☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

上橋菜穂子『夢の守り人』

2008-09-15 | 上橋菜穂子
タンダ!

上橋菜穂子『夢の守り人』
花の世界。夢の世界。
人々が花に、夢にとらわれてしまった。
タンダが救いに出るが、賭けに乗りタンダまでもが魂をとられる。
そして現実世界で人鬼となったタンダは、バルサまでをも襲った。
タンダとしての意識を持たない、人鬼。果たしてタンダは夢の世界から皆を導き、そして自らも元の世界へ戻れるのか。

守り人シリーズの3作目。
バルサ唯一の弱点?であろうタンダ。
そのタンダが変わり果ててしまった。
タンダのためにバルサがとる行動は!
二人の愛のメモリーここに集結!
かと思いきや、あれ主人公はトロガイ?(笑)


守り人シリーズの中、割と大人しめの話でした。ゆえに、好き度は低め。
でも、
タンダとトロガイの出会い
タンダと家族との関係
タンダとバルサの初めての出会い
などなど守り人好きとしては、見逃せないエピソード満載。


【澱んだら、また風穴をあければよいのさ!】
                   (【】内本書P97L16より引用)



ネタバレ反転GO!


あの・・・・それで・・あの・・ジンは?!
ちょっと!!あんだけジンに大変な役目をおわせておきながら、最後まで特にジンが出てこないってどうなのよ!!タンダ・・ばたり・みたいな・・ジン!!
いや別に大丈夫なのはわかっててもさ・・最後はジンが出て欲しかった!ジン好きー
その後のタンダとの会話希望!

ユグノはなんかやだ(笑)
なんかこうやだ(笑)全体的にあまり激しい話にならなかったのも、なんかこのユグノがなよなよだったからだと信じて疑わない!はっきりせんかあ!みたいな
いや、彼は彼で大変な人生を歩んで・・はっきりせんかあ!(おい)

トーヤとサヤがうれしかった~なんでも屋!
トーヤとサヤの馴れ初め?出会いも読みたいなあ。

でもなんと言っても、バルサとタンダかな・・チャグムにも見透かされているこの二人の関係・・チャグムにもばればれとか言われてるよ・・
まあそれにしても相変わらずの家族っぷり!!チャグムタンダとバルサのことすきすぎるから(笑)そんなお前が私はすきだよ。可愛い可愛い可愛い!
なんかもう、シュガにバルサは!タンダは!って子どもみたいに、せっつくのが可愛かった・・そしてまだチャグムは、帝はやだよとか、成長してるかと思いきや、子どもな面も残してて・・「風穴をあければ!」の件は、まあ今巻でもまだまだチャグムは子どもな可愛さがあるよ、ってのの代表台詞・・
バルサに駆け寄ったり、もう可愛いなあ!チャグム!もう背も伸びたのか・・うんうん。親子だ(笑)

あとは、ジン!狩人たちですな!
命の恩・・・・・・・あれ・・・・・・・いやジンたち狩人が結果的にタンダに怪我の治療とかしてもらったのは、覚えてるけど・・・
ジン・・それほどまでに恩義を感じるエピソードあったかな・・あれ?
『精霊の守り人』読み返さねば・・
個人的にジン大好きなので、どうやら漫画版でジンの番外編で一冊でるよう?なので楽しみです。これは買おう。


よく考えたら、『闇の守り人』の感想書いてなかった気がする。

上橋菜穂子『狐笛のかなた』

2007-09-11 | 上橋菜穂子
地味に続けてます  積本消化④

上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』とは
隣り合う国。「春名ノ国」と「湯来ノ国」では、領土を巡る争いが長年起こっていた。
母から受け継いだ不思議な力を持つ「小夜」
「湯来ノ国」からの呪いを避けるため閉じ込められた「小春丸」
二人が出会うきっかけとなった、霊孤「野火」
成長し、それぞれの境遇により3者とも両国の争いに巻き込まれていったが、三者すべてが自分の「味方」ではなかったーー
両国の争いの行き着く先は?幼い頃に出会った彼らの運命は?


文句なし!で、今年の一位です。 
荻原さん好きーなら、好きなタイプの本かと思います。迷わず読んでOK!
私は文庫で買って読みましたが、ハードカバーの装丁が、また美しいですね・・是非手に取りたいです・・
精霊~よりも、より児童書!という感じの本でした。好きです。


以下ネタバレ

途中でうっかり涙ぐむ・・・
花乃さん・・小夜・・野火・・

物語は、小春丸と小夜の可愛い出会いから始まり・・と来た時点でもう好きだ!
と思いました。なんだこの子ら・・めんこいぞ・・!!
そして同時に、この物語は小夜と小春丸の闘いであり恋の物語・・かと思いきや、
野火登場!途中からあんまり小春丸出てこなかったよ!と、ちょっとびっくり拍子抜けしつつ、野火・・・野火・・・!
好きだ皆好きだ!
でも一番好きなのは、大朗だ!(まて)
大朗と鈴と一太も好きでした。あとは春望ら有路ノ一族も湯来ノ一族も。
でもやっぱりもっと小春丸との話が読みたかったかなあ。小夜と野火との再会。
小春丸から呪いやつを取り除いたあとも、小春丸がそうとわかっててでももう止まらないところまできてしまっていたのが、悲しかったです。
小夜ともっとずっと一緒に小さい頃にいられたら、また何か変わっていたのかな・・小春丸もいなくならなくてよかったです。
あと、そこにいくか!って感じかもですが、春望の話も・・
春望が小夜に、領土あげればって言われて、叫びだした話も、すごくもうどうしょうもないこのやりきれない感情が伝わってきて、うむむ・・涙です。

一体最後、どのような形で終わるのか、とても怖かったです。
野火はいなくなっちゃうのか。小春丸は?そして小夜は?
あの終わり方、私は好きです。最後まで野火はいなくなって、小夜と別れてしまうと思っていたので、嬉しかったです。小春丸と大朗が小夜たち夫婦(笑)と子どもの姿を見たシーンも好きでした。


9月も文庫化ないようですが、10月くらいには次の巻文庫化するだろうと、『闇の守り人』を読もうとしたら。
はさまっていたお知らせに、次巻「来春」発売予定の文字が・・・え・・・らいしゅん・・?春って・・春っていつ・・35度の猛暑日に、激しい衝撃を受けました。

上橋菜穂子『精霊の守り人』を読んだ!

2007-04-27 | 上橋菜穂子
ほ れ た ! タ ン ダ !!

上橋菜穂子さんの『精霊の守り人』とは
「恐ろしいものが宿っている」
ある日を境に、体に異変が起き始めた、新ヨゴ皇国の第二王子「チャグム」
そのチャグムを守ることになった、短槍使いの用心棒「バルサ」
チャグムの体の異変は、「水の精霊」の卵を産みつけられてしまったためだった。
皇子としてあってはならない事態により、父帝から命をねらわれることになったチャグム。
バルサは、チャグムを守るために、共に旅立った。
しかし、チャグムを狙うものは、父帝だけではなかったーー

星読 トロガイ タンダ 先住民族ヤクー
人間の住む世界「サグ」、精霊の住む「ナユグ」
追っ手から逃げる中、次々に明かされていく謎、そして正体。
しかし語り手により捻じ曲げられた伝承。
真実とは?助かる方法とは?
 
「精霊の守り人」チャグムと女用心棒バルサ。
守り守られるということの意味。二人の出逢い、そして「精霊の守り人」との出逢いが、チャグムを成長へと導く

本屋解禁第一弾でした。
当然のように、大 当 た り!
ラジドラ録音した過去の自分へ拍手!これから聴きます。

密林さんが、詳しく解説を書いているので、そちらを読んだほうがよいと思います(笑)ファンタジーって説明しにくいー。
中華系冒険ファンタジー?好きには、楽しく読めると思います。
土のにおいがします。土地でもいいけど。泥の匂いとか。
途中でチャグムが、面白そうにご飯を作っているのを眺める?シーンでは、『白鳥異伝』での彼らの出会いを思い出しました。


「あのな、坊主。
 国やしゃべる言葉がちがう人は、別の考え方をもっとることは知ってるか」
                         (本書P189L1-2より引用)



以下引用文ありのネタバレ?、もしくは、キャラへのうるさい愛の溢れた叫び注意


タンダ・・・!
タンダ・・・!!!
あい!らぶ!タンダ・・・!(うわあ)

タンダまじでかっこいい・・!!結婚したい! (…)
年取ったらますます惚れるよ・・!!早く3040になったタンダに会いたい!!

どこに惚れたって、もう登場の瞬間から惚れてましたが、
のっくあうとされたのは、

「おれが、その薬だと思えないなら、待っててもしかたがないってことだよな」 (本書P233L9より引用)

うぎゃああ!今これ書いててても、体がうがうがする・・!
かっこよすぎるよタンダ!タンダ!
もういいじゃん!バルサ・・!タンダとチャグムとれっつ幸せな家庭つくり・・!(…)
チャグムがまた可愛いんですよね・・なにあの子可愛すぎる・・
チャグムがタンダとかバルサに懐き始めたのも可愛いし、
途中でうがーって八つ当たり始めちゃうのも可愛かった・・
それを優しく見守る父と母・・(違!)
泣く時とかも、いちいちチャグムはバルサのどこかしらを掴んでたり、ぎゅっとしてるのが、また可愛い・・可愛すぎるぜ!チャグム!

本、ストーリー、設定そのものもかなり楽しんだけれど、
こう渋いキャラがたくさんいて、今思い返すとすごい惚れる・・
まずタンダ!!
そして、モン!ジン!ゼン!(ユン)  ()って・・ユン・・
さらにシュガ!
忘れちゃいけない、チャグム・・!めっめんこい・・

他にも、トーヤにサヤ、ジグロにカルナなどなど・・・
これあれですかね?そのうちサイドストーリーとか番外編みたいなのもあるんですかね?!トーヤにサヤ、ジグロにカルナそれぞれの昔の話が読みたい・・
ジグロとカルナはまるまる一冊とかでやってほしい・・!!

ジグロは本来私が一番好きになりそうな人ですが、タンダが先にいたため・・
でも、

「いいかげんに、人生を勘定するのは、やめようぜ、」(本書P246L15より引用)

かっかっこいいよあんた・・本当に・・

ちなみに、一番登場人物とシンクロしたと思われる台詞は、チャグムの

「バアさん?トロガイは女なのか!」         (本書P140L4より引用)

ま じ で ? ! 途中までトロガイは男だと思ってた。

恋愛っぽさ?があったのが、結構驚きました。
全然そんなのないかと思っていたので。
でもこういう恋愛?がちょろっとはいってるの、好きです。
っていうかだからタンダかっこいいって・・!!


さて、『闇の守り人』が文庫化するまで果たして我慢できるか否か。
タンダ出てないなら、我慢できそう(え)