カッパの女房

縁あってASDのカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

若者に幸あれ

2016-04-13 16:21:49 | ちょっとしたつぶやき


ちょっと古い話でごめんね。

広島県の中学生が、

学校側の万引きの誤記録で自殺したと言うニュースが先月報道された。

びっくりした人も多いと思う。

私も色んな意味でびっくりした。

○なんで担任は万引きについて廊下で立ち話したのか?

○なんで担任は記録した担当者に先に確認しなかったか?

○なんで生徒は否定しなかったのか?

○なんで生徒は親に言わなかったのか?

○なんで生徒は友達に言わなかったのか?

○なんで自殺を選んだのか?


担任が万引きの事実をすごく軽んじているように、

思われる。

普通、そんな事件を起こすと学校側は要注意生徒として、

ずっとマークするのではないか?

もはやその中学校では万引きは日常茶飯事なのか?

もちろん中学校側に問題がある。

あってはいけないことだ。

問題は、なぜそのことで人の命が奪われたのか?

その違和感はザラザラと残る。

私は自殺した少年を「軟弱」だと片づけるのも、

間違っていると思う。

死を選ぶくらい、大変につらい思いをしたのだ。

周囲にはわからない闇を抱えていたのだと思う。

学校側の誤記録が理由で自殺したのではない。

きっと、それが命を絶つ「きっかけ」だったのだと思う。

普通であれば万引きが濡れ衣であると、

誰かに言うだろう。

進路について誤解があることを、

なぜ、いの一番に親に言わなかったのか?

推薦を取り消されたなんて重大なこと、

家に帰って親に言うだろう。

夕食のときにでも、

「あのさぁ・・・私立の推薦、無理だってさ・・・」

って言うよね?

「何で無理なのよ?」

「うん、1年の時に万引きしたって思われている・・・」

「何!!それ!ちょっと学校に電話するわ」

ってなるよね。うん、なる。

でも彼は、親にそういう相談もしなかったのだ。



彼は自分の将来を悲観したのではないと思う。

推薦がもらえないのは第一志望高校ではなくて、

第二志望高校だったと聞く。

ほとんどの生徒が第二志望については、

そんなに執着していないのではないか?


私は勝手に推測してみた。

少年は孤独だったに違いない。

繊細な性格だったのだろう。

もともと将来に希望なんかなかったのではないか?

もっと悪く言えば普段から

死ぬことを考えていたかも知れない。



「運が悪い人」は確かにいる。

でもそれは人生の一部の通過点。

もしいつも運がいい人がいるとすれば、

それは考え方がポジティブなのだろう。

運が悪い・・・15歳までは悲しんでも、大人になれば運が開くのだ。

私は半世紀も生きてきたので、

「生きててよかった」と思ったことが何度かある。

しかしそれは20代後半からだったと思う。

十代はどうしても純粋な分、死を意識してしまうが、

そのつらいつらいトンネルの向こう側を見てほしい。

もしかしてもっとつらい荒野が見えているかも知れない。

でも、荒野でノタレ死のうとは思わんだろう。

とりあえず荒野を越えよう。

きっと、その途中で一輪の花を見て、

「生きててよかった」と思うはずだよ。

そして荒野を抜けて、あたたかい灯りを見たときに、

あたたかいスープを飲んだときに、

これ以上ない満足感を感じるんだよ。

それを感じてから、死ぬか生きるか決めてください。

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