
9月の2度目の3連休の最終日、これまで何やかんやで行くことができなかったロングライドをついに決行することができました。1日、早朝から晩遅くまで時間がある、となればどこを走るか?走る直前、1、2日考えて出た結論は、『琵琶湖周辺の観光地巡り』でした。これまでにビワイチを走ったことは何度かありますが、“その時は琵琶湖を1周する道を走った”という感じで、その周辺の観光スポットや歴史的な遺跡、施設はほとんど素通り。琵琶湖周辺にはたくさんの見所があるにも関わらず、じっくりと見て回るということがなかったので、今回はそれをしてみようかと。
とは言え、所詮は日帰りツーリング。自転車で距離も走りたいし、見て回れる場所を限られていますが、ここを見て回りたいというポイントをある程度絞ってから出発することにしました。
○西国街道・・・・京都から淀川北岸を経て瀬戸内沿岸を通り下関に至るまでの旧主要街道。
○嵐山・渡月橋・・・・台風の被害を受けた地域の現状は?
○山中越・・・・・・・比叡山麓を経て琵琶湖畔に至る峠道。
○生水の町「針江」・・比良山系の綺麗な伏流水を生活用水路として利用している町並み。
○マキノのメタセコイヤ通り・・日本一の規模であるらしい。見てみたい。
○安土城跡・・・・・・気になりつつもいつも素通りの代表格。
○近江八幡市、八丁堀界隈・・・琵琶湖周辺の観光地の代表格。
○ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築物・・・阪神間にも多くの建築物がある彼の記念館。
○夜の先斗町や木屋町の風情・・・・休日の最終日。気候も良いし賑わっているのではないかな。
まぁ、こんなところですかね。これを自転車で走って1日で見て回ろうという無茶な企画。時間的に安土城や近江八幡巡りは難しいだろうか・・・という予感を抱きつつとにかく出発しました。
スタート地点は、高槻市・高槻城跡より。ここまでは夜も暗いうちに車載で自転車を運びました。写真は城内にあった元城主でキリスタン大名として有名な高山右近の像。織田・羽柴系の部将として功績を上げますが、後年、秀吉のバテレン追放令により封土を捨てて各地を放浪、最後にはフィリピンのマニラで死去するという数奇な運命を辿った人物です。
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高槻市街地から北よりにある、旧西国街道に沿って京都方面へと上っていきます。橋の欄干には街道を歩く行列(何の行列だろ?)の様子が描かれています。旧街道は、ほとんど住宅地の中を通る静かな道路となっており、多くのローディともすれ違うなど、気持ちよく走れる道でした。

山崎町に入ると、ウイスキーで有名なサントリーの山崎蒸留所がありました。阪急電車の京都線に乗っている時に建物が見えていつか行ってみたいと思っていた場所でもありますが、今日は予想外に訪問することができました。
中の道は工場の敷地ではなく、公共の道路のようで普通に通行することができました。もちろん道の両脇にはウイスキー蒸留所の関連施設群が立ち並び、どう見ても工場の敷地内を勝手に歩いているような感じがしてきます。

これは、スピリットスティルという、ウイスキー製造過程で必要な再溜釜という装置です。エンブレムがカッコイイですね。おそらく現役での役割を終えて、工場の前に展示設置されているのでしょう。そして、今日は休日でもあり、朝早い時間なので工場は操業されていないと思いますが、工場敷地内ではそこはかとなく、ウイスキーの馥郁たる微香が漂ってきていました。こんな匂いを嗅がされると、美味しいウイスキーが飲みたくなってきます。

山崎蒸溜所を出て西国街道を京都に向かいます。高槻から長岡京市くらいまでは、道は1本道で分かりやすいのですが、長岡京市や向日市に入ると、道が増えて、どの道が西国街道なのか分かりづらくなってしまいました。事前準備不足で道も分からないので、時間も限りがあるし、西国街道にはこだわらずに嵐山に向かうことにします。西国街道(西宮~京都間)はいずれしっかりと走ってみたいと思います。

そして、桂川沿いを走る『木津八幡自転車道』に乗り、嵐山を目指します。

自転車道を走っていると、ここも前日の台風による大雨で道が濁流に浸かっていた様子が見て取れます。道はきれいに補修されていましたが、道の周辺はずいぶんと荒れていました。

河川敷や川の中州に生えていた草木が一様に下流方向にたなびいています。それでも流されてはいないのが草木の生命力の強さですね。

嵐山の観月橋です。橋脚には今でも流されてきた草木がびっしりとこびりついています。橋はしっかりとコンクリートで補強されていますが、あの大雨でよくぞ流れずに済んだものだと、改めて日本の建築技術の高さを思い知りました。

なんと言ってもこの有様でしたからね。

京都市街はサクッと通過して、いよいよ山中越えで琵琶湖畔を目指します。この峠道は数年前に車で何度か通ったことがありますが、自転車で登るのは初めて。さて、どんな道なのか、どんな景観なのか楽しみです。

名だたる霊場の比叡山の麓を登る峠道ということで、期待は高かったのですが、生憎の交通量。土曜日の朝の時間帯で通勤車が多いのか、観光目的の車が多いのか分かりませんが、酷いくらいに交通量が多い。そして道幅もせまく、観光バスやトラックがすれ違う時に立ち止まるので、所処で渋滞発生。もう今後、この道を走る気持ちが失せました。。。

比叡山延暦寺に入るには、この有料道路を行くしかないんかな??調べてみると、有料道路を走っていくか、ケーブルカーに乗って行くか、登山(登山道があるかどうかは不明)で行くかしか選択肢がないみたい。どちらにしても自転車だけでは行けない様子。山中越えは、延暦寺までの距離も遠く、特に霊山の雰囲気がある峠道でもなく、クルマいっぱいで残念無念の道。まぁ仕方ない。先を急ぐとしよう。

琵琶湖岸の国道161号線を北上します。次の目的地の安曇川三角州まで距離があるので、ここからは巡航モードで距離を稼ぎます。

堅田、琵琶湖大橋のたもとにある「琵琶湖タワー」という名の元世界知大きな観覧車。でもよく見るとゴンドラがありません。実は、この琵琶湖タワーは9月から解体作業が始まり、ベトナムで再利用されるとのことです。日本で役割を終えたものが、余所の地に求められて再び活躍の場を得るというのもなかなか良い話ではありませんか。

国道161号線、琵琶湖西岸をひたすら北へ。

安曇川が琵琶湖に注ぎ込む河口は三角州になっていて、通称「安曇川三角州」と呼ばれています。目的地の針江の町はこの安曇川三角州の中にあります。

朝6時に高槻を出発してからずっと休憩なしで走りっぱなしだったので、流石に疲労が溜まり、お腹も空いてきました。そこで、安曇川三角州にある道の駅で休憩して補給を摂ります。そして、休憩時間を利用してガーミンのバッテリーを充電します。充電には時間が掛るので、まとまった時間を利用しておかないと後々困ることになります。

三角州の中にある針江の町に到着。なんだか昭和臭のする休憩所がありました。

なかなか生水(ちょうず)の良い風景が撮れなかったのですが、用水路には綺麗な水でないと生えないバイカモの水草が揺らめいています。この地区の住民はこの水を生活用水として野菜を洗ったり、冷やしたりして利用するそうです。
前編はこれにて終了。例によって、時間は押し押し。もう明るい時間に近江八幡に行くのは無理だろうな・・と思いつつその場、その場を堪能しました。時間は限られているので、気は焦りますが、ナイトライドの準備はバッチリなので、ゆっくり行きましょう。
山崎蒸留所は案内してもらって最後に美味しいウィスキーの飲み方…とか作り方とか教えて貰いました(*^^*)
だんだんと薄れて行く滋賀県の記憶にfumitaroさんのブログ…で楽しんでいます(o^^o)
10月にようやく初ビワ一予定です(*^^*)
凄い企画ですね!
私なら渡月橋でUターンです(^_^;)
それにしても、渡月橋が流されなくて本当に良かったですね。
紅葉時期に是非行ってみたいです。
錆だらけの観覧車、ベトナムで元気にやってくれるんでしょうかね。ちょっと心配になります(^^;
こんにちは。
凄く楽しそうな旅ですね。
いつかバス釣りしながらビワ一とかやれたら最高だなーと思いながらみています。
やっとインフィニートが納車されたので
ロード人生が始まります。
次の休み、まずは武庫川CRあたりを試し試しのんびり走ってみようと思います。
無くなると分かれば、一度は乗ってみるべきだったと
後になって思うものですね。。。
山崎蒸溜所の見学&試飲はぜひ行きたいと思います。
美味しいウイスキーってほんと、美味しいですものね。
ビワイチは単独走では飽きる感じもありますが、仲間と
一緒なら楽しいですね。もしマキノのメタセコイヤ並木、未体験ならぜひ訪れてみてください。
秋の紅葉シーズンの嵐山は観光客がすごいことに
なりますから、ロードバイクで行くのは難しいんじゃ
ないかなぁ。でも、高雄や清滝と合わせて、平日に
モミジ巡りなんてのが出来たら素晴らしいでしょうね。
人出の少ない早朝が気持ちよさそうです。
観覧車、もちろん錆を落として、再塗装するでしょうけど、なにせ年代物でしょうし、安全性がしっかり保障されて
いるのかどうかは確かに気になりますね。無事故で活躍
してくれることを願うばかりです。
アラーキーさんの地元の高槻にお邪魔しました。
今度は摂津峡方面に足を延ばしてみますね。
おめでとうございます!!
いよいよ始まりましたね。ともに自転車ライフ、満喫
しましょ~♪この土日は天気が良いみたいなので、
乗り始めにはもってこいですね。
少し慣れられたらビワイチにもぜひチャレンジしてみて
ください。
どちらにお住まいの方でしょうか。私も関西以外に
も色々と自転車で走ってみたいと思いますので、良い
コースがあればぜひとも教えてもらいたいです。
秋の観光シーズンの京都はタクシーや人出が全体的
増え、人気の観光スポットになると大変な人混みに
なると思いますよ。琵琶湖周辺は、京都市街ほど変化
はないかもしれません。ただ夕方以降は帰りの車で
大きな道路は混雑しますよ。