こんにちは、暑さが続くせいか、熱くなることがある今日この頃の、店員でございます。いつも当ブログをご高覧頂きありがとうございます。
さて、私事でございますが、学生時代、運動系の部活動をやっていました。
春になると、新入生を勧誘するべく、キャンパスに繰り出すわけですが、当時、マイナーなスポーツだった我が部ですが、
部員の規模は、学内で1,2を誇る大所帯でした。(といっても70人前後ですが)
勧誘するとよく耳にしたのが、他部の勧誘。「あの部活だけはやめた方がいい、評判悪いよ」「厳しくて大変だよ」などなど。
我が部の勧誘方法(規則)は、「他部のことは言わない」「嘘を言わない」(うちは楽な部活だよ~」とか・・・(実際は、週6のバリバリ体育会なので)
逆にそうしたことを言ったところで、新入生本人に「楽しい」「やってみたい」と思われなければ意味ないので、学生ながら正々堂々誇りを持って勧誘しておりました。
前置きが長くなりましたが、そんな私ですが、どうしても申し上げたい。「なんなんだこのCMは!」を・・・
ネット上にも批判が散見されますが、某自然食品会社の「インスタント味噌汁」
料亭の亭主が出てきて、「これはうまい」など、挙句の果てには「うちで出す味噌汁よりうまい」と言い出す始末。
「うまい、まずい」「口に合う、合わない」は個人の判断ですので、お客様が「私はこの料亭よりインスタントの方がいいわ」と言えば、
それはそれですので、別に問題はありません。が、その筋の「プロフェッショナル」が出てきて言うのでは、話が違います。
しかも「うちよりうまい!」と言ったその店の矜持はどこにあるのでしょうか?何より、店を贔屓にして下さるお客様に謝るべきです。
もう一品、某飲料メーカーのコーヒー
「カフェ店員100人中80人が『いれたてに近い香りがする』と答えたそうです」
カフェ店員80人、プロか素人かわかりません。
ちなみに、カフェオーナーのインタビューをよくよく読んでみると「豆の個性を活かそうとする意気込みを感じます」とお話されているようですが
最後のまとめには、<気鋭のコーヒーショップのバリスタも、これまでにない香りと味わいの完成度の高さに、納得の表情を浮かべていました。>
と、これは、筆者の感想であって、この方が完成度が高いと納得したかどうかはインタビューからは分かりませんでした。
ま、そこが、ひとつの逃げ道というかハズしてる部分なのかもしれません。
ちなみに、もし日本茶ならば、淹れたてのお茶の香りが、何かの容器に移し替えて保存し、開けた瞬間、淹れたての香りがすることは、
100%ないと言っても差し支えないと思います。「近いか?」と言われれば、その方の誤差にもよると思いますが、例えば全く異質のにおいがしなければ
「近い!」という回答になるのかも知れません。ただ、一般の人でなければ、例えば「日本茶カフェ店員」ならば、近いと答えることはないと思います。
さらにちなみに、日本茶を審査・鑑定する際は、必ず「熱湯」を使用します。お茶の全容を知るためでもありますが、こと、「香り」に関して言えば、
温度によって香り方が違うからです。熱湯でしか感じない香り、またお湯を注いだ瞬間に香る香りがあり、冷めてくると香ってくる香りなど
香りの成分の飛び方が温度によって違うので、熱湯と冷めた時では同じお茶でも違ったものに感じる時もあるくらいです。
ですので、淹れたての香りを蓋を開けた時に再現するのは、もう「香料」の力に頼るしかないのではないかと思っちゃうわけです。
何はともあれ、商品も百花繚乱のご時世。どうにかして手に取ってもらう、一度味わってもらうことがやはり重要で、
インスタント味噌汁も(上記のような理由で)話題になって、手に取って「意外に美味しかった」という感想もあるくらいですが、
CMとしては成功なのかもしれません。かくゆう私も、そんなこんなで、普段買わない缶コーヒーを買ってしまいました。
まんまと、戦略にハマったわけです。味は、カフェオレなので、正解がわかりませんが「甘くておいしい」と感じました。
最後に、一応、お茶屋の店員として締めさせていたいただくならば、やはり、自分で淹れた、誰かに淹れてもらったお茶は、
格別ですし、絶品です。そのお茶が安かろうが、高かろうが。もちろん、味の面でもそのお茶にあった一番おいしいものです。
と、言いつつも、こんな酷暑なのに???お茶??
つづく