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街の散歩…ひとりあるき

浪のつゞミ まひこのはまに うちよせる…『畫本柳樽』五編

2020年05月28日 | 川柳

浪のつゞミ
まひこのはまに
うちよせる

浪の鼓
舞子の浜に
打ち寄せる
(鼓と舞子が縁語)


田毎ほど
月かげのもる
ふ破の関

(棚)田毎(の数)ほど
月影の漏る
(美濃の)不破の関(跡)


月と中
よければ雨と
ふ破のせき

月と仲
良ければ雨と
不破(不和)の関


よく年は
千代井戸ばたを
よけてうえ

翌年は
千代(加賀千代女)井戸端を
避けて植え
※“朝顔に釣瓶とられてもらひ水”加賀千代女

くる人を
むしがしらせる
草のいほ

来る人を
虫が知らせる
草の庵


秋風の
ふくにつけても
袷袷

秋風の
吹くにつけても
袷袷(が要る)


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