丹波地方峠巡りツーリング2
先週の日曜日、曇天のなか自転車友達のおしょうさんと、丹波地方の峠を巡るツーリングに出かけてきました。三田や篠山、あるいはその周辺の市や町には、誰もがその名前を聞いたことのある、というような著名かつ大きな峠こそありませんが、小粒ながらもピリリと辛いというような、スパイスの効いた存在感ある峠が幾多もあります。
今回のツーリングは、そんな峠たちを巡りながら、10月に行われる山岳グランフォンドin吉野を完走するべく(と言っても初参加なので、一番距離の短いコースですが)、ヒルクライムの地力をつける事がメインの目的です。
スタート地点はいつもの千丈寺湖ダムサイト公園。fumitaroはケルビムのpiuma(左)、おしょうさんも同じくケルビムのR-2で出発です。
今回のコース
こんな感じのルートを進みます。設定されている峠としては、(地図に名前の載っている峠は青字)
①三田市乙原と永沢寺地区を結ぶ黒川渓谷沿いの峠道
②大阪府能勢町の天王峠(下りのみ)
③篠山市国道372号線付近の天引峠
④篠山市県道300号線上の藤坂峠
⑤篠山市県道97号線上の鼓峠
⑥篠山市と春日町を結ぶ県道69号線上の栗柄峠(下りのみ)
⑦兵庫県丹波市春日町と京都府三和町を結ぶ県道709号線の三春峠
⑧京都府三和町と綾部市を結ぶ府道522号線上の峠
⑨綾部市と京都府三和町を結ぶ兵庫県道709号線上の峠
⑩篠山市多紀連山の間を抜ける県道301号線上の大タワ
⑪篠山市から三田市母子に抜ける県道49号線上の美濃坂峠
以上の峠たちです。ルートラボでコースを見ると、獲得上昇量(獲得標高)は3000㍍弱、距離200㌔というハードなコースになりました。
まずは第①の峠。三田市乙原と永沢寺地区を結ぶ峠の花の里展望台から永沢寺界隈を臨む。この峠道は平均斜度9%の急勾配の道のりを約3㌔程上がって来ないといけません。初回の峠からいきなりハードな感じですが、後々の事も考えて体力温存が第一優先のゆっくり走行で登ってきました。
永沢寺地区から後川地区へ下り、そこから籠坊温泉の集落を抜けて天王峠へ向かいます。この辺は下りか平坦ばかりなので気持ち良く進んで行けます。
この区間、約15㌔の道のりですが、下り坂あり、温泉郷あり、爽やかな木立の中を通る道ありと、実に気持ち良く走れる区間になっています。実際何人ものローディとすれ違いました。この区間をトレーニングコースに組み込んで、大きな周回コースを設定することができそうです。また次回に検討してみましょう。
籠坊温泉沿いの県道601号線を東に進むと、緩い坂道を登っていくと能勢町の天王という集落にある天王トンネルに辿り着きます。トンネル横に見える旧道を走ってみましょう。
旧道入口にある石碑です。
『天王大坂七廻り 身過ぎなりゃこそ一夜おき 越すは丹波のお蔵米 九里に九つ峠を越えていこか池田の大和屋へ』
と書いてありますが、『丹州街道古民謡』の一節のようです。池田の大和屋というのは江戸時代に栄えた造り酒屋の事で、酒米を携えて峠を越えて池田の大和屋へ向かった農民が作った唄ということです。
天王峠の旧道は、篠山市の国道372号線に向かって3.5㌔を平均勾配5.9%の斜度で下って行きますが、写真のように管理が全くされていない様子です。落ち葉、落ち枝で路面が塞がれて荒れ放題の道路となっており、さながら「廃道」という雰囲気でした。道は樹木で覆われていて、景観はほとんど見れません。下りは滑りやすくて危険なので、おすすめできる道では全くありませんね。
天王峠を越えて、国道173号線を北上していくと、篠山市を東西に横断する国道372号線と交差します。その国道372号線を東に向かうと、兵庫県と京都府との県境「天引峠」があります。
トンネル横、右に入る道路が天引峠へ至る道路です。(篠山市側)
ここも、天王峠の道ほど酷くはありませんが、管理されている様子がありません。2003年のトンネル完成以降、ほとんど利用される事はないように思えるのに、峠道の入口だけは綺麗に舗装工事されているのは不思議。
京都府園部町と京丹波町の境にある県道453号線上の中山峠。杉の林の中を行く緩やかな登り道です。山の中を切り開いて作られた新しい道路という感じで、特に感慨もなく過ぎ行きました。
篠山市の川阪地区にあるヤマザキYショップで休憩。チョコバリとヤマザキのういろうを買いました。休憩の時に食べるアイスは最高ですね。
篠山市本郷地区と栗柄地区を繋ぐ県道97号線上にある「鼓峠」。なんでもこの辺りに、本州一高度の低い中央分水界(川が日本海側に流れるのと、瀬戸内海側に流れるのとの分かれ目)があるそうですが、どこの場所を指しているのか全然分かりませんでした。峠は栗柄地区に向かって登っていくだけの峠道でしたが、距離が短いのでサクッと登っていけます。
鼓峠。石碑は中央のZカーブにあります。峠のピークではなく、一番斜度のキツイ所にあるので、写真を撮るため~と言い訳して休憩を撮りました。
鼓峠から南を見ると、多紀連山の山並みが見えます。こんもりと高くなっている山が、連山の主峰「三嶽」だと思うのですが・・・。
栗柄地区から、「栗柄峠」を下っていくと、丹波市春日町に出ます。春日町の国道175号線を北上していくと、市島町に入り、そこにあるのがこの写真の高見牧場「安食の郷」です。ブランド牛、高見牛を生産する牧場の中にある食堂で、安い値段で牛肉を使った料理が食べれることが魅力でちょっとした観光スポットになっているようです。
安食の郷は、お肉屋さんの中にある食堂という感じです。この店内の写真のちょうど背後に円テーブルが4台置いてあって、各テーブルに5~6人のお客さんですっかり満席でした。メニューは定食とカレーのみで、安食カレーは特別価格400円でした。なかなかの美味でしたが、ボリュームたっぷりのサイコロステーキ定食(1000円)でも良かったかな・・・とちょっと後悔。
安食の郷でお腹を満たした後に、兵庫県丹波市春日町から、京都府三和町に至る「三春峠」を目指します。写真の背景にある平らな山並みが三春峠への道です。ここを含めて、ゴールまでに越えるべき大きな峠はあと5つです。
三春峠のMAPです。 峠DATE 距離:15.4㌔ 平均勾配:5.2% 獲得標高:339㍍
平均勾配5.2%とあるように、厳しい登りが続く訳ではありませんので、じっくりと登っていきました。体力的に厳しくはないのですが、距離が長く、カーブが多い峠道です。
徐々に高度も上がっていき、木々の切れ目から僅かに地上の景色が望めました。春日町の平地の一部のようです。
三春峠に到着です。堂々とした石碑の前で記念撮影。「三春峠」、「三つの春・・・」何かこの地域の昔ながらに伝わる逸話が元にでもなっていそうな文学的な名前だなと思っていました。しかし、この石碑に書いてある文を読んでいくと、春日町の「春」と三和町の「三」をくっ付けた名前とあり、その安直さになんだかがっくり。でも地名ってこんなの多いんだよね~。
三春峠から三和町への下り。山と山の狭間の僅かな平地に田んぼと民家がポツポツと点在している様子が見下ろせます。
次は国道9号線から、京都府道522号線に入り、綾部市田野町に向かう峠道。そして、田野町から府道709号線を通って三和町岼の川合交差点に至る峠道を行きます。
地図を見ると、府道522号線の峠道の方がクネクネと曲がっているので登りが厳しそうに見えますが、709号線の峠道の方が厳しい登りでした。
2車線の車道が峠道に入ると1車線の心細い道に。ほとんど利用する人もいないのか、車や人と出会う事もなく綾部市田野町まで行き着きました。勾配はごく僅かで、峠という感じはなく楽に越えて行けました。
府道709号線の道。こちらの方は急勾配の上りで、最大斜度17%の激坂もありました。厳しい坂を登り詰めると、そこに何故か鳥居がありました。この人の気配の全くしない峠に神社が??あまりに不気味なので、境内には入れませんでしたよ。。さぁ、ここを越えると、残りの峠はいつもの「大タワ」と「美濃坂峠」の2つです。
兵庫県道301号線との分岐です。向こうに見える山並みが多紀連山。いよいよ「大タワ」越えが迫ってきました。ここを越えると篠山市街地に入って行きます。ここまで、獲得標高2200㍍を越え、疲労が溜まってきています。
ゆっくり、ゆっくりと時間を掛けて、体力温存を第一に考えながら「大タワ」まで登ってきました。2人ともなんとか峠を登り切ることができました。
距離 : 4.3㌔
獲得標高 : 317㍍
平均勾配 : 7.9%
最大標高 : 512㍍
いよいよ、今回のツーリング最後の峠「美濃坂峠」です。篠山市国道372号線小枕交差点から、三田市の母子に至る峠道です。母子に入れば、後は出発地点の千丈寺湖まで下って行くだけなので、ここを登り切ると気分的にはもうゴール!という感じです。
何とか、最後の上りをおしょうさんと2人で登り切ることができました。美濃坂峠を登り切った箇所にある「ふきのとう休憩所」で今日最後の記念撮影。夕闇が迫りつつあります。
目標の獲得標高3000㍍には少し届きませんでしたが、今回のツーリングで1日最大の獲得標高を更新することができました。
走行データ
走行距離:204㎞
走行時間:10時間49分
獲得標高:2927㍍ 記録更新!
平均時速:18.9㎞/h
最高時速:64.8㎞/h
今回のツーリングは、今年の「山岳グランフォンドin吉野」に向けての練習会という位置づけでした。トータルの獲得標高こそ、3000㍍近くにはなっているものの、三田や篠山あたりは、いくら山がちとはいっても、大きな山脈がある訳ではなく一つの峠を越えて次の峠まで辿り着くまでに長い平坦路を経る必要があり、良いのか悪いのか、随分と脚を休めることが出来てしまいました。それでも、流石に三春峠、大タワ、美濃坂峠、黒川渓谷の峠は登り甲斐がありました。残念なのが、天王峠と天引峠。どちらも国道上(国道173号線、国道372号線)にあり、峠をパスするトンネルが開通して、旧峠道は人気のない廃道のような雰囲気(天王峠は車両通行不可)になっていて自転車で走るには危険でもあるのでお勧めは全くできません。
逆に、母子から後川から籠の坊温泉、そこから天王の集落に至る道はお勧めです。温泉郷あり、爽やかな木立の中を走る小川沿いの道があったりで快適に走れる区間です。この区間を走る周回の練習コースを組んでみるのも楽しいと思いますよ。
先週の日曜日、曇天のなか自転車友達のおしょうさんと、丹波地方の峠を巡るツーリングに出かけてきました。三田や篠山、あるいはその周辺の市や町には、誰もがその名前を聞いたことのある、というような著名かつ大きな峠こそありませんが、小粒ながらもピリリと辛いというような、スパイスの効いた存在感ある峠が幾多もあります。
今回のツーリングは、そんな峠たちを巡りながら、10月に行われる山岳グランフォンドin吉野を完走するべく(と言っても初参加なので、一番距離の短いコースですが)、ヒルクライムの地力をつける事がメインの目的です。
スタート地点はいつもの千丈寺湖ダムサイト公園。fumitaroはケルビムのpiuma(左)、おしょうさんも同じくケルビムのR-2で出発です。
今回のコース
こんな感じのルートを進みます。設定されている峠としては、(地図に名前の載っている峠は青字)
①三田市乙原と永沢寺地区を結ぶ黒川渓谷沿いの峠道
②大阪府能勢町の天王峠(下りのみ)
③篠山市国道372号線付近の天引峠
④篠山市県道300号線上の藤坂峠
⑤篠山市県道97号線上の鼓峠
⑥篠山市と春日町を結ぶ県道69号線上の栗柄峠(下りのみ)
⑦兵庫県丹波市春日町と京都府三和町を結ぶ県道709号線の三春峠
⑧京都府三和町と綾部市を結ぶ府道522号線上の峠
⑨綾部市と京都府三和町を結ぶ兵庫県道709号線上の峠
⑩篠山市多紀連山の間を抜ける県道301号線上の大タワ
⑪篠山市から三田市母子に抜ける県道49号線上の美濃坂峠
以上の峠たちです。ルートラボでコースを見ると、獲得上昇量(獲得標高)は3000㍍弱、距離200㌔というハードなコースになりました。
まずは第①の峠。三田市乙原と永沢寺地区を結ぶ峠の花の里展望台から永沢寺界隈を臨む。この峠道は平均斜度9%の急勾配の道のりを約3㌔程上がって来ないといけません。初回の峠からいきなりハードな感じですが、後々の事も考えて体力温存が第一優先のゆっくり走行で登ってきました。
永沢寺地区から後川地区へ下り、そこから籠坊温泉の集落を抜けて天王峠へ向かいます。この辺は下りか平坦ばかりなので気持ち良く進んで行けます。
この区間、約15㌔の道のりですが、下り坂あり、温泉郷あり、爽やかな木立の中を通る道ありと、実に気持ち良く走れる区間になっています。実際何人ものローディとすれ違いました。この区間をトレーニングコースに組み込んで、大きな周回コースを設定することができそうです。また次回に検討してみましょう。
籠坊温泉沿いの県道601号線を東に進むと、緩い坂道を登っていくと能勢町の天王という集落にある天王トンネルに辿り着きます。トンネル横に見える旧道を走ってみましょう。
旧道入口にある石碑です。
『天王大坂七廻り 身過ぎなりゃこそ一夜おき 越すは丹波のお蔵米 九里に九つ峠を越えていこか池田の大和屋へ』
と書いてありますが、『丹州街道古民謡』の一節のようです。池田の大和屋というのは江戸時代に栄えた造り酒屋の事で、酒米を携えて峠を越えて池田の大和屋へ向かった農民が作った唄ということです。
天王峠の旧道は、篠山市の国道372号線に向かって3.5㌔を平均勾配5.9%の斜度で下って行きますが、写真のように管理が全くされていない様子です。落ち葉、落ち枝で路面が塞がれて荒れ放題の道路となっており、さながら「廃道」という雰囲気でした。道は樹木で覆われていて、景観はほとんど見れません。下りは滑りやすくて危険なので、おすすめできる道では全くありませんね。
天王峠を越えて、国道173号線を北上していくと、篠山市を東西に横断する国道372号線と交差します。その国道372号線を東に向かうと、兵庫県と京都府との県境「天引峠」があります。
トンネル横、右に入る道路が天引峠へ至る道路です。(篠山市側)
ここも、天王峠の道ほど酷くはありませんが、管理されている様子がありません。2003年のトンネル完成以降、ほとんど利用される事はないように思えるのに、峠道の入口だけは綺麗に舗装工事されているのは不思議。
京都府園部町と京丹波町の境にある県道453号線上の中山峠。杉の林の中を行く緩やかな登り道です。山の中を切り開いて作られた新しい道路という感じで、特に感慨もなく過ぎ行きました。
篠山市の川阪地区にあるヤマザキYショップで休憩。チョコバリとヤマザキのういろうを買いました。休憩の時に食べるアイスは最高ですね。
篠山市本郷地区と栗柄地区を繋ぐ県道97号線上にある「鼓峠」。なんでもこの辺りに、本州一高度の低い中央分水界(川が日本海側に流れるのと、瀬戸内海側に流れるのとの分かれ目)があるそうですが、どこの場所を指しているのか全然分かりませんでした。峠は栗柄地区に向かって登っていくだけの峠道でしたが、距離が短いのでサクッと登っていけます。
鼓峠。石碑は中央のZカーブにあります。峠のピークではなく、一番斜度のキツイ所にあるので、写真を撮るため~と言い訳して休憩を撮りました。
鼓峠から南を見ると、多紀連山の山並みが見えます。こんもりと高くなっている山が、連山の主峰「三嶽」だと思うのですが・・・。
栗柄地区から、「栗柄峠」を下っていくと、丹波市春日町に出ます。春日町の国道175号線を北上していくと、市島町に入り、そこにあるのがこの写真の高見牧場「安食の郷」です。ブランド牛、高見牛を生産する牧場の中にある食堂で、安い値段で牛肉を使った料理が食べれることが魅力でちょっとした観光スポットになっているようです。
安食の郷は、お肉屋さんの中にある食堂という感じです。この店内の写真のちょうど背後に円テーブルが4台置いてあって、各テーブルに5~6人のお客さんですっかり満席でした。メニューは定食とカレーのみで、安食カレーは特別価格400円でした。なかなかの美味でしたが、ボリュームたっぷりのサイコロステーキ定食(1000円)でも良かったかな・・・とちょっと後悔。
安食の郷でお腹を満たした後に、兵庫県丹波市春日町から、京都府三和町に至る「三春峠」を目指します。写真の背景にある平らな山並みが三春峠への道です。ここを含めて、ゴールまでに越えるべき大きな峠はあと5つです。
三春峠のMAPです。 峠DATE 距離:15.4㌔ 平均勾配:5.2% 獲得標高:339㍍
平均勾配5.2%とあるように、厳しい登りが続く訳ではありませんので、じっくりと登っていきました。体力的に厳しくはないのですが、距離が長く、カーブが多い峠道です。
徐々に高度も上がっていき、木々の切れ目から僅かに地上の景色が望めました。春日町の平地の一部のようです。
三春峠に到着です。堂々とした石碑の前で記念撮影。「三春峠」、「三つの春・・・」何かこの地域の昔ながらに伝わる逸話が元にでもなっていそうな文学的な名前だなと思っていました。しかし、この石碑に書いてある文を読んでいくと、春日町の「春」と三和町の「三」をくっ付けた名前とあり、その安直さになんだかがっくり。でも地名ってこんなの多いんだよね~。
三春峠から三和町への下り。山と山の狭間の僅かな平地に田んぼと民家がポツポツと点在している様子が見下ろせます。
次は国道9号線から、京都府道522号線に入り、綾部市田野町に向かう峠道。そして、田野町から府道709号線を通って三和町岼の川合交差点に至る峠道を行きます。
地図を見ると、府道522号線の峠道の方がクネクネと曲がっているので登りが厳しそうに見えますが、709号線の峠道の方が厳しい登りでした。
2車線の車道が峠道に入ると1車線の心細い道に。ほとんど利用する人もいないのか、車や人と出会う事もなく綾部市田野町まで行き着きました。勾配はごく僅かで、峠という感じはなく楽に越えて行けました。
府道709号線の道。こちらの方は急勾配の上りで、最大斜度17%の激坂もありました。厳しい坂を登り詰めると、そこに何故か鳥居がありました。この人の気配の全くしない峠に神社が??あまりに不気味なので、境内には入れませんでしたよ。。さぁ、ここを越えると、残りの峠はいつもの「大タワ」と「美濃坂峠」の2つです。
兵庫県道301号線との分岐です。向こうに見える山並みが多紀連山。いよいよ「大タワ」越えが迫ってきました。ここを越えると篠山市街地に入って行きます。ここまで、獲得標高2200㍍を越え、疲労が溜まってきています。
ゆっくり、ゆっくりと時間を掛けて、体力温存を第一に考えながら「大タワ」まで登ってきました。2人ともなんとか峠を登り切ることができました。
距離 : 4.3㌔
獲得標高 : 317㍍
平均勾配 : 7.9%
最大標高 : 512㍍
いよいよ、今回のツーリング最後の峠「美濃坂峠」です。篠山市国道372号線小枕交差点から、三田市の母子に至る峠道です。母子に入れば、後は出発地点の千丈寺湖まで下って行くだけなので、ここを登り切ると気分的にはもうゴール!という感じです。
何とか、最後の上りをおしょうさんと2人で登り切ることができました。美濃坂峠を登り切った箇所にある「ふきのとう休憩所」で今日最後の記念撮影。夕闇が迫りつつあります。
目標の獲得標高3000㍍には少し届きませんでしたが、今回のツーリングで1日最大の獲得標高を更新することができました。
走行データ
走行距離:204㎞
走行時間:10時間49分
獲得標高:2927㍍ 記録更新!
平均時速:18.9㎞/h
最高時速:64.8㎞/h
今回のツーリングは、今年の「山岳グランフォンドin吉野」に向けての練習会という位置づけでした。トータルの獲得標高こそ、3000㍍近くにはなっているものの、三田や篠山あたりは、いくら山がちとはいっても、大きな山脈がある訳ではなく一つの峠を越えて次の峠まで辿り着くまでに長い平坦路を経る必要があり、良いのか悪いのか、随分と脚を休めることが出来てしまいました。それでも、流石に三春峠、大タワ、美濃坂峠、黒川渓谷の峠は登り甲斐がありました。残念なのが、天王峠と天引峠。どちらも国道上(国道173号線、国道372号線)にあり、峠をパスするトンネルが開通して、旧峠道は人気のない廃道のような雰囲気(天王峠は車両通行不可)になっていて自転車で走るには危険でもあるのでお勧めは全くできません。
逆に、母子から後川から籠の坊温泉、そこから天王の集落に至る道はお勧めです。温泉郷あり、爽やかな木立の中を走る小川沿いの道があったりで快適に走れる区間です。この区間を走る周回の練習コースを組んでみるのも楽しいと思いますよ。