季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

尾形光琳の生誕350年、「大琳派展」~継承と変奏~

2008-10-10 11:48:02 | Weblog
こんにちは、お久しぶりです

今日はまさに秋らしい、素晴らしい天気になりましたね。

昔、10月10日を「体育の日」に決めた方を尊敬する思いです。(今日が体育の日なら最高です)


さてさて、茶坊主の趣味のお茶は、先日まで「高級茶」を審査したり、売ったり買ったりする

<品評会>シーズンで、この僕も、熊本やら近畿やら静岡やら茶畑観光に行っており


そんな間に、おらが町・上野では、「大琳派展」がはじまっておりました。(10月7日~)


そして、早速行って参りました。


僕が行った日は、小雨が降る8日開門前。

もうすでに、チケット売り場には40人以上の人が並び、またチケットを持っている人の列も

その倍はいたでしょうか・・・



「琳派」といえば、その名の由来はまさに「尾形光琳~おがたこうりん~」を指し、


思い出されるのは、金色の屏風。そう、どんな人でも知っている「風神雷神」の絵もこの人です。


尾形光琳は生前にすでに「光琳ブランド」を確立して、時代の寵児、今で言う

敏腕アーティスト・デザイナーだったようです。


この尾形光琳が生まれてちょうど350年を記念して行われたのがこの特別展です。350年前といえば、世は徳川家光の子供、家綱公の時代。

そして、光琳がちょうど30才くらいの頃に花開いたのが「元禄文化」。

そんな時代の作品達です。


「琳派」とは、他の「~派」のように、師弟関係で受け継がれていく派とは異なり、

尾形光琳と弟の乾山が、100年前の大先輩「俵屋宗達」「本阿弥光悦」を、密かに師として(今風に言うとリスペクトして)

作品を作り上げていったのが特徴だそうです。

それを、さらに100年後の「酒井抱一」とその弟子の「鈴木其一」が慕って引き継がれました。


時代を超えて尊敬という形で継承された、それが「琳派」です。


では、「実際見応えはどうなの?」

というところでは、風神雷神の屏風はもちろん、学生時代の教科書や

様々な場面でみたことのあるものの本物が目の前にあるという感動は、

何ものにも代え難い嬉しさがあります。


そして何より、絵がうまい!当たり前ですが・・・それは作品の下絵を見てそう思いました。

こんな昔に、こんなにも色彩豊かに、力強く、楽しげに表現されている作品をみて、

きっと350年前も、様々な色に彩られた、大変な中にも笑いの溢れる

素晴らしい世の中だったんだろうと想像してしましました。


こんな色々な角度から楽しめる「大琳派展」。


錦秋にピッタリの、いや金秋の特別展です


是非とも上野にお越し頂きたいと思います




注)今回も会期中に展示作品が変わりますので、要チェックの上、お出かけください

大琳派展公式ホームページ
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