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街の散歩…ひとりあるき

35黒梅 陳与義(1090〜1138)……詩仙堂・詩仙の間

2024年07月05日 | 詩・小説
Leica SL/Valio-Elmarit-SL ƒ/2.8-4/24-90mm 白梅

35黒梅 陳与義(1090〜1138)
粲粲江南萬玉妃  粲粲たり江南萬玉妃
別来幾度見春帰  別来 幾度か春の帰るを見る
相逢京洛渾依旧  逢へば京洛に相 渾(すべ)て旧に依る
唯恨緇塵染素衣  逢唯恨む緇塵(しじん)素衣を染むるを

黒梅:水墨画の梅、粲粲:光り輝くさま、妃:楊貴妃、緇塵:黒い塵、素衣:白衣
陳与義■晩年参政知事にのぼり高宗を補佐した。詩は衰退した南宋に一人気を得た。

江南には萬玉の妃のごとき梅が美しく咲く
自分はその梅と別れて幾年か経た
都の梅を見ると すべて昔と変わらない
しかし黒い塵が 私の白衣を黒く染めるのが恨めしい
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