☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

高村薫『黄金を抱いて翔べ』

2008-11-24 | ■さ・た・な行の作家
、のような

高村薫『黄金を抱いて翔べ』

【北川が片手の拳を振り上げて、ぴょんぴょん飛んでいた】
                        (【】内本書p323l1より引用)


のっと紹介。雑感のみ。

もしかしたら、一番面白かったかも・・
後半ちょっとあまりハラハラしなかったけど、一気読みできる本かと。
私は初めての高村薫本にはこれをおススメすると思います。
あのえとちょっと変なあれがあるけどそれが大丈夫ならば・・・

好きな作家の筆頭五條瑛でいくと、五條瑛は割りとエンターテイメントな。登場人物が多く関係性がごちゃごちゃという点をクリアすれば、読みやすく、推理っぽいのでミステリー好きもいけそうな。
高村薫は描写につぐ描写、描写、描写の嵐!!って感じで、それがよくもあり、めんどくせーなーと思うときもあり・・でも結局その描写がないと「えー」ってなる予感(笑)あと、結局何の物語なのかよくわからん時がある!あっお前がばかだららだよとかそんなホントのことは言わないでおくんなまし

以下ネタバレ注意反転でごー 

ネタバレですよ~いきますよ~あんまり関係ないとこからいきますよ~って携帯対策ですよ~携帯からだと反転なくてもろ見えだからね~ってことで。

モモは男
モモは男
モモは

ふう。すっきりした。
モモ、男だったんですよ!!!びっくりだよ!
ネタバレ読んでて、「お姉さんになって欲しい人」に「モモ子」とかかかれてたから、すっかり女の人だとおもtt
おとこだよ!!
だからこそ価値のある存在!!いえい!

落ち着いた。

メメの兄ちゃんってのが可愛かった!いや子どもが可愛いんじゃなくて、そうよばれてる幸田さんが可愛いなって(…)

あれっすね、加納にいやんもだけど、皆置手紙好きね(笑)
春樹を北川と幸田が助けたとき、寝てる間に北川がワインを一本カードつきで置いていく・・・しかもロマネコンティ・・
北川さんかっこよすぎだよ!!
なんか弱ってる人間にあったかいものを選択する優しさが好きvとか幸田さんからも言われてたけど(誇張あり)(でもまじ)、そういうところが素敵にかっこいい!
ここで、あったよ素敵描写!
①うつ伏せで寝る男への不満
うぷぷ・・まじだ・・幸田さんったら、厳しいわね・・
②箱寿司と牛乳
うん。・・・まあ、この状況ならお茶より牛乳のほうが栄養になると思ったのかね??
③寝る幸田
寝てる・・(笑)可愛い。寝てて北川兄弟に見られてるのとか、春樹のバイク乗っけてもらって、「俺の後ろで寝るな!」って言われて「寝てない」みたいなのとか・・可愛い・・

なんかもうなんてコメントしたものやらな場所。読者メモからそのまま載せます。
春樹とのいろいろ
まず春樹のおやつがかわええ。押し倒されてむねさわってくすくすってなにごとか
いつからモモと出来てたんだ最近
お い

いや~いろいろ衝撃でしたね、!

あとは、サクがね!吹田連合のサクさんがね!!
なんか味方までいかなくても、利害一致で協力関係になるのかと期待したので残念・・むしろ敵・・ってか北川家族が・・
私としては、春樹との接触の時に間に入った幸田さんに一目ぼれしたサク、とかがみたかった・・いやそれは冗談としても、かなりいい脇役だと思ったので、残念。しかもちょっと五條瑛のあれ、あの・・スミレとかエナとかが入ってるチームみたいなやつとかぶったこともあって・・。バイクマンだしさあ!キラだっけ?

肝心の金塊強奪のシーンとか、幸田とジイちゃんとか、モモと兄貴、幸田と過去とかいろいろいろいろあるけど、なんかもういろんなことが、モモとできてた幸田さんと春樹にちょっかいだされる幸田さんで吹き飛んじゃって、書けない・・



あまり本編の話の流れに触れてない・・
高村薫作品は、いろんなところで素敵なところがありすぎて、感想十回書いたら、十回全然違った内容になりそうです。

恒川光太郎『夜市』

2008-08-09 | ■さ・た・な行の作家
金魚好きなんです。

恒川光太郎『夜市』
「夜市」
<夜市が開かれた。立ち並ぶ店。売り物。買い戻したいものがある。幼い頃失ってしまったものを取り戻すために、新たなものを失う覚悟で。>

風の古道がよかったため、さほど印象に残っていないという…。
こちらの方がホラーよりかと思います。不思議で「はっ!」ってなるとこもあってちょっと切ないね…みたいな…
幼いころ迷い込んだ不思議な市であるものを購入した少年。成長した後、取り戻すべく再び夜市へ。夜市のルールが物語を怖く切ない物語へと導きます。
一応主たる人物は、男と女。恋愛☆という感じではない。


「風の古道」
<幼い頃迷い込んだ道。いつもと同じなのに、どこか違う道。もう一度、父を連れていこうとしても、もう二度はいけなかった道。大きくなった私は、親友に打ち明け、共にその道を探す。たどり着いた道はあの時の道なのか?この道はいったい「どこ」なのか?私たちはもとの道に戻れるのか?道で待ち受けていた人と謎と試練。道の物語。>

好きです。こちらの作品のほうが表題作よりも、より好き。
主人公は、道、だと思います。実際登場するのは少年と青年。
でも主人公は道。道が見てきた数々の出会い、別れ、誕生、秘密。
ノスタルジック~みたいな物語。紹介文にあるように、美しく切なく懐かしい物語。
なんだろうこの郷愁とか切ない感じは…怖さはないと思います。じわじわといろんなことが展開していくなかでの、迫ってくる淋しさや真実をもってホラーと言えないことはない。けど、キャーひゃー!という怖さはないです。だからホラー嫌い苦手だから、で読まないのはもったいない!素敵な話。


両方に共通しているのは、現実世界(空間)とある一定の人物しか入ることができない世界の話であるという所。あとは、幼いとき出会った「市」と「道」へ再び成長してから友人を連れて行くという所。
ファンタジーなのかというと、そうでもなく、いつもの日常と一緒に異世界の話が展開されて。異世界も魔法☆冒険☆アイテム☆みたいな感じではなく、そこはホラーというべきか人間であるような、でも人間でないようなものが住んでいる、という感じ。
お墓・・神社・・とか、その場所から外の道が見えているのに、日常の生活を送っている人がいるのに、そこから出られない・・みたいな・・だからこそ、懐かしさや寂しさを感じるのかもしれない。

読んでよかったです、恒川光太郎の他作品も読みたいと思います。

そして表紙が金魚です!金魚が表紙だともうそれだけで、買いたくなる・・
表紙買い+以前から拝見しているブログで紹介されていたから。最近更新ないようのでさびしい・・・とか言って!おまえが言うなよというあれです、よ、

坂崎千春『金魚の恋』

2007-09-14 | ■さ・た・な行の作家
本の感想がたまってどれから手をつけていいのやら。

坂崎千春さんの『金魚の恋』とは
春夏秋冬そして、春。
赤い金魚の世界に、黒い金魚がやってきた。

えー手を抜いてるわけではなく、絵本?みたいなので、解説は特にありません。
可愛い金魚のイラストと共に、金魚たちの恋のお話が書かれています。
甘い恋の話、というよりも、淡くて切ない恋の話、かもしれません。
でも金魚たちが水草をくぐって遊んだり、追いかけっこしたり、いっぱいお話したり、夕焼けを見たり。なんとなくほんわかしてくる話でした。

金魚の話、金魚のイラスト、ということで完全なる表紙買い。
イラスト絵本は、値段が高いので失敗するとかなりの痛手に。
でもこの本は、今までに読んだ短い絵本タイプのものの中では、ベスト5に入る好き度(?)です。

坂崎千春(さきざかちはる)さんは、スイカのペンギンをかいた方だそうです。
イラスト絵本という感じで、そのせいか686円と厚さのわりにお高め。

高遠砂夜『レヴィローズの指輪 彼方の約束』を読んだ!

2007-04-11 | ■さ・た・な行の作家
狸…!

高遠砂夜さんの『レヴィローズの指輪 彼方の約束』とは
一年と少し前に最終巻が発売された、『レヴィローズの指輪』シリーズ。
エリオスとサーシャ、そして幼き日のジャスティーンが登場する表題作、「彼方の約束」他、「ダリィのおかしな数分間」「リーヴェルレーヴ城の魔女」を収録!

我慢できずに一冊だけ・・・ということで購入してしまいました。
レヴィローズ番外編!
まだ彼らの話を読みたいのでこのまま年一でもいいので何か出してもらいたいです。この作品で全19巻・・ですかね?
そして重大なことなの事実が最近判明したのです。
私はどうもあいだ一冊どれか読んでないきがするのですが・・・(滝汗)
気のせい・・だといいな・・


「ぼく死にたくないよ」
「安心しろ。俺たちはすでに幽霊だ」       (本書P162L12-13より引用)


ネタバレと言いますか、誰が出てきたとか内容に触れると思うので一応反転します。ごー!

地かよ・・・・・・・・・・・・・・!
グレデュースかよ・・・・・・・・・・・・・!
グレイかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!

こんにゃろう!私は一番グレイは結構どうでもい・・・・すみませ・・ん・・
でも私は風の彼に会いたかったんだ。
ソール・・・
しかも番外編「リーヴェルレーヴ城の魔女」の始まりが、風に乗ってふらふらいくんだ~みたいなやつだったから、一瞬「やったソールだね!!」って思っちゃったですよ・・・
後々読み返してみれば、冒頭で一行目で、名前言ってましたね・・誰だよお前・・(笑)くそう!ソールに会いたかった・・!

エリオスとサーシャの話はまさに読みたかったのでとてもうれしかったです。
欲を言えば、昔のレンドリアも好きなので出してほしかったなあ。

表題作は特に、いろいろ思い出しました・・・!懐かしい名前や展開?その他がたくさん・・!
グレイがあそこに預けられた?由縁、グレイとジャスティーン再会のシーンなどなど・・・とにかくいろいろ懐かしかったです。
あっ「リーヴェルレーヴ城の魔女」も、すっごい懐かしかったです(笑)
ジャスティーンが初めてレンドリアにあって、騙した時を思い出しました!
同じ手で騙すなよレンドリア・・・
どうでもよくないけれど、シャトーの出番ほとんどなかったような・・・
そしてスノゥがだんだん本当に不憫に思えてきました(笑)
でもいいと思いますよ・・!ジャスティーンに懐いている?ところも、可愛くて好きです。

グレイ・・・・・・・
私はあまりグレイはどうでもい・・・すみません(再び)
えーだってレンドリアとジャスティーンの邪魔・・・・はしてない・・・かもだけど、なんかこう余裕ぶっててそうまさに狸(笑)な感じがね・・・!
グレイのおかげで助かった場面はシリーズ中にも多いけどね・・!
あとはやっぱりソールが・・・
あっ!!でも起家さんのイラスト集で、ソールが見れたのがよかったですね・・!あの天然でぬけたシーンががっつり見れてよかったです!
そしてあの天然ソール(あっ兄のほうですよね・・天然は・・)と共になら、グレイも断然好きです(笑)天然ソールを余裕でいじる?グレイ・・もとい、いじられてるのにそれに気づかないソール(兄)が好きだ・・・
ソール(弟)も大好きですけれども・・!ああやっぱりソールの話が読みたいなあ。ソール(弟)は今で言うと、あれですね、「ツンデレ」(笑)好きだ・・!


レヴィローズと雰囲気はちょっぴり違うけれど同著者『純情少年物語』も好きでした。
これ読んだら、またレヴィローズシリーズ読み返したくなりました。ってことで、再読期間に入ります。ソール!ソール!昔のレンドリア!
あとは、5月に恩田さんのまひると梨木さんの村田文庫化!

佐島ユウヤ『松の四景』

2007-03-30 | ■さ・た・な行の作家
一年間くらい前に買って、積んだままでした。

佐島ユウヤさんの『松の四景』とは
「松屋」
旅館のようにも料理屋のようにも見える、趣のあるその建物の正体は、「下宿屋」
ある日、一人の少年がその下宿にやってきた。
「浩介」
彼は一体、何のために。誰に出会うために。何を見るためにここへ導かれたのだろうか。         
時と場所、妖と人、見えざるものと見るべきものが交じり合い、綾なす世界。 

新倉が、姿を消した、あの日。俺は、 

客観的に評価すると、正直・・どうなんでしょう(笑)
つまらん、って言われたら、はいそうですね、と言ってしまう。
けれど、私はすごく好きです。
とても単調。劇的でない。場面展開もわかりにくい。
でも物語を包む空気が、優しく、緩やかで、大切な何かを探しに行く途中で出会っておきたいような、そんな話。とにかく雰囲気がとても好きだ。
はっきりした話やテンポのよい話が好きな人には向いていないと。
緑川ゆきさんの漫画とか、そういうのが好きな人なら結構いける・・・のかもしれない(曖昧ー)

簡単に言うと、松屋(下宿屋)に、変な大人が住んでる。そこに加わった、中学生の浩介。
なにやら彼が着てから、この街が騒がしくなった。彼は忘れられない過去の記憶を、そしてある特別な力を持っていた。そんな彼らの前に現れるのは、この世にあらざるものたちだった。
そんな折、街で流行っていたのは、「願い事が叶う石」
願いをかなえてくれる石は、しかしその代わりにとある条件をつける。
まあそんな二つくらいの話が、ちょこちょこ交わりながらラストを迎える。
みたいな(滝汗)

「俺の持ってる時間とお前の時間、一秒単位からして違うんじゃねえかと思う」「四十越えると一年があっという間ってほんと?」
「ばかやろ、下り坂は登りの倍あんだ。きっちり着地すんには速さも必要なんだよ」                        (P128L9-11より引用)

以下ネタバレ・・?反転してどうぞー

で、好きなんですが。
もっとキャラを立てて欲しかったようなー!
出だしから、久坂、幡多、柊山って男(しかも皆成人してるv)たくさん出てきて、よっしゃと気合を入れたのに、あまり個人個人での活躍が・・・・
久坂と柊山が微妙にまーざーるー
幡多は好きですが、もっとオヤジくささが・・!欲しかった・・!ような・・!

浩介が、初めからタメ口で、生意気そうな感じが好み・・でした・・可愛い・・
だからこそ、もっと絡みが・・・!大家さんとかさあ!
年上の男三人に囲まれてんだから、もっと・・!子どもと大人のごちゃごちゃしたのって好きなんですよね、大人は子どもをバカにしてるわけではないのに、どうも子どもはバカにされてるような気がして、一人でぎゃーぎゃー怒る。ほれそういうところが、子どもなんだよみたいなそういうのが。

あと新倉に結構期待してたのに・・!
だからもっと浩介と絡みを・・・!何か・・!過去話とかも、もっと読みたかったなあ・・!

女の子二人の話に最後通じたのは、ちょっとびっくりでした。全然気がつかなかった・・なかなか一生懸命に仲直りが出来て、よかったです。一生懸命って言うか・・!一生かけちゃいましたけどね・・・笑(笑えません)

って、好きとか言っておいて、注文ばっかりつけてるな自分・・好きです。本当に。



前に「尊い」って言葉が好きで、稀に「尊い本」に会うと書いた気がしますが、
これは、その「尊い本」の一冊になっていました。
読んでもいないのに(笑)
完全な表紙買いでした。淡い色彩がとても好みで。金魚もすごいキレイだった。

七穂美也子さん『1/2のヒーロー』を読んだのだが。

2007-01-15 | ■さ・た・な行の作家
おろおろおろ。   
ライトなノベルです。コバルトです。
感想ではなく、「おろおろ」です。

七穂美也子さんの『1/2のヒーロー』とは
瑞垣家が氏子総代をつとめる百目神社。
その家のギャンブル大好きな、瑞垣聖。
ある日、突然東京へ行ってしまった従兄の鷹矢が、帰郷した。
鷹矢が大好きな聖と、従妹の譲葉は彼の帰郷を驚きつつも喜んでいた。
しかし、鷹矢は、百目神社の“巫子”になると言い出したころ、
聖と譲葉は、百目神社の秘密を知り・・

イカサマということで、
ラストがいまいち盛り上がらなかったような気もしますが、
大切な人への想いに、悩み悲しむということで、楽しかったです。
ちょいと泣きました。
とりあえず、可もなく不可もなく。(泣いたとか言っておいて!)
しかし、楽しく読んで。
るんるんるんっとしていて。。

番外編
番外編って好きです!サイドストーリーや後日談!
得てして説明くさくなってしまうのですが、しかしそれでも好きです!
が。
えええと。
この方、初めて読んだのですが、そういう方向の方だったのでしょうか(汗)
ええと、どうしましょうか。
だって本編で全然そんな雰囲気出てなかったような・・・(汗)
えええと。。。。。明記は避けますが・・・。
あれです。男と男がきゃというやつです。(明記・・)
ページにすると2ページくらいのもんなんですが・・
おろおろ。
突然でてくると焦ります!しかもそんな雰囲気がない本で!
ということで、苦手な方はご注意です。
好きな方は、それほど期待せずでもうきうきと読んでみてください(笑)


という感想を去年の8月に書いていたようです(またそれか!)
アップしてなかったのを発掘。どこかで違う形でアップしてないことを祈ります。
しかし本当に「感想」じゃなくて、「おろおろ」!
しかも明記しないとか言っておいて!

友桐夏さん『白い花の舞い散る時間』

2006-10-27 | ■さ・た・な行の作家
積本理由
「読んでたんだけど・・読んでないと思ったんだけど・・・
まっとりあえず、読み&読み直し!」

積本消化まだやってたのとか言ってはいけません(再度)ライトノベルです。

友桐夏さん『白い花の舞い散る時間』とは
アイリス、シャドウ、ララ、ミスティー、ミズキ。
ネット上特有のHN。
学習塾のチャットで知り合った彼女たち。
ある日、四泊五日でオフ会決行。
匿名性の高いオフ会。
閉ざされた空間。
おしゃべりに花咲くオフ会となるのか。
それともーーーー


同著者『盤上の四重奏』を先に読みました。(本書と盤上はつながりあり。)
設定としては、『白い花の舞い散る時間』のが好きです。

ネット上、匿名で知り合ったの少女。
閉ざされた場所でのオフ会・・。
さらにオフ会では、
また別の匿名を振り分けていく・・。
う~ん!
匿名性が高く、疑惑に満ちて・・・好きです!

ミステリーです。
ちょっといろいろ変なことも絡んできます。
ア○ゾンさんのレビューでもありますが、
恩田陸を思わせるようなところが、あるようです。
恩田陸さんがキャピキャピ(死語)した感じ。
はっ。本書は内容も文面も全くキャピキャピしてません。誤解を招いたら大変!
本書はキャピキャピというよりむしろ・・・・ ぎゃ。

でも、です。
いきなり会ったこともない人と、お泊り(しかもよっ四泊って!)しません。
会うのはいいとしても、いきなり四泊はない!しかもそんな奥地で!危ない!


以下ネタバレ。


主人公、クロいよ・・!

また黒いのか・・・。
最近読む本、なんか最後には皆黒い人ばっかなのですが・・。
自分が黒いからか・・(爆)
ミステリーとして読んでいき、なんとうまい~とうきうき読み、
そしていろいろわかっていき、う~ん。実は深かったのか。
と思い、最後に「くろっ!!」て。
黒いですよ!感想=黒い。

しかし、救いのない黒さが実は好き。
正当性のない黒さが好みです。

タダのネットではなく、
ネット上の塾の『教室』という設定が!!
ううまい!

積本あと何冊あるのって?はて。それは聞いてはいけません。。
川上さんの文庫化したのを早く手に入れたいです。

酒見賢一さんの『後宮小説』にびっくり。

2006-10-23 | ■さ・た・な行の作家
驚くなかれ。

酒見賢一さんの『後宮小説』とは
時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。
物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。
ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに…。さて、銀河の運命やいかに。
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。 ((「BOOK」データベースより)

簡単に言うと、「歴史書に基づいた銀河の人生を後宮哲学と共に。」でしょうか。

今回からしばらく、データベースより紹介文をお借りすることにします。
紹介文を考えるのは、実は感想を書くよりも時間がかかるのです。(そうだったのか・・)以下も↓紹介というより単なる感想になってると思います。。


まさか第一回日本ファンタジーのベル大賞受賞作。だったとは・・
やっ知ってたはずなのです。いろんな方のブログで感想を拝見した時に目にしていたはず。しかし自分で見るまで、きちんと認識できなかったようです。
もう期待はこれ以上ないまでに高かったのですが、
これを見たときは、さらにはみ出んばかりの期待でいっぱいに。
ちなみに期待理由は
①いつも言ってる参考にしてるブログ様で絶賛されていたから。
②恩田陸さんの『小説以外』でもご紹介があったから。
③荻原規子さん好きの方がよく勧めてらっしゃるので。
その他、で期待大。一体どんなわくわく歴史ロマンなのか・・・

と思って開いたら、物語開始の言葉が
 
腹上死・・・・・

ボンっと吹っ飛びました。(それはもういろんなものが。)
いろいろなブログの感想で拝見していたとはいえ、
この目で見るまでは、信じまいと思っていたので、噴出してしまった。
内容も・・・!
なんだか想像してたのとは全然違って(笑)
よく考えれば、「後宮物語」なんだから当然なのですが・・
そう後宮物語・・・後宮のお話であり、後宮はどういう方々がいらっしゃって何をするのかというと・・なんといいますかその・・そういうことのやり方ですとか、哲学がですね・・・はい。

しかしP279の答えを聞いたときになぜかちょっと泣きました。真に理を得たり。

感想は一言で言うと、「このセンスに脱帽!」です。
ちょっとにやりとしてしまうような、
それでいて「う~む。深いのぉ」などと思ってしまうような。
歴史書というものを元に、それを前面に押し出していたのがとても好みでした。
読み手の前に傍観者がはいった小説(なんだそりゃ)で、なんともいえぬのらりくらり感があると思います。そこが好きです。
しかも300ページくらい。この薄さでこの内容。

平勝が好きでした。
真野も好きでした(誰?と言われそうだ。)
双槐樹(コリューン)玉遥樹(タミューン)世沙明(セシャーミン)
といった登場人物の名もとても好きでした。(あっあってるかな・・)

銀河は遠子(荻原規子さんの『白鳥異伝』より)だと思って読みました。
いい意味で子どもだけど、悟るとすごい変化がおこる。
でも元にある「心」も忘れない。かっこいいなぁ。
荻原さん好きの方が勧めてらっしゃった意味がわかりました。おススメします。
しかし「腹上死」と「後宮哲学」という言葉を念頭においてから開くとよいでしょう(笑)

これで人生のうちに読んでおかなくてはいけない本がまた一つ消化されました。
次はなんかこう・・生活感に満ちた本が読みたいなぁ。
川上さんか、梨木さんか・・・ライフスタイルブックとか・・高い雑誌でもいい・・。
なんかそういうのが読みたい気分です。



以下蛇足!
実はこれを読み終わる前にこんな記事を書く予定で保存してありました。

近日中に、どうしてもこれの正体を明かさねばなるまい。

雲の向こう 約束の場所

という言葉を見かけるたびに、
いてもたってもいられない感じになります。
懐かしいような・・

そもそもこれはなんなんだろうか。


という記事。(雲の向こう約束の場所は映画?でした。)
この本で解明されました。
というのも、この本のアニメ版の題名が「雲のように風のように」なのです。
で、酒見さんの『後宮小説』の題を初めこのアニメの題と勘違いしていて。
酒見=「雲のように風のように」と。で、必死にそれで暗記していたもんだから、
「雲の向こう約束の場所」という題を見たときになにか懐かしいような変な気分になったようです。よくみれば、「雲」しか一緒じゃないですが・・。
事実とはそんなものよ・・

高遠砂夜さん『聖獣王の花嫁』を読。

2006-10-03 | ■さ・た・な行の作家
積本理由。
「内容も見ずに、ただ高遠さんのだというだけで買っておいただけなので、
いつでもいいかな、と思いまして、気がつけば幾日もが・・」

高遠砂夜さん『聖獣王の花嫁』とは
「妹姫は、あなたの婚約者と駆け落ちなさいました」

大国ゼネスティア第三王子への花嫁として嫁ぐはずだった、妹の突然の駆け落ち
その姉である、男勝りのドレナー王国の世継ぎ娘、リージュは絶句した。
しかも妹のふりをして、ゼネスティアの王子のもとへ嫁げとの命が・・。
男勝りなリージェと華やかで女性らしい妹。
しかし、見た目以外にも、リージェと妹では決定的に異なるところがあった。
リージュは、聖獣王となり聖獣を手に入れるための<贄>としての「力の核」のパワーが明らかに小さすぎるのだ。
そんな自分が、強力な力を持つ妹の代わりとして王子をだましとおせるのか?

なんとかゼネスティアに入り込むも、そこには不穏な空気が漂っていて・・?


久々高遠さん。
えーと、ふぁっふぁんたじー・・?
恋愛・・・?友情・・・?動物・・・?
冒険!(ポン!)
まだ導入部分の巻の為、説明できません・・。


チーが可愛いです・・!!
可愛い可愛い。
是非私も一度胸に飛び込んできてもらいたい。
懐かれたい!
あとは、イオとのボケボケの会話がつぼです。

高遠さんファン以外の方が読み、
「うっわおもしろい!続きは?わくわく!」
となるかは不明。なんといってもあまり恋愛っぽくはないと思うので。
しかし。
高遠さんの書く女の子は、元気いっぱい。
転んでもタダでは起きないのよ!という・・!
高遠本は、女の子が生き生き&テンポのおかしい所ががよいと思うのです!


しかし。高遠さんファンの方に・・お聞きしたい・・
イオって・・!
軽くデジャブ~みたいな・・!
愛があるのでつっこませていただきますが、
宝玉に・・そんな感じの人が、いたような、いないような。
あのノラリクラリ感も、どこかでお会いしたことがあるような(笑)
これから変わっていくのかな?


もし妹がいて、自分の婚約者と駆け落ちしたら、
だいぶ恨みます!こんにゃろう!
いや・・落ち込むかな・・・・!なにも妹選ばなくても・・・!

谷瑞恵さん『伯爵と妖精―あいつは優雅な大悪党』を読

2006-09-21 | ■さ・た・な行の作家
キザっ・・・!     
積本理由。
「あまりに楽しみにしていたため」。

谷瑞恵さん『伯爵と妖精―あいつは優雅な大悪党』とは
「妖精博士(フェアリードクター)」
フェアリードクターの武器は、妖精に関する知識、そして交渉能力。
妖精を見て、話すことができる。

フェアリードクターである「リディア」。
離れて暮らす父に会うため、ロンドン行きの船へ。
しかし、船の中で、伯爵であると名乗るエドガーが現れ、誘拐されてしまった!
エドガーは「妖精国に領土を持つといわれる青騎士伯爵の継承者」であり、
それを証明するために、「妖精が守っているという宝剣」を探せと依頼。
リディアは、しかたなくも同行するが・・・。
一方。
ロンドンでは、凶悪強盗事件が起こっていた。
凶悪強盗犯の特徴。
二十代前半。金髪。紫の瞳。
目の前に現れた「伯爵」
二十代前半。金髪。紫の瞳。
ーーーこの男、一体何者?!

キザ・・・!
キ・・キ・キーーーー   (サルではないですよ)
キザ!
私がこれまであったなかで、確実に上位ランクインするこのキザっぷり!

「何のために笑わなきゃいけないの?」

「僕のために」    

(本書P36~37)
とか・・!ムゴムゴします。体中が・・!
こんなの序の口で、まだまだまだまだ言いまくりますので、
キザがお好きな方は、ご期待ください。

ところで、読んでる最中、どこかでこんなのあったな? 
と思ったら、あ!みたいな。
キザ度では、伯爵の方が上手ですが
嘘に関しては、レヴィローズの方が上よ!(嘘でえばっても・・。)
別に似てないし、どちらがどうということではないのです。
ただ思い浮かんだだけなのです(汗)

エドガーが好きかと思いきや、
エイヴンが好きですv
「緋色の椅子」のカズナさんといい、「主に忠実」設定が好きなのかも?
いや、エドガーもあふぉっぽくて好きですけども。
(あれはあふぉでしょう!あふぉ万歳!)

登場人物の性格上、以下続刊では悶えるシーンが、もっと増えそう!
えー、もちろん即行で買いに行きます。がまずは積本を・・

next→IWGPのⅣ!