☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

音楽で力をタクワエよう!

2006-02-27 | ■日常
私の人生において、本はなくてはならないものですが、同じくらい音楽もなくてはならないものです。さて、久しぶりに、ELLEGARDEN以外の音楽を聞きたくなったので、レンタルショップに。
本に関してのモットーは、「買って読め!」ですが、CDに関してのモットーは、
「借りてよし。」です。その違いはなんですか・・・。

まだ全曲聴いてなかった「フジファブリック」「the pillows」「HOME MADE 家族」「Weezer」あたりをざくざくレンタル。
いい音楽はたくさんあるけど、一度エルレにはまっちゃったので、それ以外の音楽聴いても、どうしても物足りないと感じてしまうのが困りもの。
でも、フジファブリックも、pillowsも好きです。他にもたくさん。
もっとメジャー?なので好きなのは、W-indsとか。「彼らが」というより、「彼らの曲を書いてる人」が好きです。(←何気に失礼。)曲調と声が好み。
BUMPOF CHICKENもかなり好きです。ポルノグラフィティとかは、すごいなぁと思います。
好きになりたいのは、洋楽、クラシック、越天楽などの雅楽。中学校のころから言ってますが、なかなか。。

本の嗜好は人それぞれですが、音楽もまた人それぞれだと思ってます。
合わないものは、合わない。でも、それを否定する気は、もちろんなし!です。
でも、友人から貸してもらったCDで「キライキライキライキライキライキライ」と永遠に、きらいを連発してるのがあったときには、驚きました。そっそんなに私のことキライですか(笑)

五條 瑛 さん 『断鎖(Escape)』読破。

2006-02-26 | 五條瑛
めちゃくちゃ不親切な感想になってます。

五條瑛さん『断鎖(Escape)』とは
「革命を起こさないか、この国に」
自分から自由を奪う両親を憎み、家出を繰り返していた少年「亮司」
仕事を点々とする中、やがて手にとった仕事は、パスポートを用意し、密航者に日本人教育を施し、密航させるというものだった。
あふれかえる中国人、自分を精神的に縛る両親、憧れ、殺し合い、信頼、裏切り。。。「密航」を巡るさまざまな事情を知る中で、主人公はやがて成長を遂げていく。。

話が複雑すぎて一言では説明できないということが判明しました。これから書く感想も、読んでない人には本当に意味不明だと思います。。。

様々な人間の思惑と「密航」が絡まって、それぞれ自分の利益を追求しつつも、故郷である中国という国から、完全に離れることができない・・という印象を受けました。結局皆過去を清算することはできないし、自分を縛るものが完全になくなることはない。「自由は求めてはいけない。諦めることが自由への道」と語られてます。

主人公の悪人になりきれない素直さとか優しさが良かった。
それでもただ甘いのではなく、守ると決めた約束のためには、引き金を引くことをためらわないっていうのもまた良かった。
散りばめられたピースが次々とつながっていく感じが好きでした。

石田衣良さんの『池袋ウエストゲートパーク』が好きな人は、この本も面白く読めると思います。主人公の性格とか社会の黒い部分とか、なんとなくかもし出すものは似てる気がします。
とにかくずっと前から読みたくて探してたので、読めただけで大満足。
この本を第一弾とする革命シリーズは全10巻完結予定ということですが。
長い道のりになりそう。。。

2006年9月一部訂正;

宮部みゆきさん 『ステップファザー・ステップ』読破。

2006-02-25 | ■は・ま・や行の作家
ついに手を出してしまった。。。

宮部みゆきさん『ステップファザー・ステップ』とは
「お父さん。」
屋根から落ちて目が覚めると、双子の中学生の家に落ちていた泥棒。
双子は俺を「お父さん」と呼び始めた・・・。
利害関係が一致、もといなかば脅迫されて、双子と泥棒のまるで父子のような家庭生活がスタートした。
「お父さん」の使命は、生活費調達と双子に両親がいると世間に思わせておくこと。双子の両親は駆け落ち(?!)したしまったのだった!!
授業参観にも行き、一緒に旅行にも行く「お父さん」という名の他人。。
はたして奇妙な父子生活はどこへ向かっていくのだろうか・・。

宮部さんの作品、完全初読みです。よっ読んでしまった・・!
双子と「お父さん」の会話がテンポよく入ってて読みやすかったです。
話は短いのが7話収録。一つにつき、何か一つ事件が入っていて、謎をとくor問題を解決してお金をちゃっかりゲット!という流れです。
双子が実の父母に対してはあっさりしてるように見えるのに、「お父さん」に対しては甘えてくるのがなんともおかしくてよかったです。
ちょっとした笑えるネタや表現もおもしろかった。
子どもが登場したせいか、その笑いのせいか、「宗田理」さんの作品とうけた印象がちょっとかぶりました。(注!ぜんぜんタイプは別物です。あくまで「なんとなく」です)


*ちょっぴり辛口かも?ファンの方はここからお避けください。。↓
(おもしろかったけど、すごいのかはわかりませんでした。宮部さんといえば、かなり支持を集めてるし、かなり「すごい」と聞いていたので、どんなことがおこるのかと思ったのですが。。面白いけど、特出してなにか「すごい」ものがあったたかはよくわからなかった・?読んだ作品が悪かったのかもしれません。人気が高いのを、もう一冊読んでみようと思います。)
でも、これは続編があれば即効で手をだします!ってくらいおもしろかった。

あきづき空太さん

2006-02-24 | ■漫画
あまり有名でない人を好きになることが非常に多いです。
こんなこといったら、ファンの方に怒られ&作者に失礼ですが。。

漫画家のあきづき空太さんが好きです。
独特の世界観を持った漫画をかかれる方です。

HP→http://aria.saiin.net/~warabi/
イラストが載ってます。
野球が好きな人は、「二年半」「エース」
日本!て感じが好きな人は、「藍色」「ラフ画集②」「其ノ呼吸」
ドラクエとか冒険が好きな人は、「あの地から」「辺境」「酉」
風景画or四季が好きな人は、「ナティシアへ」「ありがとう」「春うらら」
「絵版帳」は全部込みで。お暇でしたら是非ご覧ください。

あまり有名でない人を好きなことのつらさは、なかなか作品に出会えないこと。単行本化しないこと。
逆にうれしさは、まだこの人のすごさを自分だけが知ってるんだるんだ!みたいな気持ちを感じること。

他にも、
松尾たいこさん、杉浦さやかさん(イラストレーター)
天乃忍さん、松月滉さん、木内たつやさん、渥美理絵さん(漫画家)
CaLIN(歌手)
HABUさん(写真家)(有名なはず。が、私の周りに知ってる人はゼロ。)

有名な人もまぎれてるような・・。というか、自分のまわりに知ってる人がいないだけで、有名な人も入ってますね。
なんだか、非常に失礼な記事の気がしてきた;
あまり有名ではないではなく、「私の周りに知っている人がいない」の方向で。。
でも、松尾たいこさんは特に本を読む人はどこかで出会ってるはず・・!
江國香織さんや角田光代さんの本の表紙とかで。

江國 香織さん 『ホリー・ガーデン』

2006-02-22 | ■あ行の作家
今月のテーマは、自分なりの「新境地」開拓。

江國香織さん『ホリー・ガーデン』とは
「果歩」と「静枝」は高校までずっと同じ女子校に通った。30歳目前のいまでも交流は続いている。
果歩は失恋を引きずり刹那的な肉体関係を求め、静枝は不倫関係を続ける。
お互いの恋愛の形に疑問を持ちながらも、そのことは「タブー」であるかのように触れられず、微妙な距離と緊張感を持った友情が続いている。。


ほぼ江國さんの本、初読みです。
苦手意識があって、読もうと思えなかった。(恋愛のもが苦手)
取り立てて何か事件があるわけでもない。日常の風景と一緒に、「果歩」と「静枝」の恋愛と友情とが交互に書かれています。
特に友情は、とてもリアル。男の人とかわからない人には、わからないんじゃないかなぁっていうくらい微妙な関係が書かれてます。過去のけんかを覚えていたり、恋愛に口出ししたいけど、できなかったり。女ってめんどくさいな(笑)

解説にも書いてありましたが、世間の常識から見ると「ちょっと・・」という登場人物(不倫とか)がたくさんでてきます。でも、そんな登場人物をなぜか温かい目で見守りたくなるような感情を抱いてしまいます。
結構複雑な関係の話だけど、読了後、なんとなく真綿でくるまれたような感じになりました。これも不思議。

すごく「本」を読んだ」という感じがしました。
「本」らしくない本は、行を飛ばしても読めるけど、この本は一行でも見逃すと話の空気や展開があやふやになってしまいそうでした。
いつも「日常」を大切にしたいと思いつつなかなかできまない。
この本で果歩がご飯を作ったり、カフェオレボウルで紅茶を飲んだりしてるのをみて、真似したいなぁと思った。
「合わない」人には、合わなそうです。たぶん「だからなに!」っていらいらしそう(笑)
私は恩田さんが好きだし、恋愛っぽいものは苦手だけど、この人の書いた本はまた読む気がした。

ところで。
北村薫さん『盤上の敵』がいまだにこわくて手を出せない。なぜ買う前に悩まなかったのか。。。

ネバーランド

2006-02-20 | 恩田陸
お言葉に甘えて(?)今日も長文。

恩田陸さん『ネバーランド』とは
冬休み。多くの生徒が帰省する中、伝統ある男子校の寮「松籟館」に「美国」「寛司」「光浩」3人の少年が居残りを決めた。
その寮に転がり込んだ通学組の「統」を加え始まった奇妙な「告白」ゲーム。ルールは一つ。聞いた人間の負担にならないよう、一つだけ「嘘」をまぜること・・。
告白ゲーム開始にともないおきた事件、夏休み前に寮で死んだ「岩槻」の幽霊騒ぎ。思わぬ訪問者。
7日間を過ごし、過去、現在そして未来に残された彼らの心をとらえる秘密が明らかになる。。

再々読くらいです。
驚くのは、これだけ重い話をしてるのに「あっさり」してるところ。
どろどろした話をした次の日、「えっ?そんな話したっけ?」っていわれちゃいそうなくらい、爽やかな風が吹いてます。
主要メンバーは全員男の子。女の子(人)もでてきますが恋愛色はほぼなし。

全員抱える秘密は重いものだけど、なかでも光浩が抱える秘密は重い。個人的に光浩と『ロミオ~』のシゲルが同じタイプの印象を受けた。唯一犯されることのない、自分だけの空間にはいってほしくないという、寛司に共感。

日常の風景が好きです。雪の中遊んだり、走ったり、買出し行ったり。
やっぱり男の子っていいなぁと思ってしまいます。
そして青春だなぁ。あれですね。もう自分は戻れないってやつです(笑)

考えてみる。

2006-02-19 | ■日常
自分の記事を久しぶりに読み返してみて思ったこと。

私の記事ってやたら長い。
前から思ってたけど、他の方々のブログを見てあらためて思った。
今度からは、短文を心がけよう。そうしよう。

他にも、常々感じてたことが。。
私は文章書くのが下手!
知ってたさ!小学生のころの作文とか、ひどいものだったよ。
正直、こうやってブログ書けば、ちょっとうまくなるかなって期待してました。
そんな甘いものじゃないようです。ガンバリマス。
そして、初めて太字を使ってみた。うまく投稿されるかな?

椎名軽穂さん 「CRAZY FOR YOU 」読。

2006-02-19 | ■漫画
野球大好きな私は、もちろん椎名さんも好き。

椎名軽穂さん「CRAZY FOR YOU 」とは
初めて参加した合コンで出会った男の子「ユキ」を好きになった「幸」。
「ユキはやめろ」という親友「朱美」。。。
私の好きな人は、私以外を見ていた。
皆の想いが加速し交差していく。
みんな幸せになってほしい。でも、私も自分の想いを貫き通したい。。


簡単に内容を言うと、仲間同士で好きな人とか元恋人とかがぐちゃぐちゃに絡み合う話。(笑)
でも、安心してください。恐ろしくどろどろした関係のはずなのに、実にさっぱりと描かれています。主人公の性格のおかげ?
純粋に想いを貫こうとする、姿に圧倒されました。恋する姿はかっこいい!
特に雄平くんが大好きです。ファイト。君が一番かっこいい。

どうしようもない人たち(いろんな意味で)がたくさん。
でも、そのどうしようもなさが、キライでない。
表紙の笑顔みると泣きそうになります。
主人公たちの「~ちゃん」って呼び方がすき。
でも。ラストが。。多少。。。多少納得できない気がしなくもない。うう。
もちろんラストがよかったっていう人も多いのですが。

共感できたのは、どこにいても眼で好きな人の存在を追ってしまうこと。
同じ空間にいるかもしれないってだけで、緊張してとまどう。会いたいけど、会いたくない。
好きな人がいるorいた高校生以上の方へお勧めします。
ーーーー
2006年6月11日一部訂正

北村薫さん 『冬のオペラ』読破。

2006-02-18 | ■あ行の作家
男と女っていうのは、切り離せないものかなぁ・・・。

北村薫さん『冬のオペラ』とは
姫宮あゆみの勤め先の2階に、「名探偵 巫弓彦」がやってきた。好奇心から、そんな「名探偵」のワトソン役「記録者」に志願した。
しかし、名探偵といえど解決した事件はいまだなし。ある時はコンビ二で、またある時は新聞配達のアルバイトをして生計を立てていた。
しかし、彼が「名探偵」であることは明らかだった。
彼には真実が見えてしまうのであった。。。

どの事件も、身近に転がってるような、普段は見たくないし考えたくはないけど、自分も一度は考えたことがある一面が動機になっています。
話自体も面白かったけど、合間に入る「言葉」に心が動かされました。
巫弓彦の人柄に惹かれました。
3つの事件について書かれていますが、事件自体はさほど重要でないように思います。その合間に見える、人と人とのつながりの方が重要。全体的に、ユーモラスに書かれていますが、ラストはちょっと切ない感じ。
ただ単に事件を楽しみたい人には向きません。
その間にある、人間の心の葛藤とか人生への不安とかも共に楽しめる人に向いてます。

以下、本の感想ではありません。個人的な好き嫌いについて。余計なことは聞きたくない!って人は、避けてください!
(私が嫌いになる本には、一つ決定的な特徴があります。
「男と女がはっきりとでている話。」です。
この本も、途中までは楽しかったのですが、ラスト一話の終盤がちょっとイヤになってしまいました。要するに、えーと。男と女、たいしたことはなくても少しでもえっちい感じがあると嫌なのです。。
20歳すぎて何言ってんだ!って感じですが。。変な話、エロ本はいいのです。そういうのがあります!って明言してあるから。でも、普通の本で(思いがけない所で)、そういう描写があるのがイヤなのです。
ゆえに、佐藤賢一さんが苦手です。歴史ものいっぱい書いてるから、読みたい本はたくさんあるけど、どうしても我慢できません~)

なんだか本の感想というより、嫌いな本のことについての方が長くなってしまった。。

北村薫さん 『スキップ』読破。

2006-02-17 | ■か行の作家
私はこういうさっぱりあっさりした主人公(or女の人)が好きなようです。

北村薫さん『スキップ』とは
17歳の「一ノ瀬真理子」は、学校から帰ってうたた寝をしていた。
目が覚めて、初めて出会った人物は、自分の「一人娘」だった。
突然42歳の桜木真理子になってしまった「一ノ瀬真理子」。
夫もいるし、娘もいる。さらに高校の教師になっていた私。
中身は17歳だが、「入れ物」は42歳。
「一ノ瀬真理子」は、どのようにこの時のねじれを生きていくのか。。。


おもしろかったです。たぶん、北村薫さんは好きになりそうな予感。
その予感はもはや確信へと変わりつつあります。。。
本日、北村薫著『ターン』『冬のオペラ』『盤上の敵』を購入。。あぁ!

でも、途中でこの本は金○先生物語なんじゃないか・・と思いました。
思ったよりも、学校の話が多かったので驚き。
そこらへんが嫌いな人は、中盤つらいかも。

気持ちの変化や町の描写、主人公の性格、周りの対応、すべてがおもしろかった。
元教え子とのエピソード、娘との関係、そしてあの男の子。
まさか、そうくるとは思いませんでした。

もちろん、中身が17歳で「入れ物」が42歳になったことはないけど、
すごくリアルな感情が書かれていたと思います。

できれば、高校生のときに読みたかった。
そして、大人になったらもう一度絶対読み返したい。
さらにできれば、「ジェスチャー」というテレビ番組や「てなもんや三度笠」なるものがわかる年代に生まれたかった・!悲しいことに、わからない。。
母に聞いたら、「当然知ってるわよ!」と懐かしげに語ってくれましたが。

ところで本日購入した本北村薫著『盤上の敵』。なにやらいわくつきのようで。。
怖いもの見たさで購入したのですが、ホントに怖くなってきたので他の人の感想を読んでから読もう。。。