「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

子どもたちへ支援を!

2007-08-27 07:11:05 | ボランティア
「小さな一歩の会」が寄付をしている「国際人権ネットワーク(GHN)」の緒方さん他9名の方が、8月1日から1週間、カンボジアを訪問されまして、その報告書が届きました。

カンボジアのアンコールワット遺跡群の奥に、地雷被害者が多く集まっている「モンドルバイ村」があります。
田舎で地雷を踏み、障害をもったために生活できなくなり、観光客目当てに出てきたのですが、政府が物乞いを禁止し、一箇所に集めているのです。
村は遺跡群の中にあるので農業や開拓が禁止されていて、生活の糧がなく、貧困と差別に苦しんでいます。
子どもたちは学校へも行けず、病気や怪我をしても病院にかかることもできませんでした。
そこで、GHNが希望小学校を建てて、1年生から3年生まで無料で学校へ行けるようにし、医療の援助も行なっています。
それまでバラバラだった村の秩序も、GHNが支援するようになり、きちんと統率されるようになりました。
以前は600世帯3000人と言われていたんですが、今年の調査では1000世帯4000人に増えていたそうです。

カンボジアでは7月末が学期末で、10月から新学期になります。
今回は、希望小学校の卒業式が執り行われました。
公立小学校では卒業式などはないそうですが、希望小学校では、一人ひとり写真を貼った卒業証書が手渡されます。
日本の大学生の指導で、卒業生はソーラン節を披露し、集まった保護者や敬老会の方たちに大喝采を受けたそうです。
卒業した子どもたちは公立小学校の4年生に編入する子もいますが、家の手伝いをするために学校へ行けない子もいます。
それでも3年間で文字の読み書きや計算ができるようになり、いろんな体験ができて、子どもたちにとっては貴重な思い出となることでしょう。

本来は全員公立小学校へ入学できればいいのですが、どうしても入学できない子を対象に希望小学校に受け入れています。
先生たちの給料の他、文具や教材などを買う費用もかかりますので、今回は資金が足りず、いつも子どもたちに渡している制服やゴムぞうりの配布ができなくて、次回訪問時まで延期したそうです。

また2年前に建てられた「友情の家」では孤児たち30名が共同生活をしながら、勉強をしたり、毎日アプサラダンスの練習をして披露したりと、自立するために頑張っています。
孤児院と言っても、政府などからの支援はいっさいなく、自分たちで生活費を稼がなくてはいけないんです。
子どもたちだけでは十分な収入を得ることは難しく、GHNでその子たちの教育・生活支援、それに医療支援をしています。
友情の家のリーダーでもあり、希望小学校のスタッフとしても活躍しているビスナーさん(27歳)は、「日本の皆さまのご支援のお陰で生きる希望と勇気を持つことが出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも真面目に希望小学校と友情の家の子どもたちのために、リーダーとして頑張ります。」と決意と感謝の気持ちを話してくれたそうです。

一回の寄付なら誰でも出来ますが、継続して支援するとなるとなかなかたいへんです。
今回も資金不足のため、支援物資を渡せなかったり、GHNのホームページも経費節減のため9月末で閉じることになったそうです。
「情けは人の為ならず」、情けをかけることは人のためではなく、巡り巡っていつかは自分に返ってくるものです。
どんなに小さなことでも構いません。何か自分に出来ることがあるはずです。
どうかご協力をお願いいたします。
コメント
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