ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

過去は、静かに

2012年12月25日 | メッセージ
かけがえのない人を亡くした時、思い出す「時の歩み」という詩があります。

ベートーヴェンの交響曲第9番の原詞で有名なヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー。

ドイツの詩人、歴史学者、劇作家、思想家でもあります。

彼は「時の歩み」を絶妙に表現しています。

「時の歩みは、三重である。

未来はためらいつつ近づき、

現在は矢のように早く飛び去り、

過去は永久に静かに立っている。」


私は、大切な人の死を悼み、故人を偲ぶ時、

「過去は、永久に静かに立っている。」

と、口に出し、何度も唱えます。

心の荒波が、さざ波に変わり、

心が穏やかに平静になります。

白い空を見上げ、凪の海を見下ろし、

風に吹かれ、優しく髪が揺れ

大自然に抱かれて

守られている感じさえします。

まるで、過去が、故人が私を守ってくれているかのように感じます。

「過去は、永久に静かに立っている。」

シラーは、こんな言葉も残しています。

「人は幸福の時は偉大に見えるかもしれないが、

真に向上するのは不運の時である。」

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