裸の大将

　昨日、ドラマ「裸の大将」を観ました。

　先代の芦屋雁之助さんの時は「山下　清」がどんな人物か知らなくて、

　ただ何となくベタで、低俗なドラマ…？ぐらいにしか思ってませんでした。

　でも後々どんな人物か知ってから、ようやく親近感が湧いてきました。

　震災にも遭い、幼い時の病気が元で軽い言語障害と知的障害となり、

　養護学校に入れられたそうです。

　その後、放浪の旅に出たのは、

　絵を描くために…ではなく、ただ単に　ぼんやり景色を眺めるのが好きだったから、

　ず～っとボンヤリしていたかったから…だそうです。

　
　時間や、人との関わりの中で生じる、

　規則や制約に縛られる日常生活の方が

　彼にとっては、とてつもなく負担だったんだと思います。

　
　…判るなぁ…私にはすごく解ります。

　また、彼の秘かな望みは「頭が良くなること」だったそうですが、

　それも、判るなぁ…。

　どうしたら、私も頭が良くなるんだろうと、ずっと思ってました。

　ここぞ！という時に限って、頭の中がパニックになってしまうんですよね…。

　それを、ナンとか記憶力でカバーしてるって感じでした。

　人より、機能する脳の容量が少ない、もしくは普通の人とは反応する脳の部位が違ってる…という感じです。

　そうした違和感を、どうしたら埋める事が出来るのか？　

　それが、私の今までの悩みでした。

　…放浪も引きこもりも、中身は一緒だなぁと思いました。