奈良の一日目は、行ったことのない飛鳥に行こうということになっていたので、
天理までいくよりも、柏原ICから明日香村に入ることにしました。
ICをおりて県道を走っていると、立派な2つの塔が山の麓でものすごい存在感を
発揮しているではありませんか。
あれはなんだかあやしいぞってことにんり、わけが分からないけど寄ってみることに。

當麻(タイマ)寺という立派なお寺でした。全然知らなかったけど。
近くには万葉集にも詠まれている二上山という有名な山があって、それに気づいた母が
大騒ぎをしていたけれど、私にはなんのことやらチンプンカンプンでした。
なんという教養のなさででしょう。境内はこのように良く言えば広大でゆったり。
あっさり言えばだだっ広い。こんな素朴さは京都にはないなぁ。
この写真は本堂から撮影しましたが、左に見えるのが鎌倉時代に建てられた講堂。
右に見えるのが同じく鎌倉時代に再建された金堂です。
金堂も講堂も案内して中に入れてもらえました。
白鳳時代のふる~い弥勒如来様なんかが静かに座っておられました。
奈良はやっぱり偉大だなぁ。なんといってもそこにあるものが古い。普通に古い。

この石燈篭なんてのも白鳳時代のものなんだそうですが、わが国最初につくられた
燈篭だと言われれば、すぐさま写真におさめてしまうのが現代人ってものです。
へ~日本で一番古い石燈篭って神社じゃなくてお寺にあるんだ。
この石燈篭を通り過ぎたところで、知らない番号から電話がかかってきて、
仕事かなって思ってでてみると昔つき合っていた人からの電話だったので、
母とこの燈篭を背に絶句したものです。

これが県道から見えて、私をさそった2つの塔です。
天平時代(片方は天平末期か平安初期)に建てられて、それが今もなお残っているのは、
もうこの當麻寺だけなんだそうです。
もうこのへんでうすうす感じてたんですけど、このお寺すごいんだ。
それはそれは何も知らない私でさえ、無意識に立ち寄らせてしまうとこなんだから。
この展望台に立って奈良をながめていると、遠雷が響いてきてポツポツと雨が降り始めた。

展望台をおりる途中。すごいもみじ。うまくするとこの池に塔が映って美しいのだとか。