月」
すべて読み終わってから、題名についてぼんやりと考える。
最後まで読む前は、すごく素敵でキレイな題だなあ、と。
まひるのつき。
ぼんやりと見えるとき。全く見えないとき。
見えそうで見えない。とらえられそうでとらえられない。
でも見えないわけではなく、そこに確かにある。
うーん。
まひるの月、は恩田作品では、蒔生みたいな人かなあなんて思います。
【自分の考えていること、自分が感じていることは、
大部分が自分の中で形にはなっていない】 (【】内本書p379l5より引用)
恩田さんの本はミステリーとかSFとか書かれていることがあるけれど、
これはミステリーではなくて、結局なんだったのか、と聞かれれば、。
うーん。一人の男とピー(伏字)人の女の奇妙な関係の話・・
ぎすぎすした男の取り合いではなく、さらっとした(?)男に惹かれた、そして男が惹かれた女の話。
と、
奈良を旅するという中で、話が進むので、その寺やら街の描写があり旅行書・・・としてみても楽しいと思います。
ネタバレ注意
最後、このまま終わってしまうのかと思いました。
出家、そして妙子の死、衝撃的だけど、これで終わりだと話の締めくくりとしては弱い・・
と思ったら、そういえば、彼の好きな人、がまだ謎のまま・・
うー
物語関係なく、冷静に?考えて。
妙子の手紙に書いてあった「優佳利と妙子であの人の話をするときに、静の名前を出していた」というあたり。はっきりきっぱり怖いと思いました。
一番怖かったかもしれない。背筋がぐわーっとなりました。
会ったこともない一度くらいしか会ったことがない、兄の彼女と友人。
兄に好意を寄せる、誰よりも彼のそばに居る女二人、永遠に彼の心は得られない。
その彼が思いを寄せる女。思い違いならまだいいけれど、それが別の人間、彼女の母であると知りながら、彼女静の名を出し、それを語る。
こわいー
ネクスト積本→綾辻さんの時計館