季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

ポストのチラシ

2012-06-29 18:20:14 | Weblog

いつものようにポストを開けると、黄色いチラシが入っていました。

 

「おいしい緑茶の入れ方」と題した建設会社のポスティングチラシ。

(チラシでは入れ方、NHKでは「いれ方」となっていました。急須から湯呑みに

お茶を注ぐ時は「淹れる、淹れ方」という漢字を使います。

 

もちろんお茶だけではなく、テレビで気になった話題が書いてあり、

 

とてもいい、感じのいいチラシですが、なぜお茶屋のポストに・・・

 

 

<日本茶インストラクターのパーティーで出されたお茶の氷り出し>

 

内容は?というと、先日放映されたNHKの「あさイチ!」の「緑茶の達人」特集のもの。

チラシから抜粋すると・・・

 

*おいしいお茶は氷だし!

*なぜおいしくなるのか?
→低温で入れるとカテキンが出にくくなりアミノ酸、テアニンがたくさん溶け出す。

*使う茶葉は?
→出来たら煎茶。玉露など高級煎茶だとさらにおいしさが引き出される。
氷出しにするとカカフェインも抑えられ、逆にテアニンがたっぷり溶け出す。

*緑茶の効果
→掛川市はがんの死亡率がトップクラスに低い。氷出しだと、カフェイン控えめで
リラックスできる成分、テアニンが摂取できるのが嬉しい。

 

 

このチラシでは、いくつかの補足が必要になってしまいます。

 

まず、「がんの死亡率」から見ますと、がんに効果があると研究されている成分は、

 

「カテキン」です 要するに、この効果を期待するなら、氷出しよりは、熱湯で淹れた方が

 

効果が高いことが言えます。(苦み・渋み=カテキン)

 

また氷出しをするとうま味がアップするかのようにありますが、

 

うま味成分の含有量はお茶の種類・品質によっても違います。

 

車で例えるなら、軽自動車でフェラーリのような走りを期待するようなもの(違うかも知れませんが)

 

番茶を氷り出ししても、うま味は期待できませんし、逆に玉露を熱湯で淹れても

 

渋みや苦みは楽しめません。

 

お好みですが、お食事の際に、うま味の強い氷出しのお茶が飲みたいか?と言われたら

 

個人的にはあまり飲みたくない気がします。

 

(インパクトととして感じるにはいいですが)

 

ですので、お食事の際はちょっと渋みのきいた煎茶が飲みたくなりますし、

 

お休み前はほうじ茶、などと茶種で使い分けるのが一番いいのかな~とも思います。

 

(デートの時はフェラーリ、お買い物は軽自動車など・・・極端ですが)

 

 

カテキンなどの渋み成分は80度より温度が高いとよく出ると言われ、

 

テアニンなどのうま味は、温度に関係なく浸出時間(待つ時間)が長ければ長いほど出ると言われます。

 

お茶のおいしい淹れ方は、そのお茶がどんな特徴があって、

 

どんな温度で、どれだけ待つとおいしく淹れられるか、考えながら淹れることです。

 

また相手の状態によって、それを即座にこういったものを調整するのも、お茶の楽しみの一つです。

(旦那様に、今日の夕食はちょっと塩分が強かったから濃いめに淹れてあげよう。とか、

 妻は最近疲れてるから、リラックス出来るように低い温度でじっくり淹れてあげようなどなど)

 

 

そうです!!本当のお茶の達人はあなたです。

 

氷り出しも含め、熱湯だしなど、色々な淹れ方を試されると

 

またお茶の楽しみにが増えると思います。是非お試しくださいね


季節の鳩ヶ谷

2012-06-28 18:03:28 | Weblog

 

 

ただいま、わたくし茶坊主見習いは、日光御成道「鳩ヶ谷宿」にあるお店で見習いをしております。

 

鳩ヶ谷は(現在は川口市に合併されています)、徳川将軍が日光参詣に行く際に通った由緒ある宿場町です。

 

将軍様ご一行は、江戸城大手門を出て、本郷追分(中山道から分岐)を通り、岩淵宿を経て、鳩ヶ谷宿などを通り、幸手宿で

 

日光街道を通るというルートです。

 

そんな鳩ヶ谷から、たまにこの宿をご紹介したいと思います。

 

つづく・・・ 


台風一過@上野公園

2012-06-21 10:18:35 | Weblog

一昨日は、ものすごい風と雨で、ここ上野も夜にはいつも以上に家路を急ぐ人で、

街中は閑散としていました。

 

そんな台風が過ぎ去って、周囲を見渡せば、風で舞ったいろいろなものが散乱しており、

 

「こんなものも!?」というような公園の木々の太い枝なども折れ曲がっておりました。

 

そんな中、なんと大木まで倒れていました。

 

 

あらためて自然の力はすごいものがあるな~と感じました。

 

また、激しい雨が予想されておりますが、くれぐれもご注意ください

 

公園整備で新しくなったばかりの道も、隆起してしまっています。

 

 

 

 


このみひかる先生

2012-06-13 13:54:51 | Weblog

 

みなさん、なぞなぞで有名な「ぴょこたん」をご存知でしょうか??

 

ぴょこたんシリーズは累計で600万部以上も売り上げているミリオンセラーです。

 

この作者でもあり、茶の君野園の茶坊主キャラクターの生みの親でもある

 

 

このみひかる先生が、先日急遽ご他界されてしまいました。

 

 

このみ先生は大変気さくなお方でいらっしゃいました。

 

しかし、その物言いはストレートで、物事の本質をズバッと言われます。

 

でもそのストレートのなかに、なぜかなぞなぞのようなあたたかいお気持ちが隠されており、

 

私どもに対しても、大変お優しい方でした。

 

わたしも、先生の本を机のかたわらに置いて、何か考えが進まない時にはなぞなぞをして、

 

頭をほぐし、またお茶のお店の一角に飾って先生を誇りに思っておりました。

 

先生のお言葉である「人生は謎々である」、謎をひとつでも解けるように思いつつ、

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

ありがとうございました。

 

【このみひかる】先生インタビュー記事↓↓↓ 

ACC 公益財団法人 荒川区芸術文化振興財団


東京スカイツリーから見た上野

2012-06-01 17:17:28 | Weblog

薄日が差し込む5月30日、東京スカイツリーに行ってきました。

 

たくさんの人でごった返す様は、まるで年末のアメ横のようでもあり、

 

注目度の高さがうかがえます。

 

その人混みを下に、高速エレベーターに乗り、展望デッキまで!

 

日本語で、「展望」とは遠くまでに見渡すことをいいますが、

 

スカイツリーは「天望デッキ」「天望回廊」です。

 

 

あまり書いてしまうと、これから行く方の楽しみがなくなってしまうかも知れませんが、

 

スカイツリーもさながら「ALWAYS」の世界で、とてもあたたかいものを感じました。

 

見晴らしの良さでいえば、1,000mの山に登ればスカイツリーよりも高く

 

素晴らしい景色が眺められますし、ショッピングを楽しみたければ東京にはたくさんの

 

スポットがあります。しかし、天望デッキに到着した修学旅行の学生さんも

 

大はしゃぎをして楽しんでおり、老若男女問わずたくさんの人がワクワク喜んでいました。

 

自分の町や家を探したり、名所を探したりと・・・・

 

 

その光景はあの「3丁目の夕日」で見た映画の光景のようでした。

 

新しいのになにか懐かしい香りのするスカイツリー、これはおすすめです!

 

*上野駅からバスも出てますよ!

 

天望デッキより「上野」を望む。