☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

三浦しをん『人生激場』

2008-11-02 | ■は・ま・や行の作家
三浦しをん『人生激場』

エッセイ。初めに読んだ『しをんのしおり』を超える笑いは起きなかったものの、面白い!の一言でございます・・


今回は、サッカーの話が多かった。
シーマン、ベッカム、カーン等々、一応名前は知っているが顔はわからん・・という方ばかり。しかし、審判コッリーナとカーンがそろっているところを、地球外生命体SF映画の一幕というような具合に表現するからに、なんとなく想像ができた。ぜひ今度サッカーを見てみたい。ん?引退したのが誰だっけ?

そして、ファンタグレープつぶ入り。
しをんさん!実現しましたね!これ以降でたエッセイにこの話が載っているといいな。見事、炭酸と振動との関係をうまく組み合わせ、粒入りではないものの、ゼリー状のファンタを生み出した!!


CMの話。しをん氏は、洗剤のCMに対し、憤りを感じているようだ。
なんとなく、意訳するに、「よごした服を怒られる!と思ってびくびくしながら隠した子供。母服を発見。洗剤使ってばっちりきれい!怒ってないよ、にこ!おいで○○ちゃん!」「そんなばかな!おいで、にこ!ならなんであんなに子供はびくびくしてんだ!あんなにびくびくしてるということは、いつもひどいめにあっているはずだ!」というかんじ。
そこで私はいろいろ考えてみた。
以前は猛烈に怒られ、恐ろしい関係にあったお母さんと子供。
昨日まで子供は服を汚すと猛烈に怒られていたため、びくびく。
(会社の開発担当の声)大丈夫だよ、○○ちゃん!わが社の製品を手にした母を見て!
(お母さん)あら!この素晴らしい洗剤をゲットしたわ!この洗剤があれば子供を叱らずにストレスもためずにすむわ!昨日まで怒っていた私ぐっばい!こんにちは新しい洗剤を手にした私☆
という親子仲修繕効果のある洗剤の広告であろうと。

よくわからん話になってしまった。では

福井晴敏『川の深さは』

2008-08-17 | ■は・ま・や行の作家
ハラハラ、ときめき、涙、ずばばばばっば?

福井晴敏『川の深さは』
<ぐうたら警備員桃山。
ある日警備する建物に飛び込んできた、謎の少年と少女。
ひどい怪我を負い、凶器を向ける少年は、いったい何者なのか?
理由のわからぬまま、桃山は少年と少女をかくまう。
世間を騒がせるニュースと彼らの関係。
しだいに巻き込まれていく中で、桃山と少年は共に失っていたものを見つけ出す。>


福井さんは初めてでした。
某方のブログでの紹介と五條作品好きの人におススメ!ということで、読んでみました。2年くらい積んでた、けど・・
対外とかそういうのに関して言うと、五條さんは抜きでてるんじゃないかな、と思いました。つか私が五條すきーだからですな!すみませんすみません・・意味不明なのもすみませ

かつての雇用者たちから「敵」と認識されるようになった。人間になってしまったという、ただそれだけの罪で……(【】内本書P222L9~L11より引用)



説明はできないような・・確かに五條好きーならというのは納得。
だけど、さほど興味がない人には、国家のもろもろの話が入って、読みにくい。
でも保や葵、桃山たちの、親子の愛とか守る!とか師弟愛とか、登場人物それぞれの関係に引き込まれたなら、あとは一直線!です。たくさんの愛の形を感じた一作。その愛を貫く方向性の違いゆえに起こる衝突とかそんな話。あっずばばばっと銃撃戦とか空飛んだりとかします。



もう即行でネタバレ反転ごー



葵は乗ってなかったって・・・・・・
金谷と一緒に~ってあたりがずっとひっかかっていたけど、まさかそんな展開。
いや・・姿を存在を消すためっていって、結局消せてない上にじゃあそこまでして保が死んでまでする必要はあったの・・・・・・・・・・
一応抑えておきたいところですが、保はもういないのですよね・・


多少最後のほう展開に無理があるのでは・・という感じはしました。
軍事面というか?本でありお話であっても、これだけ現実的な名前をだしてる以上、シンクロさせて読みましたので、ちょっとやれないことが・・拳銃くらいなら、まだわかったのですが!ちょっと、ね!


保と葵と桃山が一緒にいた数日間がとても好きでした。
あと保と桃山の会話。
五條作品でもそうだけど、私は大人と子どもの男の信頼・・?とかが好きだ!
大人の男同士の友情・・?師弟愛・・?みたいのも好きなので、金谷と桃山の再開したあたりから、その関係(桃山が警察やめたのは~逃がしてやって~みたいなやつ)も、ものすごい好きです。この二人の話ももっと読みたいなあ。

あと、保と葵とその父の生活の話。ある日変わった命令、父の覚悟とか、人間になって葵を守り抜く保とか・・おおおお・・・

涼子と桃山は、正直あれだけの接点の中で最後までそこまで必要として求めるのが、いまいちわからなかったけど、最後の民宿に誘ったりするところとか!桃さん!キャラかわってますぜ!って感じで面白かったです。必死!桃さん必死ですよ!保がみてたら絶対爆笑・・!




初めて読む方の本としては、これは選択成功!でした。
今度は『亡国のイージス』かなあ。ローレライは映画を見てしまったので、先入観なしでみれなさそう・

村山 由佳『いのちのうた』

2007-09-29 | ■は・ま・や行の作家
村山由佳さんの『いのちのうた』とは
【子どもと共にいたため、仲間から取り残されていた親子のくじら。
親くじらは、子どもに一生懸命うたを教えます。遠く離れた仲間と連絡を取るために。
でも子どもくじらは、お母さんがいるから平気だもん!と、歌を覚えようとはしません。しかし、お母さんくじらは、だんだん元気がなくなってきて、泳ぐ早さも、子どもより遅くなってしまいました。
人間の住処が近いのです。水は汚れ、にごっています。
お母さんくじらは、自分がいなくなる前に、子どもに必死になって歌を教えました。
子どもくじらは、一生懸命うたいました。】



以前読んだのですが、どんな話だったか思い出せなかったので読み返しを。
絵本みたいな感じです。
くじらの親子の話。
いのちの大切さとかいのちの意味を伝える、というような宣伝文句を目にしましたが、うーん。私はいのち云々よりも人間が海を汚してるんだーて感じの本だな、と思います。

村上さんは、おいしいコーヒーの~他、何冊か読んでますが、『約束』が一番好きかな、と思います。『もう一度デジャ・ヴ』も好きです。


最近本は読めど感想書けず。短い本の感想ばかりになってしまいます・・
でも今読書生活が結構満たされているのでうへへ・・です。
かわりに漫画生活があまり満たされてない気がしないようなするような・・
とりあえず、朗報は、またしてもあきづき空太さんが次号ララデラ掲載。ここずっとい連続して載ってます。ラジ!

水口敬文『憐 Ren 』シリーズ

2007-02-26 | ■は・ま・や行の作家
ライトノベルです!

水口敬文『憐 Ren刻のナイフと空色のミライ』 
(「BOOK」データベースより引用)
入院していた鳴瀬玲人が久しぶりの教室でみたのは、見覚えのないクラスメイト・朝槻憐。転校生かと疑う玲人だが、クラスの全員が彼女を前から知っていた。納得のいかない玲人の前で、憐に関わる人間が意識を失い不可解な言動を繰り返す。憐への疑惑が深まる玲人だが、憐の正体が明かされたとき二人の間に新たな関係が始まった―。少女の絶望と少年の希望が紡ぐ運命のピュア・ストーリー!第9回スニーカー大賞奨励賞受賞作登場。

未来で犯した「罪」により、流刑として現在にやってきた「憐」
彼女には、クラスメートである「玲人」に近づけない理由があった。
流刑による「運命」に抗おうともがき続ける「憐」
自分の存在した「未来」を想い、今生活している「現代」に居心地の悪さを感じながらも、玲人の手によって少しずつ憐の気持ちに変化が・・
しかし流刑による「運命」になんとしてでも抗わなくてはならない。
そのためなら、私はーー
とあまり言うとネタバレになりそうなので、やめます。

本筋に関係ある展開以外の、日常のばかばかしい(愛をこめて)様子がとても好きです。バスケしたり、学校通ったり、コンビニ行ったり。
玲人と憐が・・子どものけんかと言うか・・それ以下というか・・
玲人の単純明快な生き方と、ネガティブになりがちな憐の生き方の対比が面白い。


「憐は穏やかな顔と固い信念を以て嘘をついた」 (本書P134L13より引用)


以下ネタバレ注意
憐シリーズ全四巻を含むネタバレ注意。

なんていうか、久しぶりに思い出したんだけど、
そうだまた玲人刺されそうになったんだった・・・と笑いました(笑うところではない)
一巻でやられそうになって、二巻でまたかよ!!と爆笑したのを思い出しました。
玲人・・・むくわれない男よのう・・

「憐は根がネガティブ(しゃれではありませぬ)なんだよ」って、玲人がよく言ってて、
そうだよね~と思いつつも、
「でもお前はポジティブすぎんだよっ」と玲人に言ってやりたい(笑)でも玲人のそんなところが、とても好きです。

わーどうなるんでしたっけ?第三巻は、短編集で直接本編には関係ない・・んでしたっけ・・???となると、第四巻買おうかな~あれですよね?素敵四コマ漫画だついてくるのって、第四巻でした・・よね・・
ナイフとか(笑)あれ大爆笑でした・・・よ読みたい!
でも第四巻って「彼」がはば利かせてて、いまいち・・
あっ憐が向こうにいたころの仲間の生まれ変わり・・みたいな話なかったでしたっけ??それが第三巻?!それとも何かの話と混ざってるのかなあ。。
あっ。私はとむとじぇりー生まれ変わり説をとります(笑)


水口敬文新作シリーズ『ウィッチマズルカ』
いつまでたっても題名を覚えられない。ウォウィっ・・

はやみねかおるさんの『亡霊は夜歩くー名探偵夢水清志郎事件ノートー』

2007-02-02 | ■は・ま・や行の作家
レーチが別人!

はやみねかおるさんの『亡霊は夜歩くー名探偵夢水清志郎事件ノートー』とは
【三つ子の亜衣・真衣・美衣が通う虹北学園は、学園祭の準備で大忙し!
そんな中、こわれているはずの時計塔の鐘が学園内に鳴り響いた・・
学園内に伝わる、四つの伝説の一つ、「時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ。」
鐘の音と共に始まった不可解な事件と亡霊からのメッセージ。
名探偵夢水清志朗が華麗に(?!)解決!】


説明文に無理があるような気がしますが・・うまくまとまらないので、こんな感じで・・賢い人はちゃんとあまぞんとかで読みましょう・・
やっと2冊目です。文庫化早いけど遅いなあ。。

レーチがおかしいくらいにかっこいい・・!
なんだあれ・・誰だ・・・
前巻の感想でも書いたように、私はどうしてもドラマのイメージが強い。
でも三つ子には、もう違和感はないです。
特に今回は3人ともクラブでのエピソードがたくさんあるので、
性格とかもわかってきた感じです・・・が。が。
レーチが・・誰ですかあれ・・・・・・・・・・
ドラマのレーチは、どちらかというと、「三枚目」的な役割だったような・・
そうでもない・・のか・・・どうなのか・・・
ドラマのイメージと言っても、この話見た記憶がない。。見逃したか・・忘れてるか・・そもそもこの話はドラマ化してないか・・?

結末というか、流れの途中で悲しいエピソードもあったけど、
あの人は、とてもかっこいいと思った。

もっと子どもの時にも出会いたかったシリーズです。
今読むのと、校則とかを気にしていたころ読むのでは違うんだろうなあ。。
事件どうのよりも、学園祭とか青春をちょっと思い出しました。
チッチークタイムって・・・今の学校は進んでるなあ・・(笑)
ここでもレーチは激しくキザで、かっこよかった・・惚れる・・
なんかレーチのことしか書いてないような気もしますがこの辺で・・レーチ・・

個人的に、ハル兄がとても気になる存在。

はやみねかおるさん『都会のトム&ソーヤ』を読!

2006-09-24 | ■は・ま・や行の作家
「とかい」じゃないよ。「まち」なのよ。
積本理由。
「あまりに楽しみにしていたため」(その台詞、聞き飽きた)

はやみねかおるさん『都会のトム&ソーヤ』とは
頭脳明晰。  創也。
単純平凡。  内人。
交わることのなかった二人。

ある日僕は、創也の秘密を知ってしまった!
難しい言葉を使い、妙に理屈っぽい創也。
それでもなぜか僕は創也と秘密を共有するようになった。
しかし、それが波乱と冒険の幕開けだったのだ!
ある時は、○○○に入り込み、
ある時は、○○○○に潜入捜査!?
そしてそこでまた新たな冒険に巻き込まれていくのだった・・・

交わることのない二人が、交わったとき。
世界は極彩色をまとい動き出すーーー  


うっひゃー。読みました。
あれですよね。誰が好きかと聞かれれば、
卓也さん・・!みたいな。
彼の活躍がみたい。番外編とかでもいいので・・!
「二階堂卓也の悩める日々」「二階堂卓也の日々天職」とか。(まんまじゃん)
もちろん、天職は転職ね!  
                    ・・・・・だれか止めてください。

問題があるとすれば・・。
だいぶ想像とは違ったかなみたいな。
私の子どものころのバイブルは、
宝島とかトムソーヤとか二年間の休暇でして。
となれば妄想ことは版「都会のトム&ソーヤ」とは

「都会にだって、川はあるぜ!みよ!これが我らの冒険の川、江戸川だ!
いかだを作って~お弁当もって~いざ出発★おーと、大波だ~大変だ!磁石がきかない!(なぜ磁石)
あ~と水と食料も流されてしまった!!
でも大丈夫★岸に上がればすぐ都会だもの★って流されてるぅ~岸が見えない~ここどこ~」
そして少年たちの冒険は幕を開けたのだった!!


みたいな・・。
そんなばかなことあるか・・・!妄想も大概にしろ!
みたいな・・。
あと、てっきり内人がいろいろ事件を起こすのかと思いきや・・
「冒険がおこってんのは、ぜんぶおまえのせいじゃないか・・」みたいな。
創也ボケまじないす。

お楽しみポイントは、内人と創也の漫才(勝手に)
ぼけとつっこみ。いい感じです。
まさに内人は創也のナイト!もしくはドラえもん(笑)

はやみねかおるさんは、子どものように純粋に物事を楽しめる心を持ってるんだろうな。と思った一冊でした。ステーキ。

2巻を即行で買いに行きます・・と言いたいところですが、
同じYA!で香月日輪さんの『妖怪アパートの幽雅な日常』がずっと気になっているので、そちらを先に購入したい・・。
ってまたよく知りもしない本をやみくもに買おうとして・・! 

米澤穂信さん『夏期限定トロピカルパフェ事件』

2006-09-11 | ■は・ま・や行の作家
りんご飴、食べきった記憶がない。

米澤穂信さん『夏期限定トロピカルパフェ事件』とは
<小佐内スイーツコレクション・夏>

夏休み。僕・小鳩はなぜか2枚の紙を手にしていた。
一枚は、街中の甘味処を示した地図。
二枚目は、ランクわけされたスイーツの数々が書かれた、
「小佐内スイーツ・セレクション・夏」
そう、僕はなぜか今年の夏休み、
小佐内さんと共に、スイーツ巡りをすることに!!
しかし、小佐内さんの様子が何かおかしい?
彼女は一体何をたくらんでいるんだ?!

小市民を目指す二人に、甘くて苦い夏がやってきた。


わかったこと。
・小佐内さんが、本気で○○こと。
・小鳩くんは、犯人には向いてないこと。
(BY「シャルロットだけはぼくのもの」)
・二人は小市民には向いてないということ。

どちらかといえば、前作『春期限定いちごタルト事件』のように
ちいさい日常の謎を解いていく短編集的なものの方が好みでした。
性格とか、小市民を目指すためのこととかは、
こちらの方が掘り下げてあって楽しかったけれど。。
ちと本性が見えるラストあたりが、あまり好きではない。

春期の解説では
  「消えたポシェット。割れたビンの謎。
   うずく探偵魂。
   盗まれた春期限定いちごタルト。
   燃え上がる闘魂。
   「小市民を目指す」ということは、本来の彼らは・・・。」
と書きましたが、
今回は、
  「止める気がない探偵魂、
   計画的に燃え上がり「きった」闘魂。」
でしょうか。
あんたら、小市民になる気ないでしょ!!

相変わらず、堂島健吾がいいです。
勝手に見えつつ「友達助けるぜ!ピンチのときは、呼べよ!」って。
男気満点な健吾君。素敵です。
特に、すんなりOKと快諾しないところが、とても好き。
でも結局助けてくれる。あぁ、あんたぁオトコだ!

というか、このシリーズはまさかこれでおわりでしょうか??!
後味が、微妙に・・!二人は一体どうなるんでしょう・・?!
秋期と冬期もくるかな?
秋期は栗とかぼちゃづくし!!  で決めていただきたい。

結城光流さん『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』読?

2006-08-27 | ■は・ま・や行の作家
フェイント?フライング??    ライトなノベルです。

結城光流さん『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』とは
「ぬかるなよ、晴明の孫」「孫、言うなっ!」
舞台は平安時代。
陰陽師・安倍晴明の孫、昌浩は、物の怪のもっくんと共に、
修行にいそしむ。
そんな時、内裏が炎上するという事件が。
まだまだ半人前の孫は、無事この事件を解決することができるのか・・!


要するに、
「安倍晴明の孫が、安倍晴明にしてやられたりとしながら、
可愛いもっくん(物の怪)とともに、都で起こっている事件を解決・・!
少年は、おちょくられながらも、頑張って成長していくのだ!」
という話。


はまるのを恐れ、我慢してたが、限界がきて読んだ。
絵がものっすごく好みで。

が。思ったよりも・・・?(あれ?)
可愛い。
会話もテンポよく、おもしろい。
もっくんと孫の会話がナイス。
少年ってところもポイントでした(おい)
あと、もっくんの「あれ」が最高です。
かっこいいぞ・・!
登場している妖怪?たちも可愛いのが多いです。

ただ単に、集中して読んでなかったせい?
期待しすぎて、おもしろかったのに、期待が強すぎてそう感じただけ??

きっと全部読むと思います。
絶対はまりたい・・!
てか絵がものっそい好み。どうしても見てしまう・・!
そしてアニメ化するらしいのです!!

自分でもよくわからず。雑感どころか「?」記事で失礼します。
あぁ、好きになりたい・・!


さて。実家に帰ってきたのに、
昨日の晩御飯は買ってきたお寿司。
今日はうどん。          ん?手作りごはん・・?
ーー
一部訂正2006年8月27日

向山貴彦さん『童話物語』を読んだ・・!

2006-08-23 | ■は・ま・や行の作家
そのとき、セカイは。

向山貴彦さん(宮山香里さん)『童話物語』とは
極めて性格の悪い女の子、「ペチカ」の前に現れたのは
初めて出逢った人間を観察し、世界を滅ぼすかどうか判断しに来た「フィツ」。
世界は滅びるべきなのか?人間は本当に滅びるべき存在なのか?

ーーしかし、世界の最後を告げる「妖精の日」は訪れ始めていた・・。

よくわからない説明ですみません。
世界が壮大すぎて説明不可能・・・。

結論から言うと、
言葉に表せないほどよかったです。
ぬおー。
っとわけのわからない雄叫びを上げるくらいの衝撃を受け取りました。
久しぶりに、続きが気になって一日中どうにもならないという感覚を味わいました


混沌。砂ぼこり。
空になった壜。でこぼこの鍋。
冷たい風。怒り。憎しみ。

はじめてみる光。
優しさ。慈しみ。
やっと得られたと思ったぬくもりーーー
ーーー
燃え上がる炎。
紫。
壊れていくもの。

対するもの。
優しさと憎しみ。光と闇。
虹の色。同時に存在するもの。
青、赤、黄色、緑、紫ーー

「永遠じゃないから変われるんだよ」(本書P490l7より)


などと書いたわけですが、虹の色の概念は世界各国違うわけでして・・。
というつっこみは、不要です・・。

壮大なファンタジーです。
というよりまさに童話?
恋愛要素も含まれていますが、それよりも
友情とか、主人公ら子どもたちの成長物語の方が強いです。
あとは、人間の闇の部分が書かれています。

素敵ファンタジーのふりして
主人公のねじれまっくた性格。
貧しく、辛い人生を送ってきた女の子。
だけど、そんなことがあっても私、心キレイな優しい子なの!頑張る!
じゃないんです。
性格もめちゃくちゃ悪い。
普通は途中でお約束的に何かきっかけがあって、
温かい心を取り戻した!とか優しくなった!
とか嘘くさい展開があるわけですが、それがない。
そこがとても好きでした。
人間は変われるけれど、そう簡単には変われない世界がある。
それが真実であり、でもペチカこそが本当の優しい子どもなんだと。

ファンタジーなのに、現実とリンクしてることを匂わせるものが好きです。
実在しないのに、セカイのどこかでは実はこの町や村や人がいる・・。
みたいな。
初めからそういう演出がなされていたのですが、
最後の最後の付記にまで、それをやるのです。にくいね!


何が言いたいのか、興奮しすぎで意味不明ですが、
とにかくとてつもなく楽しかったです。
あまりに楽しかったので、下に完全ネタバレ記事も書かせていただきます・・。
ながい・・

完全ネタバレ『童話物語』

2006-08-23 | ■は・ま・や行の作家
どうしても書きたいので、
完全ネタバレです。
私のように、ネタバレを読んでから読書をする方以外は、
読まないように。
信じられないほど長いです。

一応反転?させて。



守頭根性ありすぎるよ・・・!

まさか、守頭があそこまでついてきて、
最後の最後まで関係してくるとは思わなかった・・!
すげぇ執念・・。
最終章の初めのページに、守頭の絵が載ってて、
なんか花とか持ってうつむいて、しおらしい感じがしたから、
オルレアの素敵な心に触れて、心を入れ替えていい人になった・・
だけど、やっぱり紫の力には逆らえなかったから、結局悪者に・・。
とかくるのかと思ったら、そんなのないの(笑)
心入れ替えないの(笑)

あの忘れ物預かり所の雰囲気も番人ミレアも好きですが、
「ここにはありません」(本当は「フィツはここにはいません」?)
には笑いました!
ひでぇよ・・。
まじかよ・・・。
そりゃないぜ・・・。

結構悲惨な展開になってくのかと思い、
ルージャンが死んだときは、本当に死んだのかと思い(いやそうなんだけど)
あぁーー。
ルージャンが死んでおわりなんて悲しすぎる・・。
と思い読むのを止めたくなるほどでしたが、
生き返ってよかった・・!!!
こうでなくっちゃ!
ルージャンとペチカのその後が読みたいような・・読みたくないような・・、
どうせ相変わらずな予感・・(笑)

オルレアが素敵過ぎでした。
さらにペチカのように辛い過去を持ってた・・
そこにハーティーが現れた・・・。
とかいうエピソードもすごく好きです。
ハーティーはハーティーで、緊張しすぎてペチカに話しかけれないし、
それでペチカはおびえちゃうし(笑)
オルレアは、最後までいい人だった・・。
泣かせるではないか・・!


ペチカ×フィツも好きですが、
ルージャン×フィツが大好きです。なんかいい・・。
ペチカと再会したら、ルージャンと話ができなくなってしまったのが
ちょっぴり悲しかったけど、あれはあれで。

前半戦から後半戦の過程で、
おばあちゃんの存在が気になって気になって。
ペチカもわざと逃げたわけではなかったから、
おばあちゃんが元気でいるか、ペチカがわざと逃げたと思って悲しんでないかとか本当に心配でした(泣)
でもなかなか最後にお別れした後出てこなかったから、
もう出てこないのかと心配でした。
会えてよかった。無事でよかった。

ヤヤは後半からちょっと登場しただけなのに、
あの存在感(笑)
とてもかっこいい女の人だ。
別サイドで、ヤヤと最後一緒に汽車をとりに行った人(パートン)の話とか読みたいな・・。
ラブ発生とかないのかしら・・(妄想過多)

泣きそうなところは、何箇所かあったけど、
なぜか下巻のP434で号泣号泣。
「ペチカはこれから幸せになるのに・・・」みたいなところで、
一気にきましたよ・・よよ・・。

ルージャンとペチカ。
なかなか交わらなかったけれど、
両方が持ってる、
最初の出会いの記憶が好きでした。
外で待ってたルージャン。
それを覚えていたペチカ。
いいね・・!
これから交わっていくのかはわからないけど、
本当に「ルージャンがペチカのハーティー」になってくれるといいな。

ルージャンの人気が高いようですが、
私はハーティーが一番好きです!!
オルレアとのエピソードも感動だし、
いちいちかっこいい。
オヤジ好きな私・・。

ってことで。
ネタバレ、誰も読まなくても、やっぱり書いてて楽しい(笑)
書きたいままに書いたから、順序もメチャクチャだ(笑)


ということで、長くなりましたがネタバレ記事でした。