M.シュナウザー・チェルト君のパパ、「てつんどの独り言」 

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いとおしいパートナーの高齢化

2014-03-19 | エッセイ
 ある方のワンちゃんが16歳で立てなくなったという投稿を見て、昔のことを思い出して僕の体験を書きます。参考になれば…。

 最近は、「老人ホーム」ならぬ、「老犬ホーム」という言葉が出来ているくらい、ペットの高齢化が進んでいるようです。

 飼い主の高齢化は、とりもなおさず、ペットの高齢化を意味するわけで…。

 子供が育って家を出ていって、お年寄りだけの家庭が増えているようです。全世帯の三分の一は、65歳以上のお年寄りだけの家庭だと言われています。こうなると、さびしいから、ペットを子供替わりに飼うことになるようです。

 ペットがいれば、お年寄り夫婦の間にも、明るい会話が生まれるし、否応なくペットの散歩のために外に出なくてはならなくて、健康管理にもいいという効果もあるようです。もちろん一番は、ペットと楽しいやり取りができるからでしょう。

 残念ながら、犬は人間より早く年を取ります。結果として、犬が飼い主を追い越して先に歳を取っていくことになり、飼い主より先に痴呆症になったり、白内障になったり、耳が聞こえなくなったり、病気になったりするわけです。生き物のだからしょうがないのですが…。

 小型のイヌの例でみると、1歳で人間の20歳。2歳で人間の24歳。もう立派な成人ならぬ、成犬です。彼らは、こんなに成長が速いのです。その後は1年で人間の4歳分の時間を生きています。人間の4倍で老化も進むわけです。飼い主より早く年取っていくことが分かります。

 例えば、近所のシュナウザー、ペコちゃん、10歳は人間でいうと24+4x10=64と、もう64歳にもなっているのです。もちろん、一方では、獣医さんやドッグ・フード屋さん、飼い主さんの努力もあって、犬の平均寿命は延びているようです。

 あるデータを見ると、犬の平均寿命が1990年では8.6歳だったものが、2000年では11.9歳にも伸びています。いくら平均寿命がのびても、やはり歳を取るスピードが速いので、犬は飼い主さんを追い越していってしまうのです。老老介護の犬版が起きているわけです。

 実は僕にも、老犬介護の経験があります。僕は30年間、M. シュナウザーだけを3頭飼ってきました。最初のシュナウにハマッテしまって、他の犬種には移れなかったのです。シュナ・バカと言えるでしょう。



アンナ

 僕の最初のシュナウザー、アンナは僕の娘と同じ年の生まれで、娘と一緒に育ってきました。あとちょっとで20歳。横浜市から表彰されるちょっと手前の19歳で老衰のために天国に行きました。この間、介護が必要でした。人間で言えば90歳以上の老犬でした。

 足と腰が弱ってきて立ち上がれなくなり、後ろ足の腰の骨のあたりに褥瘡(床ずれ)がおきてきました。ジクジクと出血します。パウダーの消毒薬などを使って、血止めをし、キズをふさごうとしましたが、それが、なかなか…。

 それで悩んだ結果、次のような補助具を作ってあげました。

  ・ネット(緑色のゴルフ練習用の網))を買ってきて、ケージの上に張ります
  ・イヌを抱えて、4足の位置を計ります
  ・そこに大きめの穴を四つ、開けます
  ・そこに静かにワンちゃんを降ろします。ハンモックのように
  ・床からの高さは、ワンちゃんの足が床に届くくらい 届いた方がいいようです

 これで床ずれはなくなりました。

 このように、老齢化が進むペットたちに飼い主は対応しなければなりません。

 次の仔、べー(β)は、14歳のとき病気で、最後のチェルト君は、9歳で癌で亡くしました。



べー(β)タン





上、二枚はチェルト君

 本当は4頭目のシュナウザーを飼いたかったのですが、これから飼うと、僕より長生きしそうです。その仔に僕の葬式を出してもらうわけにもいかないので、我慢して、他の家のシュナウザーを撫でさせてもらっています。

 高齢化が進むと、いとおしいペットとの生活にも、それなりの寂しさや、悲しさが忍び込んできます。

 でも、彼らから貰っている喜びとか、明るい笑い声とか、家族との会話だとか、そんなことを考えると、やはりできる限りの長生きを期待します。

 皆さんも、いとおしいペットたちを長生きさせて、ご自分も楽しんで、長生きしてください。

 フッと気がつくと、自分もペットも老境を迎えているかもしれませんネ。


 <最初の写真は、アンナが19歳の時の、同い年の娘と遊んでいる姿です>


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