ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

神鉄有馬口駅付近から逢山峡沿いの小道(一部グラベル)を登って裏六甲ドライブウェイへ。

2015-08-03 05:18:34 | 峠 ・ ヒルクライムコース

神戸電鉄、有馬口駅付近の踏切です。今日は最近ライドでご一緒した方から聞いた、素敵な木立の中のヒルクライムコース、そして一部はグラベル(砂利道とか未舗装という意味です)になっている爽快なコースのご案内です。このコースを知ってしまたったら裏六甲から六甲山上に上がるルートの楽しみが倍増してしまいました。また今週にも登ってしまいそうです。

逢山峡沿いの小道

距離:4.5km
平均勾配:5.5%


当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。
順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「ロードバイクブログ村」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


神鉄の踏切を越えて、さぁ出発!どんなコースなのか楽しみですね。そうそう今日は久しぶりのマドン6の出走です。駅前に1日500円のパーキングがあるのでそこに車を留め置くことができます。


駅付近の小ぢんまりとした住宅地を抜けて自転車をゆっくりと走らせます。


住宅地を抜けると風景は一変。田園風景と迫り来る山並みと、高速道路(阪神高速7号北神戸線)の高架橋の迫力ある風景です。


田園風景の道の脇にあった山王神社。社叢が見事な社でした。この地域のルート調査のために参拝は必ずです。


水路を見ると轟々と水が流れ落ちてきています。これの水も水性豊かな六甲山の山々からの贈り物なんですね。


唐櫃大橋の下をくぐって左へと進んで行きます。


このあたりから川沿いの道が始まる感じ。さぁどんな感じの道になるのか!?


道の右手に川の流れる音を聞きながら杉の木立の道を進んで行きます。木陰になっていて涼しい。


道はしっかり舗装されているのでロードバイクで余裕で通れちゃいます。


道の右手は谷になっていて渓流が流れているんですけど、茂みがあってなかなか写真に取れない感じ。でも良い雰囲気の水の音がずっと続いています。


ここは逢山峡というのね。こういう看板がないと名前がはっきりと分からなかったりしますよね。


木々の切れ目から渓流を覗き込んでみました。すごい。川遊びに相応しいな。


山の谷に沿った小道、向うに見える山、谷底の渓流、素晴らしい道です。


ぐぐっと坂を登る区間も増えてきました。道はひび割れたりしているけど大丈夫。まだまだ舗装路。


お、登山客。ちらほらと勾配が急な区間も出てきました。


そして小さな切通しの直線路。


切通しの直線路を越えると、ついにグラベルゾーンに突入です。でも大丈夫。こういう道に出くわした時のためにパナレーサーRaceTypeDを履いているんですから。


ガタガタと道を走って行き、ふと目線を下げると、ガーン!!リザードスキンのエンドバーキャップがなーい!!格好良くて気に入っているのに。ちょっと戻って探したけど見つからず。あらら。仕方ないなぁ。


あ、何か橋があった。猪鼻橋。どういうことでこの名前に・・。


橋を越えて再びのグラベル。こっちは手強い!道を補修するために新しい砂利が巻かれて路面がフカフカしてる!!スリックのロードバイク用タイヤには一番アカン道や!!トルクが掛からないし、バイクがコントロールできない。


しかも泥濘区間に突入!!とれはマウンテンバイクだったら楽しいんだけど、マドン6で来ちゃいけない道だったな。せめてクロモリのいつものケルビム号だったよ。コケたりはしないけど危ない危ない。


到着!!裏六甲ドライブウェイに出ました。あ、ここに出てくるのね。グラベル区間は思ったより短かったし、どうしても走れないと思えば手押しで行ける距離です。この道はたまらんなぁ。これまで裏六甲ヒルクライムは有馬街道の唐櫃交差点から、普通にラブホテル通りの暑苦しい車道をひたすらに登って登って、裏六甲DWの入口まで来ていたけど、このルートを知ったら100%こちらのルートだな。


裏六甲ドライブウェイは勾配もそうきつくない道を約4km登って六甲山上に至る道。東六甲、東六甲を登るのに比べたら全然楽々の登り道です。しかもここに来ている時点で半分登ってきているわけだしね。


残り100mです。六甲山上道路、記念碑台の交差点は目の前です。


交差点を左折すぐにある自動販売機で小休止。ここの自動販売機、3台もあって重宝するんだけど、日蔭が欲しい。。

この後、裏六甲を下って、また登り返してきました。2回目の登りは写真は撮らなかったので登りに集中するとあっという間に山頂に戻ってこれた感じです。さぁ時間もないので、またあのグラベルロードを通って、神鉄有馬口駅のパーキングを目指すとしますか。


同じ道だけど、下りの時の風景はまた別物ですね。柔らかい緑の光が心地よいです。


あ、沢登りをしているなぁ。子どもたちが多いからキャンプの企画か何かかな。涼しくて楽しそう。


こちらはファミリーで川遊び。夏はやっぱり川遊び!!ですねよね。って実はあんまり経験ないんだけど。

宝塚市・塩尾寺ヒルクライム

2014-07-12 18:51:37 | 峠 ・ ヒルクライムコース

ここは宝塚市中心地、武庫川に架かる宝来橋です。今日はおそらく宝塚市内最難関のヒルクライムコース「塩尾寺ヒルクライム」に挑戦します。このコースは関西ヒルクライムTTにも登録されている隠れた名所と言っても過言ではない名コースです。関西ヒルクライムTTに登録されているコースとは若干違うルートでゴールの塩尾寺を目指します。

当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。
順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「ロードバイクブログ村」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへにほんブログ村


宝来橋を渡り武庫川右岸に出てすぐのローソンから登っているルートで登ります。


コースの半分は湯本町、紅葉が丘という住宅地の中を登って行くルートになります。道幅は狭く、車の交通も少なくはないのでゆったりと気長に登って行くのが良いでしょう。先はまだまだ長い。


スタート地点付近のカレー屋の脇に道標あり。ここより一五丁ということですが、住宅街を登っていく道は何筋もあるので、道標の示す古道がどのルートなのかは分かりません。15丁はおよそ1.6㎞ですが、今回実際に登った距離は2.3Kmでした。


紅葉が丘の住宅地を流れる塩谷川沿いに登って行きます。この辺りはギアを落としてゆったり登ればどうということのない斜度です。


川筋を離れ住宅地の中に入っていくとYの字。右へ行くと甲子園大学を経て塩尾寺へのルートへ。左に行くと最短コースで塩尾寺に向かうルートになります。前を歩くのは登山のグループ。塩尾寺への登りは、阪神間の登山では著名な東六甲縦走路の登り口になっているので、ハイカーの姿の頻繁に見られます。というよりロードバイクでこの坂を登っている方がアウェイな感じ。


この辺りの最大斜度は約17%程度。ただし勾配が厳しいのは一瞬で、局地的に斜度が緩くなる区間があるので、体力の消耗も抑えられるような感じです。


標高も高くなってきたので、振り返ると家々の合間から宝塚の街並みが若干見下ろせますね。


甲子園大学の敷地の横を歩きながら、住宅地を抜けて舗装された山道に入って行きます。目の前のハイカーを追い越していきます。斜度は16%弱くらいあると思いますが、この程度の坂道は歩くより自転車の方が明らかに速いものですね。


さぁ、住宅地や大学の敷地を越え、木立の中を行く山道に変わりました。


登ってすぐの所に休憩所の広場があります。ここは毎年11月に行われる登山大会、六甲山全山縦走大会のゴール地点となっている広場でもあります。といっても、小さな神社と広場、屋根のあるベンチがある以外に何もありません。自販機もなければ、眺望も見えないということで、スルーしてしまっても構わないでしょう。


広場の前はヘアピンカーブになっています。麓の住宅地から登って来られる人もいます。散歩コースにしては厳しいとは思いますが。


さきほどの広場から少し登った場所にある展望ポイント。このヒルクライムコース中に眺望が効く場所はここしかありません。今日は靄がかっているので、眺望はイマイチですが、もし視界がクリアであればかなり遠くまで見通せる眺望になります。


展望ポイントを越えると斜度20%前後で推移していきます。シッティングで登ると前輪は浮き気味になるので、加重で前輪を浮かせないように進むしかありませんね。


アスファルトからコンクリートのジープロードに。滑り止めの◎が抵抗になるので、登りは辛くなりますよ。


急坂を耐えに耐えて登っていくと、ようやく終着地点の塩尾寺の境内が見えてきます。ここに至るまでの200mは斜度20%を越える区間もあるので、足を付きそうになりますが、じっと我慢ですね。


そして、ゴール。ようやく塩尾寺に到着しました。そうだ、今更ですが、この寺の名前は「えんぺいじ」です。「えんびじ」ではないのでご注意ください。


塩尾寺の脇から東六甲縦走路が続いています。ここからは山道となってアップダウンを繰り返しながら、六甲最高峰に向かっている登山道となります。


塩尾寺の鐘。市街地に近いお寺なので、大晦日の除夜の鐘を打ちに大勢の人がここまで登ってきます。まさに大晦日登山といった感じですね。



 距離   : 2.3km
平均斜度 : 13.1%
獲得標高 : 291m

宝塚市は山間部も広いので、まだ知らぬヒルクライムコースがあるかもしれませんが、現在、私が知る限り、距離、平均斜度、最大斜度ともに揃ってる市内最大のヒルクライムコースだと思います。

ゴールに近くなると道に砂が浮いたり、ひび割れがあったりと路面がやや荒れているので、パンクや滑って落車などをしないように注意が必要です。私の場合、パナのDタイプ25Cなので、タフな路面であってもそう臆することなく登っていくことができました。もちろんシッティングのみで、ダンシングは一切なくても大丈夫です。ゴールの塩尾寺からは登山道は続いていますが、舗装路はここで行き止まりなので、ロードバイクでここに来る人は、このヒルクライムを楽しみにやって来る人だけですね。ハイカーが多いので急坂の下り坂は特に注意が必要です。

このコースの最大斜度は25%とにもなるそうですが、難易度からすると、距離900mの花山院の方が上ですね。足着きをせずに登り切る難しさは花山院ほどでもないです。ここは勾配がキツイ区間が続かず、足を休める機会があるというのが要因でしょう。



大台ケ原ヒルクライムコース

2013-09-04 20:54:59 | 峠 ・ ヒルクライムコース


いや~よう降りましたね。秋雨前線停滞のところに、台風2連発のぶっこみで、先週の金曜日くらいからずっと雨が降り続いてきました。連日の雨で武庫川を流れる水量がとんでもないことになって、洪水まではいかないまでも、河川敷に川の水が溢れ出てきそうになっていました。それにしても、天候が理由でこれだけ自転車に乗れない期間って梅雨にも厳冬期にもなかった事態。夏の平均気温上昇とともに、台風連発や長い期間の秋雨前線停滞が常習化してしまうとなると、1年で最も厄介な季節になってしまうこと間違いない。是非そういうことにならないでいてもらたいですね。

というような訳で、自転車にも乗れず、ブログのネタもないところなので、一度記事にしておきたかった企画をやっておこうと思います。それは、今年のGWに出掛けた、「GW企画。大台ケ原、紀伊三山を巡る紀伊半島縦断ツーリング」の中で登った 「大台ケ原ヒルクライムコース」を「峠・ヒルクライムコース」のカテゴリーで記事化すること。近畿の屋根といわれる大台ケ原(標高:1694m)に登る機会なんてのは、そうそうないこと。実際にこの5月のツーリング企画で、生まれて初めてこのコースを走った訳ですから、ここで記事化しておかないと、今後いつこの山に登ることができるのか分からないので。

写真は、大台ケ原ヒルクライムコースの登り口に至るまでの国道169号線を滑走するロードバイクトレインの図。道路の高度が高いので迫力がありますね。



奈良県川上村を走る国道169号線は山と山の間の渓谷を繋ぐトンネルが多いです。トンネルを越えると、迫力満点のカーブ橋。橋の上からコンクリートの橋脚がマル見えというのも珍しいですね。

当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。
順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「ロードバイクブログ村」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへにほんブログ村


大台ケ原の場所はここ。日本百名山、日本の秘境百選(何それ!)にも選ばれている自然の名勝です。

ルートラボのMAP


コース全体概略

 始点   : 奈良県川上村・国道169号線と奈良県道40号大台ケ原川上線分岐点
 終点   : 奈良県川上村・奈良県道40号大台ケ原川上線終点にある大台ケ原ビジターセンター
 距離   : 19.3km
平均斜度 : 4.5%
獲得標高 : 931m

*単独のヒルクライムコースで、19kmの距離と900m以上の獲得標高は関西圏随一ではないかと。関西圏にこれ以上の距離と獲得標高を持つヒルクライムコースはあるのかなぁ・・。あるのなら是非情報をください。


国道169号線から、奈良県道40号大台ケ原公園川上線(大台ケ原ドライブウェイ)への分岐点はこの先です。


その分岐点から県道に入って行きます。かつては有料道路だったようですが、1981年に一般道路となりました。


大台ケ原は関西でも有数の観光スポットなので、2車線のしっかり整備された広い道をずっと登っていくのかと思いきや、1車線の狭い道で意外でしたね。標高の低いうちは木立の中を行く爽やかな道でした。


勾配は緩いのでじっくりゆっくり登っていきます。少しずつ高度が上がってくるにつれて周囲の眺望が良くなってきました。


「大台口隧道」というトンネルを潜りました。はっきりと確認できませんでしたが、ここが地図で言う伯母ヶ峰峠なのでしょうか。


トンネルを抜けると、道路の右側の眺望が開けました。天気は生憎の曇り空でイマイチなのが残念ですけど。


休憩所のようなところに展望台がありましたが、ここからの風景もはっきりとしません。


展望台からの景色。あの高い山が大台ケ原なのかな~~??道はまだまだ続きます。


標高が高くなってきたので視界を塞ぐような鬱蒼とした木立はなくなり、背の高い木々もまばらになってきました。


曇り空から青空が少し差し込んできました。道の勾配は相変わらず緩やかですが、先はまだまだ長い。登っても登っても辿り着かないという感覚です。20kmの登坂路は伊達じゃないって感じですね。


少し脚を止めて記念撮影。


遠くを見渡しても、重畳と続く山、山、山の眺望。


まさに紀伊山地の奥地という感じです。パラグライダーでこの谷間をスーッと滑空できたら最高だろうな~~。


いよいよ、終着点に向けて登って行くという感じの道になってきました。道路もいつのまにか綺麗な2車線道路に。


道を下っていくバイクや車が多くなってきました。もう少しだ!と感じてからも結構長い道のりが続きました。


ビジターセンターの駐車場に入れないクルマが路上駐車していますね。もうその先のカーブを曲がれば終点の公園駐車場です。


到着!!。長かったなぁ~。それにしても車いっぱいです。この駐車場をベースとして周辺を登山するハイカーがすごく多かった。あとは、ドライブ観光の人ですね。自転車ツーリングは本当に少数派。


ビジターセンターで記念撮影。ここは大台ケ原に関する資料館、博物館のようになっていて見応え十分の展示内容(しかも無料)。素晴らしい。


ビジターセンター。大台ヶ原について、地理、地質、動植物、民俗、環境、様々な分野の切り口で読み応えのある内容で展示されているので、ここで数時間は過ごせますね。資料館というより博物館といっても過言ではない展示内容です。


バスがたくさん留まっています。観光客の多さが分かりますね。しかし、5月というのに寒かったことが印象に残りました。天気は晴れ間が出てもすぐに曇ります。小雨もパラパラ。さすが日本列島で最も降水量の多い地域で、空気は湿り気たっぷりでした。

「大台ケ原ヒルクライムコース」の評価



交通量 [B]
登山のピークはGW頃になるのかな。頂上の駐車場には多数のクルマやバスが留まっていたので、交通量は少なくはないと思いますが、距離も長いのでまばらに遭遇するくらいかな。

路面状況 [A]
トンネルを越えるまでは、これが元有料道路?というくらいの林道のような細い道。ただ路面状態はそう悪くはありません。トンネルを越えると整備された2車線の広い道路となるので整った路面状況と言えるでしょう。

安全性 [B]
前半の林道のゆうな区間でクルマやバスと遭遇すると神経を使います。登りは自転車ではスピードが出ませんが、下りで眺望に見とれて自転車の運転を謝らないように注意が必要です。いや、本当に。

信号機 [S]
スタート地点からゴール地点まで1つも無かったような気がします。

エイド [D]
終着地点にはビジターセンターはじめ、食堂や宿泊施設などもあってエイド機能は充実していますが、スタート地点や途中の道のりには自動販売機があるのみです。登坂する前に十分な食料補給をしておく必要があります。

景観 [S]
これぞまさに重畳とした山並みという風景です。見渡す限りの山、山、山という眺望が得られるまたとないロケーションで、紀伊山地の雄大さに触れることができます。ビジターセンターに何泊かして風景の移り変りを楽しみたいぐらいです。

用途 [ヒルクライム]
まさに関西の奥座敷とも言うべき場所に位置する大台ケ原。国道169号線のバイパス工事が進み、山裾を縫ってクネクネと走る道から、山と山の谷間に橋を架け、長いトンネルを穿ってできるだけ直線路で走れるような道になってきたので、昔に比べると吉野あたりからのアクセスも容易になったとはいえ、都心からだと高速を使っても3~4時間はかかる道程の遠さ。しかしながら、大台ケ原は日本百名山の一つにも挙げられ、独特な気候と風土から多種多様の生物の生息地として登山客の人気も高く、山頂付近に登山基地となるビジターセンターが設置されクルマでのアクセスが可能になっています。そのおかげでロードバイクでもビジターセンターまでの道のりを登っていくことができるのです。ビジターセンターの標高は1570m。この高さまで登ってこられる舗装路は関西圏では他にないのでは?? 眺望も素晴らしい。機会を作って何度でも登ってみたくなるような絶好のヒルクライムコースです。

才ノ神峠 (大阪府豊能郡能勢町長谷(ながたに)付近)

2013-08-24 12:28:28 | 峠 ・ ヒルクライムコース

今回の峠は能勢町にある「才ノ神峠」。舗装された車道上にある峠ではなく、山間の古道(今は林道になっています)にある峠ということでなかなか趣のある峠なんですよ。しかし、この才ノ神峠よりもこの峠のある集落、長谷(ながたに)の棚田の方が有名かもしれません。

当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いで
ブログランキングに参加しています。
順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「ロードバイクブログ村」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへにほんブログ村


才ノ神峠は、大阪府豊能郡能勢町を走る国道173号線上の「栗栖」交差点の近くを走る大阪府道602号島能勢線から長谷の集落から峠道を登って行った場所にあります。長谷の棚田の風景を楽しみながら峠道を登っていくことができますよ。

ルートラボMAP


コース全体概略

 始点   : 大阪府豊能郡能勢町・大阪府道602号線、稲地集落付近
 終点   : 大阪府豊能郡能勢町・大阪府道602号線、長谷集落付近
 距離   : 4.2km
平均斜度 : 4.8%
獲得標高 : 190m


府道から長谷の集落の平坦な道を西へとゆっくり進んで行きます。左手に山並み、右手に田園風景が広がっています。


集落の外れの木立の道を西に進んで行くと少しずつ高度が上がっていきます。


低い高度ながらも、棚田を見下ろせる光景と出会うことができます。


ずいぶんと高度が上がってきました。田園の中を走る道路は栗栖交差点と杉生交差点を繋ぐ峠道です。



長谷の集落は山裾の谷に沿って民家が続いています。その生活道路を登っていくと、ぐいぐいと高度が高くなり、棚田を見下ろす風景もダイナミックなものになってきます。


谷に沿ってすり鉢状に棚田が作られているが分かります。


高度の高い所にも民家が点在しています。石垣の傍を通る雰囲気もまた良いですね。


棚田の最上部周辺を横切って走る道路です。


棚田の上部から下を見下ろす見事な棚田の風景が広がります。長谷の棚田は山の斜面に沿って展開されているので、峠道を登ってきたルート以外にも、見晴の良い場所があると思いますよ。そんな場所を探して風景を楽しむのも面白そうですね。


道はいよいよ集落を離れて木立の中を登って行きます。


と言っても距離はそうはないですけど、木立の中の坂道を登って行くと、多くの道が交差する場所に辿り着きます。


それが「才ノ神峠」です。江戸時代には人馬の往来が盛んだったとはとても思えないようなひっそりとした場所にあります。ただし、交通の要所だった名残りは今でも残っていてこの峠は登山道や林道など、6本の道が交叉する場所となっています。


この峠の先は一体どうなっているのか?一応道路に舗装がなされ、ロードバイクでも通行できそうな道もあったので、長谷の集落に戻らずにこの道を進んでいくことにしました。

道は多少荒れてはいましたが、なんとかロードバイクでも走ることができました。しかし狭い道を急勾配で下っていくのでブレーキレバーを握りっぱなしになります。ロードバイクでこの道を下るのは危険で全くお薦めできませんね。ディスクブレーキ装備のMTBならなんとか余裕を持って下ることはできそうですけど、逆にこの道を登るというのはすごく苛酷だと思います。そして、急峻な道をなんとか下って行くと、猪名川町の槻並の集落に辿り着き、その先は「道の駅いながわ」近くの兵庫県道12号線に合流していきます。

「才ノ神」の評価



交通量 [A]
山間の奥まった場所にある集落の中にある生活道路を走ります。クルマはその地域に住んでいる人が走らせるだけで交通量はほとんどありません。棚田見物に来たクルマやオートバイに出会うことの方が多いかも。

路面状況 [C]
民家の並んでいる集落の道路はまったく問題はありませんが、集落を離れ、山間の道になると道は林道のようになっていて少し荒れ気味ですが、ロードバイクでも走ることはできます。ただし、峠を越えて走る道は舗装こそされているものの、手入れは十分ではなく急勾配の道なのでロードバイクでは危険だと思います。

安全性 [B]
交通量は多くはありませんが、道が狭いので、クルマとの対向や路面の荒れには注意が必要です。

信号機 [S]
まったくありません。

エイド [E]
栗栖交差点付近はコンビニやスーパーなどありますが、長谷周辺や峠周辺には何も補給ポイントがなさそうです。峠に入る前に補給を整えておいた方がベターですが、峠までの距離も少ないのでそうナーバスになることもないと思います。

景観 [A]
才ノ神峠という、昔は大変賑わったという余韻も感じられないほどのひっそりとした峠の哀愁を感じることができますが、景観のメインは長谷の棚田です。狭い谷間の土地で山の斜面を生かして耕地を作ってきた日本人の知恵に触れることができますし、まるで飯盒の中蓋のような形の田んぼが1枚1枚と折り重なっていく景観も見応え十分です。四季折々の景色の変化も楽しめそうです。

用途 [ツーリング]
この峠道を通行のために利用したり、ヒルクライムコースとして利用することは全く不向きです。ツーリングの一環として古びたこの峠を訪問すると良いアクセントになってツーリングに深みが増すと思います。

船坂峠(蓬莱峡の坂) (西宮市・兵庫県道15号神戸三田線(通称・有馬街道)上)

2013-08-15 21:08:46 | 峠 ・ ヒルクライムコース
蓬莱峡


今回紹介する峠は、阪神間ローディにとっては馴染み深いと思われます有馬街道(兵庫県道15号神戸三田線)上にある船坂峠です。そして、このコースは船坂峠に至るまでに見る事ができる景勝、蓬莱峡の坂としても有名です。

「船坂」とは、有馬街道を有馬温泉に向かって登って行き、登りつめた場所にある小さな集落の名前です。その歴史は古く、奈良時代の文献に船坂の字を見る事ができます。日本三古湯の1つ「有馬温泉」との繋がりが深く、有馬温泉への道中、あと一息というところで、この船坂の茶屋などで休憩することが多かったのではないかと推測されます。現在の船坂は西宮市に属し、住民約700人ほどの小さな集落となっています。地理的には標高350m~400mにあり、寒暖の差が大きく、それを利用した野菜栽培が有名になっています。

ルートラボのMAP


コース全体概略

 始点   : 兵庫県西宮市・国道176号線上、大多田橋交差点
 終点   : 兵庫県西宮市・兵庫県道15号神戸三田線上、船阪交差点
 距離   : 5.6km
平均斜度 : 5.8%
獲得標高 : 330m

当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「自転車ブログ」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログへにほんブログ村



国道176号線、大多田橋交差点。K15、通称「有馬街道」の起点となる場所です。祠には「馬頭観音」が祀られており、動物供養、特に街道脇に設置されている場合は、街道筋で亡くなる馬を供養するためと言われています。現代ですと、もちろん街道を馬で往来することはありませんので、道中の安全祈願という意味合いを感じることができます。


古い道標も交差点にあります。「左有馬道、右木ノ元」の字が見て取れますね。

      
有馬街道はJR福知山線の高架下を潜ってスタートします。高架を過ぎると右手にはすぐ採石工場があります。大多田川沿いに沢沿いを登って行くこの道には採石工場がいくつか見られます。六甲山特有の花崗岩質の岩肌が採石にはちょうど良いという感じでしょうか。

      
左手側に大多田川と東六甲の山並みを眺めながら勾配の緩い坂道を西へと登って行きます。そして大きな採石工場も見えてきました。


この採石工場の建物の壁に、ロッククライミングをするアスリートの絵が描かれていました。こんな絵が描いてあるって恥ずかしながら初めて知りました。

      
勾配は少しは厳しくなってきましたが、それでもまだまだ余裕の坂道です。阪急バスの「知るべ岩」なる停留所があります。 


こんな言い伝えがあったのですね。この「知るべ岩」は崖下にあるそうですが、ロード用のビンディングシューズでは行けそうもありません。     
      
遠方に岩肌が露出し風化によって荒々しい景観を作り出しているバッドランドが見えてきました。蓬莱峡です。

      
一路西に進んでいた道がヘアピンカーブで東側に折れ曲がり、また再び西へと折れ曲がります。


MAPにある通り、Z状の道となっていますが、蓬莱峡を遠望できるこのZ状の区間がこの峠道のハイライトです。

      
Z状の折れ曲がった道を西へ進んで行くと、「蓬莱峡」のバス停があります。記念プレートもあるので、そこで記念撮影。


蓬莱峡のバッドランド。この奇岩は著しく風化した花崗岩によるものらしい。詳しくは、wikiの「蓬莱峡」へ。その昔、私、fumitaroが、小学5年生の頃、男性の担任の先生がクラスの子どもたちを連れて、休日にここに遊びに連れて行ってくれました。今のご時世では、担任と言えども、休日にクラスの児童を集めて遠足のようなことをするというのは色々と難しいことになってしまいましたが、当時はまだ昭和の世で、こうしたほのぼのとしたやり取りができていたのですね。この断崖の森の中で、松ぼっくりを投げ合う戦争遊びをしたことをよく覚えています。


蓬莱峡の説明が彫られた金属製のプレートが設置されています。

      
蓬莱峡のバス停を過ぎてからも、ゆるやかな勾配の坂道が続きます。そして右手に立派な民家が見えてきたら船坂の集落はもうすぐです。

      
船阪の集落に入り、この交差点を左折、県道82号線を行くと、小笠峠を経て六甲ヒルクライムコース、宝塚、西宮市街地へと続く道となります。そして、この坂を登り切った場所が舟坂峠です。


舟坂峠にある山王神社。


現在、「船坂」の交差点がある地点です。右手に坂を下ると西宮市山口町の住宅地へ。左折すると小笠峠を登らず宝塚・西宮方面へと繋がる有料道路、西宮北自動車道(盤滝トンネル)です。交差点を直進すると有馬温泉へと至ります。

おまけ

船坂峠より西へ進むこと、3.6kmで有馬温泉郷に到着します。写真の場所は、有馬温泉の外湯「金の湯」です。有馬温泉名物の塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する含鉄塩化物泉、いわゆる「金泉」を楽しむことができます。


有馬名物と言えば、こちらも有名ですね。温泉饅頭とてっぽう水です。てっぽう水は強い炭酸が特徴ですが、仄かにアップルサイダーっぽい味がするのは気のせいでしょうか。

「船坂峠」の評価



交通量 [C]
有馬温泉というメジャーな温泉観光地と都市部を繋ぐ道路であること、沿道に採石工場が並んでいることなどから観光に来る自動車、バス、タクシーやトラックといった色々の種類の交通量が多い道路と言えます。都市部周辺の小さな峠道でこれだけ交通量のある道路っていうのも珍しいと言えるかもしれません。

路面状況 [A]
観光、産業、生活道路として多様な側面を持ち、交通量の多い重要な道路ということで保全管理は行き届いているという印象です。

安全性 [B]
上記の理由で交通量は多いものの、片側2車線の道路が続きクルマも自転車を余裕を持って追い越してくれること、交差点なども少なく、脇道からの飛び出しや巻き込まれ、といった状況もないので交通量の割に安全性は高いという印象。

信号機 [S]
船坂の集落に「船坂小学校前」の交差点があるだけです。

エイド [C]
峠道の道中、補給の取れる店舗はもちろん自動販売機も峠の付近、船坂の集落まで行かないとありません。しかし、船坂に出ればコンビニがありますし、峠を下りると阪神間有数の観光地「有馬泉温郷」ですので自転車修理以外のエイド機能は揃っています。

景観 [A]
蓬莱峡や有馬温泉といった、雄大な自然界の力が悠久の歳月を経て地表に現れ出てきている独特な場所を登るコースです。峠道の左手側にある蓬莱峡や六甲の山並みを眺めながらゆっくりと登って行くのが楽しいコースでもあります。

用途 [通行・ヒルクライム]
この峠を目指して、というよりは有馬温泉や裏六甲、三田方面を目指す途中の通路として、あるいは東六甲ヒルクライムコースへの取りつきの1つとしてという利用の仕方がメインでしょう。私は宝塚の職場から自宅へ帰る際にこの道を走ることもあります。平日の夜間は国道176号に比べると圧倒的に交通量が少ないので、ゆったりと坂を登って帰るのもなかなか乙なものです。

野間峠 (大阪府道4号茨木能勢線上、大阪府能勢町と豊能町の町境)

2013-08-14 20:36:29 | 峠 ・ ヒルクライムコース

大阪府能勢町のシンボル、樹齢1000年と言われる 「野間の大けやき」 です。今回紹介する峠は、この大けやきのある能勢町の野間から、豊能町の野間口を繋ぐ大阪府道4号茨木能勢線の 「野間峠」 です。


この地図は能勢町と豊能町を示すものですが、妙見山(660)、天台山(640)が立ち並ぶ、妙見山山塊を挟むようにR477とR423という2つの国道が南北を走っています。R477は能勢町を走りR423は東隣する豊能町を走っていますが、先述の妙見山山塊によって中央の連絡が遮られ、R477とR423を行き来する東西の交通は限られています。

今回の野間峠と、南方の箕面市止々呂美の住宅地と能勢町の東ときわ台という住宅地を繋ぐ道と、野間峠より北方にある「堀越峠」の3つの道路しかありません。止々呂美と東ときわ台の道は住宅地を繋ぐ道路の状況はよく分かりませんが、この府道4号線の野間峠が能勢町と豊能町とを繋ぐ重要な峠道であることは間違いがなさそうです。

しかし、ネットで野間峠を検索すると、野間峠周辺における心霊スポット的な情報が数多くヒットします。それらの情報によれば、夜間、不用意にこの府道を離れて山中に入ったりすることはもちろん、この道を走ることさえ避けた方が良さそうな気さえしてきます。当方霊感などありませんので、今回もそうした種のシグナルを感じることはありませんでしたが、霊山と呼ばれる妙見山の麓という場所柄、そうした事象があったとしても何ら不思議ではないという思いでいます。

こちらはルートラボのMAP


コース全体概略

 始点   : 大阪府能勢町・大阪府道4号茨木能勢線、野間中交差点
 終点   : 大阪府豊能町・大阪府道4号茨木能勢線、阪急バス「野間峠」停留所
 距離   : 3.5km
平均斜度 : 6.5%
獲得標高 : 236m



ここがスタート地点の「野間中」交差点です。野間の大けやきのある場所からまっすぐ東へ向かった場所にあります。

      
道標の石碑がありました。「右に行くと妙見山」とありますね。豊能町から野間峠に至る道の起点は「妙見山口」交差点ですので、妙見山参りは向こう側から登るのが標準となっていたのでしょうか。無人の野菜販売所。これって外国人が日本に来てすごく驚くんですってね。

      
序盤は長閑な集落の脇を通っていく感じの道。勾配もまだまだゆっくりで。

      
右手に田園風景が広がります。左手は山の斜面になっていて景色は見えません。だんだんと勾配が出てきて、集落が低く見えてくるようになりました。

      
かなりぐいぐいと高度が上がって行きます。しかし斜度は10%弱くらいかな。一つ目のヘアピンカーブ。喫茶店があるところを180度ターンします。

      
もう眺望は見られず、木々に囲まれた道をゆったり登っていきます。登っていくと分岐があって右に行くと神社へ行くようですが、坂の勾配で鳥居の根本が見えません。

      
ヘアピンカーブが2つ重なった地点の1つ目。こういう区間はたいてい斜度が酷いことになっていますが、この峠道ではそんなこともなくゆったりと登っていくことが出来ます。

      
180度の折り返し道が2つ重なるコースを上から見るとこんな感じになります。その後、直線路を登って行きます。

      
ここで2回目のヘアピンカーブが2つ重なったコーナー(何か呼び方あるのかな?)の登場です。しかし、六甲の小笠峠の同じようなヘアピン2段重ねの道に比べると斜度はずっと楽。そしてトンネルが見えてきました。ゆったり登っているうちに「もうピーク?」という感じです。

      

野間からの登りですと、このトンネルの手前くらいが一番標高の高い所となっていますが、トンネルの向こうに阪急バスのバス停があって「野間峠」となっているので収まりが良い感じ。トンネルは下り坂です。トンネルを出ると妙見荘という温泉旅館があって、その先がすぐゴール。



阪急バスのバス停「野間峠」到着です。そして、ここが能勢妙見山の参詣道の入口ともなっています。背後の府道の山肌にはこの地に現れる霊たちの魂を鎮めるためのお地蔵さんが鎮座していました。

コース評価は暫時アップしたいと思います。

岩谷峠 (神戸市北区 国道428号線上)

2013-08-12 09:00:05 | 峠 ・ ヒルクライムコース


神戸市北区の東端にあり、東播の三木市と隣接するのが淡河町ですが、その淡河町から丹生山系のド真ん中を乗り越えて同じく神戸市北区、裏六甲の街、箕谷に至る峠道がこの「岩谷峠」です。

丹生山系をパスして南北に移動するなら、西の県道85号神戸加東線か、東の県道15号神戸三田線といった丹生山系の縁を走る道路を行くしかありません。例えば、神戸市在住のロード乗りが三木市や東播方面へ移動する時にはこの「岩谷峠」はよく利用するルートなのかな。淡河からさらにその北への展開含みなら岩谷峠、三木市や加古川市といった東播磨方面への展開含みなら、K85を走るといった感じなのでしょうか。


当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「自転車ブログ」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログへにほんブログ村




広域MAP的にはこんな感じです。下の長細い湖が衝原(つくはら)湖といって呑吐ダムのダム湖です。湖に沿うように走っているのが県道85号線という訳です。

こちらはルートラボ


コース全体概略

 始点   : 神戸市北区・国道428号線「淡河本町」交差点
 終点   : 神戸市北区・国道428号線、岩谷峠
 距離   : 4.3km
平均斜度 : 7.1%
獲得標高 : 301m


「岩谷峠」淡河側からの登りの起点は、兵庫県道38号三田三木線と国道428号線が交差する「淡河本町交差点」。この交差点付近に、道の駅「淡河」と、淡河名物、豊助饅頭で有名な老舗和菓子店「満月堂」があります。これらのお店で一息入れてから峠に足を踏み入れるのも良いかもしれません。

      
峠道の出だしこそ、穏やかな風景だったのですが、すぐに急勾配の登りに入って行きます。


      
ガツンと最初の登りを登り終えると勾配が緩やかになるのですが、またすぐに次の急坂が現れます。S字カーブの最も勾配が急な地点の斜度は16%でした。

      
登り詰めて行くと、右手の視界が開けてきました。道は山の左側の急斜面に作られているようで、右手側は崖といった感じです。三田、篠山あたりの峠にはないダイナミックな眺望が見られます。


とても標高400~500mあたりの、そう高い地点を走る訳ではない峠道の眺望とは思えませんね。


登ってきた道を振り返って写真撮影。淡河町の田園風景が広がっています。空気がクリアな季節ならもっとはっきりと見えるでしょうね。

      
展望の良い区間を越えて急坂を登って行くと、左手に淡河環境センターの敷地が見えてきます。

      
その少し先に「緑の聖域」の看板が見えてきました。この看板の先のカーブを登って曲がるとゴールです。


そして、「岩谷峠」のゴール!!・・・か?ここで良いのか?碑石なんてもちろん無いし、ここが「岩谷峠」であることを示すモノは全くありません。もしかしたら別の場所にあるのか?? 何も分かりませんが、先に進んでも下っていくだけだったので、坂を登り切ったこの場所をゴールの「岩谷峠」としておきましょう。グーグルMAPではちゃんとこの辺が峠になっているんだけどなぁ。


箕谷方面への下りをスイーッと下って行きます。最初は眺望もなく、整備された綺麗な道を下るだけで面白くもなにもありません。しかし、やがて丹生山系の森が広がる展望が見えてきます。


丹生山系の森。この周辺を登山で歩いたことはありませんが、興味深そうな森林が広がっています。いつかまた登山をする時にはこの周辺の山々を歩いてみたいと思いました。


峠道を下りきった場所にある交差点。右折すると吞吐ダム(衝原湖)に向かいます。

コース評価は暫時アップします。

おまけ
       
淡河本町交差点付近にある豊助饅頭の老舗「満月堂」。兵庫県道38号線沿いに大きな櫓が立っているのですぐに分かります。

       
創業は明治15年という老舗で、よほど地元の人に愛されているのでしょう、客がもうひっきりなしに入ってきます。お盆という時節柄もあるとは思いますが、こんなに客の出入りが多い和菓子屋は初めてです。右は名物、豊助饅頭、左はみかん大福ということで店内で食しました。

       
みかん大福は、小振りな温州みかんが丸ごと入っていました。甘くてすっぱい夏にはぴったりの大福です。笹の葉に包まれているのは水大福。ぷるぷるんの食感。

はらがたわ (大阪府・能勢町 旧国道173号線(能勢街道)上)

2013-08-12 06:26:51 | 峠 ・ ヒルクライムコース


大阪府・能勢町を南北に縦断する国道173号線、篠山市との境目にある集落、「天王」にいたる峠道が 「はらがたわ」 です。ちなみに「たわ」とは「峠や鞍部」を意味する言葉なので、「はらがたわ峠」というのは違和感があります。地図には「はらがたわ峠」とあるもののありますが、ここでは「はらがたわ」で統一します。篠山市の多紀連山を越える峠道も「大たわ」と呼びますね。あの「たわ」と同じ意味合いです。



国道173号線の新道は、峠を越えず山中に穿ったトンネルを潜っていく道路です。効率的な通行にはこちらが便利ですが、ローディにとってはあまり使用されなくなった旧道の「はらがたわ」の方が趣があることは間違いありません。今回のルート、新道から脇道に入って峠越えを目指す旧道を走ります。


当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「自転車ブログ」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログへにほんブログ村




コース全体概略

 始点   : 大阪府・能勢町、国道173号線、一里松キャンプ場の看板のある分岐
 終点   : 大阪府・能勢町、国道173号線、はらがたわ
 距離   : 5.5km
平均斜度 : 5.7%
獲得標高 : 308m

      

分岐から分かれて旧道に入ってしばらくは、登り勾配の穏やかな民家の点在する穏やかな道を行きます。「一里松キャンプ場」の看板がいくつもあるので、それに沿って進めば問題なし。

      

T字分岐があるので、ここを右に進みます。左に行くと国道173号線の新道と合流します。新道の橋の下を潜って行きます。この交差以降、新道は旧よりずいぶんと右手の方向を走って行きます。

      

整備された綺麗な道を行くと右手にダムが見えてきます。橋を越えて進みますが、勾配は緩やかなので問題なし。

      

分岐が出てきました。直進すると新道に上がり、はらがたわトンネルを潜っていきます。旧道はこの分岐を左折するルートです。



旧道の峠道に入ると、この荒れ具合です。走るのに困るという程でもありませんが、落石や苔で滑って落車することなく注意して進みます。



鬱蒼と茂った木々の中を登っていきます。もう相当登ってきていると思いますが、眺望は全く効きません。



細かい九十九折の登りが出現します。ヘアピンカーブの繰り返し。これはこれでなかなか面白い登りです。



九十九折の様子が見て取れると思います。それにしても夏本番ということで下草が伸び放題ですね。秋冬になると木も枯れて、すっきりとした登り道になると思います。



藤の花の木かな。道にせり出てトンネルを作っています。藤の花が咲いている頃は綺麗でしょうね。



九十九折の登りを終えるといよいよピークのはらがたわが近づいてくる感じです。



最後の直線です。ここを登り切ればゴールです。



はらがたわ到着。かといって、何もそれを示すものはありません。はらがたわは昔ながらの重要な峠道だったので、峠の標識というか碑文くらいあっても良さそうなものなんだけど。能勢町さんもご検討いただけたらって思いますね。

      

ちなみに山王側への下りは1kmもないくらいで、スッと下って終了です。下り道の途中、小さな西洋のお城のようなカフェがあります。どんなお店だろ。気になりますね。

おまけ

      

国道173号線、はらがたわのスタート地点から少し南に下った場所にある 「ふる里産品直売店」
に入ってみました。地域の農産品を売っている小さな道の駅という感じです。

      

補給にソフトクリームでも食べようかと立ち寄ったところ、 「玉子かけごはん350円」 の文字が目に入りました。そこで早速注文しました。炊きたてのご飯に、プリップリの玉子。これはもう最高の組み合せですね。

      

しかも驚いたことに、このお店、ご飯を何杯でも御代わりできて、玉子も何個でも食べても良さそうな感じ。少なくとも籠に入った6個は食べていいのかな・・・。ってそんなに食べられるものでもありませんが、玉子かけごはん2杯と生たまご1つ、計たまご3つを頂きました。それでも350円!! シメは地サイダー桜川サイダー150円です。ほんのりとした甘味がアクセントの美味しいサイダーでした。

それにしても偶然入ったお店で充実の補給注入でした。水曜日が定休日で、それ以外は毎日営業しているとのこと。この周辺に来ることがあればぜひ立ち寄りたいお店です。

コース評価は暫時アップします。

美濃坂峠 (兵庫県道49号三田篠山線上、三田篠山市境)

2013-08-10 23:32:51 | 峠 ・ ヒルクライムコース
小枕交差点の標識


三田市と篠山市とを繋ぐ、重要な峠がこの「美濃坂峠」です。三田市から篠山市内に向かうルートは、国道176号線か、この美濃坂峠を越えるルートが中心になってきます。特に篠山市街地周辺から三田市へ入る場合、イナロクを走る方が勾配が少なくて楽と言えば楽なんですけど、なんだか味気ないのも確か。この美濃坂峠の坂道を登って母子に出てから、尼ん滝の坂を下って三田市内に入っていくのがローディ的なルートの取り方という感じですね。


当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「自転車ブログ」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログへにほんブログ村




コース全体概略

 始点   : 国道372号線篠山市内小枕交差点
 終点   : 兵庫県道49号三田篠山線上、篠山市三田市境
 距離   : 4.4km
平均斜度 : 6.4%
獲得標高 : 256m



篠山市内の国道372号線上にある「小枕」交差点から南に向かうルートが美濃坂峠です。正面に火の見櫓が立っている道を入っていきます。




小枕の集落を走る道はほとんど平坦路。正面に越えて行くべき山並みが見えますね。正面やや右の一番高い山が三国ケ岳です。



美濃坂峠は、三国ヶ岳の稜線を右に落ち切った場所(小さな建物が立っている小山より左の鞍部)が美濃坂峠だと思います(確証はありませんが)。でも、あんなに高くまで登るというのが凄いですね。


     

遠方の山並みを眺めながら、集落を抜けても緩い勾配の道が続きます。稲穂が育って伸びてきた田園風景も緑が濃くて気持ちいいですね。

     

農業用のため池脇を走るころから勾配がいよいよ上がってきます。道は木々に囲まれて視界は取れなくなります。

     

1つ目のヘアピンカーブを越えて直線の登り道。進路は一時、峠とは反対方向に進みます。斜度は10%前後。

     

2つ目のヘアピンカーブ。ここを越えると、ルートは再び美濃坂峠方面を目指していきます。

     

途中で展望台のような場所があり、美濃坂峠まで400メートルの標識があります。この標識を越えると、空が低く見え、もう少しで峠に到着しそうな景色になってきます。

     

眺望はあまり良くありませんが、唯一木々に遮られずに篠山方面の眺望が効く場所があります。さぁ、峠到着まで残り僅か。



三田市の標識が見えてきたら、そこが最高到達点「美濃坂峠」です。



美濃坂峠から母子の集落までわずか700メートルくらいの僅かな下りです。母子が山上の高い標高の場所に開けた集落であることが分かりますね。



こちら母子側からの美濃坂峠の登り口です。冬期はよく凍結するので通行には要注意です。

「美濃坂峠」の評価



交通量 [B]

篠山と三田を結ぶ重要な交通路である美濃坂峠。交通量は少なくはなく、登坂中も下って行く時もクルマ数台とすれ違うはずです。

路面状況 [A]

交通量の多い重要な道路ということで保全管理は行き届いているという感じで、荒れている印象はありません。

安全性 [B]

交通量が多いのと、夏場は道路脇の下草が伸びてカーブの視界が悪くなるので、クルマとのスレ違いに注意が必要です。

信号機 [S]

信号は峠道の始点と終点以外にありません。

エイド [D]

補給ポイントはほとんどありません。母子にある茶香房きらめきの自販機、母子小学校付近の自販機、小枕にも自販機くらいしか補給の取れる場所がありません。補給食は事前に用意する必要があります。

景観 [B]

美濃坂峠付近から篠山市街地方面を眺望する景観は季節や時間帯によっては雲海が見られることもありますが、基本的に峠道の眺望は良くありません。細長い小枕の集落の田園風景には和まされます。景観はBとCとの中間という感じです。

用途 [通行・ヒルクライムトレ]

主な用途は通行ですね。三田篠山間を結ぶ重要な峠道です。三田市在住の私にとっては、宝塚への通勤時に通る国道176号線上の赤坂峠、あるいは十万辻に次いで、よく利用する峠道だと思います。平均勾配も距離もちょうどいい感じの峠道なのでトレーニングにも向いています。補給の取れるエイドがほとんどないのが欠点ですが。

永沢寺の坂 (三田市・兵庫県道49号線上)

2013-08-10 16:59:55 | 峠 ・ ヒルクライムコース


この写真は、兵庫県三田市と篠山市を繋ぐ「兵庫県道49号三田篠山線」上にある、黒川沿いにある田園風景の集落「乙原(おちばら)の里」。ここからこの道を北に向かって走ると、三田市母子(もうし)と隣接する大字「永沢寺(えいたくじ)」に至る急坂があります。

三田市から篠山市へとロードバイク乗りが向かう際、色々とルートがありますが、母子から美濃坂峠を越えて、篠山市を走る国道372号線の小枕に出るルートを選択することが多いようです。およそ標高400メートルという高所にある母子や永沢寺地区に南方の三田市側から登る場合、青野ダムから青野川沿いに母子に至る「尼ん滝の坂」かこの「永沢寺の坂」しかありません。

どちらが険しいルートかと言うと、間違いなく「永沢寺の坂」です。

私は普段、母子や永沢寺に登る場合、尼ん滝の坂を登ります。楽だし家から近いし。それに母子はゴールではなくて旅程の通過点であることがたいていなので、無駄に疲労したくありませんしね。

しかし、坂バカローディ諸氏にとっては、あえて辛い道を選ぶという選択はごく自然なことなのかもしれません。今回はそんな坂バカローディが大好きな難所ルートのご紹介です。


当ブログをお読みいただいてありがとうございます!
こういうもので、少しでも交流の輪が広がればという思いでブログランキングに参加しています。順位が上がれば、記事を書くモチベーションもアップします!!
もし良ければ、こちら「自転車ブログ」のバナーにポチッとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 自転車ブログへにほんブログ村


ルートラボはこちら


コース全体概略

 始点   : 兵庫県道49号三田篠山線上、乙原地区、神姫バス「乙原バレイ」停留所付近
 終点   : 兵庫県道49号三田篠山線上、永沢寺の標識
 距離   : 3.9km
平均斜度 : 8.7%
獲得標高 : 329m





一応スタート地点は、神姫バスの停留所「乙原バレイ」付近とします。ここに至るまでも緩い登り道が続いているのですが、明確なスタート地点も見つからないので、ここをスタート地点とします。




スタートして1kmほどは斜度2~3%程度の緩やかな登り道が続きます。水車がトレードマークの「手打ち蕎麦しょうぶあん」さんの横を通って行きます。緩傾斜だからといって油断してペースを上げてはいけません。厳しい登り坂がどんどん迫っています。



この宗教団体の緑色の建物が見えてきたら、激坂区間へのご招待です。斜度が6~8%程度に緩む区間もありますが、概ね斜度11~12%が続く坂道です。



厳しい勾配の坂道がずーっと奥まで続いて行きます。決して焦らず自分のペースを守ってゆっくりと登っていきましょう。



斜度12%を越える坂道を登っていくと、そこに見える古風な民家。「わらび餅、茶そば」の看板があります。



右手に見えるのが、「峠の茶屋一軒屋」さんです。しかし、この道を通る時はいつも「支度中」。開店が11時ということで、なかなか店に入る機会がありません。

    

「峠の茶屋一軒屋」を越えると、しばらくご褒美で緩斜面区間ですが、厳しい登りはここからが本番。斜度12%がずっと続く登り坂です。「黒川渓谷」という標示がありますが、渓谷という爽やかな川の流れは見えません。川が流れる轟音だけが聞こえます。クネクネと曲がった急坂の登り道が続きます。

    

いや、もうただひたすらキツイ登り。「このカーブを曲がればゴールか!?」と、何度心に思うことでしょう。そしてその希望は必ず打ち破られます。坂道はまだまだ続きます。

    

この緑の看板が見えてきたらいよいよゴールは近い。最終コーナー手前に、最終コーナーと似ているカーブがあるのでご用心。右の写真は本当の最終コーナー。ここを曲がるとようやくゴールが見えてきます。



「永沢寺」の花咲く標識が見えれば、そこがこの坂道のピークです。勾配が厳しくてカーブの連続なので、実際の距離よりも長く感じます。この坂道を平穏に登るには、心を無にして、「次のカーブを曲がれば・・・」という邪念を捨て去ることが必要です。「あれ、知らんまに頂上着いてたわ」なんて思えるような素晴らしい脚力が自分のものとなる日が来るのだろうか。。


    

坂道のピークからは鋭い下り道。しかし、ごく短い距離です。下り道の途中にある「花の里展望台」。

    

永沢寺地区の様子が高所から展望できます。下り道を下りきると、結構有名なお寺「永澤寺(ようたくじ)」と、観光バスも乗り付ける観光名所、「花しょうぶ園」です。季節によっては、ここの芝ざくらや菖蒲を見る人出で賑わい、交通量も増えるので要注意です。

「永沢寺の坂」の評価



交通量 [C]
季節や曜日、時間帯によってのばらつきが大きい。花しょうぶ園の花(1年のサイクルが決まってる)の見頃の時期の休日はロードバイクで走るには危険なほどに交通量が多い。観光シーズンから外れていれば休日でもそう交通量は多くはないが、三田と永沢寺、母子、篠山を繋ぐ主要な道路なので、基本的にクルマの通行はある。

路面状況 [A]
交通量のある峠道だけに整備は行き届いているという印象。冬期は凍結の危険性あり。

安全性 [C]
交通量が多く、勾配が急なので、ダウンヒルの際には要注意。ダウンヒル練習には不向き。危険。

信号機 [S]
皆無。

エイド [C]
登り口には飲食店はあるが、手軽に食料を入手できるような店はない。自販機も乙原にあるだけで、坂の途中にはないので事前準備が必要。永沢寺に入ると、花しょうぶ園の食堂や自販機もあり、カフェ「シュガー」もある。

景観 [C]
ひたすら木々の中の坂道を登るだけで、特徴的な景観はない。黒川渓谷という標識があるが、道から外れているのか川の流れは分かりづらい。

用途 [ヒルクライムトレーニング]
登って楽しいコースだとは思えない。ヒルクライム能力を上げるトレーニングコースとしては負荷が強くいいかもしれないが、遠方から来るほどでもない。三田市在住ローディには登坂練習に良い。