matta

街の散歩…ひとりあるき

一トとせに ひと夜はうしも 大よだれ…『畫本柳樽』五編

2020年05月23日 | 川柳

一トとせに
ひと夜はうしも
大よだれ

(織姫と)一年の(逢瀬)に
一夜は牛(牽牛)も
大よだれ


あくる日ハ
はたに居ねぶる
女たなバた

翌る日は
機に居眠る
女七夕(織女)

すハのうミ
夏わたるのハ
月ばかり

諏訪の湖
(氷らない)夏渡るのは
月ばかり


天に川
あるはづ地にも
雲の上

天に川
あるはず 地上にも
雲上人(宮中)あるじゃないか


七月ハ
ほとけも魂の
おいでなり

七月は
仏も魂(偶たま)の
お出でなり


ミそぎ川
七日路ゆくと
天の川

禊ぎ川(六月晦日の神事)
七日路ゆくと
天の川(七夕)


コメント
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