「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

きうり加持

2007-07-31 06:37:07 | 肥後観音寺
昨日は、お寺の行事の手伝いでした。
毎年、土用の丑の日にきうり加持をしています。
おまじないをしたきゅうりに、名前と病名を書いた紙を埋め込み、それを祈祷したあと、土に埋めておき、それが腐れてなくなることに病気が癒えるというものです。
子どもの頃、なすのヘタでイボをなでて、それを土に埋めるとイボが取れる、という話を聞きましたが、それと似ていますね。
皆さんが申し込まれた内容を紙に書いたり、主人が独鈷で穴を開けて紙を埋め込んだあと、名前を書いた紙でくるんで紐でしばったりと、前準備がたいへんです。
早めに行って準備を始めたのですが、申込が多くて、30分ほど開始が遅れてしまいました。
1時間ほど、お経をあげてお参りした後、みなさん、自分の名前がかかれたきゅうりを持ち帰られました。

信者さんの孫で、中学を出て、高野山のお寺で働きながら高野山高校へ通っている子も夏休みで帰っていて、手伝いに来てくれました。
夏休みと言っても、お寺での仕事があるので5日ほどしかなく、遊ぶ暇もないようです。
その子が高校に入ってひと月ほど経った頃、仕事もきついし、学校の勉強にもついていけないので、もう帰りたい、と言ってきました。
心配した主人が連れて帰る覚悟で高野山まで出かけていき、話をしたところ、もう少しがんばります、と言ってくれました。
お寺といっても、宿坊ですので、大勢の泊り客のお世話で毎日たいへんみたいです。
それまでの生活と余りに違うし、慣れない仕事に戸惑い、ホームシックになったのでしょうね。
その後、夏休みに帰省するたびに、きうり加持を手伝いに来てくれているのですが、その成長ぶりに驚かされます。
いまでは、作法やお経もばっちりで、話の受け答えもきちんと出来ていて、頼もしい限りです。
来春卒業したら、しばらく高野山に残って、もう少し修行を続けるそうです。
中学を出るころはどうなることかと心配していたおばあさんも、孫の成長ぶりに、誇らしげです。
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