淡路島2周“ あわ2 ” ツーリング
明石海峡大橋を渡り、いざ淡路島へ
今年の fumitaro の目標として、
「あわ2」と「びわ2」の達成 、というのがあります。
淡路島と琵琶湖を1周するコースは、関西在住のロード乗りであれば、ほぼ間違いなく体験しているか、未体験の方でもそのうちに走ってみたいと思っているコースではないでしょうか。
淡路島1周は約150㌔、獲得標高は約1100㍍
琵琶湖1周は約190㌔、獲得標高は約500㍍
のコースですが、「あわ2」とは、淡路島を自転車で1日のうちに2周すること、「びわ2」は同じく自転車で1日2周することです。
淡路島2周で約300㌔、琵琶湖2周で約380㌔・・・・
いずれにしても、これまでのfumitaro の1日の最大距離が、三田市から天橋立、更に丹後半島を一周して三田に戻ってくるコースの約285㌔だったので、どちらを走るにしろ、これまでの記録更新になります。
そして、実は・・・昨年の12月の事ですが、「あわ2」に挑戦して失敗しています。
猛烈な北風が吹くなか、海沿いの道は逆風で14~15㎞/h しか出ないような状況になりながらも、淡路島2周目、残り50㌔の地点、慶野松原の付近のコンビニでカップ麺を食べて、最後の休憩と補給を終え、「さぁ、出発!」とペダルを回したところ、後輪が何かに引っかかった感触の後に車輪が回らなくなりました。「あれれ・・」と思って後輪を見ると・・・・携帯用の細いワイヤーロックを掛けているのをド忘れしてしまい、そのままペダルを回してしまっていました。ワイヤーはシャマルのエアロスポークによって切断され、切れたワイヤーがカセットスプロケットの根元に絡まって潜り込んでしまって手で引っ張っても全く取れそうにありません。
絡まったワイヤーを取るには、ホイールからカセットを取るしかなく、当然、そんな工具を持ってきている筈もなく、しかももう夜遅い時間で、いや例えそれが日中であっても、カンパの専門工具のありそうな自転車屋さんなどある様子もなく、いかんともしがたい走行不能状態に陥りました。
結局、残り、50㌔というところで無念のリタイヤ。そして、車を止めてあった岩屋の駐車場まで車を取りに、タクシーで向かい(タクシーにロードバイクは積んでくれません)、自分の車でロードバイクを回収に来るという、時間とお金の大出費を招いてしまいました。
愚かな失敗であわ2断念。そのうえ、タクシー&高速代で大出費でまさに泣きっ面にハチの苦い記憶があるのです。
そこで、今回はまさにそのリベンジを果たすべく、明石海峡大橋を再び越えて来ました。風の強さが気になりますが、日が落ちるのも遅くなり、準備も万全、ワイヤーロックも前輪とステムに掛ける癖を身に付けました(後輪だと、やはりロック解除を忘れてしまいやすいので)。
平成24年5月12日。明石と淡路島岩屋を結ぶ高速艇、ジェノバラインの船着き場から、今回の「あわ2」チャレンジがスタートします。
CAAD10を載せてきた車を岩屋バスターミナル付近の「岩屋ポートパーキング」に駐車しました。駐車料金は1日500円です。24時間営業なので、時間が遅くなっても安心です。
バイクの仕様
フレーム:CAAD10
ホイール:シャマルウルトラ2Wayfit
タイヤ:フロント・フュージョン3、リア・インテンシブチューブレス
300㌔を走る予定なので、ホイールにはクリンチャータイヤを履くフルクラム・レーシングゼロコンプではなく、抜群の抗パンク性を誇るチューブレスタイヤを履くシャマルを選びました。しかし、今回も未達成となるのは絶対に嫌なので、サドルバッグには、まさかのパンクに備えて予備チューブを入れています。
出発は5時50分。1周目は淡路島を岩屋を起点に時計廻りで走ります。東浦沿いの国道28号線を南下します。岩屋~洲本間の国道28号線はきれいに整備され、すっきりと走り易い道路です。左手には朝焼けの海が広がっています。
右手に見えてきたのは、世界平和観音。ネットで調べてみると、宗教施設という訳ではなく、それこそ探偵ナイトスクープのパラダイスネタに登場しそうなB級博物館になっている模様。
ごくごく緩やかなアップダウンが続く海岸沿いの快走路を進みます。今日は長丁場。時速28㎞/h前後、疲れを残さない程度の速度で走ることを意識します。
岩屋から約30㌔離れた洲本市街に到着。右手の山の上に洲本城の天守閣が見えます。洲本城は江戸時代の徳島藩蜂須賀氏の家老、稲田氏が城代を務めたお城だそうです。
洲本温泉の温泉ホテル街。 ほてる にゅう あ~わ~じ~♪ でお馴染みのホテルニューアワジはここにあります。
洲本を越えて、由良の町へ。山と海の間の狭い湾曲した平地にある町並みです。ひと昔前の淡路島の海岸沿いの道路は全部こんな感じの道でしたね。どこか懐かしい雰囲気です。
由良の町を抜けて、いよいよ最初の登り坂、「水仙峡の坂」に入ります。
距離6.5㌔、獲得標高194㍍、登りの平均斜度6.5%の峠道です。淡路島1周の道のりで、最も距離が長く、斜度が大きい坂道です。
キツイ箇所では11%~12%の斜度がありますが、距離が短いのでサクサクっと登ってしまいましょ~。
お約束の立川水仙峡、「ナゾのパラダイス」の入口。一度だけ入ったことがありましたが、メインはいわゆる秘宝館でした。
この登り坂のピークです。この坂はふたこぶの坂になっていて、パラダイス付近が1つ目のピークでそこから少し下って登って、2つ目のピークがこの写真です。ここから先は下り坂、一気に海岸沿いの道路まで下りていきます。
急勾配の坂道を降りてくると、そこは海岸すぐ傍を走る通称、南淡路水仙峡ラインと呼ばれる道路。路面はアスファルトとコンクリートの道が混在していて、釣りや観光目的以外の車は通らなさそうな雰囲気です。
淡路島南方の海を見渡しながら走る事ができる快走路です。生憎、この時はどんよりと低い雲が立ち込めていて、海もうす暗い感じでした。
観光名所?のモンキーセンターがあります。水仙峡の坂でも「モンキーセンターまであと○㎞」という看板が頻繁にありました。淡路名物タコカレーがウリの様でしたよ。右の写真には、沼島の島影が映っていますね。
海岸沿いの道を離れ、坂を登って内陸部の方へ入って行きます。向こうに見える住宅地までの坂がけっこう急勾配です。
いくつかの坂を越えて、南淡路で最も大きな港である福良の町にやって来ました。福良の町の手前にも峠道があります。そこから見下ろせる福良の町の眺望です。いつもであれば、福良港の道の駅みたいな広場(足湯があるところ)で休憩をするのですが、今日は調子が良いのか、疲労も少ないので、休憩はせずに、次の坂道である鳴門岬に向かいました。福良は岩屋から約80㌔の地点なので、淡路島1周の半分にあたりますね。
福良の町をスルーして、鳴門岬の道へ。軽いアップダウンの道のりを経て、岬の峠を越えて行きます。今回は鳴門海峡大橋の手前にある道の駅うずしおには寄りません。ここもスルーです。
分かりにくいけど、背景に鳴門海峡大橋が映っています。もっとゆっくり見て回りたいですけど、時間短縮のため先を急ぎます。
鳴門岬を越えて、阿賀野の集落へ。いつも気になる料理旅館の「うめ丸」の坂を越えて行きます。そして、淡路島西浦の海岸沿いを走る道に出ます。写真の通り、強い風のために波が荒いです。しかも残念ながら向かい風気味で、速度も25~26㎞/hでしか巡航できません。
しばらく海岸沿いを離れて、内陸側に入ります。慶野松原を左手に見ながら通過していきます。松原の効果で風が弱まりました。
そして再び逆風が吹きすさぶ中、下ハンを握って少しでも空気抵抗を下げながら「淡路サンセットライン」をひたすら北上します。岩屋から出発して113㌔の地点、都志のファミマで小休止を取りました。今回のツーリングで初休憩です。逆風の中を走ってきたのでいつになく腰が痛くなってきたので、ガリガリ君を食べて腰を伸ばすストレッチをしました。
都志のファミマを出発して、ひたすら海岸沿いの道を行きます。郡家や北淡町の集落に入ると、短い区間は海岸を離れますが、またすぐに海岸沿いの道に戻って行きます。途中、一宮淡路城という公園があります。本当の城跡というより、お城をモチーフにした公園のような雰囲気です。
説明文によると
「三階三層の優美な天守閣や、徳川将軍家をはじめとする名門・名将たちの重要文化財級の多彩な甲冑コレクションで有名な「一宮淡路城」。天守閣の周りを萬翠美術館、錦翠集古館など美術の宝庫が囲んでおり、また、なだらかな丘陵の中心に日本庭園が広がり、そこから眺める大海原の景観も感動的です。屋外には日本の仏像のルーツとなるアジアの仏像コレクションも。見どころ盛りだくさんのお城です」
とのこと。世界平和観音と同じような匂いが漂ってきますが、こちらは本格的仕様となっているようです。
都志から岩屋までの道のり
淡路島北部、海岸沿いの道。強烈な海からの横風が吹き付けてくる中、ひたすら走ります。だんだんと明石海峡大橋が大きく見えてきます。こうなると、出発地点の岩屋はあと少しです。
岩屋ポートパーキングに到着。淡路島1周目完了です。西海岸を走る時に強い逆風に苦しめられました。
1周目の記録
走行距離 : 147.43㌔
走行時間 : 5時間53分 (停車しての写真撮影時間や休憩時間を除く)
平均時速 : 25.1㎞/h
最高時速 : 54.5㎞/h
平均CAD : 74rpm
平均心拍 : 123bpm
最大心拍 : 164bpm
上昇量 : 1115㍍
下降量 : 1121㍍
目標としていた走行時間、6時間以内というのは達成できたのでまぁ良しといましょう。
淡路島2周目。
駐車場に留めた車の中で昼食を取りながら、しばし休憩を取ります。そして、淡路島2周目に備えて、ガーミンエッジ800の充電とライト類のセッティングを行い、12時50分に出発しました。
2周目は淡路島を反時計回りで行きます。
午前中は曇っていたのに、午後は青空が広がり、海もキラキラと輝いています。最高のロケーションでしかも、強い追い風が背中を押してくれます。淡路島を走る時っていうのは、かくありたいですね。
追い風でスピードが出ることもあって、ちょっと寄り道。縄文時代の遺跡のようです。逆方向から走ってきた時は道路の傍にこんな遺跡があったなんて気づきもしませんでした。
淡路島を走る時はいつも時計回りで走っていましたが、淡路島西部の西浦海岸を走る時は、たいてい北風が吹いて逆風になる事が多いような気がします。それだったら、反時計廻りで走って、西浦海岸を爽快に走れる方が楽しいなぁ。
慶野松原で寄り道。海岸近くの砂浜まで出て行ってみました。
慶野松原付近にあった、コンビニ跡。ここは昨年、fumitaroがあわ2にチャレンジした時にメカトラを引き起こして無念のリタイヤとなった因縁の場所です。廃業に追い込まれていて、ちょっと複雑な思いです。
料理旅館「うめ丸」の坂道も反対方向から登ります。
鳴門岬から海を望むと、福良港から出港している渦潮クルージングの「日本丸」の姿が見えました。
鳴門岬の坂を下りていくと、港町福良の町並みに辿り着きます。淡路島最大の漁港だけあって、漁船がたくさん係留されていて壮快な景色でした。
港町の民家の通り。猫が似合いそうな町の路地です。福良港、咸臨丸の前で撮影。
福良港を過ぎ、幾つかのアップダウンを越えて淡路島南部の海岸通り、南淡路水仙峡ラインに入りました。
日も西に傾き始めました。ここまで追い風もあって快調に飛ばしてきましたが、北東方面に進むこの道からが逆風が強くなり、距離を稼げなくなりました。
水仙峡の坂道を越えます。これで、ここから先、岩屋までは大きな坂道はありません。あとは風向きがどうかという事です。西浦は追い風だったので、普通考えると逆風になりますが、島の東と西でまた風向きが違うという事もあるし・・・なんてことを考えながら先に進みます。
由良の町。海底の砂利を取るクレーンが林立しています。
ようやく洲本の町まで辿り着きました。洲本城前にあるお登勢の像。町娘お登勢を主人公として、蜂須賀家のお家騒動の顛末をドラマ化したそうです。
洲本の町を越えると一路、岩屋までの30㌔の道のりを急ぎます。日も暮れて夕闇が迫ってきました。あとは淡々と距離を刻んでいくだけです。
すっかりと暗くなりましたが、出発地点の岩屋バスターミナルに到着しました。岩屋と明石を結ぶジェノバラインの桟橋前で“あわ2”達成の記念写真を撮りました。
2周目の記録
走行距離 : 146.78㌔
走行時間 : 6時間8分 (停車しての写真撮影時間や休憩時間を除く)
平均時速 : 23.9㎞/h
最高時速 : 56.3㎞/h
平均CAD : 69rpm
平均心拍 : 120bpm
最大心拍 : 159bpm
上昇量 : 1073㍍
下降量 : 1072㍍
2度目の挑戦で、なんとか淡路島2周ツーリングを達成させることができました。何故か走行距離は300㌔には至りませんでしたが、これまでの1日最長記録を更新しました。もうこれで、“あわ2”を目指さなくても済むと思うとなんだか嬉しいです。
1周目は、南淡路水仙峡ラインを越えるまでは、平均時速27㎞/h程と、快調なペースを維持していました。しかし、福良の町を越えるくらいから逆風が激しくなり、海岸沿いは強い逆風となって、平均時速25㎞/hを切らないように維持するのに必死でした。そのために、腰が痛くなって、途中のコンビニで休憩。腰を伸ばすストレッチをしてなんとか、1周目をクリアしました。
この時点で12時でしたので、2周目は時間的にはゆとりがあり、1周目よりも写真撮影の機会も多く取りながら、気楽に走る事ができました。2周目は、岩屋に無事到着することが最大目標ですので、速度を意識することはなく、自分のペースで着実に距離を進めていくだけです。
東浦海岸は逆風気味でしたが、無理せず23㎞/hくらいでゆっくりと走りました。膝や腰など体の変調はなく、疲労感はありましたが、焦らずに走ることができました。
300㌔も走って、正直疲れました。帰宅後も今回のダメージが残って、しばらく体がだるかったです。けど、食欲は落ちることなく、むしろ激しくカロリー消費した分を取り戻そうと、猛烈な勢いで色々と食べてしまいました。これで、体重はプラスマイナスはゼロですね。
淡路島の海岸沿いの道は、これで何周もしているので、今度は淡路島の内陸部を走るコースを探し出したいですね。淡路島の内陸部は山地になっているので、良いヒルクライムコースがあるかもしれません。
でも、その前に琵琶湖2周、“びわ2”達成が目標ですね。これはを成功させるには、日の長さや気温、風の強さ、風向きなどの各条件が揃っていないと難しいそうです。
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