前回、仕上げ茶までご紹介させて頂きました。
これは「荒茶」
よく<農家のお茶>などと言うネーミングで販売されていることがあります。
静岡県産の深蒸し茶の荒茶ですが、仕上げると1500円/100g以上の販売値になる上級品です。
茎が目立ち、形もまばらなのがお分かりいただけるかと思います。
これは同じ産地の「仕上げ茶」です。
同じく、1500円以上/100gの品質のお茶です。
白っぽい茎も粉っぽい部分もなく、比較的均一になっているかと思います。
5)仕入れ
私たちお客様に近い消費地の茶小売業者は、お客様にご紹介するために「仕入れ」を行います。
販売もいくつか流通経路があり、代表的なものは
1>生産家が自分で作ったお茶を、仕上げて、ウェブや店舗で売る【自園自製自販】
2>製茶問屋が自分たちの仕上げたお茶を店舗で売る
3>茶小売販売店が、仕上げ茶で仕入れて売る
4>茶販売小売店が荒茶で仕入れ、自社で加工する。
です。
1>のメリットは、流通経路が短いので価格が安い、個性が出せる、などがあげられます。
デメリットは、他と比べて出来が悪いこともある、品質が安定しない(量が限定的)など。
2>のメリットは、同じく流通経路が短いので比較的安価。色々な茶畑から選んで仕入れるので、取り扱い量もあり安定している
デメリットは、1>も同様ですが、所在産地のお茶だけになる。
3>のメリットは、全国各地の中から好きなお茶を選べる。茶の鑑定が出来る専門家が仕入れるので安心
2>も同様ですが、茶師が合組(ブレンド)するので、産地の特徴の味ではなく、美味しいお茶が飲める。
デメリットは、セレクトショップなので、1>よりは割り増し。頑固そうな店主ばかりで店に入りにくい。などがあげられます。
茶小売販売店は、全国の取引のある製茶問屋から<見本>を何種類も送ってもらい、また現地に行き、お茶を拝見(鑑定)して、
自分の好みに合った、また自店のお客様の好みに合わせて仕入れをし、合組して自店の”味”を作ります。
ですので、おなじお値段、例えば1,000円/100gでも店によって味、風味が全然違います。
ちなみに、当店は「消費地問屋」という位置におり、茶小売販売と同時に卸売り販売(町のお茶屋さんに納品する)ことも行っている為、
仕入れも、自店のお客様のみならず、町のお茶屋さんのお好みを伺って仕入れも致します。
当店の商品の2割程度は、製茶問屋さんからの見本を厳選して、仕入れを致しますが、8割ほどは、茶師が茶産地に赴き、
新茶の時期に長期滞在し(現地の工場長、スタッフと一緒)「荒茶」から仕入れをします。
(静岡県にて荒茶を吟味中、その日の出来ばえを細かく審査して仕入れます。
たくさん拝見させて頂きますが、仕入れを決めるお茶はほんの一部です。
これは、いま一つ、味が乗り切らない畑・地域もありますが、他のお茶が全部悪いと言わけではなく、
当店のお客様のお好みに合わないという判断です)
毎日収穫される荒茶から、茶師の目に留まったもの、つまりお客様に自信を持って販売出来るものを選び、仕上げ加工方法も当店独自の
味覚になるように調整をしてお茶を作っていきます。
もちろん、お茶は嗜好品でございますので、お口に合う合わないはございますが、当店のお客様・町のお茶屋さんにご満足していただけるものをお届けする
お茶を選び抜いております。
これは<掛川茶>ですが、こういった袋に「荒茶」の見本が詰められており、生産家さんから持ち込まれます。製茶会社さんが値段を決め、
数量を仕入れて、自社の製品を作る一歩手前の段階でピックアップして買わせて頂いております。
シールは生産組合さんのもの(一部加工しております)組合名、入荷日、そして番号が振られておりますが、これは本年度生産を開始して何日目か?です。
一番右の黄色いシールの組合ですと、4月30日・1番茶・6日目となります。真ん中は7日目、左は4日目です。
深蒸し茶日本一の掛川のお茶↓本年も濃厚で濃いお茶です。
つづく