ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

台風のコースと塩害

2018年10月06日 | 感謝
台風24号は大型の風台風だった。南に面した窓は今にもガラスが割れるのでは、と心配するほどだったが、何とか耐えてくれて夜が明けた。

朝になって窓ガラス越しに空を見上げ、いつものように通過する飛行機を見上げようとすると、ガラスがひどく汚れていて見にくい。惑をよく見ると乾いた網戸に、涙のような雫(しずく)がたくさんついていて、それが午後になっても、いつまで経っても乾かない。不思議だ。

そこでその雫を水で溶かし、透明なプレートで乾かし拡大して見ると、想像した通り、正体は塩の結晶だった。我が家は海岸から2キロあまり。台風の猛烈な風は、東京湾の潮水を巻き上げ、こんな所にまで吹き飛ばして来ていたのだ。アナ恐ろしや風の力。

9月30日の台風から3日経った10月3日夜、「船橋競馬場駅」近辺を通る京成本線の電線碍子(がいし)が発火し、駅舎や電車が不通になったニュースがあった。我が家よりもさらに1キロ近く海寄りにある現場での写真はこうである。

オレンジ色の炎は、塩の成分ナトリウム特有の炎焼色である。(駅舎もこの通り、停電し暗い中で乗客は困った)

以前、この辺りのアルミサッシ枠は、塩害で腐食だらけ、と書いたことがある。船橋は東京より最高気温は低く、最低気温は高いので温暖である。やたら晴れの日が多く、始終海風がさわやかで素晴らしいところであるが、唯一塩害があることを実感する。
全くの余談だが、山陰型の気候だった私の育った故郷は、その陰鬱な気候のためが、あるいは地域社会が因習に満ちていたせいか、自殺者が多かった。私の友達も三人自殺している。船橋の気候は精神的には、きっと快方に向かわせる良いところだと思う。※太宰治も都内から船橋に静養に移り住んでいた。智恵子抄で、智恵子は九十九里浜で静養した。海岸は陽当たりと風、温暖さが良いのだろう。

ところで今度の台風も、またまた日曜日の来襲である。しかも私たちの教会ではこの日、「エルサレムの平和を祈る」集会が都内のホテルで予定されている。皆さん都合をつけて祈りに来られるのに、またまた台風で妨害されたくはない。

しかし水曜日までの予報では、今週と同様、その影響は免れそうになかった。そこで私たち夫婦(と、おそらく多くの群れの方々)は祈った。「神さま、どうか台風のコースを少し北にしていただいて、この祈る会が妨害されませんように」と。この祈りは今日になって、コースが北寄りになったことで叶えられた。主に感謝します。ハレルヤ!(かなり北に行って、関東=「エルサレムの平和を祈る会」は守られました。)

さて、祈りが聞かれた今日、窓ガラスの掃除を晴れて敢行。これはドルカスから「また台風が来るので、何度もするより止めておいた方がいいのでは?」と賢明なブレーキがかかって止めていたものだ。
マンションの二階、中には何の足場もない窓も、危険を冒さず、腕を伸ばして洗浄拭き取りを完了。こうして住まいにまた、さわやかな空が少し早く戻った。これは祈りの余禄です。




ケパ




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