東京は言うまでもなく、えんえんと数十キロも町並みが途切れない大都会だ。
また電車は12時過ぎまで、つまり次の日になるまで動く。だから24時間営業のお店が多く、街は眠らない。
なぜこんなことを言うかと言えば、冬の夜空が一番美しいからだ。昼間の雲の光が織りなす模様、夜の星のまたたく美しさ。しかしそれが東京では空が狭く、満喫できない。しかし昨日、今日は写真のように少々撮ってみた。(左は自宅の4Fベランダで今日の空、右は船橋の教会事務所10Fの通路で昨日の雪雲)
私は懐かしく思い出す。この時期、田舎の夜。夜だのに異様に外が明るい。風呂上がりでろくに髪も乾かしていないのに、誘われるようにして外に出てみる。「明るい!」
思わず家の周囲を走り抜け、足を伸ばして堤防に登る。枯れたススキが銀色に美しく光り、川原へ続く道が昼間のように見える。川の水だけが黒く、ただ瀬音を立てて流れていた。空には大きな満月と無数のきらめく天の川と星々。まるで星が落ちてくる感じだ。こんな天と地は決して偶然にはできたりしない。なぜなら限りない秩序がここにあって、美が湧いてくるからだった。
人はこのような時、自分の小ささを喜び、造物主をほめたたえることしかできない。 (ケパ)