フラメンコ教室 大阪市住之江区 三重県名張市 『寝ても醒めてもフラメンコ』

フラメンコのこと、日々のささやかな想い、暮らしのことなどを、とりとめもなく綴っています。

愛おしい日常

2011-03-13 | 日記
地震の翌日は名張でクラスだった。凄惨な報道をTVで知るにつれ「こんな時、普通にレッスンしてていいんかな?」と申し訳ないような気持ちになった。
けれど、休みにしたからといって何か役に立つわけでもない。いつもの日常に徹することにした。名張は何事も無く、悲しいくらい良いお天気だった。

子供と、災害時に落ち合う場所の話をした。小学校に避難しようね、と言うと「うん!」と私の腕を強く握った。

突然全てを失うことがある、という現実。そのことが2つの思考につながってしまう。1つは、何もかも無意味に思えてやる気がなくなる感じ。もう1つは生きる事の尊さ。前者の思考に引っ張り込まれないよう、スイッチを切り替える。

話題変えよう!!
昨年12月にスタートした北加賀屋のクラスは、やばいぐらい少人数なのだがなんだか新鮮~な気持ちでレッスンしている。「もう一度ゆっくりやってください」とリクエストして下さるセニョーラの気持ちに答えたいと思うからだ。足の運びだけ、手だけ、超ゆっくり、少しテンポあげて、などと何度も繰り返していると、いつの間にか夢中←私が?
多くのフラメンコ教室は、入門時に靴とファルダを揃えてもらうのだと思うが、そのセニョーラはパンプスは履かないということで、体験レッスンの時からずっとスニーカーだ。当然サパテアードの音は聴こえない。靴の予備を持っていき、何度か履いてみるよう促したが、いつも拒絶されている。その話を他にしたら「フラメンコなのに靴履かないなんて!?」「先生が『買いなさい』って言えばいいのでは?」などの反応が返ってきた。そっか・・・私が言えばいいんだ・・・なんで言えないのだろう?辞められると困るから?・・・うーん、確かにこの少なさで辞められたら痛いけど、それとは違う感覚。
どうも私の中で靴ってそんなに必要かな?って思ってるからだと思う。どっひゃー誤解されては困る靴は絶対必要でーす。
でもセニョーラには、サパテアードの体育会系レッスンより優先したいことがあるのだ。それが何かは・・・トホホ・・・うまく説明できないっス~
そこでヒントの動画(踊り手仲間が教えてくれた)。カルメン・レデスマがフィエスタの途中で靴(サンダル?)を脱いで踊る。さりげない動作の一つ一つに、フラメンコの味わいがジワーッと私は、何気ない移動の一瞬が好きだったりする。
Carmen Ledesma y Aurora Vargas

きっとこんな事を優先したいのだと思う。(教えられるとは思ってないけど



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