フラメンコ教室 大阪市住之江区 三重県名張市 『寝ても醒めてもフラメンコ』

フラメンコのこと、日々のささやかな想い、暮らしのことなどを、とりとめもなく綴っています。

同級生

2012-03-03 | 日記
久々に風邪で寝込んでしまった。

ライブ前は、すごく気をつけてた。子供に口うるさく手洗いを迫り「風邪ひいたらシバく!」と暴言を吐いていた。
保育園勤務の夫がインフルエンザをもらってきやしないかと、毎日ヒヤヒヤしていた。
電車の中で、近くの誰かが咳をしようものなら、キッと睨みかねない勢いだった。
私のそのピリピリ感は、家族にとってさぞかし迷惑だったに違いない。今、ゴホゴホ咳をし、鼻をかみまくっている私に「自分が最初に風邪持ち込んでるやん」と嫌味を言う夫。・・・くーっ悔しい。

そんな中、マスク姿でクラスをやって「く、くるひぃ~、息が出来ん」と時々引っ張って息継ぎするカッコ悪さ。
だいぶマシになってきた・・・あともう少し。

そんな中、今日の名張はすごい快晴で気分が良かったので、レッスンの合間に自転車でちょっと遠出した。前から気になっていた、同級生が経営する喫茶店へGO!! 国道脇にあるそのお店、思ってたより遠く、横をトラックが走り抜けて怖い怖い!このお天気の後押しが無ければ、くじけそうな距離だった。
同級生Yちゃんは何十年ぶり??ぐらいの再会だったが、昔の面影そのまま。私はまず、父のお相手をしてくれたことのお礼を言った。ずいぶん前に何故だかこのお店に来て、Yちゃんにたっぷり話し相手をしてもらったと嬉しそうに話していたからだ。父はMちゃんと言っていたけど
Yちゃんは開口一番「それで、どんな人と結婚したの?」・・・へ?・・・まぁ適当に答えておいた。普通は仕事のこととか聞いたりするもんかと思っていた。Yちゃんは「専業主婦になることしか考えてなかったのに、こんなことになってしまって。何とかしなくちゃ!って思ってるんだけどー」と話す。喫茶店は成り行きだということらしい・・・確かに”やる気のない気配”はお店のアチコチに感じた。「看板も修理してないし、『やってますかぁ?』と言って入ってくる人も居てるねんよ」と。ふーん・・・今日はテレビが付いたり消えたりしてる。
色んな話をしているうちに、色んなこと思い出した。Yちゃんは中高の時も、自然体で、何となく気怠い感じを醸し出していて、対する私は、思い込んだら一直線みたいな感じだった。Yちゃんは私の今の状況をしきりに「すごく努力したんでしょー?」と言うが、本人はそんな気はしていない。
そうこうしている間に、父ぐらいの年配の方々が、入れ代わり立ち代わりやってくる。お客さんが「今日に限って電気屋がおらんなー」と不調なTVを指してYちゃんに話しかけている。電気屋の常連がいるらしい。そう、みんな何やかやとYちゃんに声をかける。一区切りした所で「常連さんはYちゃんの人柄に集まってくるんやね~」と言うと、「でも名前も知らなかったりするよ。ただ、さっきのお爺さんはゆで卵は剥いてあげなきゃダメで、さっきの人はバナナが好きなんで必ず付けて、あっちの人はいつもホットミルクティー・・・」全然やる気なさそうに話してたけど、Yちゃんの天職のようだと思った。


コーヒーを頼んだらポットごと出てきて(飲みきれない量!)シナモントーストも付いてきた。
「最初は常連さんに出してたんだけど・・・。こんな汚い店に来てくれてありがとう、って思うと皆に出すようになっちゃって」とのこと。さっきのオバサン、シナモントースト大事そうにお持ち帰りしとったゾ!!

ハッと気がつくとクラス開始20分前
バカバカ、私のバカー!大慌てで焦る私にYちゃんは「お代は要らない」と言う。えーーー!?それはダメー!と言いつつ、結局店を飛び出した・・・あぁ食い逃げ??
必死で自転車をこぎながら、また思い出していた。Yちゃんは近所に住んでいたので、高校1年の頃は一緒に登校していた。迎えに行くといつも待たされた。Yちゃんは、くるくるドライヤーで、聖子ちゃんのようにサイドを流すことに余念がなかったのだ。そして、2人は必ず遅刻していた。「あぁー、今も遅刻しそうじゃん!」と苦笑。しかし、あんなに遠く感じられた国道なのに、「えっ!瀬古口から自転車で来たん?」と知らないお客さんに驚かれたくらいなのに、スタジオまで10分で着いてしまった。フー!間に合ったぜ。風邪がぶり返しそうだ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする