季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

禅~ZEN~「心をかたちに」@東京国立博物館 平成館

2016-11-12 12:32:01 | Weblog

秋が深まる今日この頃、上野公園の木々も衣替えし季節の装いになってまいりました。

 

さて、現在、東京国立博物館では特別展「禅~心をかたちに 臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念」と題して行われています。

 

「禅~心をかたちに 臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念」詳細ホームページ

 

「遠諱」これは「おんき」と読み、長い年月の年忌を指すそうです。百回忌とか五十回忌とか。

 

私が訪れたのは、雨の午前中。たいへん空いていました。確かに、「禅」というと、少し暗い印象があり、

 

華やかな物がないので、いまひとつ人気がないのかもしれません。

 

しかし、私たち日本人の歴史を紐解くと、非常に今の生活にも密接につながっていたり、特に我々お茶の世界は、

 

禅とセットのである部分もあるので、大変面白く、また興味深く観ることが出来ました。

 

また、これはあまりまだ大きく告知されていないようですが、あの「伊藤若冲」の作品も2点、

 

11月8日より特別展示されています。まったく並ぶことなく、ゆっくりと鑑賞できる、至福の時を過ごせるチャンスです!

 

 

そして、この後半は何といっても雪舟の「慧可断臂図(えかだんぴず)」

 

個人的には、これだけ見られただけで満足です!これは、皆様ご周知の通り、達磨大師に慧可が教えを乞う為誠意を表している図です。

 

慧可は達磨の後を継ぎ禅の2代目となる方です。

 

諸説ありますが、達磨大師は、インドの出身、中国から見て南方面です。達磨大師は、自分の後継者・真法を継ぐ人物を探して旅をしています。

 

ある時「神光」(しんこう)という、有名なお坊さんがいると聞き、神光のもとを訪れます。

 

神光は、ちょうど弟子を集めて、説法をしていた時、達磨大師も参加したそうです。

 

「今日は、南から珍しいお客様が来てるみたいだから、特別な話をしよう!」と言って、真理の話をしたとか。

 

その話を聞いた達磨大師が、質問を投げかけ、答えに窮した神光は、持っていた数珠を達磨大師に投げつけ、達磨大師はその場を去ります。

 

しかし、ただ者ではないと悟った神光は、達磨大師を探し歩き、雪の中で座禅を組む達磨大師を見つけます。

 

そして、是非とも真理の教えを得たいと願いますが、聞き入れられず・・・

 

すると達磨大師が「さぼうを捨てよ」と言われたそうです。

 

「さぼう」とは、「左道傍門」、真理ではない教え、知識、はたまた多くの弟子のことを指しているのではないか?という一説。

 

つまり、多くの弟子をがいて知識も豊富な神光にそれを捨てられるか?と問うたそうです。

 

そして、言葉の響きでこの「さぼう」は左腕という意味の響きに近いということで、聞き間違いたという説もありますが、

 

いやいや、神光ほどの人が聞き間違えるはずもなく、自分自身の誠意を見せるために、あえて左腕を切り落としたと言われております。

 

ですので、「左腕」を差し出しているのです。それがこの場面。そして、この後、達磨大師を継ぎ、慧可と名乗ります。

 

 

と、長くなりましたが、この場面の 雪舟作 国宝「慧可断臂図」が展示されています。また様々、興味深い展示も多いですが、

 

茶道をされる方には、必見、 国宝「油滴天目(ゆてきてんもく」国宝玳玻天目(たいひてんもく)」と、日本で8つしかない国宝茶碗のうち

 

2点が展示されています。しかも、天下の三名物と言われる「新田肩衝(にったかたつき)」もあり、これ一品一品が十分展覧会の目玉になるモノばかりが

 

一緒に展示され、贅沢にもほどがあります!!

 

また、スケールの大きなものがお好きな方、あります。狩野元信や狩野山楽、長谷川等伯などの屏風はまさに圧巻です。

 

この展示場所は、ぐるっと大屏風に囲まれるように出来ており、その空間に身を置けるなどは、まさに高僧や関白様でも叶わないほどのすごさです。

 

きっと、皆さん知らないだけで、本当に素晴らしい特別展です。たぶん、そんなに大行列で見るほどではない状況だと思います。現在は。

 

しかし会期末に、何かの形で火がつけば、見られないということも十分あり得る、展示ばかりですので、是非、この稚拙な文章でもお心に留めて頂ければ、

 

ぜひぜひ、行かれることを強くお勧めいたします。私は、もう一回行きたいと思っています。

 

 

とりとめがなくなりましたが、芸術の秋、上野でお楽しみ頂ければ幸いです

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も素晴らしかった!あかりパーク

2016-11-08 16:04:09 | Weblog

先日、ご案内させて頂きました、創エネ「あかりパーク」2016が、11月6日午後6時に閉幕しました。

 

今回も、新聞やテレビ、インターネットなどのメディアでたくさん発信され、期間中は多くの人で賑わっていました。

 

閉会式~プロディーサーの石井幹子氏のごあいさつ~

 

期間中は、東京国立博物館などのライティング、プロジェクションマッピングをはじめ、

ランタンやちょうちんなどいろいろな作品の光や、趣向を凝らしライティングで、噴水の周りはカップルで溢れ

ステージイベントでは「フラメンコ」や大道芸をはじめ、様々なアーティストが盛り上げ、各企業ブースでは、

子供向けワークショップや光を体験、知るコーナーが多くあり、特に子供たちはワークショップで、LEDのランタンの製作や

 

光る卵の製作、色々と光に関するグッズももらえるようで、多くのお子さんも来場し光と戯れていました。

 

やはり、光の持つ力、素晴らしさにあらためて感動させて頂ける期間でした。

上野公園では、このような大きなイベント、プロジェクトがたくさん行われます。またひとつでも多くご体験頂き、

 

皆様方に感動と喜びを上野で感じて頂けることを、願っています!!

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

創エネ「あかりパーク2016」@上野公園がはじまります!

2016-11-01 13:27:12 | Weblog

昨年も開催され、いまやこの時期の押しも押されぬ、大好評、大人気イベントになりました 創エネ「あかりパーク」

 

本年も明日11月2日から6日まで開催される予定です。

 

そして初日の明日は「点灯式」も午後五時より予定されております。

 

詳しくは↓↓↓↓

創エネ「あかりパーク2016」ホームページ

 

この期間、上野公園が「世界的照明デザイナー・石井幹子氏」によるライトアップで華やかに彩られ、 

 

カップルはもとより、親子で楽しめるイルミネーションになっております。

 

また、夜だけではなく、昼間も様々なイベント、ステージパフォーマンスが予定されていて、

 

以前には子供たちのワークショップも開催されて、大人も子供も学んで遊んで作れる、楽しめるイベントです。

 

上野公園噴水前広場で開催されるので、もちろん「無料」です。

 

是非とも、この期間上野にお越しく頂き、光を楽しまれてはみてはいかがでしょうか?

 

お待ちしております

 

 

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする