<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

【30万PV突破】中国との関係から「日本の将来」を考える

2012-11-06 | 日記

だいぶ前に、30万PV(ページビュー)を突破しました。
自分が予想していたよりも早いペースで達成できたのは、やはり尖閣問題の再燃によるところが大きいですね。
9月中~下旬のアクセス数はハンパじゃなかったですから。。。

いつも節目には、自分なりのテーマを見つけて記事を書くようにしているのですが、今回は尖閣諸島の問題などもあって、先延ばしに。
ちょっと書きたいテーマが見当たらなかったという事情も背景にありますが。。。
いまは、33万PVに近づきつつあるので、35万PV用のネタもそろそろ考えておかないと・・・。

さて、本題に。
先週、仕事で日本(北九州)に帰国していました。
今回も地元企業の経営者や関係部署の担当者など、たくさんの方々と意見交換をさせて頂いた。
やっぱり直接会わないと伝わらないことって、結構多いんですよね。
とりわけ、新しいことに取り組もうという時ほど、FACE to FACEは重要。
日頃から電話やメールでのやりとりは行っていますが、ココは難しいところです。

以前の記事でも取り上げたとおり、反日デモ発生当時、中国関連のブログは活況を呈した。これは、既存メディアへの不満が背景にあったに違いない。
今でもたくさんの方々がこのブログに訪れていることを本当に嬉しく思うとともに、もっとしっかりした情報を配信しなければ・・・と身にしみて感じている。

筆者も日本に居るときは同じだったが、島国に居を構えていると、知らず知らずのうちに内向き志向になってしまいがち。
なぜって、誰もそんなこと指摘してくれるワケじゃないし、日本の中で生活するのを考えたら優先順位は高くないですからね。
これ、ある程度、道理というものです。


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ただ、残念なことに、世の中はもの凄いスピードで繋がり始めている。
通信が発達すればするほど、地理的な概念に基づく「本拠地」というものは、その重要性を低下させ、様々なインフラを活用して「何をしているのか?」、「何を目指しているのか?」が大きく問われることになる。

そのように仮定すると、日本人が日本にしがみついて仕事や生活を営むことがどこまで可能なのだろうか?
勿論、国内でしか成り立たない産業は当然存在するワケだが、日本は貿易立国として外貨を稼いできた国。
ここが崩壊するようだと、国家として衰退の道を進むほかなくなるだろう。

とかく日本人は「海外」という言葉を頻繁に使いたがる。
日本人の感覚からすれば、四方を全て海に囲まれているので、「領土を出る=海の外=海外」という図式が頭の中で形成されているが、大多数の国にとって、陸続きの国境のほうが多いというのが現実。
だから、中国では「境外」という呼び名のほうが一般的なんですね。

日本がデフレ経済に陥り、「失われた10年」、「失われた20年」と言われて久しいが、見方を変えれば、これまでの蓄積があったからこそ、このような表現が用いられていると考えることも出来る。
仮に今後、同じような衰退現象が起こったとしたら、どんどん失うものは減っていっているワケなので、どこかの時点で「失われた××」という表現は姿を消すことになるだろう。

どうしてこんなことに触れるかと言うと、「失われた」という表現に違和感を感じるからだ。
通常の経済活動において、なぜ敢えて受身表現を使う必要があるのか・・・?
もし不利な状況にあるのであれば、能動的に対策を打つべきなのではないだろうか?
能動的に行動して失敗した場合、「失われた」という表現ではなく、「失敗した」という表現になるはずだ。
どっちにしても、悪い結果で終わったんだから、どっちでも同じじゃないかと思うかも知れないが、筆者は大きく違うと声を大にして言いたい。
失敗から学ぶことは多いが、無作為から学ぶことはほとんどないからだ。


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いま日本の街中を走っていると、「テナント募集」の貼り紙が日増しに増えていくのが分かる(毎日生活していると、感じなくなるかもしれないが・・・)。
日本の消費市場が厳しいのは確かだが、結果論から言えば、これも「チャレンジ精神の崩壊」の表れと言える。

最近、日本では「社内ニート」という言葉があると言う。
せっかく若者を雇ったのに、社内教育が十分でなかったり、本人の意欲が不足していたりという原因で、ひとりで十分に役割を果たせず、社内で失業状態に陥っているというのだ。

既存の組織を見ていても、「これは自分の組織のする仕事じゃない」とか「外回りをするんだったら、まず見込まれる成果を示せ」といった内向き志向が幅を利かせているように思えてならない。

いま抱えている仕事をこなすこと、コレは確かに重要なこと。
しかし、コレしかやらなかったら、米びつの中にある米と一緒で、いずれ空っぽになってしまう。
したがって、いつの時代も「外に出て働いて、金を稼ぐ」ということが必要不可欠となる。

いま、漁師の世界に例えると、日本国内には「稼げる漁場」はどんどん減ってきている。もはや近海から遠洋へと範囲を広げていくしか生きる道はないのだ。
冒頭に取り上げたとおり、世界という概念が変わっていくのに合わせ、通信技術も発達してきた。これを活かさない手はない。

筆者は、チャンスとリスクは比例すると考えている。
日中関係が悪化すると、すぐに「チャイナリスク」という言葉が踊るが、つい最近まで「中国市場の獲得」ばかりが取り上げられていたではないか。。。
そろそろ一喜一憂する文化を捨て、腰を据えて中国との関係を考えるときが来ていると感じてならない。


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1 コメント

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Unknown (CHINA 中国のことブログ)
2012-11-07 15:45:57
いつも楽しく拝見させていただいてます。
記事の独特な世界観などすごく勉強になっています。
また遊びに来ますね。これからもよろしくお願いします。
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