季節の「うえの」

上野周辺の四季折々の見所や、地元民ならではの楽しい情報を中心に、日本茶に関する話や明日から使える?発見をお届け致します。

「鳥獣戯画‐京都 高山寺の至宝‐」展 東京国立博物館

2015-05-11 16:03:59 | Weblog

 

いよいよ待ちに待った、鳥獣戯画展がはじまりました!

 

正確には、先月末より開催されており、非常にたくさんの方々で賑わっております。

 

もう説明不要のこの国宝を間近で観られるとあって、ゴールデンウィークはもちろん

 

日曜日などは、その一品を観るだけに2時間以上の列が出来ています。

 

 

この特別展、鳥獣戯画をタイトルにしていますが、それ以外にもたくさんの国宝・重要文化財が展示されており、見応え十分です。

 

 

なぜこんなに素晴らしい、またユニークな所蔵品が多いのかはわかりませんが、やはり「明恵上人(みょうえしょうにん)」のお徳によるところが大きいのでしょう。

 

 

明恵上人とは、高山寺を開山された方で、お茶の世界では「茶祖」とも呼ばれている方です。

 

 

今回、国宝の明恵上人の肖像画も展示されております(前期)

 

 

この方が、栄西禅師より茶の種子を譲り受け、高山寺で栽培されたのが宇治茶のはじまりであり、そこが日本最古の茶園として今に語り継がれています。

 

そして、その当時はこの高山寺のお茶を「本茶」と呼び、日本一、最高の格のある産地とされてきました。

 

今回のお茶に関しての資料はありませんでしたが、掛け軸や巻物など、素人でも面白く興味深く展示してありますので、肩ひじ張らずに

 

楽しめる特別展になっています。東京国立博物館のホームページなどをご参照頂き、これだけの名品が一度に観られることは

 

鳥獣戯画展」ホームページ 

 

なかなかない機会ですので、是非とも上野に足をお運び頂きたいと思います。

 

ちなみに、今回は茶坊主的な視点で、比べてみました。

 

明恵上人は、弥勒菩薩と大変信仰されており、今回、東京国立博物館本館では、「平成27年 新認定の国宝・重要文化財」も展示されておりました。

 

それのメインが「弥勒菩薩像」(東大寺)です。また、表慶館の「インドの仏展」にも弥勒菩薩像が展示されておりました。

 

ところ変われば、姿も変わる。仏様の雰囲気も全然違いました、面白いですね。

 

『勝手に弥勒菩薩くらべ』(Yahoo画像より抜粋)

 

 

 

ご存知「国宝一号」広隆寺蔵        今回、国宝認定「東大寺」         インドの仏版 かなりのイケメン    京都黄檗山萬福寺 ここもお茶ゆかりのお寺です。

 

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本日、5月2日は八十八夜

2015-05-02 18:28:16 | Weblog

2月4日、立春から数えて八十八日目、今日5月2日は「八十八夜」です。

 

このブログも前回より八十八夜くらい経ってしまっておりご無礼しております。

 

よろしければ「茶摘み」の歌を下記のサイトよりお聞きいただくと雰囲気が出ます

文部省唱歌「茶摘み」の動画サイト(*歌が聴けます/音が流れます)

 

さて、よく「今日お茶を飲まなくては!」と焦られる方がいらっしゃいますが、

八十八夜は「恵方巻き」や「土用の丑」「クリスマス」など「その日」イベントではありません。

この頃に摘まれたお茶が味も香りもよくおいしいですよ、という目安の日ですので、

まだ新茶をお召し上がりでない方は、まだ間に合いますので、むしろこれから良いお茶が店頭に並び始める時期ですので、是非とも今年の味をご堪能ください。

ここで「君野園流!科学的なおいしい新茶の飲み方」をご紹介いたします。

(先日、「科学的に」料理する番組を観て影響されていますが・・・)

 

まずは、 ①水をよく沸かし、沸騰したら蓋を取って2~3分ほど煮立たせます。

やけどに気を付け、 ②お湯をちょっとさまし(やかんの取っ手が湯気で熱いのでさめるくらい)湯呑みに入れます。

③新茶を急須にいつもより多め(カレースプーン一杯半くらい)入れ、②のお湯を急須に入れます。

(熱いのでくれぐれもご注意ください。取っ手付きの湯冷ましがあれば便利)

④お湯を急須に入れたら「茶摘み」歌を2番まで歌いましょう! (2番まで歌うと約1分弱です)

⑤ゆっくり湯呑みにお茶を注ぎます。この時「ししおどし」のように、注いで戻し、注いでも戻しを何度かするとおいしくなります。

⑥香りを楽しみ、そして味わってください。

 

『ここが科学的!(自称)』

①で沸騰させるのは、沸騰させることにより、水の分子が細かくなり、お茶の葉に浸透しやすくなります。

②渋み・苦み成分「カテキン・カフェイン」は、80度以上の温度で一気に浸出しますが、
  うま味成分「テアニン」は温度に関係なく、浸出時間の長さによって味がよく出ます。

③うま味成分は味が弱いため、お茶の葉の量を多めにして、うま味を多く浸出させます。

通常の高級煎茶の淹れ方でしたら、もっとお湯の温度を低くして淹れるのが、

日本茶インストラクター的ですが、新茶は旬の香りが何ともいえず清々しく心地良いので、

お湯の温度を高くして、香りを立たせます。

 

2015年春、大地の恵み、エネルギーをたくさん吸収した「新茶」お飲みいただき、

是非、皆様もみなぎる大自然のエネルギーをチャージして頂き、健康で無病息災な一年に

なりますことをご祈念しております。

 

今年の新茶が、皆様の幸せにつながりますように・・・

 

 

 

 

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