こんにちは。
今日は、だいぶ気温も上がり、暑いくらいの陽気になりました。
さてさて、昨日に引き続き、「ペットボトルのお茶を飲み比べ」した、末席茶業者の感想です。
最近は、「にごり」が主流のようで、裏面には「よく振ってお飲みください」と2本とも記載されていました。
にごり具合は、「生茶」の方が強いようです。
ですので、水色(すいしょく)・・・(お茶の浸出液の色、様子のこと)は、「生茶」の方が濃い目、「にごりほのか」はスッキリめです。
「にごりほのか」の裏面の注意書きが、ちょっとわかりづらいのが気になります。
***「にごりのもとである、抹茶が広がり、、、緑茶本来のうま味が、、、」
「・・・苦み渋みを抑えた、飲みやすいさわやかな緑茶」
原材料は、緑茶。抹茶が入っていれば、今までは「抹茶」表記や、抹茶入りと書いてあることが多かったですが、このお茶には、「抹茶」の文言はここだけ。
単純に、単純に考えてキャッチコピーにもある「苦みを抑えて、爽やかで、急須本来のうま味」を考えるなら、「抹茶」はいらない気がします。
この抹茶は、「にごり」を演出するためのものなのでしょうか?
他方、「生茶」はデザインが一新して、インパクトがあります。
以前は、原材料の「生茶葉抽出物」のせいか、気持ちが悪いうま味的な味に、食事にも合わず、そのままでも飲みずらい独特の味でした。
今回は、吉川晃司さんも言うように、それと比べたら「全然違う」印象です。
コンセプトの「今の暮らしに合った緑茶」ということで、そういう意味で新しい味の提案なのでしょうか。
茶坊主(見習い)えせ審査結果発表☆
名称 「生茶」 ◎ 「にごりほのか」
外観 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆★
水色 ☆☆☆★★ ☆☆☆☆☆
滋味 ☆☆☆☆★ ☆☆☆☆★
香気 ☆☆☆☆★ ☆☆☆★★
点数 80点 75点
「にごりほのか」は、「にごり」というトレンドを入れつつ、味は従来のペットボトルの味を踏襲したさわやかな味わい。
しかし、イメージの京都のお茶を雰囲気はなく、舌を萎めさすような後味が、個人的にいまひとつ苦手です。
「生茶」は、立体的と言われた香りは、たぶんほうじ茶に近いような「火香」((ひか)強火で仕上げた香り)ではないかと思う。
味は、濃い目で意外に後口はさわやか。前世代の<サンガリヤ>の缶茶のような味わい。今までの生茶を思うと、とても飲みやすい。
と、まあ偉そうに感想を書きましたが、季節ごとにいろいろな雰囲気のお茶を作るなんて、すごいですね。
いまや、若い世代の方が「毎日お茶ん飲んでます!」というと、大半がペットボトルのことを指す時代。
色々と各社味が違うので、お好きな一本を見つけるのも楽しいと思います。そして、「京都のお茶はどんな味だろう」などと、
疑問を持っていただき、急須で味わって頂ければ、嬉しいです。
ご高覧頂き、ありがとうございましたm--m