季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

上野「亥の市」<亥の日割>(うえの いのいち いのひわり)

2021-01-02 16:53:53 | Weblog

御徒町⇔上野を走るJRの車窓から、神社?お寺?が目に入ったことはありますでしょうか

 

そこは、現在2階建て風になっており、下は「二木の菓子」やアメ横の商店が入り、階段を上がって上にあります。

 

名前は「摩利支天徳大寺(まりしてん とくだいじ)」と言います。

 

摩利支天は、毘沙門天や弁財天などと並ぶ、仏教における守護神のおひとつです。

 

毘沙門天にトラ(寅)が、弁財天にはヘビ(巳)が仕えるように、摩利支天にはイノシシ(亥)がお仕えしています。

 

その由来から、十二支の亥の日が御縁日とされてきました。

 

また中世戦国時代には「軍神」として武将に信仰され、八幡大菩薩と並び、武士の守護神としてその名が広まりました。

 

「摩利支天を知りその名を念ずるものは如何なる事象からも害されることなし」と伝承され、

 

「運を開き、厄を除き、勝利に導く」御利益を授けてくださるとのことです。

 

百年前の「スペイン風邪」流行の際には、病魔に打ち勝つための御利益を求め、

 

多くの人々が摩利支天に参拝に列をなしたそうです。

 

また徳大寺の摩利支天像は、聖徳太子のお手彫りの尊像と江戸幕府記録に伝わり、

 

日本三大摩利支天の一つとされております。

 

その摩利支天徳大寺の「亥の市」が令和3年に復活します!

なぜ復活かといいますと、実は江戸時代には、とても有名な縁日として、多くの人で賑わい大人気だったそうです。

 

しかし、戦後、上野界隈に闇市が出来るようになると、闇市と縁日では警察も取り締まりや警備が大変な負担になるので、

 

縁日が自粛する形で長らくその名を聞くこともあまりない状態でした。

 

 

そして、今年からこの縁日(12日に一回まわってきます、干支と同じです)に、

 

「亥の日割」と称して、既存の店舗が独自の割引セールや、その日にしか販売されない商品などが出たりと、

 

お得で面白い「縁日」になります。食べ物の屋台とかは出ませんが、縁日の日は、ぜひとも上野にお越しいただければと思います。

 

↓(1月の縁日)

 

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