ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

夏休み最後のフォトポタライド 宝塚~神戸~須磨~明石~三木~三田へ。

2012-08-31 22:12:16 | ツーリング


8月30日の木曜日は夏休み最後の1日となりました。しばらくロングライドはできなかったので、今日は1日かけてたっぷり自転車に乗ろう!という事でケルビム・ピューマ号をチョイス。しばらく出番がなかったので久しぶりの乗り味です。

これと言った目的地もないのですが、トレックショップの神戸須磨店で、2013年モデルのマドン6が試乗できるという情報をキャッチ。とりあえず、須磨まで行ってマドン6を試乗する事を一応の目的として出発しました。それから後の事はその時考えま~す。写真は三田市街地を流れる武庫川サイクリングロードより。


      

兎に角、国道176号線を走って宝塚に向かいます。この付近(西宮市名来町)を走っている時には大粒の俄雨に降られてしまいました。六甲山はすっかり雨雲に包まれており、天気の心配もちらほら。ウェットコンディションの176(イナロク)を慎重に下って宝塚に到着。花の道を通って武庫川サイクリングロードに入ります。


      

武庫川サイクリングロードを南下。武庫之荘商店街にある馴染みのアップル自転車商会に寄り道。ピューマ号の変速機の調子が悪かったので、ちょっと見てもらうと、リアディレイラーを取り付けるエンド部が少し歪んでいた事が判明。早速調整してもらったのでケルビム号もこれからの旅程に準備万端です。




武庫川沿いの車道を南下し武庫大橋を渡ります。、国道2号線からは一路神戸方面に進路変更。雨雲はすっかり消え去って青空が広がってきました。写真だけ見ると爽やかですが、ぐんぐんと蒸し暑くもなってきたので体に応えます。




国道2号線、西宮市役所付近から芦屋市のとの市境に至るまでの道に、このような自転車道が設置されています。歩道の上にある自転車道なので、自転車はここを通らないといけない訳ではなく、基本はあくまで 「自転車は車道を走る」 です。しかし、車道の路肩が広くて走りやすかった国道2号線が、こんな自転車道が出来たせいで走りにくくなってしまったよ。

原理原則は、「自転車は車道を走る」でありながら、「自転車は歩道を走る」という事が感覚的な常識になっているために、未だ多くの自転車が歩道を走っています。そこで歩行者の安全のために、歩道上の歩行者と自転車を切り離す目的で出来た自転車道なんですよね。それは仕方ないにしても、そのために車道の路肩を削らないで~~。

それと、今日的な流れは、歩道上の自転車道ではなくて、車道の左端に作る「自転車レーン」なのでは??




お隣の尼崎市は良い道路作ってますよ。歩道の中ではなく、しっかり車道の左端にある自転車専用レーン。しかも車道と同じ方向を向いて走る完全一方通行。

これ!これですよ、大金かけて作るなら。

けど、国道2号線の自転車道よりどう見ても安いお金で作れそう(多分)。こんな自転車専用レーンが都市部の道路に設置されていくと自転車生活の未来も明るい気がするなぁ。


      

なんてことをウニャウニャと考えているうちに、三宮に到着。旧居留地を流しながら、そろそろ昼ごはんどうしようかなぁ・・・手持ちの予算が少ないし、コンビニかなぁ・・・けど涼しい店内で美味しいランチもいいけど、そうなると今後の補給食の予算がなぁ・・・と思いを巡らせていましたが、そうだ。三宮にはアレがあるじゃないか!ということで。




ジャーン♪(←銅鑼の音ね)やって来ました南京町。ここの屋台の点心を食べよう!と思い付きました。コンビニや牛丼店じゃ絵にならんもんね。


      

夏休みという事もあって、南京町は人がいっぱいで活気溢れていました。フレッシュな各種果物ジュースを凍らせてカキ氷にするフローズンカキ氷みたいなのが炎天下の暑さもあって飛ぶように売れてました。一杯500円也。高い・・・今後に響く値段の高さ。ツイーツは諦めて、堅実にジャンボ餃子とチマキという腹に溜まるものをチョイス。計600円也。まぁ高いんだけど、せっかく神戸に来たということで。ジャンボ餃子はととても美味しかったので許す!




三宮を離れ、国道2号線をひたすら西に進み、須磨に到着。猛暑の中の街中サイクリングは体力消耗が激しいなぁ。

さぁここでマドン6の試乗だ!涼しい店内で休憩もしよ♪ と勇んでトレック店に近づくと・・・あれ様子がおかしい。シャッター閉まってるよ。人の気配もない。これってまさか!!

ガーン・・・・フラッグシップショップ(旗艦店)なのに定休日・・・。

色々な店が年中無休で営業しているから、そういうのが当たり前だという思い込みがマズかった。トレックの店は木曜日が休み・・・知っていたはずなのに。。。

あまりのショックで閉まっている店の写真を撮れませんでした。

今回の目的の一つはマドン6の試乗。この目的が雲散霧消となったので、ここからどうするか? 来た道を引き返して帰るってのも勿体無いからあんまり行った事のない、ここから西へ進もう!と気を取り直して、とりあえず西へ。何も考えずに西へ行こう。




水族館近くの微妙なクジラのオブジェと一緒に写真を撮ったりして気持ちを盛り上げよう。それにしてもクジラのこの唇、なんかたまらんね。




西へ。とにかく西へ。次の目標は明石海峡大橋。明石海峡大橋がどうって訳じゃないけど、炎天下で朦朧としてきたので、何か目標がないと自転車で進めない気分になってきました。




着いた。明石海峡大橋。けど、心があんまり弾まないねぇ。写真も小さくアップ。近くにあった「橋の科学館」に入館して休憩しようかと思ったけど、入館料300円払って入る価値あるか??どう見てもなさそう。入るのやめよ。

手持ちのお金が少ないだけで、こんな余裕のないツーリングになるとは・・・もうちょっとお金持ってくるんだった。。




明石の「大蔵海岸通り」と言う場所にある、食料品ディスカウントのお店「ラ・ムー」にて大休止。今回のツーリングでのMVPを挙げるとしたら、この「ラ・ムー」以外にはありません。マドン6に試乗できなかった落胆と炎天下による体力消耗と手持ちのお金が少ない不安とを一挙に解消してくれました。

とにかく食品が安い!!

500㎜ℓのウーロン茶が40円、ガリガリ君も40円、菓子パンは60円。とにかく、飲んで飲んで飲んで、食って食って食って♪ 南京町で昼食食べてからあんまり時間たってないけど、南京町の事は忘れて、飲んで飲んで飲んで、食って食って食って♪ ジャンボどら焼き80円、塩バニラアイス60円。

とにかく大量に食糧補給を行いました。そしたら、炎天下でバテかけてた体力と気力が回復してきて、これからの旅程にも前向きになりました。これまで自転車で行ったことのない明石に行って、魚の棚と明石城を見て、三木に行こう。三木では三木城跡に立ち寄って、そこから北北東に進めば三田の自宅に戻れるじゃないか。うん、このプランだ。

方針が決まって余裕が出てきたので、海岸公園で記念撮影。しかし、こんな海岸の写真じゃなくて、fumitaroを助けてくれた「ラ・ムー」の写真を撮らなかったんだろう。気持ちに余裕がなくなってくると、写真を撮るのも面倒になってくるようで。

よし、とにかく出発だ。


      

大蔵海岸付近にある「たこフェリー」の桟橋。再開運動も空しく断念。このまま解体されていく運命なのか。明石の港を過ぎると、明石市街地はもうそこです。




明石の名物といえば、これ「魚の棚」。魚屋さんや練り物などの加工食品のお店がたくさん並んでいました。平日の午後なのに結構活気があったなぁ。あぁ、お金に余裕がありゃ間違いなく「玉子焼き」食べているところなのに。




我々、兵庫県民にとって「明石」とは、バイクや自動車の免許証を取るために絶対に行かないといけない場所なのです。駅から降りてすぐ北側に森で包まれた大きな公園があって、森の木々の隙間から僅かに見えるのが明石城の建造物。今回初めて明石城のある公園の中に入りました。写真の白い建物は天守閣ではなく、巽櫓。




このMAPで言うと、上の写真は「巽櫓」ってとこ。このMAPの通り、「巽櫓」と「坤櫓」くらいがお城としての建造物で、あとは石垣くらいしか見どころはない気がします。城跡っていうより落ち着いた公園という雰囲気が強いし、明石市も「明石城でござい!」と躍起になってアピールもしていない感じ。まぁ、それで良いのでしょうね、隣の市に国宝かつ世界遺産という煌びやかな姫路城もある事だし。


      

明石を離れ、国道175号線に乗って北上、三木市を目指します。明石から三木にかけてはほとんど平坦でちょっとトラックの交通量が多いけど走りやすい道でした。




国道沿いに突如現れた向日葵畑。阪神間ではほとんど見ない向日葵畑。一面の黄色があまりに綺麗だったので写真を撮ってしまいました。




三木城跡に到着。小さな町の中のこんもりとした森に包まれた小さな丘の上は「二の丸公園」という広場になっていました。

fumitaroは小学生の中高学年の頃、伊丹市の愛護少年団(近畿一円の歴史に触れる事が目的?)というのに入っていて、その活動で三木城跡に来た事があります。当時は歴史にそれ程興味なかったので、何の事だかさっぱり分かりませんし、どんな場所だったかうろ覚えです。しかし、今日この三木城跡に来たのはその時の体験があったからだと思うと、子どもの時の体験ってどう影響してくるか分かりませんね。


      

三木城本丸跡の広場。三木城主、別所氏と羽柴秀吉の軍勢との1年8か月にも渡る壮絶な籠城戦という歴史的に重要な合戦の舞台ともなった城でもあるために、慰霊碑を初め様々なモニュメントが設置されていました。


      

妙に煌びやかな絵巻物風の看板もありました。長期に渡る籠城で飢えに飢えた城兵や民衆の助命を条件に切腹して果てた別所長治公の石像。




三木城を後にして兵庫県道20号加古川三田線を走って、吉川町から三田市へと向かいます。道は平坦で左右に田園の広がる田舎道。快走で進みます。




ようやくの事で三田市の千丈寺湖まで戻って来ました。日がもうすぐ暮れようとしています。




千丈寺湖岸の森に沈む夕日。




日が沈んでからも夕焼けの空はしばらく残っていました。

今日はとても暑くて、心が折れそうになりましたがなんとか走り切ることができました。家に帰ってビールの飲もう♪


今日の走行記録


走行距離 : 151.54㎞
走行時間 : 7時間57分
平均時速 : 19.1㎞/h
最高時速 : 53.6㎞/h
平均心拍 : 100bpm
最大心拍 : 163bpm
平均rpm   :  65rpm



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晩夏の千丈寺湖 早朝サイクリング

2012-08-29 07:44:01 | 雑記


8月も終わりに近づきつつあるこの頃ですが、日中の気温は35℃前後まで上がり、茹だるような蒸し暑さの残暑が続いています。

しかし、ここ千丈寺湖では過ぎゆく夏の足音が日に日に大きくなってきているようです。

朝6時前の青野ダムサイト公園より。半袖のジャージを着て行きましたが肌寒く感じるほどの気温でした。




朝焼けの千丈寺湖。湖上の雲の景色が物寂しい雰囲気です。




湖岸の道に佇むお地蔵さん。小さいながらも、キリッと引き締まった良いお顔をされています。お供えものは贅沢アイスココア。




秋の風物詩と言えば・・・なんですけど、でもまだ少し気が早いようです。




青野ダム遠景。日が昇り、少しずつ青空が広がってきました。今日もこれから暑くなりそうです。




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一条アルティメイトファクトリー宝塚店 初走行会に参加してきました。

2012-08-26 19:53:57 | ショップイベント・走行会
一条アルティメイトファクトリー宝塚店 初走行会に参加してきました。



今年の6月に宝塚にオープンした一条アルティメイトファクトリー宝塚店主催の初走行会に参加してきました。

私自身、ショップ主催の走行会というのに初めての参加するので、今日の日を楽しみにしていました。

出発の朝、メンバーのバイクが勢揃いしています。トレック専門店だけあって、トレックのバイクが多いですが、私のCAAD10をはじめ、様々なメーカーのバイクが集まりました。KOGA MIYATA 、チネリ、ジャイアント、チネリ?のクロモリ、キャニオンなんて珍しいバイクもありましたねー。

コースは、すみれが丘から十万辻トンネルを越えて、宝塚市西谷地区のアップダウンのあるコースを走り、三田市の波豆、木器地区を経て千丈寺湖へと往復するコースです。今日の暑さからすると、アップダウンの大きな結構ハードなコースという予感ありあり。


今回のコース


細かなアップダウンの多いコースですが、際立った登りとしては 「十万辻峠」 「大坂峠」 「切詰峠」 があります。いずれの峠も何度も通った事のある行き慣れた場所です。




朝9時という時点で気温は35℃を越えていたそうです。そんな、猛暑の中、十万辻の坂道を登って行きました。勾配はそう厳しくはないのですが、初っ端からの登り体力消耗が激しいので、長い坂道をゆっくりと登って行きました。




峠のトンネル前で小休止。初対面の方や、別のショップの走行会などですでに顔見知りの方々がおられましたが、皆バイク談義に花が咲いています。私も色々と話をさせてもらって、楽しい休憩時間になりました。




宝塚市西谷地域の県道を走ります。アップダウンの道を越えて、ようやく平坦基調のコースに出たので皆さんリラックスして走っているようです。気温の高さは相変わらず(むしろ気温上昇中)ですが。




あれれ、もう千丈寺湖に着いてしまいましたー。

西谷から、この場所に来るまで大坂峠や切詰峠などの距離の短い峠道が何箇所かありましたが、今度は坂道を飛ばして登ったので写真を撮る事をうっかり忘れてしまいました。




千丈寺湖中央の日吉橋を渡って進みます。いつも一人で走る道を走行会のメンバーの方と一緒に走るのは不思議な感じですが、それもまた楽しいですね。




青野ダムダムサイト公園にて大休止。今回の走行会の目的地である青野ダムに無事に到着しました。私も含めみなさん今日の暑さに参っていたようで、ダムサイト公園の自動販売機が大人気でした。水や炭酸飲料をごくごく飲んで生き返りました。

一息付いて疲れた体を休めた後、またバイク談義で色々とメンバーの方とお話しをさせてもらいました。普段は、いつも決まった仲間としか自転車の話もできないので、自転車の話で盛り上がれる人が大勢揃っている場面というのは実に新鮮でした。

ここから帰途に付くのですが、途中、今日の引率をされていたショップ店員のSさんの勧めもあり、マドン6SSLに乗せてもらいました。そして、緩斜面の坂道をスピードを出して登ってみたのですが、CAAD10とはまた違った感覚で、踏み込んだ力がバイクの推進力に変わっていきました。

CAAD10が「1」の力で「1」進む感覚だとすると、マドン6SSLは「1」の力で「1.2」進む感じで、グイグイと進み(進まされる?)ます。気づけば坂道を登り終えていました。ただし、脚の方はそれなりの負担が残るという気がします。SSLはプロ仕様ですからね。これがトップモデルの剛性の高さなのかなーと思いました。

このレベルのバイクを乗りこなすには相応の脚力が必要という事が身をもって分かりました。NEWフレームを買うにあたっての良いヒントになりましたよ。




スタート地点のショップに戻る道のりに付きました。皆で揃って千丈寺湖南岸を走ります。この後、太陽の日差しに苦しめられながらも、メンバーのみなさんも無事にショップに帰り着きました。

走る事はもちろん楽しかったのですが、自転車を好きな人たちと色々な話が出来て今日は本当に楽しかったです。引率のSさんにもお世話になりました。この暑さの中、全員が無事にショップまで戻ってこれたのもSさんのコントロールあってこそですね。

また次の走行会に参加してみようと思います。今日一緒になったみなさん、今日はありがとうございました。そして本当に暑い中お疲れさまでした。

また、次の走行会で一緒になった時はよろしくお願いします。

  

今日の記録

 距離   : 70.12㎞ 
 時間   : 2時間58分59秒(走行時間)
平均時速  : 23.5㎞/h
最高時速  : 58.4㎞/h
平均Cad  : 70rpm
平均心拍数 : 135bpm
最大心拍数 : 184bpm → 実は最大心拍数がも更新されました。皆で走るって凄いですね!




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猪名川~神崎川~淀川~大川  大坂の川沿いの道を行く真夏のサイクリング

2012-08-23 21:42:13 | ツーリング
猪名川~神崎川~淀川~大川  大坂の川沿いの道を行く真夏のサイクリング



fumitaroです。

先週の土曜日に嫁さんと一緒に、大阪都心まで川沿いのサイクリングを楽しんできました。

日陰のない川沿いのサイクリングロードをず~っと走ったのでとにかく暑かった。ペットボトルを何本飲んだことか。

スタート地点は、国道171号線の猪名川に架かる軍行橋すぐの場所。

背後に広がるだだっ広い平地は「大阪(伊丹)空港」。滑走路がすぐ近くに見えます。

空港の付近は、空が広く見えてダイナミック!! 夏の雲が空一面に広がっていて写真が絵になるわ~。




猪名川の土手の上を走る道。けっこう整備されて新しいのか、道が綺麗。しかもこの広がりのある景色。

この猪名川周辺って、地平線とまではいかなくても、かなりの広範囲で周囲が見渡せるポイントじゃないかなぁ。




後ろからBD-1に乗った嫁さんが追いかけてきました。

空に浮かぶ雲の遠近感が凄い。 山も見えてますね。左は長尾連山、右は五月山とか箕面の山並み。




ゴゴゴォォォオオオオオォォォォォーーー

大迫力の旅客機着陸シーン。滑走路に着陸する寸前の飛行機が、真上を飛んでいく有名スポットです。あまりの迫力と音量に、見物に来ていた家族連れの小さい女の子が「怖い~~怖い~~」と泣きわきながら周囲を走りまわって、まさに「狼狽」してました。

そらぁ怖いよな~。可哀そうに。でかい飛行機がこっちに向かって突っ込んできそうやもんなぁ~~。




ウィィイイイィィィーーーーンンンン

旅客機が頭の上を越えて滑走路に降りていきます。

こうやって見てると、あんなにでかい飛行機が風に揺られてフラフラっとしながら猛スピードで滑走路に2、3回ポーンポーンとバウンドしながら着陸する様子がよーく見えます。




大坂空港の着陸スポットを出発し、猪名川を南下して神崎川と合流します。神崎川に入ったら、「なにわ自転車道」を走って淀川に向かいます。




神崎川左岸を走る「なにわ自転車道」。道幅は決して広くないけど、車止めもないし、車道との交差で信号待ちもないし、安定して走れる良い道です。写真の場所は三国あたりですね。




いよいよ淀川との合流地点が近くなってきました。環境局東淀工場の巨大煙突が真っ青な空に向かって突き出ています。迫力ありますね。




淀川の土手の道に乗りました。ここからは東に向かって大川との合流地点「毛馬水道門」を目指します。写真は爽やかですが、実際はとにかく暑い!軽く走っているだけで汗が落ちてきます。

そして、土手の道にはどこにも自販機はなく、下の道路まで下りて行かないといけないので水分補給をするには面倒です。




暑さを乗り越え、なんとかお馴染みの「赤川仮橋」まで辿り着きました。この橋を渡るのは今年に入ってもう何度目でしょうか。

この橋を渡り淀川左岸へ。いよいよ大阪都心が近づいてきました。




土手の道を上半身裸で走るおっちゃんの向こうに大阪都心高層建築が林立しています。なんだか不思議と絵になっていますね。




大坂淀川水門まで来ました。毛馬閘門がある場所です。この地点から淀川を離れ大川沿いの道を行きます。




大坂の都心中央部を流れる大川沿いの道を南へ進んで行きました。

この後、大阪市内の自転車ショップ巡りを楽しみました。


猪名川から神崎川、そして淀川から大川へと、ほとんど川沿いのサイクリングロードや土手の道だけを走って大阪都心部へと辿り着くことができます。

今回はさすがに真夏なので暑さがただ事ではなかったで体力的に厳しかったですが、涼しい季節になったら京阪神の川沿いの道だけを巡っ色々と探索してみるのも面白そうですね。




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cannondale・CAAD10

2012-08-17 05:19:38 | ロードバイク
cannondale・CAAD10 2011年モデル


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このブログにも再々登場していますが、私の自転車生活における現在の主力機です。今年の3月に大阪市住之江区の 「MOON bikes OUTLET」 でフレームを買い、あとのパーツは国内外の通販で揃えて組み上げました。

それまでの主力機はオーダー車のケルビム・ピューマだったのですが、ヒルクライム好きの私としては、重量のかさむスチールではなくて、ごく軽量で加速の良いアルミバイクも欲しくなり、レビュー等を参考にして、 cannondale・CAAD10 を選択しました。アウトレット店での購入だったので、フレームセットだけで10万円程という安価で買う事ができました。


      

「MOON bikes OUTLET」は、キャノンデール公式アウトレット店として、キャノンデールのロードやMTBなどの展示品であった完成車や完成車からばらしたフレームセットが常時20%~30%OFFで販売されています。中古ではないので、商品の傷みもほとんど目立ちません。アウトレットとは言っても売るだけの店ではなく、ロードバイク専門店でもあるので、店員さんの自転車に関する知識やメンテナンスも他のプロショップ並みに対応してくれます。

ロードバイクエントリーで、お近くにお住まいの方は、このお店のCAAD10シリーズ相当推しですね。確か105コンポ完成車で15万円(通常価格は20万弱)ほど。



      

コンポーネント以外の主なパーツは、ステム・ハンドルバー・シートポスト・サドル・ホイール・タイヤなどですが、写真の通り、「3TのTEAM」で統一しました。ある程度の軽量化と振動吸収性を求めたいので、ハンドルバーとシートポストはカーボン製を採りました。

3Tには、もう一つ上のグレード「limitted」があって、より軽量かつ剛性が上がっているのだと思いますが、バリバリのレーシング機材のために値段も格段に高価になるので、今回はミドルグレードで抑えました。サドルは、セラ・イタリアの定番サドル「STR kit TT」。


      

コンポは、カンパニューロの「コーラス」で揃えました。ケルビム・ピューマを組む時には「アテナ」で揃えましたが、アテナのブレーキフィールや変速機の感触などが気に入り、今回は一段上のグレードの「コーラス」を選びました。ホイールは、以前ブログ記事にも載せた「フルクラム・レーシングゼロ・コンプエディション」を履かせています。全体のスペックはこんな感じです。


cannondale CAAD10 SPEC




cannondale CAAD10 インプレ
      


インプレといっても比較検討が要だと思います。具体的な比較検討がなければ、ただの感想でしかありませんから。しかし、私の場合、比較検討するといっても、手持ちのロードバイクは古いクロモリ(カレラ・サンワオリジナル)と、スチール車のケルビム・ピューマしかないので、信頼性の薄いインプレにしかなりませんが、まぁそこはあまり気にせず、気楽に書き綴ってみたいと思います。

バイクの条件をできるだけ同じにして・・・という事もできませんので、せめてホイールだけは同じ物(レーシングゼロ・コンプ)を使用してしばらく乗ってみた印象で、両者を比較したいと思います。

まず車体重量は、ケルビム・ピューマは8.4㎏CAAD10は7.1㎏。ロードバイクは重量ではないと言いますが、この重量差は走行面だけでなく、色々な面で響いてきます。

例えば、私の場合、バイクの保管やメンテナンスのために、階段を登って2階の自室にバイクを運ぶのですが、1.3㎏の差というのはとても大きく感じます。他にもバイクを車載する時もバイクを横倒しで車後部のスペースに入れるのですが、それもやはり軽いと楽だし簡単です。

我が家には他にも折り畳み自転車が2台あるのですが、いくら折り畳んでコンパクトになったとしても、10㎏前後あるそれらを車載するのは意外と面倒な作業です。ずっしりと重いので腰にきます。単に「軽い」という事は、走行面だけでなく、使用全般に関してあらゆる面での取扱いが非常に楽であるという大きなメリットがあります。


登坂性能 :(10・13

CAAD10のフレーム重量が、フレーム(1187g)・フロントフォーク(412g)・ヘッドパーツ(87g)で、計1688gであること、ピューマの方は実測できていませんが、おそらくフォークと合わせて2000gはある(スチールフォークだし、フレームもフォークもメッキ塗装化されてるし)のでないか、それとコンポも含め、CAAD10の方はかなり軽量化を意識してパーツを組んでいるために、バイク自体の重さの差が1.3㎏もあります。まず、登坂においては、この差はかなり大きいです。

登坂といっても、斜度や坂道の長さによって乗り味は変わるもの。例えば、東六甲ヒルクライムコースのような10%を越える坂道が長く続く場合ですと、剛性が高く軽量なアルミフレームのCAAD10の方がピューマに比べて間違いなく進みます。CAAD10は「踏んだ分だけ素直に登る」という感じで、ペダルを踏む力がある限りシャキシャキと登ってくれる感覚があります。

一方、ピューマの方は、やはりその重量がネックになってしまうので斜度10%を越える登坂が長く続くと動きが止まってしまう印象です。フレーム特性から、入力した力がすぐに反発してくる感じではなく、弾力化されてぐぐっと戻される感じもありますが、そうした効果を生むためには、ある程度の脚力が必要になります。

fumitaroの場合、斜度が10%を越えてしまうような坂が続くと、スチールフレーム特有の心地良い弾力が得られるようなパワフルなペダリングが出来ません。そのためにバイクが止まってしまうのです。その一方で、斜度5~6%くらいの緩斜面ですと、まだ脚を回す事ができるのでピューマの方が走りが伸びて気持ち良く走れる印象があります。フレームの直進性の高さと弾力を生かしてスピードに乗ってグイグイと登っていける感じです。

CAAD10とピューマ、それぞれ持ち味がずいぶんと違うバイクですが、ヒルクライムのような急勾配の坂道が長く続く道を走るのであれば、文句なしにCAAD10を選びます。


加速性能 :(10・12

瞬発的な加速力はCAAD10の勝ち。突き抜けるような加速フィールを味わえます。私の平地、無風での最高速度はCAAD10で計測しました。CAAD10の軽さと剛性の高さは加速性にも反映されます。ただし、CAAD10の場合、アルミフレームとは言っても、カッチカッチの剛性の高さではなく、しなやかさも併せもっているような印象です。これには、シートステイとチェーンステイの独特な形状、いわゆる振動吸収マイクロサスペンション機構「SAVEステー」が功を奏していると思います。



上下のスティが扁平に押しつぶされているような形状をしています。これが「SAVEステー」です。上下の振動をマイルドにいなしながらも横剛性を強くするという工夫のようですが、CAAD10のアルミフレームらしからぬマイルドな乗り味はここから演出されているのだと思います。

一方、巡航性能という意味では、ケルビム・ピューマの方に軍配が上がります。ピューマはフルオーダーフレームという事もあり、私の体にぴったりと馴染み、まさに人馬一体という感覚を味わえます。オーダーフレームならではの精度の高さが関係しているのでしょう。車体重量もあり、慣性が働くので、長距離を安定したスピードで走るその味わいという点ではケルビム・ピューマの特性が発揮されます。あくまで、“速度”とは違う観点ですが、乗っていて感覚的に「走っている感じ」を楽しめるのはピューマの方です。


振動吸収性 :(10・

アルミ特有の振動吸収性の弱さを抑えるために、カーボン製のハンドルバーとシートポストを装備していますが、振動をコツコツと拾い上げるのはアルミフレームのCAAD10です。他のレビューを見る限り、それでもCAAD10の振動吸収性は他のアルミフレームと比べても格段に良さそうなんですけどね。ピューマは、ロードノイズや振動をフレーム全体で受け止めて、そのエネルギーをフレームの脈動に変えてしまうような感覚があります。ある程度のロードノイズは、CAAD10にとっては排除されるべき異物でしかありませんが、ピューマでは、乗り心地の良さに変換してしまう力があります。

しかし、CAAD10も振動からくる疲労が大きいという訳ではありません。スチール車やカーボン製のバイクには敵わないものの、振動をいなしてくれる機構がうまく機能してくれているのだと思います。CAAD10でロングライドも十分可能ですよ。私はCAAD10で淡路島2周「あわ2」をしましたから。


総括

CAAD10の最も強みのあるセールスポイントは、そのコストパフォーマンスの高さです。カーボンフレームで言えば、各メーカーのフラッグシップモデルで40万円台後半から~60万円台(もちろんフレームセット価格)です。スチールフレームでも、高級なイタリアンフレームは30万円台(性能というより工芸品的価値が加味されていると思いますが)、チタンフレームも最高級品となれば、カーボンフレーム並みの価格がするでしょう。それが、最高のアルミフレームと謳われているものが定価で15万円弱、アウトレット価格10万円で購入できてしまうのですから。

もちろん、安かろう、悪かろうでは話になりませんが、CAAD10は決してそういうフレームではなさそうです。各レビューや雑誌のインプレを読む限り、中級グレードのカーボンフレームのバイクと十分に張り合える性能があると言うのです(経験不足で実感としてそれを測れないのが残念です)。ただ、私のフルオーダーのスチールフレームと比べても上記に挙げたアドバンテージを十分に感じる事ができます。しかも価格は残念(と言うべきか)ながら、オーダースチールフレームの半分以下でした。

唯一の心配は、軽量フレームが故の耐久性の弱さです。ちょっと転んだり、ぶつけたりしたらすぐに凹むだろうなぁこの薄さ。それとこれは今はまだ分かりませんが、新品時の乗り味がいつまで保たれるか、という問題もあります。そういう内容のブログ記事が散見されますので。しかし、素人の私如きの踏みで、フレームが早々にヘタる事はないとは思いもしますが。まぁ、仮にフレームがヘタれてしまっても十分に元を取り終えているような気もするけど。












真夏の千丈寺湖とcafe&gallery うわのそら

2012-08-13 03:08:56 | 雑記
真夏の千丈寺湖とcafe&gallera うわのそら



真夏の千丈寺湖周辺は、朝の早い時間でも気温30℃を越えている。

そんな中をゆったりポタリングするのもまた楽し。

確かに気温は高いが、自転車で走っていると風に吹かれるので、体感はそうでもない。




千丈寺湖中央を渡る御旅橋上にて。

千丈寺湖は、青野ダムを建造する時に作られた人工湖だが、「御旅橋」のネーミングはどうやって決まったんだろ・・・。




御旅橋から千丈寺湖南方を望む。湖の向こうにうっすらと青色アーチの日吉橋が見える。

湖水に沈む前の、この辺りの風景はどんなのだったんだろう。

今度は夕闇に暮れる直前の、多くの色彩が混ざり合う風景を撮ってみたいな。




千丈寺湖湖畔から、すぐの所にある「cafe&gallery うわのそら」。

千丈寺湖に来る時は、この看板をいつも見てきたから、いつかは入ってみたいな、と思ってました。




オープンの11時前に着いたので、開店まで記念撮影をして待ちました。

レトロな赤ポストが和みますね。

会社帰りの酔っぱらったお父さんが、警察官と間違えて「お勤め、ご苦労様ですっ!」と敬礼してしまう、あの赤ポストですね。




店内なこんな感じ。白色の壁と木製のテーブルセットがお洒落ですね。天井が高いのでとても爽やかな雰囲気です。




奥はギャラリーになっていて、色々な作家さんの作った陶器や小物、皮革、織物が置いてありました。値段も手ごろで、欲しいなと思わせる作品が幾つかありました。

料理が出来るまでの時間、ここを眺めて過ごすのも面白いです。




さて、料理です。季節によってメニューが変わる「うわのそらランチ」1300円。三田の農園で採れた野菜中心のメニュー。お店の雰囲気と一緒に味わう感じですね。一品一品が優しそうな表情を見せながらもしっかりと自己主張してくる味わいでした。




これ! 三田市の日向牧場で作られる「モッツァレラチーズ(モツァレラ・ヴァッカ)」。店内食では800円。

水牛ではなく、ホルスタインから作られるモッツァレラ。店内では、お好みでハーブソルトをかけて頂きます。

肉厚で濃厚(味が濃いって訳ではないのだけど)でもあり、軽い味わいでもあり、不思議な味。とにかく本物のチーズって感じです。

贅沢な一品。




これも美味しい。男の料理って感じのカレー。サラダと食後の飲み物も付いたセットで1100円。

カレーは玉ねぎの甘味と香りがすごく濃いです。スパイスもたくさん使われているようで、結構な辛さ。汗をかいて水分が足りない体にはガツンとくる味です。

そして、この分厚いナンがまたまた。カレーの辛さをしっかりと包んでくれる優しい甘味。パン好きのfumitaroには堪りません。

どの料理もそうですが、器が全て手作りの陶器なので料理がいっそう引き立ちます。

チーズの載った乳白色のお皿は、チーズのまろやかさを際立たせますし、カレーとナンの載ったお皿と器はゴツゴツとした野性味に溢れています。

ちなみに、写真にはありませんが、この店のお水さしも豪快な陶器なので、思わず目を見張ってしまいました。

店員さんに「その水さし凄いですね・・」と言ったら「重くて大変なんです・・・。」と苦笑されてました。


このお店はすごく人気があるようで、この後、昼食の時間になると、すぐに満席になりました。

店の周囲は湖と、田んぼだらけで何もない所なので、この店を目当てにやって来られた方がほとんどでしょう。

なるほど、このお店が人気なのが良く分かりました。

大好きな千丈寺湖に、また一つ目当ての場所ができました。



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東六甲ヒルクライムコース

2012-08-09 07:14:59 | 峠 ・ ヒルクライムコース
東六甲ヒルクライムコース

今回紹介するのは、阪神間におけるヒルクライムコースの金字塔、東六甲ヒルクライムコース(阪急逆瀬川駅前踏切から六甲最高峰直下の一軒茶屋まで)。阪神間在住のヒルクライム好きローディなら一度は訪れた事のある、もしくは、いつかは登ってみたいと目標にする鉄板コースではないかと思います。

ところで、幼少期からずっと伊丹市で過ごしてきたfumitaroにとって六甲山は格別な思いのある山です。

幼い頃からずっと六甲山を遠方に眺めながら毎日を過ごしていました。なんと言っても、小・中・高、どの学校の教室や運動場からも六甲の山並みが見えたので、いつも一緒に過ごしてきたというような親しみを感じていたのだと思います。

高校生になって登山部に入ってからは、六甲山には幾度となく登山で登りました。それ以前の遠く眺める対象だった山から、登山で直接的に関わる山に変わりました。六甲山系の色々な山を多くのアプローチから登り、その空気に触れながら、六甲山の自然や歴史に関する知識を色々と吸収してきました。

20代前半から30代初めまでは、車で登って摩耶山の掬星台からの夜景や観光を楽しんだり、須磨から宝塚までの50㌔の道のりを歩く六甲山全縦登山を楽しんだりと、楽しみ方の幅ができてきました。登山の対象としてだけでなく、阪神間有数のレジャースポットとしての楽しみ方もするようになり、そして、現在はロードバイクで六甲山上まで登ったり、山上の道を走るという新な楽しみを覚えました。

六甲山は阪神間という人口密集地のすぐ背後にあるという立地条件から、登山や観光のため様々な施設が整っており、かつ、阪神間という地域における景観や各種の文化醸成に色濃く影響を与えてきました。その親しみ易さと奥深さに多くの人が魅了されているのではないでしょうか。


さて、前置きが長くなりましたが、ヒルクライムコースの紹介です。  

山麓の街から六甲山上に至るルート(一般道)は大きく分けて5つ(東六甲、西六甲、表六甲DW、裏六甲DW、奥再度DW)ありますが、その中でも今回紹介する、「東六甲ヒルクライムコース」は、六甲山ヒルクライムを代表するコースです。

登坂路の距離の長さと、平均斜度と獲得標高の高さから難易度が最も高く、かつ、登坂によって得られる阪神間の眺望の素晴らしさは随一であり、他のコースを圧倒しています。

コース概略




コース全体は、六甲山東端にあたる宝塚市の阪急逆瀬川駅前踏切から六甲最高峰直下の一軒茶屋前までの11.4㎞ですが、メインのヒルクライムコースと、そこに至るまでのアプローチコースの2つに分けて見ていきたいと思います。


 アプローチコースMAP(阪急逆瀬川駅前踏切から盤滝トンネル東交差点)


コースの起点は、六甲山系東端に位置する宝塚市内にある阪急逆瀬川駅前の踏切。

そこから逆瀬川沿いの住宅地を行き、ゴルフ場の横の道を登っていくと、西宮市街地に至る分岐(甲寿橋交差点)を経て、盤滝トンネルとの分岐にあたる「盤滝トンネル東交差点」に至ってアプローチは完了。

盤滝トンネルは、三田方面を繋ぐ裏道として利用されるために、トンネルと逆瀬川駅を結ぶこの区間は交通量が多いです。




スタート地点は逆瀬川駅前の踏切を越えて直ぐの場所。ここから真っ直ぐのびる逆瀬川を遡上して行きます。逆瀬川を挟んで向かいの道は県道16号線なので交通量が多く、しばらく交通量の少ない川の左側の道を行きます。


      

閑静な住宅街の中、逆瀬川沿いの道を行きます。上がり勾配は僅かなので快適に進んでいきます。正面に見えるポッコリとした山は、阪神間東部のランドマーク的存在である甲山(かぶとやま)です。

     
     

逆瀬川沿いの道から、ゴルフ場と逆瀬台の団地・マンション群に挟まれた県道16号線の2車線道路を登って行きます。路肩も狭く走りやすい道ではありませんが、まだ勾配は緩やかです。


     

勾配は緩く5%から10%未満ですが、直線コースなので脚と心を疲労させます。まだまだ序盤なので、焦らず進みましょう。右写真の妙なコンクリートのモニュメントのある公園を過ぎると住宅地域を抜けて、山間の道らしくなってきます。


     

ゴルフボール落下防止のネットに囲まれた道を進んで行きます。この辺りは下り勾配の区間もあるので僅かに脚を休めることができます。

 


ゴルフ場の合間の道を抜け切ると、県道82号大沢西宮線との分岐「甲寿橋交差点」に辿り着きます。左折すると鷲林寺町、甲陽園を経て西宮市街地に至ります。この交差点を直進すると、高架を走る本道と合流します。


     

甲寿橋交差点を過ぎると勾配が一気に急になり、斜度10%前後の道を登ります。


     

後ろを振り返ると、阪神間東部から生駒の山並みまで眺望することができます。結構な高度まで上がってきているのですね。




長く厳しい登坂路の登り切ると「盤滝トンネル東交差点」に到着します。右折すると盤滝トンネルを抜けて西宮市船坂町へ。看板の通り、六甲山へはこの交差点を左折して進んで行きます。

ここで、ようやく東六甲ヒルクライムコースの前半であるアプローチコースが終了です。ここまででコース全長の約半分をクリアしました。平均斜度は5.3%ですが、甲寿橋交差点からは常に10%前後の斜度の登坂路なのでアプローチとは言いながらもけっこう厳しいコースです。


メインのヒルクライムコースMAP(盤滝トンネル東交差点から一軒茶屋)


盤滝トンネル東交差点を過ぎてからが、東六甲ヒルクライムコースのメインコースです。盤滝トンネル東交差点から、芦有道路の宝殿ICに至る区間がこのコースのハイライトとなります。距離は3.3㎞、平均斜度10.4%、最大斜度16.1%の区間です。

宝殿ICを過ぎて、もうひと登りすると、それまでの谷筋の急勾配のルートから、六甲山の尾根筋に乗るルートになるので勾配が多少緩やかになります。タイムトライアルをする場合、ここから残った脚をフル回転させてゴール地点を目指すことが肝要です。 


      

盤滝トンネル東交差点を過ぎて、いきなり急勾配のスタート。県道82号線(小笠峠越え)との分岐を越えて、ぐいぐい登っていきます。


      

東六甲ヒルクライムのメインコースの急勾配の区間は、六甲の谷筋を流れる逆瀬川を遡って高度を高めて行きます。谷筋を行くので、幾度となく橋を越えることになります。急勾配の途中のごく短い「橋」たちなので、普段はそれに気を留める余裕はありませんが、今回はせっかくなので、この橋たちにも着目していきたいと思います。

まず最初は「びしゃもん橋」。この橋たちは石で出来た欄干にネームプレートが埋め込まれていることが特徴です。減速帯が敷かれた急勾配の直線路を登っていきますが、減速帯を越える時のガタガタは十分にタイヤの転がり抵抗になってしまいます。


      

2つ目の橋「清渓橋」を越えてしばらく行くと、斜度12%の看板と、先の連続カーブを示す看板が出てきます。12%が一定区間続く道というのはやはり厳しいです。クランクの回転と速度が落ちてしまいますが、ひと踏ん張り。汗がポタポタと流れ落ちます。


      

「見返橋」。川の流れる谷を越えて折り返すヘアピンカーブに架かる橋です。なるほど、自然と後ろを見返す事ができる橋という訳ですね。


      

見返橋のヘアピンカーブを越えてからの直線路が、最も急勾配な区間となります。最高斜度16.1%を記録するのは、この区間です。写真の道の先がより一層の急勾配となっているのが分かります。


      

「翠流橋」ですかね。プレートが傷んでいるのでよく分かりません。高度もずいぶん高くなってきたようで、道から見える空がずいぶんと低くなってきました。


      

「くじゅうくおればし」。宝殿ICまでの直前の区間は大小のカーブが連続する、いわゆる「九十九折(つづらおれ)」の区間です。この「くじゅうくおればし」から、宝殿ICに至るまでの区間は、平均斜度が15~13%ともなり、このヒルクライムコースの文句なしの最難関区間です。この区間をなんとか登り切ると、急坂区間の目安となる宝殿ICに到着します。


      

宝殿ICまで、あと100㍍です。いよいよ宝殿ICが見えてきました。タイムトライアルをされる方は一目もくれず、登って行く事でしょう。登坂に疲れた方はここで一息入れていくと良いでしょう。


          

芦有道路の料金所の脇にある休憩所。自販機で炭酸ジュースをゴキュゴキュと一気の飲み干すのは最高ですね。


      

宝殿ICを越えると、六甲の谷筋を外れて尾根まで一気に登って行きます。西宮市と芦屋市の市境です。


  

この付近から、六甲山から東の地域を一望できます。六甲山上の県道15号線上からは南方、あるいは南東方面、南西方面への展望はよく見られますが、東方面への展望はなかなか得にくいと思います。六甲山系の東端の尾根の高みに位置する、この付近が最もよく見えるポイントかもしれません。

手前右の松影の向こうに見える山は「甲山」、手前左に見える緑の広場は「阪神競馬場」、写真中央部やや左に見える緑の細長い広場は「大阪空港」です。さらにその奥の北摂地域とその山並みがぼんやりと映し出されています。


      

尾根の南側から、北側へ回り込みながら、道路は西へ向いて進んで行きます。この付近は、これまでの急坂区間のような斜度10%を大幅に超えるような区間はないものの、普通に考えると十分な勾配ですので、以外と脚が回りません。西宮市境の看板を越え、東六甲縦走路とかち当たる区間に来ると、短いながらも下り勾配に入るので、ここからラストスパートです。


       

鉢伏山トンネルを越えると六甲最高峰まで残り僅かの距離です。山頂のアンテナが見えてくると、いよいよゴール直前。奥のカーブを左に曲がっていくと目的地に到着します。




ゴール!! 六甲山最高峰直下にある「一軒茶屋」です。ここの自販機でレモンサイダーなどの炭酸飲料を買って、ごくごくと一気に飲み干すのがお約束ですね。汗を大量にかいて多くの水分を失っているので、最高に美味しいです。


おまけ。一軒茶屋付近からの眺望1


東南東方面の眺望でしょう。高くから見下ろし過ぎて、建築物や場所の同定が難しいです。


一軒茶屋付近からの眺望2


西宮や尼崎、大阪北港の湾岸が見事に見下ろせますね。


東六甲ヒルクライムコースの概要




東六甲ヒルクライムコースの評価



交通量 [B]

阪急逆瀬川駅から盤滝トンネル東交差点までの区間は六甲裏の神戸市北区や西宮市山口町、三田市から阪神間都市部に至る抜け道として利用されるルートなので交通量は比較的多めです。特に、逆瀬台のマンション群とゴルフ場のネットに挟まれた区間が路肩も狭く走り難い区間になっています。盤滝トンネル東から一軒茶屋までは、山上のドライブコースなので、交通量はそれほど多くはありませんが、休日の夕方は観光帰りの自動車が集中します。

路面状況 [B]

アプローチコースの一部(逆瀬台付近)は交通量が多く、トラックやバスが走っているのに路肩も狭く走り難いので減点です。六甲山上への道は、交通量もしれているので、路肩の狭さは気にはなりません。しかし何箇所もある減速帯のせいで転がり抵抗が増えてしまうので少々やっかいに感じます。安全性 [A]

ヒルクライムは基本、スピードが上がらないので自動車との接触以外の危険性は低いです(熱中症などの身体の変調は別として)が、逆瀬台付近はバスやトラックも通る狭い道なので要注意です。たまに、下りを飛ばしてくる車やローディがいるので、道の左側を走ること、キープレフトを守る事が鉄則です。

信号機 [A]

アプローチコースには数か所信号機がありますが、盤滝トンネル東交差点から一軒茶屋まで信号機はありません。

エイド [C]

出発地点の阪急逆瀬川駅近辺には、コンビニやスーパーが揃っているものの、ヒルクライムコース上には補給地点は僅かしかありません。逆瀬台付近は住宅地沿いの道ですが、沿道に商店はありません。メインのヒルクライムコースには、宝殿ICの休憩所か一軒茶屋の自販機しかないので、補給食をが必要ならコースをスタートする前に揃えるしかないでしょう。

景観 [S]

阪急逆瀬川駅前の踏切をスタートして逆瀬川を真っ直ぐに遡上するルートでは、いかにも宝塚らしい閑静な佇まいを見せる住宅街を走ります。盤滝トンネル東交差点以降の道は、六甲山の谷筋に沿って山を登っていくので、開かれた展望は得にくいものの鬱蒼とした木立の中を分け入るという程でもないので、適度に季節による山肌の景色の変化を楽しめます。高度が上がり尾根筋に道が載ると、阪神間随一の展望が開けます。昔、一軒茶屋のご主人から聞いた話では、阪神間から大阪平野、紀伊半島にかけての眺望はもとより、奈良県の大峰山(山上ヶ岳)や条件が整えば、富士山も見えることがあるそうです。

六甲山上の道は極上の天井散歩のようなもので、山上が長距離に渡って平坦基調であること、山の観光開発が進み、舗装路がしっかりと整備されている事等の条件が揃わない限り実現し得なかった事です。幸いにも、この山の近くで暮らす私たちはこの山を楽しみつつ、今後とも大事にしていきたいですね。

用途 [ヒルクライム・ポタリング] 

阪神間を代表するヒルクライムコースです。都市部にほど近い場所からスタートできる事、コースの距離の長さと勾配の厳しさのバランスは群を抜いています。ヒルクライマーを自認する多くのローディがこのコースでタイムトライアルを行っているようです。速い人は平均時速17㎞/hで駆け上がり、40分を切るタイムで到達するそうです。全く信じられないスピードですね。また、タイムトライアルではなくとも、登りを楽しめるコースです。景色を楽しみながら、休みながら登って行くのも良いですね。苦労して登った後に得られる眺望の良さも六甲山ヒルクライムの特徴の一つでしょう。おすすめ度は文句なしの満点、七つ星です。
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タイヤが酷い状態に

2012-08-07 00:30:11 | 雑記



ロードバイクのタイヤが写真のような酷い状態になっていました。

タイヤは「パナレーサーRACEタイプL」というヒルクライム用に特化した軽量タイプのものですが、ここまで2000㌔以上使用してきたので、もともと薄いトレッド面が更に摩耗してペラっペラに薄まった状態にあったのは間違いなかったのです。それでも普通に走っていて、ここまでの状態になる事はありません。

このような状態になったのは、おそらく・・・身に覚えがあるのは、表六甲ドライブウェイの急な下りで、ブレーキをかけた時に後輪だけがロックして、数メートルの距離をズズズ~~っと引きずってしまった事があるので、その時に出来たものではないかなと思います。その時のスピードは緩いもので、危険な状態でもなんでもなかったのですが、まさかタイヤがこのような酷い状態になっているとは露も知らず、この後も数十キロを走っていました。

写真のように、タイヤ表面のトレッド面は摩擦で溶け去り、何層もの繊維層が破け、チューブが露出する寸前にまで傷は達していました。もし、下り坂を下っている最中に繊維層の最深部が破けてチューブが露出してしまっていたら、路面との摩擦で一チューブは一瞬にしてバースト、バランスを崩して落車していたかもしれません。今から思うと、背筋に冷や汗がツツーっと流れます。

このタイヤの傷に気付くまでの数十キロ、バーストはおろかパンクさえせずにダウンヒルコースや国道を何事もなく走る事ができたのは、何らかの天佑と考えるしかないでしょう。

今回の幸運に甘んじる事なく、走る前にはタイヤをチェックする という当り前の事を怠らないようにしなければならんなぁと思い知った出来事でした。

このパナレーサーRACEタイプLのここまでの走行距離は2335㎞。まぁ今回の破損がなくても、ボチボチ傷みが目立ってきたので、そろそろ交換という感じでした。

同じ時期に装着した同種の前輪のタイヤはまだしばらく保ちそうです。傷みも目立ちません。やっぱ、1000㎞くらいで前後のローテーションをしないと後輪ばかりが摩耗しますね。

ロードバイクを効果的に乗るにはマメでないといけないようです。



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KHS・F20RCのドロップハンドル化・10速化

2012-08-03 01:09:14 | ロードバイク
折り畳み自転車 KHS・F20RC のドロップハンドル化・10速化

2011年秋、尼崎市のサンワサイクルセンターで購入した、KHS・F20RCです。通勤用、街乗り用としてのんびりと走るスタイルで乗ってきました。




ブルホーンバーとバーエンドコントロールの物珍しさにも慣れてしまうと、ロードバイクに乗り慣れた者としては、やはりドロップハンドルの融通性(上半身を寝かせて高速で走ることもできるし、上ハンを持って楽なポジションで気楽に走ることもできるし、ポジションを色々変えられるので体が楽)の魅力には勝てなくなってきました。

いくら、街乗り用のバイクでも、速く走りたい時には速く走れる仕様の方が良いですものね。

そこで、手持ちのストックとなっていた、NITTOのドロップハンドル、「M186 STI」をブルホーンバーと換装するとともに、それと併せて、バーエンドコントロールからSTIシフトレバーを含め、コンポーネントをシマノ105に付け替えて10速化をすることにしました。

コンポの105は、私が25歳の時に買ったロードバイク 「カレラクロモリ」 から転用しました。元々のコンポはシマノ600という古いコンポでしたが、2011年の冬に当時新型の105、5700シリーズに換装した分です。今回、105をKHSに転用する事になり、長年乗ってきたカレラクロモリのフレームは現役引退です。

このフレームにはロードバイクの楽しさと、しなやかなクロモリフレームの良さを十分に味わいさせてもらいました。また、何らかの機会にこのフレームでバイクを組むことがあるかもしれませんが、それまでしばらくのお休みです。


引退を前に最後の記念撮影



このバイクには、往復50㌔以上ののバイト先と大学までの通勤・通学用として、2年前からロードバイクに再び乗り始めるようになって、ケルビム・ピューマ号が完成するまでの間、私の自転車生活の中心となってくれました。


そして、パーツの組み換え作業を自宅や、専門工具がないと出来ない部分(クランクとBBの抜き取り等)はいつものアップル自転車商会でやってもらったりしながら、ドロップハンドル化とシマノ105で10速化されたKHS・F20RCが完成しました。


アップル自転車商会の作業場にて



ドロップハンドル化・コンポに105が換装された新KHS・R20RC


KHS・F20RC SPEC


赤字のパーツが今回、換装したパーツです。コンポの5700番系105だけでなく、ハンドルバー径も変わったのでステムも交換しています。走り自体は、ポジションの変化もあり相当スピーディになりました。変速も従来のバーエンドコントロールに比べて、はっきりと分かりやすくなった気がします。

パーツ交換ではっきりと変化として感じられるのは、ブルホーンバーからドロップハンドルに変わったことですが、ボトムブラケットとクランクが変わった事も走りの変化に大きな影響があるように思います。オクタリンク式のTiagra FC R-450から、ホロテックⅡ式のFD‐5700へ。BB部の変化とともに、軽量化とクランクの剛性が高くなりました。

あと、交換したいのは、ホイールとタイヤですね。より軽量化、高剛性のホイールと軽量のタイヤに交換するとパリッと出足の良い自転車になってくれると思います。



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