☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

石田衣良『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV』

2008-05-19 | 石田衣良
石田衣良『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV』

トラブルシューターマコトが今日も池袋を駆け回る!みたいな話。

「スカウトマンズ・ブルース」町に立ち続ける男とスカウトされる女の話。
「伝説の星」        正真正銘のスターがロックミュージアムを作る。
「死に至る玩具」      九頭身半の人形ニッキー・Zが命を奪う。
「反自殺クラブ」      集団自殺プロデューサースパイダーVS反自殺クラブ


【「なんでも数にするなよ」】 (【】内本書P221L6より引用)


写メ記ににちらりと書きましたが、どうも期待しすぎたせいか、今までの4冊ほど面白くなかったような。好きなキャラもあまり出ず。
一個飛ばして、『Gボーイズ冬戦争』に期待。

石田衣良『ルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』

2007-02-22 | 石田衣良
本書の被害者約一名也。

石田衣良『ルージュ・ノワール 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』とは
映像ディレクターの小峰。ギャンブルから抜け出せず、カジノに通う日々。
しかし、本当の博打人生は仲間から持ちかけられた話にのった時始まった。
狙うは、池袋のカジノ売上金、一億円。強奪成功。事はすべてシナリオ通り。
って、世の中そんなに甘くはない! 強奪金を再び奪い返さねば命はない?!

IWGPの外伝!
面白かったのですが、後半間延びしたと思います。
IWGPの疾走感は、前半まで。後半は多少物事が都合よく進みすぎ、また展開も緩やか。
あと、主人公その他に感情移入できません(笑)
だって、あいつもこいつもどいつも、自業自得・・・ではない・・か・・
でもいっそ清々しくて、とてもよいと思います!

IWGPの登場人物の一人と小峰がメインで、少しずつIWGPのメンバーの話も有。
メインの彼が、好きなら読んでおいてそんはなし!でも別にやつがどうでもいいなら読まなくても、IWGPを読み進める上で問題はなさそうです。


選択肢は二つ。

赤か黒か。
すぐに共同戦線を張りたがる女たちの相手か、やくざのもめ事への対応か。


以下ネタバレ要注意。

いや本当に自業自得ばかりでどうしようかと思いました(笑)
いくら主人公が「殺されたやつらの敵を・・・!」とか言っても、
え、そいつらも自業自得じゃん・・みたいな!
被害者は、あれです。あの、アベケン?のマンションを1番最初に見つけた人。宇都宮浩二でしたっけ。彼が1番の被害者である気がします!あわれ・・

小峰が「斉藤さん」って呼んだ時、「サルでいい」って言われて、
「サルさん」って呼んだときに、爆笑しました・・!サルさん・・!可愛い(笑)
しかし問題が発覚しました!!
私の中では、サルはかなり背の高いやつかと思っていたのですが、全然違うんですね・・!!お前は本当にIWGPシリーズ読んでるのかというくらい勘違いしてました・・!!そうだよね・・サルなんだもんね・・
実はIWGP内では、1番好きな登場人物かもしれません。サル。
タカシ、マコトも好きだけど、サルもいい・・いい・・!

氷高の「ひょうたんから駒」発言の笑いどころがわかりませんでした!
これIWGPであった気がするんですが・・!なんだったか全然思い出せない!
うー。 


IWGP好きです!!第五巻が文庫化されることを待ち望んでいます。

映画関係の話が多かったので、
東川篤哉『密室の鍵貸します』が頭に常にちらちらしてました。
あと、指をオトス話(…)がたくさんでてきて、『熱氷』も。
やくざでもないのに、指がなくてまともな仕事つけなくて?こっちにきた・・みたいな感じで下についてたやつが熱氷にいたはず・・はず・・彼も好きだったなあ。。でも記憶曖昧・・

あとは、スタンダールを思い出しました。赤と黒!

石田衣良さん『電子の星 池袋ウエストゲートパークIV 』

2006-09-23 | 石田衣良
積本理由
「前作『骨音』が結構気持ち悪くて・・・って待った。これもう読んでたよ!」

石田衣良さん『電子の星 池袋ウエストゲートパークIV 』とは
池袋ウエストゲートパーク、第四弾。
失踪した親友「キイチ」を探しに、単身東京池袋へやってきた依頼人、「テル」
もぬけの殻と化したキイチの部屋で発見されたのは、
直視することのできないような、「人体損壊ショー」のDVDだった。
マコトはタカシ、サルの協力を経て、ショーの主催者を突き止めていくが・・
表題作「電子の星」他3篇収録。


積んでいたと思っていたのですが、
明らかに読んだことがありました。
読んだことすら忘れてました・・。ということで、再読になってしまいました。
シリーズ4作目。大きな事件というより、
探偵的に、マコトがであった小さな事件を、現在の問題に絡めて集めたもの。

以下雑感。

★「東口ラーメンライン」
事件としては、マコトもいっているように、単純すぎですが、
あのツインタワーの話・・ということで、なんだか好きです。
食べてみたいです。七生ラーメン全部のせ。

★「ワルツ・フォー・べビー」
非常にやるせない、事件でした。
オヤジが、とても素敵でした。

★「黒いフードの夜」
ちょっとブラックすぎる気もしますが・・。
私は実はマコトのお母さんが好きなので、登場がうれしかったり(笑)

★「電子の星」
映像きもちわるいー

「タカシ」と「サル」に
SかMを聞く場面が好きです。
それぞれの受け答えに性格が出てて面白い(笑)

仲がいい・・といったら怒りそうですが、
タカシとマコトが馴れ合わないところが好きです。
タカシはあくまで、頭として。
「うちのチームを動かすなら、それだけの理由か、メリットがほしい」
(本書P269ラスト3行より)
あくまで取引の関係。


以前IWGPの感想で書きましたが。。
このシリーズは、初期の方が好きです。
理由は・・
マコトがただのいい人になってない・・・みたいな・・。
私は
「本当は悪いやつ。なのにちょっとお人よしでいいコトを結果的にしちゃうの!」なマコトが好きだったので・・。
そして礼にいにもっと出番を!(笑)

やはし本が嫌いな人にもおススメしたいです。
(麻薬、売春、派閥争い等々大丈夫なら・・)
続刊ももちろん読む予定!だから早く文庫化を・・

next→迷い中~

石田衣良さん『池袋ウエストゲートパーク』読。

2006-06-09 | 石田衣良
あれ?はやりものとか人気あるの、キライじゃなかったの?

ちょっと本断ち中なので、過去読んだ本の紹介。
絶対読むまいと思ってた一冊。
理由は、毎度お馴染み、「はやってたから」
でもある方の薦めにより、騙されてもいいと思って読んでみた。

石田衣良さん『池袋ウエストゲートパーク』とは
「舞台は東京・池袋。
殺人、麻薬売買、少女失踪事件、2グループ間の派閥争いetc...
池袋は、トラブルだらけ。
池袋の裏社会。黒い影。渦巻く悪。
そんな池袋のトラブルシューター・「マコト」。
どこのグループにも、属さない。
でも、クールだが、実は情に厚い「マコト」の「頭の切れ」を知った池袋のトラブルは、不思議と彼の周りに集まってくる。。」


読んで正解。
面白かった。
まさに、「池袋を駆けぬけろ!」という感じ。
疾走感あふれた、物語。(内容がどろどろしてるわりに、すごくさっぱり)
ミステリー・・ではないけど、謎解きもアリ。
テンポよく、読みやすい。
主人公が「少年」であるのが魅力的。
一見クールで、情に厚い「マコト」
その周りに集う、一癖もふた癖もある仲間(?)たちとのエピソードも、
また楽しい。
「タカシ」と「サル」が好き。マコトもだけど、
皆、どこかお人よしで優しいのが、つぼです。

やはり五條瑛さんの『断鎖』(革命シリーズ)と近いものがある。
革命好きなら、とりあえず楽しめるはず。逆もあり。


つまり、『池袋ウエストゲートパーク』への評価は、◎でした。
この「ハードボイルド」なジャンル(密売・麻薬・殺人・少年派閥争いあたり)がキライでなければ、是非。
活字離れした、高校生くらいの方にお勧めしたい。

そう。おもしろかった。『少年計数機』『骨音』と続編も即行読んじゃうくらい。
しかし。
この後、続編を読むに連れて、多少評価は変動していきます・・