☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

三浦しをん『乙女なげやり』

2009-07-02 | 三浦しをん
三浦しをん『乙女なげやり』
エッセイ。読了した三浦しをんエッセイの中では第二位の面白さ。

エッセイだし解説は省いて面白かった!ところを抜粋。

なんと言っても、じゃにーずに関する考察。
待って!じゃにーずが好きな人には不快なのか・・わからないけど私は生田くんが好きだ。
で、本題。
お食事を共にしていた方が解明した「ジャ○ーズのメンバーの背が低いのはなぜか」という問題である。
しをん氏は成長期に働きすぎて云々と述べる。
しかしその相手は、「体にまわるエネルギーを顔に集中させているからだ。すべてを顔に費やしその結果背にエネルギーがまわらないのだ」という。

爆笑すべきなのか納得すべきなのかというところなのだが、とても説得力があるような・・いや根拠はまるでないのだが、なぜかそうだったのか!と思っちゃった。
山下くんがおりますグループあたりから、メンバーがウロです。嵐までかな・・メンバーの名前完全にわかるのは・・メンバーといえば、娘。は、もはや今その存在があるのかもわからん状態に・・

ついでに、しをん氏の弟とジロウ君の恋の行方が気になります。

あと祖母の村での郵便騒動。ここ好き!

今回も爆笑しました。

という記事を去年書いたまま草稿中にしてました。今月とか来月はコメントにいくぞ&草稿記事アップ強化月間にしたいというこころ。

三浦しをん『秘密の花園』を読んだ

2009-02-04 | 三浦しをん
経験したことって経験してないことより難しい

三浦しをん『秘密の花園』

カトリック系女子高。
そこへ通う3人の少女。那由多、翠、淑子。
女だけで構成される世界。どうしても避けられない男の存在。
あるものは、男との狭間でいきることへの回答を模索し。
あるものは、先生との逢瀬に盲目的になり。
あるものは、幻の兄との会話を続ける。



【私を構成している小さな粒。その粒の微細な波動をなぞるようにして、母の乾いた声は私の膚の下にもぐりこんだ。】(【】内P10L4~6より引用)


さめた目線で語る少女は、しかし彼女が認める唯一の存在と兄の存在を抱え、
周りとは違うといいつつ、結局同じで、絶対的な存在への興味と憧憬を抱え、
男への嫌悪と男との間で生きる少女は、男と女、そして自己の存在への疑問を投げかける。


まるで学生のときに戻ったかのような「あ~あったあった!」っていうのが次々とでてきて、懐かしくなりました。女子高っていうよりもミッション系っていう点において、だと思います。

幼稚舎、中等部からのもちあがり組と、高等部組との違和感。
図書室の先生との関係。
点在するマリア像。
宗教の時間にできるかぎられたこと。
理解できない行為へ求められる回答。
教師と生徒の逢瀬。


恩田陸がすっごい読みたくなりました。最近離れてたけど、恩田陸読みたい。リセとか麦海あたりを。似てないかもしれないけれど、女の子が女の子に抱く憧憬、そんな空気が。そんでもってあの恩田陸のノスタルジック-!な世界にひたりたい。

【「さあ、できた。これを紅花の中に沈めれば、かわいい熊の柄が染め上がるというわけ」】(【】内P220L14.15より引用)

三浦しをん『夢のような幸福』

2008-09-04 | 三浦しをん
機長!!

三浦しをん『夢のような幸福』

エッセイ。

どちらかといえば、『しをんのしおり』の方が好み。サッカーの話や映画『ロード・オブ・ザ・リング』の話が中心となっていた。
一番の笑いどころは、本書p269l7ー8
「お供え物をたまにこっそり食べる、ふてくされてしまったタタリ神さま」
でした。著者が、胃痛で苦しむ。何も食べたくない。布団にはいりたまに母がもってきたりんごを食べる。

なんとも絶妙なたとえ!!


驚きの発見
その①
本書p18l12ー13「遊牧民の長の花嫁候補として砂漠の王宮に軟禁され、最初は反発していたが、彼の孤独な心に触れるうちにいつしか恋に落ちてしまうとか」とあった。どうやらこれはハーレクイン的な話だと語られていた。
まさに私の好みの話・・・ショック!ハーレクインというのは、ちょっとえ・・・と思っていたのでショック!なんか乙女の代表みたいな話ばかりで、ロミオ!ジュリエッート!みたいなのは、自分はだめだ・・と思っていたのでショック!
まあいいや。せっかく発覚した自分の好みだから、大事にして心してハーレクインを読んでみようと思います。

その②
p280あたりで、「かっこいいけど、つきあいたいとは思わない」度が高いのが、白泉社系の少女漫画のヒーローだと語られる。おおまさに!
その前にマーガあたりは、かっこいい付き合いたい男性が多く出てくるともあって、たしかに!!
白泉さんは、あまり付き合いたいな!かっこいいな!惚れたぜ!というのはあまりいない・・・しをん氏曰く白泉さんの男性は自己完結型というか男の成長物語だからみたいな・・・
NGの敬大もフルバのゆっきーもカレカノの有馬もホスト部の環も・・・かっこいいが付き合いたいとは思わないな・・。
まああえて言うなら、セカキラの本庄兄とか緋色のカズナさんかな・・でも彼も自己完結型というかあれだな・・
まあその前に付き合うとか妄想甚だしいといかなんというか、そこはわかっているのでつっこまないように!


あとは、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』の説明に感銘を受けた。この壮大な復讐劇!素晴らしい。
ジュンヤ・ワ●ナベのブラウスへの愛とか、ガラスの仮面の速水真澄のへたれっぷりとか。ついでに、織田裕二の主演作と主題歌への一言・・・。

しかし、一番いい!のはこの話。

石垣島行きの飛行機の中での件。
なかなか動きださない飛行機。そこへ機長と整備士が協議中だから待てとのこと。ようやく一時間後出発。この間の三浦しをんの妄想(…)と飛んでからの妄想がもう最高だった。
説明すると本文そのまま抜き出してしまうようになって、あれなので、ここはもう、読んでくれ。というしかない。

三浦しをん『しをんのしおり』

2008-09-01 | 三浦しをん
三浦しをん『しをんのしおり』

エッセイ
前書き?をとりあえず読んで、好きだと思ったら、購入して間違いなし。
あれ・・語りかけ文とか()のつっこみ文が多いぞ・・苦手だと思ったら、
我慢して購入。とりあえず読むべし読むべし!

面白い、と思いつつもさすがに爆笑はしないだろうという予想。
しかし、本書P68で、爆発した。
死後硬直、土左衛門だ。
その前からにまにましてたのだが、さすがに笑うのはちょっと・・
本を漫画を読んで笑っている人を見て、え~と若干思うから自分がやるなんて・・
と思って我慢してたら、これだ。
死後硬直のあたりは、まだいける我慢できると思い、波は過ぎた・・ところで、土左衛門である。
無理でした。
ぜひ皆様読むときは、電車ではなくお部屋で。


青山を歩きながらおこなわれる男四人の恋愛劇(会話妄想)
凡河内躬恒のやる気のない恋の詩解釈、
スラムダンクの仙道の動きを真似弟に怒られ
京都旅行・「哲学の道」で繰り広げられる戦隊物妄想劇(ボンサイダー)
高倉健の生活妄想・健さんと青年の関係が美しい「健さんの一日」
あとはとにかく、漫画漫画本本といった具合に話は進む。
「スラムダンク」、里中満智子「彼方へ!」」「魁!!クロマティ高校」宝塚ビデオベルサイユのばらなんたらかんたら、久生十蘭『湖畔』
旅行先で古本屋に入り浸り漫画を大量購入したり、ボックス買いしたりと、なかなか素敵なマニアっぷりを発揮した話がでる。ああそうとうマニアだこの人・・
と、思いきや、こむ・で・ぎゃるそんの13万のワンピを必死に追いかけたりと、おしゃれな一面も見られる。

友人や家族との話が大半を占めていたが、私は「弟」との会話がお気に入り。
というか、どうも私と弟の会話に近いものを感じる・・・どこの家も姉と弟というのはこうなのか・・それとも私が三浦しをんさんのように「多少」マニアだからだろうか・・?前者であることを祈りたい。

三浦しをん『月魚』

2008-08-03 | 三浦しをん
題名はなんと読むのでしょうか。つきぎょ?げつぎょ?つき・・さかな・・

『月魚』三浦しをん

古書店『無窮堂』店主本田真志喜と幼馴染であり同業者の瀬名垣太一。
お互いが相手を必要としながらも、相手の想いを考えるばかりにすれ違う。
二人を縛り続ける過去、触れてはいけないお互いの胸に潜む想い。
過去との対峙の末、二人が見た景色は。


俺たち古書を扱ってんだぜ!でも真志喜は、本~本~ってなんだか大事に大事に売りに来た人の想いまで受け止めて次の持ち主に売る、歴史ある店の店主!俺、瀬名垣は、古書界に置いては異質な存在経歴を持ってる上に、店を持たない卸専門!
ちょっとタイプは違うけど、子供のころから仲良し!だけど、真志喜は昔みたいに太一って名前で呼ばないし、微妙に距離があるんだよなー。まあ昔俺がしたことでできた距離だし、俺もちょっといろいろ考えるところはあるけど・・・でも俺真志喜好きだしさ!真志喜も俺のこと好きだろ!いいじゃんそれで!

みたいな話(だいぶぶんちがう)


ずっと続いていた物語、これからも続いていく物語の一コマを見た感じ。
これだけで完結せずかと言ってここから始まってもいない。
それでも、特に違和感も状況理解に苦しむこともなく。
夏の今読むのがおススメ。幼いころの記憶と夏の匂いに惹きこまれる。
題名と表紙が気に入った人なら、読んで間違いなしだと。



【「火でできた花を空に咲かせようと、最初に考えついたのは誰なのだろう。」】                       
                       (【】内本書p204l4より引用)

あまりに感想を書いてなかったので、もうどうやって書いてたのかわからんです。