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Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 小さかった頃

2007年09月13日 | フィールドNOTE

私がまだチビだった頃、チビはチビなりにいろいろと思考を巡らしていた。
結構幼い頃の記憶が残っていたりするのです。

3歳の頃、保育園からしょっちゅう脱走をしていた。
先生の様子を注意深く観察して犯行に及んでいた記憶がある。
お昼寝前で先生がバタバタしているときとか、他の子に注意が向いているとき。
「悪いことしてるな~」と思いながらも何度も脱走した。
しかし結局家の10メートル手前でつかまるのだった・・・・・。

同じく3歳の頃、私は保育園にいつも本を持っていってロッカーに入れていた。
絵本とかじゃなくて、自分では到底読むことのできない活字の本。
確か「小公女セーラ」みたいな名前の本だった。
結局私という人間は、3歳の頃から「自分の知りえない小さな世界=本」を
持ち歩くことが大好きであったらしい。
読めもしない「小公女セーラ」の本を忘れた日には、ものすごく不機嫌だった。

4歳の頃、幼稚園の建物の横で、土を掘り返してみようと思い立った。
いわゆる「お宝」が出てくるかもしれないという淡い期待を抱いてだ。
土から出てきたのは、誰がいつそこに埋めたのかわからないおもちゃの小判。
私はしばらくそれを本物だと思って、大金持ちになった気分でいた。
そう・・・・誰にも内緒で
本物だと思っていた数日間は、本当に幸せでした。
4歳って、まだ頭の中がファンタジーなんですね
自分が4歳くらいの生徒にピアノを教えるときも、ファンタジーを大切に
しています。

つづく

○ そろそろフェルメール展

2007年09月12日 | フィールドNOTE
もう随分前からフェルメールの「牛乳を注ぐ女」が東京にやってくることが
宣伝されていた。当初は六本木の美術館も見るついでに足を延ばそうと思って
いたのに、いざその時期になるとなかなか重い腰があがりそうにありません(笑)


          

私はまだ大塚美術館の陶板でしかこの作品を観ていないけれど、
もしフェルメールの作品を鑑賞するなら、やっぱりオランダで鑑賞したいな~と、
欲はどんどん深まるばかり。この絵の光や割れた窓ガラス、壁にささった釘の影、
壁下のタイルに描かれたキューピッドなどなど、まじまじと観てみたい。


東京だと人が多すぎて、私のようなミクロサイズの人間には厳しいものがあるから


ところでこの「フェルメールとオランダ風俗画展」の雰囲気を盛り上げるために、
NHKもいくつか関連番組を放送するようです

9月13日(木) 「ヒアシンスブルーの少女」

9月24日(月・祝) 「真珠の耳飾りの少女」

○ サティの楽譜

2007年08月31日 | フィールドNOTE

この世の中に愛すべき音楽はたくさんあるけれど、
その音楽を生み出す作曲家に興味を抱くことは、それほど多くない。
(もちろん自分が演奏する作曲については知りたいと思うけれど・・)

私にはその存在自体を愛してやまない作曲家がいる。

エリック・サティだ。

ピアノに向かって彼の楽譜を開いてじっくり見ていると、
笑う、関心、感心、現実逃避、慰め、爆笑、癒し、安心・・・・。
おおよそ人間のストレス解消に関わるあらゆる感覚が味わえる。(運動以外の)

サティは私の宇宙。

演奏してみると、19世紀のパリの香りがしてくる。(日本家屋でもだ)

今日はサティの楽譜のほんの一部を紹介。




(ピアノのための7つの小品 「メデューサの罠」Ⅰ より)




(ピアノのための7つの小品 「メデューサの罠」Ⅳ より)




(世紀ごとの時間と瞬間の時間 Ⅰ 「有害な邪魔者」より)

 そのほか・・・・
「ヒキガエルたちが 互いに名前を呼び交わす」 とか、
「4匹の無名の蛇が 彼を誘惑する」 とか、
「納屋のうしろで 雄牛が食べ過ぎて 気分が悪くなる」とか書かれている。




(世紀ごとの時間と瞬間の時間 Ⅲ 「花崗岩的な狂乱」より)




(最後から2番目の思想 Ⅰ 「田園相聞歌」より)




(最後から2番目の思想 Ⅱ 「朝の歌」より)



もうキリがないのでやめます。さようなら。また明日。

● 『金刀比羅宮 書院の美』 展  

2007年08月29日 | フィールドNOTE
     


この秋再び金刀比羅宮の奥書院が特別に公開される。

2004年の9月~12月の「金刀比羅宮のすべて」展で125年ぶりに
奥書院が公開された。その時ほとんど何の知識もないまま「なんかすごいらしい」
という興味だけで観に行ったのだけれど、とっても感激したことを覚えている。

「125年ぶりって・・・今度見られるのはいつだろう・・・??」
と思っていたら、今年3年ぶりに奥書院が公開されることが決まった。

これはうれしい


現在東京で開催されている『金刀比羅宮 書院の美』展は、10万人を
突破したようだ。すごいな~。

香川の金刀比羅宮での展示は、10月1日から公開される。楽しみだな~


 Information

巡回展 「金刀比羅宮 書院の美」

金刀比羅宮 ホームページ

「金刀比羅宮 書院の美」 公式HP (東京)

○ 日本がおもしろい

2007年08月29日 | フィールドNOTE


学生の頃から私の意識はず~っと海の彼方のヨーロッパにむいていたけれど、
神社を面白く感じ始めてから、日本のあらゆることを知りたくなってきた。

人間って単純だ・・・・。

最近は大型書店に行っても、日本関連の書棚の虫になっている。
つい2ヶ月くらい前までは、日本のことになんて見向きもしなかったのに、

人間って勝手だ・・・・。

美術館での特別展の情報なんかも、日本の美術の情報ばかり集めはじめた。

そんなこんなで「日本好き」になってきた私は、買う雑誌まで日本趣味になった。


  

今月の『Casa』はとっても面白かった~☆
あと『家庭画報』の「禅」の特集とかもおもしろいもんだな~と思った。

雑誌だけでは飽き足らず・・・
今月に入って、どれだけ日本関連の書籍を集めたことだろう・・・・。
自分の極端な性格に、やや呆れる毎日であります。

○ 島コレクションⅠ ~通念島・松島~

2007年08月12日 | フィールドNOTE


いつも香川へ向かって走る国道11号の海岸線から見える、親子クジラのように
見える「通念島」と「松島」

小さい頃からとても愛着がある島のひとつです

香川と徳島の県境からよく見える島で、気がついたら結構写真を撮っていた。




           香川県引田町をふらふら散歩していたときに撮影
                (左:通念島  右:松島)




         季節は春 桜を見るためにエクシブ鳴門に行ったときに撮影。
         春の空気で島もかすんでいますね。




         こちらはとある冬の日 同じくエクシブ鳴門での撮影です。
         どんより雲が印象的な日でした。
         晴れた日は、空と海とプールの青のグラデーションが本当に美しい。


       

    神社めぐりに目覚めたばかりの冬の日、神社の近くにあった「ミニ88ヶ所コース」のある
    小高い丘のようなところから撮影。(香川県引田)




□ 神社へ行くこと

2007年07月31日 | フィールドNOTE




半年くらい前突然神社めぐりに目覚めた。
ふらふら散歩をしていたときに、一人で人の気配のない神社に
たどり着き、恐怖を感じながらも足を踏み入れたのがきっかけだった。

それ以来、ちょこちょこ神社に出かけるようになった。

鳥居をくぐり、非日常的で神聖な空間に身をおくことが快感になった。
鳥居をくぐるだけで俗世間からかけ離れた世界に入ってしまえる。
摩訶不思議だ

普段馬鹿なことばかりしている自分や、
自分を押し殺して仕事をしている状態や、
毎日あふれてくるありとあらゆる欲望やらのすべてから解放されて、
そこに残るのは「無」の状態に近いものがある。

俗世間から離れて祈りの生活を送る僧や修道士の精神を、
俗世間で生きる自分も、かすかに感じとることができる。
お寺より神社のほうが、私にはその「感じ」をより鮮明に感じさせてくれる。

神社を訪れるたびに、
「あ~私にも生きるものとしての「祈り」があったのか」と、
気持ちが落ち着いてくるのであります

○ ポールデルヴォー

2007年05月24日 | フィールドNOTE
私が最も愛しているビザンティン美術の次に好きなのは、
シュールレアリストのポールデルヴォーの描く世界。

人間が描かれているのに無機質で、空虚な空間がはるか、
本当に遥か遠くに続いていく。
私はポールデルヴォーについて、何の知識も持っていないけど、
彼の描く世界を見ると、異常な安心感がある。

遠い古代世界の混沌と、それとは種類の違う現代社会の混沌が
同じ空間に存在し、それがまた混沌とした「どこか分からない世界」
へと続いていく感じ。

たまらない。

いつかベルギーに行ってポールデルヴォーとビールを堪能したい。

○ 晩酌

2007年05月23日 | フィールドNOTE
もう何年も晩酌をしないと寝れません
一日の終わりにお酒を飲んで、脳の中を日中とは違う回線で
つないで、自分のためにいろいろ考えないと、一日を終える
ことができなくなってしまったのです。
それほど胃腸が強いわけではないのに困ったものです。
でもやめるつもりもありません。

晩酌をして余計なことを考えるのも楽しいです