matta

街の散歩…ひとりあるき

棟に咲いた紫羅傘(いちはつ)の花

2013年06月11日 | 自然
LeicaM8.2/summilux 75mm

「赤楝蛇(やまかがし)が、
菜種の中を輝いて通ったのである。
悚(そつ)然として、向き直ると、突当りが、
樹の枝から梢の葉へ絡んだような石段で、
上に、茅ぶきの堂の屋根が、
目近な一朶(いちだ)の雲かと見える。
棟に咲いた紫羅傘(いちはつ)の花の紫も手に取るばかり、
峰のみどりの黒髪にさしかざれた装いの、
それが久野谷の観音堂。」

またまたイチハツの同じ写真でスミマセン。

上は泉鏡花『春昼』の一文。
「久野谷」とは湘南の逗子ちかく。
また、牧野富太郎博士が新幹線の窓から見た、
茅ぶき屋根棟のイチハツも湘南の保土ヶ谷だった。
なんとのどかな光景だったことか。

なお唐突ですが、
日頃の訪問をありがとうございます。
しかしながら、当ブログ、本日をもって、
八月初旬まで休ませていただこうと思います。
ながく暮らした住まいリフォームのためです。
一切の家財道具を他所に預けての、身軽ながら窮屈な仮住まい。
パソコンも例外ではありません。
持ち出す古いノートパソコンはネットにつなげず、
このさい、約一か月半、F・ポンジュに専念のつもりです。
また八月から再開いたしますので、
かわりませずおつき合いのほどお願い申しあげます。

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