<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

重慶レポート パート1(到着編)

2011-08-25 | 出張
昨日から重慶出張中なので、今日から重慶シリーズ。

中国政府が西部大開発を唱え始めて以来、日本でも内陸部への関心が高まっている。今回はそうした点も踏まえつつ、考察を進めたい。

とりあえず、重慶の公式的な案内を簡単に行いたい。
重慶市は、中国西南地域の東側に位置し、揚子江を上海から2,500m遡ったところに位置している。重慶市は4つしかない中央直轄市のひとつで、面積は8.24万平方メートル、総人口3,276万人、定住人口は2,884万人と中国最大の人口を誇る都市である。



まず空港を出た最初の印象、「いきなり街がある!」。
中国の地方都市の場合、郊外に空港を設置するケースが多く、空港の眼前にマンションが立ち並ぶというのは珍しいと言える。

そこからお決まりのように空港高速道路を通るわけだが、この沿線もマンション郡及び建設中のマンションがズラリ。
いやはや西部大開発のイメージが崩壊し、やっぱり不動産大開発か・・・と。



この光景、市中心部に入っても変わることなく、そのままホテルに到着。
うーん、いったい市全体でどれだけの規模の再開発が行われているんだか・・・って感じ。



ココに来る前は伸び盛りの都市と思っていたが、実際に来てみると既に完成された都市というイメージ。ただ、もしかしたらビルの建設現場の比率は上海など他都市よりも高いかも知れない。
まぁ、古いマンションもチラホラあるが・・・。



日本メディアは「これからは内陸部」、「生産拠点も人件費の安い内陸部」と連呼しているようだが、実際の現場はそう甘くないようだ。
ある大手日系企業の話では、生産現場に欠かせない電力の供給が安定しておらず、自家発電の設備を有していない企業は週に2、3日しか稼動できない状況とのこと。これでは中国に進出した意味があるまい。

ただ逆に、製造業を支援するソフトウェア関連などは、競合他社のひしめく上海などの大都市で事業展開するよりは、日系企業の少ない内陸部で勝負したほうが価格メリットが出しやすいとの情報も聞かれる。

何にせよ、ここに来てハッキリ分かったことは、こうした内陸部ですら既に日本の大部分の都市を凌駕するほどの勢い・活気を有しているということだった。。。

次回からは、重慶の街の様子や観光スポットなどの情報もあわせて伝えていきたい。