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ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

波瀾の連鎖、ツールの大本命、コンタドールも落車リタイヤ!!   

2014-07-15 06:06:38 | レース観戦記
【J SPORTのツール・ド・フランス特集】よりの転載


第5ステージで総合優勝の大本命、クリス・フルームを失った後のツールの行方を大きく占う第10ステージで、またもや波瀾を呼ぶ事態となりました。

一体、今年のツールはこの先どうなってしまうのか!?

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フルームと共にツールの総合優勝を争うと予想されていた、アルベルト・コンタドールが山岳コースの下りで落車しました。時間をかけた治療の後、チームメイトと共に集団に追いつくべく、なんとかレースを再開したものの・・・・。


坂を登り切って、下りに差し掛かったところで、これ以上のレース続行は無理とリタイヤを決め、チームカーに乗り込みました。今シーズンはツールを目標に絞ってこれまでのレースでも好調を維持して好結果を残してきただけに本人もチームの落胆も大きいですが、レースは続きます。今は悲嘆のどん底にいるコンタも気持ちを切り替えて次のグランツールであるブエルタを狙ってくることでしょう。


落車の連鎖。雨が降る山岳コースは危険に満ち満ちています。ニーバリを牽くアスタナの選手が下りコーナーを曲がり切れず観客にダイブ。バイクが一回転して落車となりました。ただ落車した先が芝生の地面で、選手も受け身をとって上手く転んだように見えたので観客ともに大きな怪我は無かったように見えましたが・・・。


さて、これで、ツールの絶対本命と見られていた2人のツール総合優勝経験者がレースを去った訳ですが、波瀾の第10ステージを優勝したのは第3の男として見られてたニーバリです。ゴール直前のこの指吸いポーズはいただけませんが、フルームとコンタの離脱により、第3の男から、一躍優勝候補筆頭にランクアップ。

しかし、今年のツールは何が起こるか予測不可能。これまでの展開を見るに、この先、本命ニーバリにも不測の事態が起こり得る可能性は高いように思えます。とばれば、マイヨ・ジョーヌはともかく総合上位を狙っていた多くの選手も目の色を変えて果敢にチャンスを狙ってくるようになるでしょう。

波瀾はまた波瀾を呼びます。

多くの選手が掴み取りやすくなったマイヨ・ジョーヌを目指して熾烈な戦いを繰り広げることになるでしょう。

大本命が去ってしまった悲嘆もありますが、新たな戦いの幕開けに心躍るのもまた真実。


ということで、今後のツールの行方について、色々な情報を集めてまた記事を書いてみたいと思います。

波乱のツール・ド・フランス2014。主役二人がまさかの序盤リタイヤ。今後のツールの行方は・・・。

2014-07-10 19:29:34 | レース観戦記

イギリス・ヨークシャーで幕を上げた今年のツール。第1ステージでカヴェンディッシュが落車した。仰向けに倒れ、右肩をおさながら苦痛に呻いている姿を見てカヴはここでリタイヤだろうと思った。

しかし、カヴはなんとか起き上がり、この写真にあるようにスタッフに介抱されながら傷付いた右腕を動かさないように固定してバイクに乗り、苦痛と悔恨の念で表情を歪めながらゴールラインを越えた。今後の出走継続に望みを繋いだが、翌日は怪我の状態が悪化しリタイヤを余儀なくされた。

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落車の場面、テレビ画面を見るに、スプリントの最終局面で進路を塞がれたカヴがゴールラインまで続く通路をこじ開けるために、左隣にいたオリカ・グリーンエッジのエース、サイモン・ゲランスに対してグイグイと頭を押し付ける蛮行に及んでいる、と思った矢先、カヴとゲランスがもつれ合うようにして落車し、カヴは右肩から地面に叩き付けられた。

最近のカヴを見るにスプリントでの落車が多い。仮にトレインが順調ならチームメイトがゴールラインまでの道を作ってくれる。エーススプリンターは仲間の作ってくれたラインに乗り、ひとたび最終発射台から放たれれば自分のぺダリングに集中して加速し、ゴールラインを駆け抜けるだけだ。

HTCハイロード時代、あの鋭く美しいトレインが健在であった時代に落車するカヴを見ることは稀だった。しかし、チームが解散となり、カヴがチーム・スカイに移籍した頃からスプリント場面での落車を多く見るようになった。HTCハイロードのような完璧なトレインは未だ望むべくもなく、スカイにしろ、オメガファルマにしろ、スプリントの最終局面ですでにトレインが溶解していることが多い。ロットベリソルやジャイアントシマノのトレインと比較すると弱いトレインであると言わざるを得ない。今回もまさにそうだった。残り500mまでは綺麗なトレインを組み、集団をリードしていたが、坂道で失速、他のチームのトレインの中に埋没し、トレインは行き場を失った。

そして、孤軍となったかヴェンディッシュは自分のルートを自分で作り出す必要に迫られる。しかし、強い選手は必要以上にマークされ、道を塞がれてしまう。いくらカヴが抜群の加速力を持っていようと、その力を発揮するスペースがなくては不発で終わらざるを得ない。だからと言って、「今日は無理だな」と諦める選手でないのがカヴだ。なんとか道を作り出そうとして無茶をする。スプリンターたるもの、それくらいの闘争心はあって然るべきではあるが、今回は完全に無理な状態だった。しかし、母国イギリスでの勝利、初めてのマイヨ・ジョーヌのチャンス、去年してたられたキッテルに対する意識、色々なものが積み重なって、勝利に対する執念がいつも以上に深く、『勝ちたい』という怨念が彼を今回の蛮行に走らせ、挙句の果ての痛恨の落車となった。

カヴェンデッシュは率直、直情な性格で、ひとたび冷静になれば自分の非を直ぐに認め、落車させてしまったサイモン・ゲランスに対して直接謝罪を行っている。また、翌日のレース前には報道陣に自分の誤りによって多くの人に迷惑をかけてしまった旨を語った。カヴは我がままで勝気でやっかいなまでに繊細で、関わると面倒くさいタイプだろうけど、根が率直で裏表がなく、人懐こいところもあり、周囲の人々からすると「関わると面倒なヤツ」な印象を越えて、「どうしようもなく憎めない」と思わされてしまう、そんな人柄の選手のように思う。

ともかくも、カヴェンディッシュとキッテル、新旧の稀代のスプリンター同士のガチンコ対決が今回のツールは観どこの1つと思って楽しみにしていたが、その楽しみは消失した。カヴを失ったスプリント勢だが、現在までの6ステージ中、ジャイアント・シマノのスプリンターエース、キッテルが早くも3勝するという独断場となった。この先、キッテルはどこまで勝利を積み上げていくのか、それはそれで見物ではある。


そして、こちらはクリス・フルームのリタイヤである。第5ステージ、今回のツールのコースの特徴であるパヴェ(石畳)を走るコースであるが、降雨の中、とてもハードなレースになった。石畳を走ることに不慣れな選手も多く、しかも雨が重なり落車が続出した。しかし、フルームはパヴェではなく、そこに至るまでの途中の路面で2度落車した。一度目の落車の時はすぐにバイクに乗り直して出発したが、二度目の落車では、自転車に跨ることはせず、チームカーに入ってしまった。前日のステージでも落車し、その影響で手首を痛めたようだが、今回の落車で再度同じ場所を痛め、レースを走る気力を完全に消失した、まさにそんな感じだった。

やはり連覇というのは難しい。2011年のカデル・エヴァンス、2012年のブラッドリー・ウィギンス、2013年のクリス・フルーム、連覇を期待されながらも、結局調子が上がらなかったり、エースの座を交代することを余儀なくされたりと、色々な事情で連覇は閉ざされ、そして今年も。それを思うと、ドーピングの発覚により7連覇の偉業は剥奪処分とされてしまったが、あのランス・アームストロングの偉大さを思わずにはいられない。毎年、チームのエースとして確実に出場し、落車も何度もあったと思うがそれにも耐え、優勝を狙うモチベーションを決して低下させなかった。そうしたツールにかける「思いの強さ」までドーピングできるものなのかどうかは分からないが、凄まじいまでの執念と集中力でツールを走ったことに間違いはない筈だ。

チーム・スカイのクリストファー・フルームと、ティンコフサクソのアルベルト・コンタドールという当代きっての総合優勝を狙えるステージレーサーによるマッチアップが今回のツールの最大の見物であったが、こちらも断念せざるを得なくなった。カヴェンディッシュとキッテル、フルームとコンタドールとの対決。2本の大きな柱を失ったツールはこの先どんなドラマを見せてくれるのか。喪失感は大きいが、それを上回る新たな展開が生まれることを期待して今年のツールを観戦し続けるとしよう。

さぁ、いよいよ「ツール・ド・フランス2014」開幕です!

2014-06-24 23:23:23 | レース観戦記

ブラジルW杯が盛り上がっていますね。日本代表はコロンビアを攻め崩せず、最後はやむなく攻めに重心を置いた結果、コロンビアのカウンター攻撃に見事にしてやられグループリーグ敗退となりました。今回のW杯の他国の試合を見ていて痛感することですが、世界との差はとてつもなく大きい。日本もこれまでより強くなっていることは間違いありませんが、世界はそれ以上に強くなっている。日本はアジアの中にあっては『自分たちのサッカー』を追求しそれを発揮することができますが、世界との本気の戦いの中ではとても、『自分たちの・・・』という悠長なことを言っているような猶予は与えられなかった。日本人特有のテクニックとスピード、俊敏性を生かすサッカーを志向しましたが、3試合ともその特徴が封じ込められ、鈍重なサッカーしかできなかった。選手起用も含め、状況に応じた戦術のオプションの少なさが最後まで響きましたね。

さて、W杯の盛り上がりで影がすっかり薄くなっていますが、サイクリング界最大の祭典、ツール・ド・フランスの開催が間近になってきました。早速、発売中の公式プログラムを購入して予習に励んでいます。ところで、去年のツール・ド・フランス2013においても、総合優勝予想のようなことをしましたが、その結果を振り返っていなかったので、この機会に少し振り返ってみましょう。

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去年のツールの予想と結果
クリス・フルーム◎・・・・1位(ほぼ盤石の総合優勝)
アルベルト・コンタドール◎・・・・4位(終盤に追い上げ期待も肩すかし)
ホアキン・ロドリゲス〇・・・・3位(粘り強く走ったがフルームに絡めず)
TJ・ヴァンガードレン〇・・・・45位(期待を大きく裏切る結果となった)
アレハンドロ・バルベルデ▲・・・・8位(いつも上位に絡んでくる安定感)
カデル・エヴァンス▲・・・・39位(嗚呼、カデル。最後のツールとなったか)
J・ヴァンデンブロック▲・・・・記憶にございません
リッチ―・ポート△・・・・19位(途中まで2位だったのに途中で大失速もフルームの危機救う)
ピエール・ローラン△・・・・24位(山岳賞狙いに切り替えも及ばず)
ライダー・ヘシェダル△・・・・記憶にございません
ミケーレ・スカルポーニ△・・・記憶にございません
サムエル・サンチェス△・・・・出走せず(チーム消滅でそれどころではなかった?)
ダニエル・モレーノ×・・・・17位(見せ場なかった?)
アンディ・シュレク☆・・・・20位(えっ、ツール走っていたの?という印象)

予想外に活躍した選手
☆ナイロ・キンタナ2位(ツール途中まで「クインターナ」と呼ばれていたのに、突然「キンタナ」に変わって驚いた)
☆ロマン・クロイッツィゲル5位(エースのコンタより目立っていたよ。2013年ツールアシスト賞銀賞)

総合優勝の本命はフルーム、対向はコンタドールという、面白くもなんともない予想で、フルームは総合優勝となり、予想は当たったと言えますが、総合2位に入ったキンタナの大躍進を全く予想できませんでした。そのキンタナはジロ・デ・イタリア2014で総合優勝を果たし、その実力は本物であることを証明しましたね。しかし、ツールを走らないのは残念です。

さて、今年のツールです。

2014年ツール出場チームと総合を狙うエース(総合予想)
アージェードゥーゼール:ロマン・バルデ(23)△
注目のフランス人若手選手。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ5位、この調子を維持できるか。

アスタナ:ヴィンツェンツォ・ニバリ(29)〇 
2013年ジロ総合優勝。メッシーナの鮫は満を持してツールを狙うも今季前哨戦は不十分。しかしツールの総合優勝を狙うチャンスなのは間違いない。

BMC : ティージェイ・ヴァンガードレン(25)▲ 
カデルに代わるBMCの若き新エース。2013ツールは期待外れに終わる。サムエルサンチェスのアシストも得て、今季は表彰台争いに絡めるか。

ヨーロッパカー : ピエール・ローラン(27)× 
表彰台を狙うには力不足。TTの弱さは否めない。山岳賞狙いに切り替わる?

ガーミン・シャープ : ライダー・ヘシェダル(33)×
2012年ジロ総合優勝も以後はグランツールで優勝争いには絡めず力不足を露呈。

ランプレ : ルイ・コスタ(27)△ 
アルカンシェルジャージ。アタッカーとしてステージ優勝を狙うか、あくまで総合を狙ってくるか。

モビスター : アレハンドロ・バルベルデ(33)△ 
粘りの走りが真骨頂も下降気味。エースとしてツールを走るのも今季が最後になるかもしれない。

チームスカイ : クリストファー・フルーム(29)◎ 
今季前哨戦では隙を見せるものの、得意のTTは他エースに比べて圧倒的だ。54Kmの個人TTで違いを見せつける。スカイ3連覇なるか。アシストのリッチ―・ポートも頼もしい。

ティンコフ・サクソ : アルベルト・コンタドール(31)◎ 
今季前哨戦で奮闘。登坂のキレ戻る。フルームを打ち破り総合優勝を手にすることができるか。豊富なアシスト陣も心強い。副官クロイッツィゲルは総合争いに絡める有力アシスト。他チームなら堂々のエースなのにな。

やはり今季のツールも総合優勝争いの軸はフルームとコンタドール。昨季はフルーム優勢の色合いが濃かったですが、今季の前哨戦の様子をみる限り、コンタドールの復調が著しく、久々のツール総合優勝に手が届くかもしれない。しかし、総合優勝を争うエースの中でフルームのTT能力の強さは圧倒的なんだな・・・。そんな2人の中にニバリがどれだけ絡めるか。最近のツールはウィギンスにしてもフルームにしても、序盤で差が付いてしまって、最後までその差が埋まらない、そんな盛り上がりに欠けるツールとなっています。今季は終盤まで接戦でもつれるかもしれません。そして、ステージ20、アップダウンの大きな54Kmの個人タイムトライアルでの走りに命運が左右される、そんなツールとなりそうです。となると、やはりフルームが来るという予想にしておきましょう。そうだ、トレックのアンディ・シュレクは今季どうなんだろうな。公式プログラムの中では意外にも高評価なのが驚き。

ポイント賞争いで優勢なのは、平坦ステージだけでなく、アップダウンのあるステージでも安定してポイントを稼げるペーターサガンが最有力。チームとしてもサガンのグリーンジャケットを全力アシストするだろうしトラブルがない限り間違いないという印象。

スプリントステージはオメガファルマ・クイックステップトレインの充実を得てカヴェンディッシュが輝きを取り戻すか。でも勢いなら完全にキッテルなんですけどね。カブとキッテルのスプリント争いも目が離せません。“ゴリラ”ことグライペルとロッソ・ベリソルトレインはその中でいくつ勝てるか。

おまけ
2014年主なステージレースの結果

ティレーノ~アドリアティコ(3月)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
2位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
3位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)
4位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
5位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
7位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)
8位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
9位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
10位 ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ)

ツール・ド・ロマンディ(4月)
個人総合成績
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
2位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
3位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)
4位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
5位 ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
6位 ベナト・インサウスティ(スペイン、モビスター)
7位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
8位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
9位 ヘスス・ヘラーダ(スペイン、モビスター)
10位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)

バスク1周(4月)
1位 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)   21h09’11”
2位 ミカル・クウィアトコウスキー(オメガファルマ・クイックステップ)   +49”
3位 ジャン・クリストフ・ペロー(AG2R)   +1’04”
4位 サイモン・スピラック(カチューシャ)   +1’07”   
5位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
6位 テジェイ・ヴァン・ガーデレン(BMC)   +1’56”
7位 カデル・エヴァンス(BMC)   
8位 ユーリ・トロフィモフ(カチューシャ)   +2’13”
9位 ティボー・ピノー(FDJ.fr)   +2’14”
10位 ワウト・ポエルス(オメガファルマ・クイックステップ)   +2’26”

ジロ・デ・イタリア(5月)
マリアローザ 個人総合成績
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
4位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
6位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
7位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
9位 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)
10位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)

ツアー・オブ・ターキー(5月)
マーク・カヴェンディッシュ4勝
エリア・ヴィヴィアーニ2勝

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(6月)
個人総合成績
1位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
3位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
4位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
5位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
6位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
8位 ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ)
9位 ダニエル・ナバーロ(スペイン、コフィディス)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

祝! 新城幸也選手 全日本チャンピオン&4回目のツール・ド・フランス出場決定!!

2013-06-24 23:37:58 | レース観戦記
2012年ツール・ド・フランス第16ステージで、エースのヴォクレールをオービスク峠まで見事にアシスト

http://www.cyclowired.jp/より転載

嬉しいニュースが飛び込んできました。先日の全日本ロードバイク選手権で全日本チャンピオンとなった新城幸也選手(ヨーロッパカー)のツール・ド・フランス出場が決定しました!!。去年から2年連続の4回目の出場となりました。

去年の大会では、エースのトマ・ヴォクレール選手(山岳賞を獲得)を厳しい山岳ステージでアシストして山岳ポイントを稼いだり、逃げ集団に乗って最後まで集団を牽くなどして敢闘賞を獲得したりと活躍がこれまで以上に目立ちました。その実績から言うと、ツール出場は当然といえば当然なのですが、今年は日の丸ジャージを着てツールを走る姿が見られることになりました。美しい濃緑のジャージに赤と白の日の丸がどんな風にデザインされるんだろ~楽しみだなぁ。

チームの新城選手に対するオーダーは2つ。平坦ステージでや山岳ステージでエースをアシストすること、アップダウンの厳しい中級山岳ステージで大逃げを打って、あわよくばステージ優勝を狙うこと。日本人選手の中でグランツール初のステージ優勝を獲得する可能性が高いのは間違いなく新城幸也選手です。今年の大会はチーム・ヨーロッパカーにも注目ですね!!




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2013年ツール・ド・フランス 総合優勝予想

2013-06-21 05:59:12 | レース観戦記
ツールが楽しみ過ぎて、こんな表を作ってみました!! 2013年戦績表は多分完璧ではありません。抜け落ちているものがあると思います。しっかし作成に時間かかったよ~~(一体何やっとんやろと自問・・・)。








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と言うことで、

本命は、クリス・フルーム(スカイ)アルベルト・コンタドール(サクソバンク)。今年のツールは基本的にこの2人の総合優勝争いが軸になることは間違いないでしょう。

でも、この2人を「本命」とだけ挙げていても面白くない。2人のどちらが上かと問われたら、今年はフルームを推します。

今年の戦績を見ても、好調は明らか。本人の強さはもちろん、チームとしても完成されている印象が強いですね。ツール前哨戦と言われる、クリテリウム・ドゥドーフィネというステージレースでも、優勝フルームに2位がアシストのリッチー・ポルト、3位以下を大きく引き離してのワンツーフィニッシュ。

他にも、2012年ロンドン五輪の銀メダルや今年のジロ・デ・イタリアの2位に入ったリゴベルト・ウランがフルームの忠実なアシストとしてサポート。この、ポルトやウランといった選手は、他チームに入ればエースとしてチームの代表になってもおかしくないような2人。この2人の強力アシスト陣が、コンタドールはじめフルームのライバルとなる選手にどのようにプレッシャーをかけてツールを支配するのかが見ものです。


訂正→メンバー発表によると、リゴベルト・ウランはツール不出場。ジロを走ったからね。しかし他にも強力山岳アシストがいるらしい。

そんな状態のフルームに対抗する一番手は間違いなくアルベルト・コンタドール。

薬物摂取のペナルティの出場停止から明けた出場した2012年のブエルタ・ア・エスパーニャでは、山岳ステージで度々アタックするが、毎回毎回、ホアキン・ロドリゲスに封じ込められ、往年の登りの切れ味を失ったかに見えました。しかし、最終局面の第17ステージで、無謀とも思えるアタックを成功させて大きくタイムを稼ぎ出し、総合優勝をホアキン・ロドリゲスから奪い取りました。ツールを優勝した時のような登りの切れ味は鈍くなってきている感は否めませんが、ここ一番での爆発力を見せてくれました。

コンタは、実力的には今絶好調のフルームと拮抗するだけの力を持っているかもしれませんが、ポルトもウランも手ごわい。フルームと争う前にこの2人によって大きく消耗させられてしまいそうなのが、フルーム>コンタの根拠です。

コンタドールにもチームメイトにマイケル・ロジャースというアシストがいます。クリテリウム・ドゥドーフィネでは、コンタはロジャースのアシストとして働きましたが、スカイの2人の攻勢によってロジャースは表彰台から後退し、結果を残せませんでした(とっても10位に入ったけど)。あと、ロマン・クロイッツゲルという総合系のアシストがいますが、コンタを含めたサクソバンクチームがスカイのツール支配に風穴を開けられるかが勝負の見どころです。→心情的に応援したいのは、コンタドール。スカイの面々をぶっちぎるような走りが見たい。


こんな2人の優勝争いに割って入りそうなのが、ホアキン・ロドリゲスティージェイ・ヴァンガードレンカデル・エヴァンスヴァンデンブロックアレハンドロ・バルデルデといった面々。

ホアキン・ロドリゲスは、2012年のジロとブエルタともに、総合優勝が手に届きそうになっていながらも、最終局面でリーダージャージを奪われてしまうという屈辱を味わっています。山岳に強い彼は、山頂ゴールのステージを何個か獲るのですが、小柄な体格故のスタミナ不足か、最後まで持たない傾向があります。今回のツールでは雪辱の思いが強いかもしれません。

あとは、BMCの2人。エヴァンスヴァンガードレン

2011年のツール総合優勝者でもある実力者、カデル・エヴァンスをエースに押し出してくるものの、年齢は36になり、往年の実力が発揮できるか不安視されています。去年のツールはこの不安が的中し、ディフェンディングチャンピオンでありながら、ウィギンスというかスカイに全く歯が立ちませんでした(病気で体調が悪かったとは言うが)。

しかし、2013年のジロでは身上の粘りの走りで総合3位に入るなど、侮りがたい存在ではあります。BMCには、エヴァンスの強力な山岳アシストしてヴァンガードレンがいますが、彼自身も去年のツールで総合5位に入るなど、表彰台を狙えるほどの実力者。

ヴァンガードレンは24歳とまだ若いので、エヴァンスとエース争いをするという事ではありませんが、エバンスが不調なら、チームはヴァンガードレンを中心にチームを組み立ててくるはず。エヴァンスとヴァンガードレン、この2人の関係がどう変化してくるのかも注目ポイントです。


後のメンバーは、グランツールの上位の常連さんといった感じですね。カチューシャのダニエル・モレーノは、クリテリウム・ドゥドーフィネで3位に入った実力者。しかもクラシックのフレーシュワロンヌにも優勝しており、起伏のあるステージでのステージ優勝を狙ってくるかも知れません。こちらも同じチームにホアキン・ロドリゲスというエースがいるので、彼をアシストするのが第一の役割となります。

そして☆印を付けた、アンディ・シュレクは、若くしてツールの総合2位に入り、それ以降はツールの優勝候補として山岳での強さを存分にアピールしてきましたが、去年のツール目前にしての落車の影響でスランプに陥ってしまったとか。

出場するレースでリタイアを繰り返し、走りに気持ちが集中できないような状態で、一時は引退も考えたほどだそう。今年になって久しぶりにレース完走を果たしたものの、メンタルの復調は成ったのか?

こんな不安定なアンディ・シュレクをエースにするしかないレディオシャック・レオパードも苦しい台所事情ですね

→アンディが覚醒して往年の走りを見せてくれると、俄然ツールは面白くなるのですが、さてどうでしょうか。
ちなみに、カンチェッラーラは世界選手権に向けての調整に入るためにツールは不出場。う~む残念。


→この表にも入っていない選手が彗星のように登場してツールを混乱にもたらしてくれる事を期待したいですね。キャノンデールのペテル・サガンは、順当に行けば、ステージ優勝を何度か重ねると思いますが、それまでクラシックレーサーと思われていたランス・アームストロングが山岳にも強くなって(薬物使用は痛恨の極みだが)グランツールレーサーになったのと同じ道をいずれ歩んでもらいたい気もするなぁ。

ツール・ド・フランス2013 いよいよ始まります!

2013-06-19 06:34:23 | レース観戦記
今年も買っちゃいました!


今、サッカー日本代表のコンフェデレーションズ杯のイタリア戦をテレビで見ながらブログ記事を書いています。前半終了近くに1点を返されたものの、2対1で日本リード!!。これから後半が始まりますが、イタリア相手に勝利を得ることができるか、緊迫のテレビ観戦です。 → 記事作成中に、瞬きしている間もなく2失点で逆転されちゃった。がっくり。

さて、気を取り直して自転車ロードレースですが、この本(ツールドフランス2013公式ガイドブック)が発売されるといよいよ、ツール・ド・フランスの開催間近ですね。2012年大会ははっきり言って、チーム・スカイが圧倒的に強すぎて興ざめの大会内容でした。前半の第何ステージだったか、スカイの強力山岳アシスト軍団が炸裂して、他チームのライバルをアッと言う間に振り落として大きなタイム差を産み、そのままウィギンスの総合優勝が決まってしまったような。なんと言っても大会中の話題が、ウィギンスとフルームの確執や、カベンディッシュがチームのためにボトル運びをしてる(笑)、そうそう、サガンのフォレストガンプポーズも話題になっていましたっけ。

こんな些事が話題になるくらい、マイヨ・ジョーヌ争いは平穏無事、無風のままで過ぎていきました。細かいところを見ると、見所はあったのでしょうが、全体的な印象はそんな感じの大会でした。今年は去年のような事はないとは思うのですが、やはりこれまでのレースを見ているとスカイが強いのかな。。。


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グランツールで最も燃え上がるのは、マイヨ・ジョーヌ争い。つまり総合優勝を誰が勝ち取るかということです。この本では、コンタドールを優勝候補の筆頭としていますが、選手1人ではなく、やはりアシスト(特に山岳アシスト)の力を見ると、スカイのフルームが優勢のような気がします。そうそう、去年の大会以降もどちらがチームのエースかで揉めていたウィギンス(前年度総合優勝)はジロ・デ・イタリアでの怪我と病気?の回復が思わしくないとかでツールは不出場。カベンディッシュも他チームに移籍した(総合を狙うチームに、格別のスプリントエースがいることは重荷でしかない)ので、スカイのチーム内での不協和音は収まったとの印象。

ツールの前哨戦として意味づけられている、クリテリウム・ドゥドーフィネでは、スカイのクリス・フルームとリッチー・ポートが総合優勝争いの1位と2位。各チームともに、ツールを狙うエースを繰り出してきているこの大会で、1位と2位がスカイの選手って、どんだけ~~(古いね)。


アンディ・シュレクが高評価、ウソでしょ~~。


2011年の総合優勝者のエヴァンスと、昨年のマイヨ・ブラン(新人王みたいなもの)のヴァンガードレンはともにBMCなんだけど、ここもチームのエースはどちらかで揉めているみたい。どちらでもいいから、盤石のスカイに風穴を開けるような走りを期待。もちろん、コンタドールにも頑張って欲しい。こう見てみると、今年もスカイ(フルーム・ポート体制)にどれだけ、他チームのエースが喰い付いていけるか、そんな大会になりそうな予感。




フランス期待の星、ピエール・ローランも伸び悩み、ホアキン・ロドリゲスもどれだけ総合争いに食い込めるか。でもスペイン人の彼はブエルタに思い込みがあり過ぎて、どれだけツールを真剣に走るか分かんないんだよなぁ~。

さてさて、どうなることやら・・ですね。



クラッシック観戦記② ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)2013

2013-04-06 13:24:17 | レース観戦記
先週の日曜日の晩にロードレ―ス、モニュメントの一つ  「ロンド・ファン・フラーンデレン(仏語ではツール・デ・フランドル)」がJスポーツ4にてlive放送されました。5時間に渡る長時間放送でしたが、最初から最後までしっかりと観終えることができました。あまり動きのないレース展開だったので、途中はかなり眠くなったけど、頑張って堪えました。

しかし、ゴールまで20㌔くらいの地点にきてからレースが大きく動き出し、ドキドキワクワクといった感じで手に汗握りながら画面に見入ってしまいました。今回は前回のミラノ・サンレモ以上にロードレースの面白さをたっぷりと味わうことができました。


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ロンド・ファン・フラーンデレンは、 「クラッシックの王様」という異名を持ち、自転車プロロードレースの中でも最も権威のあるレースです。このコースMAPではよく分かりませんが、ベルギーの北半分がフラーンデレン地域と呼ばれ、その地域特有のミュールと呼ばれる石畳の激坂をいくつも登りながら250㌔以上の距離を走るコース設定がなされています。




レース冒頭の19㎞地点で昨年のチャンピオン、オメガファルマ・クイックステップのトム・ボーネンが落車しリタイアしてしまいました。ボーネンは去年はクラシックレースのヘント~ウェベルヘム、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベという3大タイトルを制覇し圧倒的な力を見せつけた選手です。今季は腕の病気を患い、調子が上がっていませんでしたが、このレースを復帰戦と位置づけ、2連覇するために相当意気込んでいたはずなので残念な結果となってしまいました。

優勝候補の一角がはやくも崩れてしまうとレース展開もそれによって大きく左右されてしまいます。





残り22㎞、逃げ集団がメイン集団(プロトン)から33秒の差を付けて先行しています。4~5名の選手が逃げを打って先行していましたが、メイン集団は大きな動きはなく、これを追走してきました。トム・ボーネンという優勝候補の一人がいなくなり、もう一人の優勝候補、スイスのファビアン・カンチェラーラをマークして有力選手が自重し、アタックを仕掛けなくなったのです。カンチェラーラはスプリンターではなく、アタッカーなので、ゴールまでのどこかの地点で飛び出すはず。これに付いていくことができれば、表彰台が見えてくるという図を描いていたはずです。




ゴールまで、残り18㎞の地点。残るミュールは、オーデ・クワレモント(2.2㎞、平均勾配4%、最大勾配11.6%)と、パテルブルグ(360m、平均勾配12.9%、最大勾配20.3%)の2箇所を残すのみ。逃げ集団の中から、ロット・べりソルのスプリンター、ルーランスがアタック!! 逃げ手段から抜け出した!!




そして、プロトンからはついにカンチェラーラがアタックを仕掛けた!! これに反応すべく多くの有力選手が追いすがる。




しかし、カンチェラーラの圧倒的なスピードに多くの選手が振り切られ、今季好調のぺテル・サガン以外は誰も付いていけない。圧倒的な高出力とハイスピード。誰もがカンチェのアタックを警戒して脚を使わず「この時」に備えていたにもかかわらず、有力選手たちは為す術なし!!




かろうじて、このカンチェラーラから引き離されずに付いていけたのは、怪童ぺテル・サガン。今季はクラシックのヘント~ウェベルヘムを制し、ますます登り調子の若手筆頭株。

カンチェラーラにしてみたら、このままサガンに後ろに付かれたままだと、ゴール前のスプリントで差し切られてしまう。次のミュール、ぺテルブルグで絶対に引き離さないといけない。

サガンにとっては、その逆。カンチェラーラに絶対に引き離されてはいけない。このまま後ろに付いてゴール前まで行けば、スプリントで差し切って優勝できる。





そんな思惑が交差するなか、先行していたルーランズも合わせて3人で、最後のミュール、ぺテルブルグに入った!!カンチェを応援するスイスの国旗がはためく




カンチェラーラがアタック!!サガンを引き離せるか!! サガンはカンチェに離されてはいけない。ここで離されると勝負が決まってしまう!!  




しかしサガン付いていけない!! カンチェラーラ炸裂!!サガンとの距離がどんどん開いていく!!




カンチェラーラはしてやったりの展開。ペテルブルグの登りで追いすがるサガンの引き離しに成功し残り12㎞で12秒差をつけた。こうなると、カンチェお得意の単独逃げ切りで差をグイグイと拡げていく。




さっきまで12秒差だったのに、もう33秒差になっている。圧倒的なカンチェラーラのスピード。この時の実況によれば、時速50㎞/h以上で単独走行しているらしい。恐ろしい・・・。



さぁ、ゴールが近づいてきた。フラーンデレンの黄色の旗がカンチェを出迎える。




カンチェ、余裕で勝利を確信。観客たちにピースサインを送って歓呼に応えている。




万感の思いを込めて、カンチェラーラがゴール!!

去年は、このレースで落車して鎖骨を骨折、春のクラシックを棒に振り、復帰後の夏のロンドン五輪もまさかの勝負どころで壁とぶつかって落車。チームのレディオシャック・レオパードもアンディ・フランクの不調、シュレク・フランクはドーピング検査で陽性反応。個人的にもチームとしても踏んだり蹴ったりの1年だったので、チームリーダーとして今季かける思いは相当のものがあったはず。何度も何度もガッツポーズを決め、ゴール後は夫人と抱き合って勝利を味わっていました。




サガンも力の入ったガッツポーズで2位を決める。不遜なこの男が2位フィニッシュでガッツポーズを見せるとは、それだけカンチェとの圧倒的な力の差を認めたということなのでしょう。




カンチェラーラは復活のモニュメント制覇。サガンにとっても充実の2位というところか。3位に入ったロット・べりソルのルーランズは大健闘、知名度を一気に引き上げました。

いや~楽しかったなぁ。カンチェラーラ凄いわ。記事を書きながら、1週間前のライブ放送を思い出して興奮してしまいました。明日の日曜は「北の地獄」というとんでもない異名をもつモニュメント・パリ~ルーべ。このレースもカンチェラーラが絶対本命です。さてどういう展開になるのか、明日が待ちどおしいですね。

春のクラシック観戦記① プリマヴェーラ ミラノ~サンレモ

2013-03-23 09:47:24 | レース観戦記
さぁ、いよいよロードバイク、春のクラシックが始まりました!!  

これから1週間に1度、あるいは2週間に1度のペースで、ヨーロッパ最高峰のロードレース放送を楽しむことができます!!って睡眠時間を削ってテレビを見てしまうので、翌日の仕事に響いてしまいそうですが(-_-;) でも好きなものは止められません。

「 ミラノ~サンレモ 」については、拙ブログでも簡単に紹介したので、そちらをご覧ください→→  「ミラノ~サンレモ」

春のクラシックシーズンの訪れを知らせる、プリマヴェーラ(春)の異名をもつ 「 ミラノ~サンレモ 」 がトップバッターです。ツール・ド・フランスを狙ってくる、有名な選手たちが本気で優勝を獲りにくる真剣勝負です。優勝候補で言うと、スロヴァキアの怪童、ぺテル・サガン、今シーズンは輝きを取り戻せるか、スパルタカス・ファビアン・カンチェラーラ(スイス)、今シーズン、好調な滑り出しをみせているメッシーナの鮫・ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)、そして、今シーズンは世界チャンピオンジャージ、アルカンシェル(虹)を着て走る、クラシックハンター・フィリップ・ジルベール(ベルギー)、等が挙げられます。もちろん、レース展開次第でゴール前の集団スプリント勝負となれば、間違いなく現在最高のスプリンター、マン島超特急・マーク・カベンディッシュ(イギリス)が駆け抜けてくれる筈!!

にしても、選手の名前にいちいち異名を付けたけど、外国人スポーツ選手はこういうのが似合いますね。日本人でいうと・・・「ハマの大魔神」とか「ハマの番長」とか、「兄貴」金本知憲とか、「山の神」柏原竜二とか、そんな感じですか。あっそうそう引退しちゃったけど「ゴジラ」松井もそうですね。「ウルフ」高橋由伸はいまいち流行らなかったけどね。イチローはあれだけ偉大な選手にもかかわらず、異名は「安打製造機」なんて平凡なものしかないですね。こういう異名のセンスはヨーロッパの方が上かなぁ。「マン島超特急」はチトださいけど。


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ドキドキワクワクで、Jスポーツのチャンネルを入れると、「ただ今レースは中断されています」だって。えっ、何事!?と思って話を聴いていると、何でもミラノから地中海へ至る山間部のルートで大雪が発生、走行不能と判断し、レースを一時中断して、走行可能な場所まで移動してレースが再開されるとのこと。これにより、298㌔というクラシックレース最長の距離を誇るレースが、240㌔くらいに削減された模様。こういう事態は珍しいようですが、ともかく再開されるらしいのでひと安心。




レース再開。中断前のタイム差が再現されるので、追走グループのスタートは待ったをかけられています。ブルンブルン、早く走りたい!!まるで、競馬のゲートのようです。




地中海沿岸の街並みの中を疾走するロードバイク。ヨーロッパはこういう映像だけで絵になりますね。




残り9㌔、必死で逃げる先頭集団と、それに追い付こうとする追走集団(後ろに見えますね)。タイム差は27秒!!




追走集団のプロトンから、3名の選手が飛び出した!! 先頭から、ぺテル・サガン、ファビアン・カンチェラーラ、ゲラルド・チオレックです。前2人はバリバリの優勝候補ですが、チオレックは活躍が嘱望されながらも十分な結果を残すことができなかったドイツの26歳の選手。もちろん、これまで名前を聞いたことのない選手だったので、優勝候補の選手たちに喰らい付くのは意外でした。




プロトンから飛び出した3人は逃げ集団と合流。ここまでゴールが迫ってくると、カンチェラーラの得意なアタックも難しく、ゴール前のスプリント勝負となります。




スプリントに強いのは、サガン(緑色)とチオレック(黄黒)、カンチェラーラ(黒白青)は単独走が持ち味で集団スプリントはあまり得意ではありません。カンチェも追いすがりますが、ここはサガンとチオレックの一騎打ち!!




サガンの後ろから飛び出したチオレックが僅かの差でサガンを差し切りました!!先頭でゴールを駆け抜けたチオレックの歓喜の雄叫びと、サガンの悔しそうな顔!!

ゴール手前20㎞くらいからは白熱の展開でした。それまでは先頭集団がそのまま逃げ切ってしまうのか・・・と不安がよぎりましたが、やはり逃げ切りは難しいようです。きっちり有力選手たちが追い付いて白熱のゴール争いを演じてくれました。カンチェラーラの独走と、それに迫ろうとするプロトンの絵は今回は見られませんでしたが、カンチェは手堅く3位をキープ。4位は逃げ集団を形成して逃げ切りを図ったフランスのシルヴァン・シャバネルが粘りました。なかなか手に汗握る展開になりました!!

*詳細なレース展開と解説はこちらをどうぞ→→→cyclo wired.jp

次のクラシックは3月31日(日)Jスポーツ4で放送の「ツール・デ・フランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)です。楽しみ楽しみ。




ロードバイク界におけるクラシックって何??その① プリマヴェーラ 「ミラノ~サンレモ 」

2013-03-09 17:12:20 | レース観戦記
ヨーロッパの自転車レースといえば、5月のジロ・ディ・イタリア、7月のツール・ド・フランス、8月のブエルタ・ア・エスパーニャのような、3週間に渡って行われる『 グランツール 』に目が奪われてしまいますが、3月中旬に行われる「ミラノ~サンレモ」を皮切りに行われるクラシックと呼ばれる、ワンディレースもグランツールに劣らず見応え十分で、有力選手たちが本気で優勝を狙ってくる数々のレースです。だいたい毎週日曜日毎に行われます。

ツール・ド・フランスは知ってるけど、クラシックって何?どこを走ってるの?どんなレースなの?という方のために、というより、未だよくクラシックのことを知らない自分のために、クラシックについての情報を整理してみたいと思います。


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以下はウィキペディアの説明。

クラシック (Classic) とは、ヨーロッパ各地で開催されている ロードレースの形態の一つである「ワンデイレース(シングルデーレース)」(1日で競技を終了するレース)のなかで、特に長い歴史を持ち、高い格式を誇るレースを指す。
クラシックでの勝利は極めて価値の高いものであり、1勝でもすれば生涯の勲章となる。自国で開催されるクラシックに対してはグランツールでの勝利以上に重きを置く選手も多い。ファンらは俗に彼らのことを、「クラシックハンター」と呼んで尊敬している

ふむふむ、なるほど。で、クラシックには、どんなレースがあるのかというと・・・・



クラシックレースの種類

①ミラノ~サンレモ(イタリア) 3/17

②ヘント~ウエヴェルヘム(ベルギー) 3/24

③ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)(ベルギー) 3/31

④パリ~ルーベ(フランス) 4/7

⑤アムステルゴールドレース(オランダ) 4/14

⑥フレッシュ・ワロンヌ(ベルギー) 4/17

⑦リエージュ~バストーニュ~リエージュ(ベルギー) 4/21


以上が、春のクラシックと呼ばれ、3月から4月にかけて毎週のように行われる歴史あるレースを指します。クラシックは夏や秋にもありますが、春に行われる上記のレースがメジャーなようですね。夏~秋に行われるクラシックの中で有名なのはクラシックの最後を締める⑬のジロ・ディ・ロンバルディアですね。

⑧ヴァッテンフォール・サイクラシックス(ドイツ)
⑨クラシカ・サンセバスティアン(スペイン)
⑩チューリッヒ選手権
⑪パリ~ブリュッセル
⑫パリ~ツール
⑬ジロ・ディ・ロンバルディア(イタリア)

これらクラシックの中でも、

①ミラノ〜サンレモ(イタリア)
③ロンド・ファン・フラーンデレン(ベルギー)
④パリ〜ルーベ(フランス)
⑦リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(ベルギー)
⑬ジロ・ディ・ロンバルディア(イタリア)


の五つは、クラシックの中でも、とりわけ古い歴史があり、記念碑的なレースという意味合いを込めて、モニュメント (The Monuments) と呼ばれています。

これらレースの開催地を見ても分かる通り、フランス北部からベルギー、オランダにかけての地域とイタリア北部と、開催地がヨーロッパの中でも限定的ということが分かりますね。特にベルギーは国技が「自転車」というだけあって、古い時代から自転車レースとの結びつきが強い地域だったといえるのでしょう。ベルギーは人口1千万人強の小さな国ですが、『自転車王国』と呼ばれ、世界選手権優勝のフィリップ・ジルベールや、去年のクラシックを席捲した、トム・ボーネンといった有力選手を多く輩出していることからも、その盛んさが窺えます。

① ミラノ~サンレモ(イタリア) 3/17 *モニュメント

まずは3月17日(日)直近に行われる、クラシックシーズンの開幕を告げるこのレース。イタリア語で春を意味する「プリマヴェーラ」の愛称で呼ばれます。秋に開催されるジロ・ディ・ロンバルディアと兄弟レースとも呼ばれ、ミラノ~サンレモを「スプリンターズクラシック」、ジロ・ディ・ロンバルディアを「クライマーズクラシック」と呼ばれます。

地中海沿いの街並みを走るプロトン(大集団)。イタリアらしい瀟洒な街並みを駆け抜ける鮮やかなプロトンが絵になりますね。


どの辺を走るコースかと言うと↓↓のMAPをご参照ください。



イタリア北部中央のロンバルディア州の州都「ミラノ」をスタートして、地中海岸まで南下した後に、フランス国境近く地中海岸沿いの街「サンレモ」を目指すコースです。テレビ中継では地中海を横目に眺めながらの風景も楽しみの1つです。

コース図はこんな感じ。


すべてのワンデーレースの中で最長の距離(2008年や2010年は298km)を走るのが特徴であり、その異名どおり、スプリンターたちからは、最も勝ちたいレースに挙げられる。コースレイアウトは年により若干微調整されるが基本的には変更が無く、スタートとゴール地点も名前の通りミラノとサンレモに固定される(ウィキぺディアより)。



レース展開としては、スプリンターは途中の登りで脚を使わずにゴール前でのスプリント勝負に持ち込みたい、と考え、ルーラーやパンチャーは、スプリンターの脚を削るために幾つかある登り区間でペースを上げようとする。各チームもエースの勝利のために様々な戦術を繰り出してくるスリリングなレース展開になります。ウィキによると「ラスト1キロは非常にカーブが多く、最後の直線も短いため、3~4人のトレインで最高速度を稼いで勝負というスプリンターよりは、単独あるいは少人数トレインで爆発的な加速を持つタイプのスプリンターの方が有利になる」とのこと。ゴール手前のスプリントに全てを賭けるピュアスプリンター(例えば、カヴェンディッシュやグライペルのような)よりも、登りもこなせるタイプのスプリンター(ジェランスやゴスもその典型ですね)が有利に働く傾向があるようです。

最近5年間の優勝者

2012年 サイモン・ジェランス オーストラリア
2011年 マシュー・ゴス   オーストラリア
2010年 オスカル・フレイレ スペイン
2009年 マーク・カヴェンディッシュ  イギリス
2008年 ファビアン・カンチェラーラ  スイス


この顔ぶれを見ても分かるように、スプリンタータイプやアタッカータイプ(単独での逃げ切りが得意)の選手が優勝を飾っています。

昨年は、サイモン・ジェランスが優勝を飾りましたが、それよりも強烈に印象に残っているのが、2位となったファビアン・カンチェラーラの走りです。

レース終盤、プロトンからの逃げ切りを図るカンチェラーラが果敢にアタックを仕掛け、集団から飛び出しました。それに付いていくジェランスを初め数名の選手がカンチェラーラを追いトレインを組んでプロトンから必死に逃げる、逃げる。トレインの先頭をグイグイと牽くカンチェラーラ。それを逃さじと迫り来る大集団。カンチェラーラはプロトンに追い付かれたら勝機はないと考え、圧倒的なパワーでずっと先頭を牽き続けました。長時間、一人で先頭を牽くのはカンチェにとっても最後の脚を残すためには損なはず。トレインを組む別の選手が前を牽こうともしましたが、なんとカンチェはそれを拒否。他の選手に任せていては集団に追い付かれてしまうという危機感から再び牽引役を買って出ました。

逃げるカンチェトレインと怒涛の勢いで迫ってくる大集団の映像は圧巻の一言。最後は、大集団から逃げ切ったカンチェと、その後ろをぴったりマークしてきたジェランスとの一騎打ち。圧倒的なスピードでトレインを1人牽き続けたカンチェにもはや脚はなく、スプリンターのジェランスに差し切られてしまいました。

勝者はジェランスですが、より鮮明に記憶に残ったのはカンチェラーラ。ジェランスもカンチェの走りに称賛と敬意を送っていました。それまで、噂では聞いていましたが、その凄い走りっぷりに惚れ込んでしまいました。しかし、残念ながら、昨年のこのレース以降、大事なところ(パリ~ルーベ、ロンドン五輪ロードレース)で落車続きで骨折もしてしまい良いところがありませんでした。それゆえに今季に賭ける想いは相当に強いはずです。今季もミラノ~サンレモで見せたあの爆走が見てみたいですね。


今年のミラノ~サンレモはどんな展開になるのかなぁ。1週間前の今からドキドキわくわくとても楽しみです!!

「ミラノ~サンレモ」は、3月17日(日)CS放送の「Jスポーツ3」にて22:30~26:00でLive放送があります。