チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

マーラー交響曲5番の楽譜届く.全く歯が立たない!

2014年10月18日 00時56分04秒 | オケの練習

古巣のM響のファミリーコンサートでチェロ主席と立ち話したときに、
「来年の定期演奏会のマーラー5番に僕も乗せてください」とお願いしてしまった。


市原フィルの定期演奏会が目前に迫ってきているし、市原は来年の記念コンサートのメインに
ラフマニノフの第2交響曲に決まっている。実に素晴らしい交響曲だけど非常に困難が予想される。
そんな中で、マーラー5番に挑戦することにしてしまったが、二足のワラジを履くのは無謀なのかな~

でも決めてしまった以上、実力のない自分ができることは何かと少しずつ進めている。

・マーラーもラフマニノフもスコアーとCDは購入した。
・例の無料楽譜サイトIMSLPから、チェロ譜をダウンロードして製本まではこぎつけた。
・youtubeでは、アバドやら、バーンスタインの名演も聞くことはできた。

そして本日チェロ主席から楽譜が到着した。
なんと、主席は27Pのチェロ譜を製本し、全楽章にボーイングマークを記入してくれていた。

すごい!

初合わせ(初見大会?)もまだ11月だというのに、この段階でボーイングが決めてあるとは、
M響はなんとすてきなオケなんだろう。
僕のようなlatestarterにとって、オケの進捗に合わせ臨機応変にボーイングを変更することは大変難しい。
オケの意志として、あらかたのボーイングが決めてあるとは、なんと優しいオケなのと感激した。

 

しかし、喜びはここまでだった。

早速マーラーの第1楽章を弾いてみようじゃないかと、チョロチョロと弾き始めてみた。
ところが、CDから聞こえてくる美しいマーラーとは似ても似つかない様相を呈し、愕然となる。

#4つで始まったので「面倒くさい」ことは覚悟はして取り組み始めたが・・・・
ヘ音記号だったのがハ音記号に変わってゆき(ここまではよくあること)、
しかし五線紙の上に2本3本平気で音が出てくる。え~親指ポジションでは届かないよ~。
そろそろ低音になってくるので、テナー記号からヘ音記号にもどるのかとおもいきや、マーラーさんは面倒くさいのか
そのままハ音記号でどんどん書き進んでゆく。五線紙の下の方書かれると大変苦手なんだよね。

そうこうするうちに、#4つだったはずなのに、突然♭4つに変貌している。なんでこうも急変身するの?
目を凝らして音を拾っているんだけど、♭4つはすぐ次の段になると、アレレ♭5つに増加しているではないか!

あとはもう、しっちゃかめっちゃか。
♭も#もなくなったかと思うと、ヘ音記号に戻って、いつの間にか#4つになって、ハ音記号になったと思ったら♭になって・・・
テンポも速くなり遅くなり・・・ただでさえ音そのものが出しにくいのに、目まぐるしく変貌する楽譜についてゆけない。

それにG線の第1ポジションの音符から、遥か彼方のハイトーンの音符まで直線で結ばれているのは何だろう?
グリッサウンド?こんな表記見たことないぞ、え~ギューンってやるのかな~・・・

てな具合で、聞き惚れているだけのマーラーは、こんなにも複雑な音の変化組み合わせを仕込んでいた。 

今いえることは一つ。「この楽譜は全く歯が立たない」


何度も何度もつまずき、立ち上がり、ひっくり返りを沢山繰り返せば、何とかなるだろうか。
でも間に合うだろうか・・・  

M響の初合わせは11月3日に迫って来ている。
とても練習に間に合うだけの「譜読み」すらできそうもない。
演奏に至っては、はたして半年先とはいえ、定期演奏会に間に合うきがしていない。

ラフマニノフに加えてマーラーという美しい楽曲を演奏するチャンスなど二度と訪れることのないと思い
「60代半ばでの大胆なチャレンジ!」と一人で盛り上がっていたのが全くバカみたいだ。

果たしてこのまま進んでいいものか・・・思考停止中

 

 


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5 コメント

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う~ん (政爺)
2014-10-18 12:37:44
やるのは貴方だからなんとも言えないが、普通に考えたら、、、、、、。
トラがエアーやってたら洒落にもならんぜ。(笑)
ラフマニノフは諦める?。
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ダブル団員も考慮中 (chiibou)
2014-10-18 12:43:59
政さん・・とほほですよね。とてもエキストラでは参加できる資格はないので、限定団員という道もあるかも・・やってみたいのは分かりますよね(^^:
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そうかね (政爺)
2014-10-23 00:54:17
個人的には遣りたいとは思わないね。
聴くのは好きだけど。
大体僕は飽きっぽいし、歳のせいもあるけど、長い曲は駄目なんだ。
緊張感が持続できないんだよ。
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痛いとこ突きますねぇ~ (chiibou)
2014-10-23 22:37:26
確かに譜面見ながらCD聞いたりしてますが、確かに長~い。1楽章に2楽章分くらい入っていて、集中力が切れるのは分かります。チェロの先生が10年選手に「マーラーはまだ早いやめておけ」と禁止したという話を聞いて、分不相応と反省中。でも美しい部分にはやはり参加したいと思ってます、はい
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ご無沙汰しています!。 (いつでも青春♪)
2016-11-02 21:11:09
オーケストラ大好き人間には大変興味深い内容です。市原フィルでは応援団として、気持ちだけは参加させて頂いているような…。(笑)
私の大好きなマーラーの深遠な複雑怪奇な音響の世界・・・。
いつも聴くたびに思っていました、この音どうやって出しているの!?・・・。他の作曲家の音楽とは出てくる音が、響きがまるで違う!。
演奏する方はとても大変なのでは・・・。
そう思っていましたが、chiibouさんのこの悪戦苦闘でやはりそれがいかに大変か良く分かりました。
ちなみにマーラーは金管などもとても複雑怪奇ですよね!。
この悪戦苦闘の記事の一部を私のブログで紹介させて頂いても宜しいでしょうか!?。
以前は、”いつでも夢を♪”でしたが事情がありまして、”いつでも青春♪”に変更しました。
これからもよろしくお願いします。
http://blogs.yahoo.co.jp/ken020101
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